古代王者恐竜キング ジュラシック・エイジ   作:バックベアード

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前回の恐竜キング!

 ペルーの月の神殿でDキッズがスピノサウルス・エジプティアクスのカードと最後のジュラシック・アンバーを手に入れてから1週間後…。
 オウガはミサと共に商店街へ買い出しに来ていたのだが、人混みに飲み込まれた時に2人は離れ離れになってしまった。レクシィの力も借りてミサを見つけ出したオウガだったが、何故か彼女はひどく怯えた様子であり、何があったのかも聞けない状況であった。
 その時Dラボには、レクシィ達の世界から迷い込んだ科学者、ヘンリー・ウー博士が訪問してきていた。彼から『Sin-D』がDキッズを襲撃する企てをしていると聞いた古代博士は、すぐにDキッズの4人へ連絡を入れた。しかし時既に遅く、『Sin-D』は三畳市へやって来ていたのだ。
 かくして『Sin-D』の恐竜達と戦うことになったDキッズと彼らの恐竜達だったが、勢力を分断されたことや、更なる強化を施されたジョーカーを相手に想像以上の苦戦を強いられることになる。
 それでも最終的には、ジュラシック・アンバー【超越】と契約したミサとスピノサウルス・エジプティアクスのエンピロが参戦したことで、何とか『Sin-D』を撃退することに成功したのだった。
 そして戦いが終わった後、一度は中断されたものの、遂にオウガはミサに想いを伝え、晴れて恋人同士の関係となる。
 何やらアンバーについて探りを入れているらしいノーピス、どんな異形に成り果てようとも自己顕示欲のためジョーカーの強化を続けるカロリディー、そしてミサのことを知っているらしき謎の2人組の男…。
 様々な思惑が交錯する中、今日もDキッズと恐竜達は戦いに身を投じるのであった…!


第32話:ナイアガラ大決戦!グリムでリンボでカオスな奴ら!
前編


三畳市 リュウタ宅

 

 秘密結社『Sin-D』の襲撃から数日が経ったある日の夜。リュウタの家では最早見慣れた光景が繰り広げられていた。

 

「待てよ! エース! アインもお前が来るのを待ってるし…シャワーだけでも浴びるんだ!」

 

『ギャウ! ギャアウッ!』

 

 エースをお風呂に入れようとするレックスと、それを嫌がるエースによる追いかけっこが繰り広げられていたのである。レックスが懸命に追いかけて手を伸ばそうとしても、エースはその身を捩り、逃げ続けていた。

 

「はぁ〜…いい湯だな〜…」

 

『ガァブ…』

 

『ゴロロ…』

 

 一方、リュウタとガブ、イナズマは一緒にゆったりとお風呂を堪能していた。彼らは別に水が苦手ではないので、当然とも言えよう。

 そんな彼らの耳に、家中を走り回るエースとそんな彼を追いかけるレックスの声が聞こえてくる。

 

「あれじゃあレックス達も一緒に入るのは無理そうだな…。よ〜し…、そろそろ上がるか〜…」

 

 やがて満足した様子のリュウタが2匹にそう声をかけると、彼らもリュウタについて湯船から飛び出し、脱衣所へと走っていったのだった。

 それからリュウタはタオルで2匹を丁寧に拭いてやり、共にリビングへ向かおうとしたのだが…。

 

「おっ…と。アイン、お前こんなところにいたのか」

 

『ギャッス…』

 

 なんと、脱衣所の扉の前にはアインが座り込んでいたのである。どうやらレックスとエースが来るのを待っているようだ。

 

「その様子じゃあレックスのやつ、まだエースを確保できてないみたいだな〜」

 

『キュウス…』

 

 待ちぼうけを食らってしょげているアインを見ながらリュウタがそんなことを言っていると、そこへレックスがやってきた。

 

「おっ、レックス! エースは…」

 

「ダメだったよ。いくら追いかけても捕まえられそうにないから、次の手段を考えないと…」

 

「次の?」

 

 そう言って不思議そうに首を傾げるリュウタに、レックスはこっそり自身の考えを囁いたのであった…。

 

 

 それから数分後、リュウタはガブやイナズマと共にリビングへと入ってきた。床に寝転がっていたエースは素早く飛び起きて身を隠そうとしたものの、相手がリュウタ達と分かってホッとしたようだ。

