アンコール3を読む事を【強く】【激しく】【全力で】おすすめします!
あとこれだけ。
衝動で書いた。後悔はしてない。
コズミック変態と哀れな最悪の精霊さん。
番外編ーー聖夜と変態と精霊さん。
雪降る天宮。
歴史改変後、実に恙無く進んだ月日は十二と二十四を数えた。
今は猫カフェでじゃれあう女神を全力の撮影をしている。
影に潜むのが女神だけの専売特許だと思わないでいただきたい。
そこの机の下。
女神が腰掛ける椅子の下。
女神に驚異的な視線を向ける五河士道の影。
様々な物陰から女神だけを見つめよう。
「視線が煩わしいですわよ! 一緒にお店に入ればよろしかったでしょう!?」
士道から逃げてきた女神に怒られた。
そんな顔も麗しいよ、我が女神。
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と、いうのは昼の話。
今は夜で、そして女神本体は女神分身体に囲まれている。
今宵は霊装ではなく、私服ばかりだ。
甘ロリ、ゴスロリ、包帯、眼帯、ちょっとファンキーな女神。
ふふ……女神にバリエーションがある……!
これは捗るな………!!!
「あらあらあら。カリオストロさんもこちら側ですわよ。貴方は今宵トナカイ兼ソリですから、こちらですわね」
甘ロリ女神が撮影に専念していた私に茶色い全身タイツを寄越した。
「あぁ、女神から私に衣装を……つまり下賜…………!」
当然頭に角がついているわけだが、異様に大きい。
大きさを誤ったわけではなく、これはこの大きさが正しいのだ。
なぜなら、
「女神よ。これはトナカイではなくヘラジカの角なのだが」
「……………………いいえ。トナカイですわ」
「女神がそういうならそうなのだろう」
次回の回帰があるならばヘラジカは絶滅し、トナカイは巨大な角を持つことになるだろう。
女神が白といえば白なのだ。
「……なんで神妙な顔をして四つん這いになられているんですの……?」
「私はソリだ」
女神は即座に言いたい事を理解したらしく、顔を真っ赤にして私の角を掴んで冷たい地面に叩きつけた。
ーーあぁ、なんたる恍惚。
素晴らしきかな聖夜。
「……意地でも乗らないと動かないつもりですのね……?」
「ーー踏んでもらいたいのだよ」
「士道さん助けて……」
結局女神が折れて私にライドオンした。
「あぁ、そうだ。女神よ」
「なんですの?」
「可愛らしい装いだ」
「……っ、あ、う、うぅ……」
ミニスカサンタコスとか正にこの世の至宝。
この刹那を永遠に留め、愛でていたい。
「ところでその装い、終わったならば私に預けてはくれないだろうか」
「……? 何をなさるおつもりですの?」
「少しばかり聖遺物に変えようと、ね」
「お断りですわよ!」
女神のかかと落としが腰に当たる。
なんとも幸せな気分である。