並行未来から来た自衛官達の奮闘〜己らの果たせなかった責務を成すために   作:Japan Defense Force

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2027年12月 現状維持か、攻撃か

・十二月三日

台湾解放作戦から約三週間が経過した。

中国は、停戦条約を拒否した。

しかし、日・米・台の軍上層部は、戦争終結のためとして、

これ以上中国本土に侵攻することに対し、大きな拒否感を示した。

特に日本は、その事に敏感だった。

当たり前である。

日中戦争時に、中国側がゲリラ戦術を使い、泥沼の戦いになったのだから。

ほか二国もそれを実行・見ていた為全くと言っていいほど乗り気ではない、

このまま入り込めば、同じ轍を踏むことが確実なのだから。

他にも、人間爆弾(避難民)を押し付けられることもだ。

このため、中国を停戦交渉に着かせるために、大きな一手が必要になった。

その為にもう一つの攻略目標を『上海』に設定した。

そこから、大量の作戦計画書が作成された。

 

・十二月十五日

その中の一つが採用された。

だがそれは、日本にっとて大きな壁となるだろう。

日本の自衛隊を主体とした『上海上陸作戦』、

やはりと言うべきか、政府・自衛隊は、全く喜べ無かった。

しかしそうなると、誰もが思っていた。

頼りになるはずの米軍は、国内の問題で現状維持が精一杯、

中国での戦闘も損害が多いのだ、どうすることも出来ないだろう。

台湾も国内の復興や中国での戦闘が続き、疲弊している。

両国とも、先の『台湾解放作戦』での戦力や充足を再建できていないのだ。

日本は、作戦支援・援護をしただけで自衛隊は、ほぼ無傷である。

その為アメリカでは、日本の自衛隊へ積極的な戦争参加の声が上がった。

「アメリカに押し付けるな!」「お前らの為の米軍じゃない!」

米軍将校や外交官からの恫喝紛いの要求をされた。

対日感情も悪くなっている。

台湾でも、一刻も早い戦争終結のためと要求が日々強くなっていった。

日本国内は、やり返せや停戦と意見が分かれていた。

憲法を理由にそれを交わしていた。

だが、無視できなくなった。だから自衛隊の行動を許可した。

しかし自衛隊は、自国の領土を奪還する規模しか無い、

だから両国に出来るだけの支援を要求した。

それに関しては、両国とも快諾したのだった。

 

・十二月三十一日

あれから約半月、間もなく新年である。

中国大陸では、中国軍と台湾・米軍が一進一退の攻防戦が、

繰り返されている。

本州の佐世保では、自衛隊の水陸機動団やアメリカ・台湾の海兵隊が

『上海上陸作戦』のために集結していた。

自衛隊の他の部隊も続々と到着している。

湾内には、軍属と民間の輸送艦や揚陸艦・RORO船が停泊している。

湾外では、艦艇が対空対潜警戒をしている。

準備は、少しずつ完了している。

やはり、敵国の準首都を占領しようとするのだ。

敵も相応の対策をしているだろう。

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