 そんなエースに、リュウタは声をかけた。

 

「なあ、エース! 今風呂場に魚が出てきてるらしいぜ! 早く行ってこいよ!」

 

 突如リュウタの口から飛び出した言葉を耳にして、エースは訝しげな表情を浮かべた。当然だろう。これまで何度も無理矢理風呂場に連れて行かれたことはあったが、そこで魚を見たことは一度もないからだ。

 しかしエースにとって、魚は大好物である。そのため行くべきか行くまいか迷っていると…。

 

「おーい、エースー! お風呂で美味しそうな魚が泳いでるぞー!」

 

「ほら、ホントだったろ? 逃げない内に早く行ってこいって!」

 

 家のどこかからレックスの声が聞こえ、更にリュウタにも急かされる形で、エースはゆっくりと風呂場へ向かっていったのだった。しかしまだ完全に信じてはいないようで、周囲に細かく気を配っている。

 特に浴室へと入る時は、少しだけ開いたドアから頭を突っ込んで中を確認するほどであった。それでエースはようやく安心したのか、足早に浴槽へと駆け寄っていく。すると…確かにそこに魚はいた。ただし、魚は魚でもねじ巻き式のおもちゃだったのだが…。

 

『グゥ?…ギャアーッ!?』

 

 思っていたものとは違う魚の姿に一瞬たじろいだエースだったが、そんな彼の体に突然シャワーから水がかけられた。そのシャワーヘッドを握っているのは、扉の影に隠れていたレックスであった。どうやら魚のおもちゃでエースを誘い出し、無理矢理にでも体を洗おうと考えたようだ。

 当然、水を嫌がって風呂場から逃げ出そうとするエースだが、ここで逃げられては全てが台無しである。レックスはすぐさまエースを抑え込み、彼の体を洗い始めた。

 

『ギャーッ! ギャーーッ!!』

 

「こらっ! 逃げるなエース! すぐ洗ってやるから大人しくしてるんだ!」

 

 そんな様子で格闘を続けるレックスとエースを尻目に、ようやく入浴が叶ったアインは、気持ちよさそうに浴槽で揺蕩っていたのだった…。

 

 

翌日 三畳市海岸

 

「…で、体は何とか洗えたんだけど…僕が少し力を緩めた隙にエースが濡れたまま家中を逃げ回っちゃってさ…」

 

「おまけにその時風呂場のガラスまで突き破っちゃったんだぜ?

父さんも母さんも、エースのしたことだからって大目に見てくれたけどさぁ…」

 

「ハハハ…そうだったんだね…。

だから今日は、急に海に行こうなんて言い出したのか…」

 

 翌日の午前中、Dキッズの4人の姿は海岸にあった。

 リュウタとレックスはそこで釣りをしながら、昨日の出来事についてオウガに話して聞かせていたのである。

 これにはオウガも苦笑いを隠せない様子であった。

 そんな彼らの後方では、マルムがチビ恐竜達にカニを掴んで見せていた。案の定カニに手を挟まれて悶絶する彼女を横目で見ながら、レックスが呆れた様子でかぶりを振る。

 

「それにしても、リュウタの思いつきでここまで来たけど…水遊びくらいでエースの水嫌いが治るのかな…」

 

「これで治ったら苦労しないだろうけど…とにかく今できることは全部試してみるに越したことはないんじゃないかな」

 

「そうだよ! ガブ達も楽しそうだし、きっと水にも慣れてくれるさ」

 

「そううまくいくかな…」

 

 心配そうにレックスが見つめる先では、ようやくカニを振り払ったマルムが、どうやら岩場に沿って泳ぐ小魚の群れを発見したらしかった。

 

「あっ! エース! ここに可愛いお魚がいるわよ!」

 

 エースをはじめとしたチビ恐竜達にそう呼びかけながら、マルムは岩場の上を走り始めたのだが…それがまずかった。濡れた岩場で走ったせいで彼女は滑ってバランスを崩し、海へと転落してしまったのである。

 

「うわっ!? きゃーっ!」

 

「マルム!」

 

「大変だ!」

 

「早く助けないと!」

 

 派手な水音とマルムの悲鳴を聞いたオウガ達3人は、すぐさま手の釣り竿を放り出し、現場へと駆けつけた。更には、彼らのチビ恐竜達もマルムを助けるべく次々に海へ飛び込んでいく。

 しかし彼らがマルムを助けようと奮闘している間も、エースは水しぶきから逃げ回るだけで海へ飛び込もうとはしなかったのであった…。

 

 

 その後、オウガ達やチビ恐竜達の健闘の甲斐あって、マルムは岩場へと引き上げられた。見たところ怪我もなく無事なようだ。

 

「マルム…大丈夫か?」

 

「怪我はないみたいだな。良かった…」

 

「溺れる前に助けられて良かったよ」

 

「あ、ありがとぉ…」

 

 無事とは言え、溺れないよう必死に藻掻いていたせいでマルムはクタクタになっていた。そんな彼女に、パラパラとランランが心配そうにすり寄っていく。

 

『クォーン…』

 

『ラララ…』

 

「ごめんね。パラパラにランラン。あなた達にも心配かけちゃって…」

 

『…オマエの仲間でそそっかしい奴はリュウタ位だと思っていたのだが、こやつもなかなかにそそっかしい奴のようだな』

 

「う〜ん…それは否定できないけど…人間誰しも生きていれば不注意から失敗することはあると思うし、この一件だけでそう判断するのも…」

 

 ディノラウザーを通してレクシィとそんな会話をしていたオウガだったが、ふと何かに気づいた様子で周囲をキョロキョロと見渡した。

 

「あれ…? そういえばエースの姿が見えないんだけど…レックスは知らない?」

 

「えっ? 確かに…エースがいない! エースーっ! どこだー!?」

 

「まさか、さっきの騒ぎの最中に海に落ちちゃったんじゃ…」

 

 Dキッズの4人は慌てて周囲に目を配った…が、やがて彼らの視線は、陸地側の一際大きな岩に固定された。その岩陰から、エースがひっそりと顔を覗かせていたのである。4人から安堵と呆れが入り混じった視線を向けられたエースは、不思議そうに首を傾げているだけであった。

 

「ったく、情けないやつだな…。1番近くにいたはずなのに逃げ出すなんて…」

 

 そんなエースの姿に、レックスは溜め息をつかずにはいられなかったのだった…。

 

 

その頃 ナイアガラの滝

 

 ここは、アメリカ合衆国とカナダの国境に存在するナイアガラの滝。3つの滝から構成されているここは、高さこそそこまでではないものの、その雄大さから世界的な観光スポットとして有名な場所なのだ。

 そんな滝へ流れ込む川に、どんぶらこどんぶらこと流されている1つの卵型カプセルがあった。カプセルは川の流れのまま滝壺へと落ちていき…水中で2つに割れた。すると中から2枚のカードが排出され、青い光を放ちながら恐竜の姿へと変化していく…。

 やがて青い光の中から姿を現したのは…両前足の第1指にある巨大な鉤爪と鰐のような顎が特徴的な、オレンジ色の中型肉食恐竜・バリオニクスであった。早速バリオニクスは体をくねらせながら水中を泳ぎ、1匹のブラックバスに食らいついた。

 そのままバリオニクスは陸上へと上がり、獲物を前足で切り裂いてから食べようとした…その時だった。

 突如として咆哮が轟いたのである。バリオニクスがそちらへ目を向けると、自分と似た姿をした恐竜がこちらへ歩いてくるではないか。しかしその口先はより幅広で、胴体は鰐のような粗い鱗で覆われている。そしてその体は、鮮やかな緑色の模様で彩られていた。

 更に気がつけば、周囲には更に2頭恐竜が集まってきていた。姿こそ目の前の個体と同じではあるが、片方は青灰色の模様を持ち、もう片方は黄緑と緑色の体色であった。

 やがて3頭の恐竜達は、威嚇の咆哮を発しながらグルグルとバリオニクスを囲い込み始めた。どうやら彼が採ったブラックバスを横取りしようとしているらしい。だがバリオニクスもまた一歩も引かず、両者は睨み合いを始めたのであった…。

 

 

 その頃 アクト団基地 アジ島

 

「♪〜♪♪♪♪〜♪」

 

 バリオニクスがナイアガラの滝に出現していた頃、ウサラパは丁度シャワーを浴びているところだった。余程上機嫌なようで、何やら鼻歌まで歌っている。

 その時、突然カーテンが開かれる音が聞こえて彼女がそちらへ視線を向けると、そこにソーノイダが立っていたのであった。

 

「!?……キャーーーーッ!」

 

「ズビズバッ!?」

 

 何が起こったのか理解できず、ウサラパは一瞬思考が停止していたものの、正気に戻るや否やソーノイダへ強烈な蹴りを入れたのであった。そしてカーテンで素早く身を包み、床に転がったソーノイダへ罵倒の言葉を浴びせる。

 

「なっ、何ですのドクター! レディーの入浴を覗くなんて最低ですわよっ!?」

 

「イテテ…「何ですの」じゃないぞい!

アクトホルダーが反応しておるのに、優雅にシャワーなんて浴びとる場合じゃないぞい! ウサラパッパと着替えて、急ぎナイアガラへ出撃するんだぞい!」

 

 蹴りなど少しも答えていない様子でソーノイダは起き上がると、彼女の前にアクトホルダーを突きつける。そこには、先程出現したバリオニクスの反応が映し出されていた。

 しかしウサラパは何故かジト目になり、ソーノイダの顔を見つめ始めたのである。

 

「…? どうした? さっさと上がらんか」

 

「アタシが魅力的なのは分かりますけどぉ〜…そんなに見つめられていたら着替えられませんわ〜♡」

 

「…はぁ?」

 

「それともぉ…ご覧になりたいんですのぉ…?」

 

 そう言いながら、ウサラパがカーテンから足を片方見せつけるように露出させると、途端にソーノイダの視線がそちらへと移った。次第に紅潮していく彼の顔を見て、ウサラパは内心ほくそ笑む。

 しかし、ソーノイダは赤面こそしていたものの、その額には青筋も浮かび上がっていた。これはどういうわけかとウサラパが彼の表情を窺おうとしたところ…。

 

「こんっ…バカモンがーっ!」

 

「ギャーッ!?」

 

 彼女が下げた頭に向けて、ソーノイダが思い切りげんこつを振るってきたのである。頭に大きなたんこぶを作って倒れ伏したウサラパへ、ソーノイダが怒声を浴びせる。

 

「お前ごときがワシを誂おうなど6600万年早いぞい! とっととシャワーから上がって、出撃の準備をしておけっ! 分かったなっ!?」

 

「へっ…ヘイヘイホー…」

 

 

 

その後 ナイアガラの滝 上流

 

 その後、出撃準備を整えたウサラパはいつも通りエドやノラッティ〜と合流し、ナイアガラの滝へ向けて出撃した。今回彼らが乗ってきたのは、サメのようなデザインの潜水艇のようだ。

 

「そろそろ、恐竜が現れたナイアガラの滝に着くよ!」

 

「な〜んか今までになくデラックスな移動ザンしたねぇ!」

 

「これからもこいつで移動したいッス!」

 

「そうだねぇ〜…。やーっぱりああは言ってたけど、アタシ達のことも考えてくれてたんだねドクタ〜…」

 

 彼らがそんな話をしていると、突然目の前のモニターにソーノイダの姿が映し出された。その膝ではテリジノが横になっていて、彼の手で撫でられる度に気持ち良さげに目を細めている。

 

『座標によると、無事ナイアガラの滝目前まで到達したようぞいな』

 

「「「ドクター!」」」

 

「今回はドクターがいい潜水艇を出してくれたお陰で、順調に移動ができましたのよ〜!」

 

『そうぞいか。しかし残念ながら、潜水艇で移動できるのはそこまでだぞい!』

 

「「「え?」」」

 

「どういうことザンスか?」

 

 ノラッティ〜がそう問いかけると、ソーノイダはその顔に意地悪そうな微笑みを浮かべながら答えた。

 

『この先に滝があるというのに、潜水艇で進めるはずがなかろう。

だからここからは、潜水艇に装備されたミサイルで行くんだぞい』

 

「どえーーッ!? 魚雷ザンスかーッ!?」

 

『魚雷などと人聞きの悪いことを言うでないぞい! 移動機能付きのミサイルぞい!』

 

「同じッスよ!」

 

 彼ら3人は揃ってソーノイダに抗議するものの、彼は聞く耳を持とうとしなかった。それどころか彼らが逃げられないよう座席に拘束具で固定してしまったのである。

 

「「「イヤーッ!」」」

 

『安心するぞい! 目的の座標に付いたら自動で浮上するように設計してあるぞい!』

 

「そんなの信じられないザンスぅーっ!」

 

 3人が悲痛な叫びを上げるものの、彼らは座席ごと下の魚雷の中へ飲み込まれてしまった。腹ばいで格納される様は、まるで回天を彷彿とさせる設計である。

 不安そのものな表情の3人など気にも留めていないどころか、ソーノイダは実に満足そうな様子であった。

 

『よぉーし! これでバッチグーぞい!』

 

「何がバッチグーですのよ〜! アタシ達死んじゃうかもしれないんですのよぉ〜!

お願いだからここから出して下さいドクタ〜!」

 

『だから大丈夫だって言っとるではないかぞい!

よいか! 今度こそカードを持ち帰ってくるんだぞい!』

 

「そんなの無事着いたらの話ザンスぅ…!」

 

「「「ぎゃぁぁぁぁ…」」」

 

 結局ウサラパ達の悲痛な叫びはソーノイダに届かず、無情にも魚雷型ミサイルは発射されてしまった。3人の悲鳴すら置き去りにしてしまうほどの猛スピードでミサイルは水の中を直進していった…のだが、そのミサイルの後を追いかけていく1つの影がある。

 それは、まさにアクト団のターゲットであるあのバリオニクスだった。余程殺気立っているのか、凄まじい遊泳速度でミサイルに追いつくと、その胴体に食らいついたのである。

 

「「「あぁぁぁぁ…!?」」」

 

「今度は何ザンスぅ〜!?」

 

 しかし、金属製のボディにバリオニクスは歯を食い込ませることができなかったようで、やがてミサイルは拘束を抜け、再び前進を開始した。

 しかし、バリオニクスに軌道をずらされてしまったミサイルはそのまま水中から飛び出し、勢いを緩めることなく滝の上へと飛んでいくと…大きな水飛沫を上げながら着水したのであった。

 しばらくすると、水面にバラバラになったミサイルの部品が浮かび上がり、次々に滝壺の奥へ吸い込まれていく。ウサラパ達3人も、ミサイルのようにバラバラになってしまったのだろうか。

 

「ぷはあっ!」

 

 いや、3人とも生き残っていたようだ。なんと悪運の強い連中であろうか。

 兎にも角にも彼らは1番大きな部品にしがみつき、呼吸を確保することもできたようだ。

 

「一体何が起こったんだい…?」

 

「分からないザンスッ!」

 

「あぁぁ…。おれ、泳げないッスのに…」

 

 しかし、相変わらず危機的状況であることに変わりはない。このまま流されてしまえば、ナイアガラの滝から落下することになることは明白という、あまりに絶望的な状況であった…。

 

 

その頃 三畳市 Dラボ

 

 すっかり日も暮れた頃、Dキッズの4人と8匹は帰り道を急いでいた。しかしその道中で恐竜出現の一報を受け、急遽彼らはDラボへと駆けつけたのである。

 

「今度はどこに出たの?」

 

「アメリカとカナダの国境にある、ナイアガラの滝よ」

 

「なるほどぉ〜。ナイアガラといえば、マリリン・モンローだな…」

 

「父さん、その人って誰?」

 

「まあ、お前達が知らないのも無理はないな。

マリリン・モンローといえば…『ナイアガラ』のモンローウォーク…。

そして、『7年目の浮気』の地下鉄の風…ニヒヒヒ…」

 

 すっかり鼻の下を伸ばして、マリリン・モンローが出演した映画を回顧する古代博士であった。もしここに亜紀がいれば、引っ叩かれていた可能性もあっただろう。

 何が何やらよく分かっていないDキッズはともかく、リアスは博士の様子が変なことに勘付いた様子であった。

 

「…博士、何ニヤニヤしてるんです?」

 

「ぅえっ!? あ…それは…その…」

 

「それでは、私からはジュラシック・アンバーでのサーチによって発見した恐竜の反応をお見せしましょう。

皆さん、どうかこちらへ」

 

 何とか誤魔化そうとする古代博士を尻目に、今度はウー博士がDキッズの4人を自分のデスクへ呼び寄せていた。

 

「こちらが…今回ナイアガラで検出された、恐竜の反応です。

これを見るに…ここに出現した私共の恐竜は3体もいるようですね」

 

「つまり…合計4体の恐竜にアクト団の恐竜、あとはもしかしたら『Sin-D』の奴らも、俺達は相手取らないといけないのか…」

 

「あぁ。いつもより厳しくなりそうだし、気を引き締めて行こうぜ!」

 

「でも…エースはナイアガラなんて大丈夫かしら?」

 

 マルムの言葉と共に、Dキッズの視線が一斉にエースに注がれた。

 

「そうだよなぁ…。水辺はまずいだろ」

 

「もし水に落ちて溺れたりなんてしたら、大変だもんね。今回は留守番でもいいんじゃないのかな」

 

「でも、いつまでも水が苦手だなんて言ってられないよ。なっ、エース? 今のままじゃ嫌だろ? お前も…」

 

 レックスがそうエースに問いかけたものの、彼はばつが悪そうに顔を伏せるだけであった。

 

「それもそうだよな…。よし、行こうぜ!」

 

 リュウタの呼びかけにDキッズも頷き、揃ってテレポート台へ向かおうとした…その時だった。

 

「待って! 今回からはわたしも行くわ!」

 

 その声に4人が振り返ると、ちょうどテレポートルームへミサが入ってきたところだった。しかしその服装はいつもの白衣ではなく、白黒の縞模様のTシャツにデニムのジャケットとジーンズ、そして靴は悪路に向いたブーツになっている。更にその後ろからは、チビ形態のエンピロがヨチヨチと付いて来ていた。

 

「ミサさん! もしかして俺達と一緒に来てくれるんですか?」

 

「勿論よ。そのために準備もしてきたし、こうして…わたし用のディノラウザーも作ってきたんだから!」

 

 そう言うと、ミサは腰のホルスターから彼女専用のディノラウザーを抜いて見せた。全体的にオウガのディノラウザーとデザインは共通しているが、銃身が短くなっているところが差別化点と言えるだろう。そしてその銃身には、やはりスピノサウルスの全身骨格を模したエンブレムが浮き出てきていた。

 

「わたしもエンピロちゃんもオウガ君…達の力になりたいの。だからお願い。一緒にわたしも戦わせてちょうだい」

 

『ゴルルゥ』

 

 そう言いながらミサは両手を合わせながら頭を下げると、横のエンピロも見様見真似なのか同じように頭を下げた。

 勿論この申し出を、断るオウガではなかった。

 

「も、勿論です! 俺もミサさんと一緒に行ければすごく心強いですし…。

みんなはどう? ミサさんもエンピロも、きっと俺達の力になってくれると思うんだけど…」

 

「え〜…。ミサさんも付いてきちゃうの〜…」

 

「まあまあ、いいじゃん! あのスピノサウルスが味方になってくれたなら、絶対すごい戦力になってくれるって!」

 

「そうだな。それに、僕達は前回『Sin-D』の恐竜達相手にあれだけ苦戦してたし、それなら戦力は少しでも多くしておいた方がいいよ」

 

 唯一マルムだけは不満そうな様子だったが、リュウタとレックスは快諾したようだ。

 

「もう…オウガはともかく、2人まで何なのよ…。

分かったわ。それならアタシもそれでいいわよ。

ミサさん。一緒に行きましょ?」

 

 マルムが渋々といった様子でそう言うと、ミサの表情が一気に明るくなった。

 

「みんな、ありがとう! わたし達、必ずみんなの力になってみせるわ!」

 

「はい! こちらこそよろしくお願いします!」

 

「よっし! これで決まりだな! さっ、早く行こうぜ!」

 

 リュウタの一声でオウガ達は頷き合うと、揃ってテレポート台へ乗り、ナイアガラへテレポートしていったのであった…。

 

 

アメリカ合衆国〜カナダ ナイアガラの滝

 

 Dキッズとミサがテレポートを終えて降り立つと、彼らの目の前にはあのナイアガラの滝が横たわっていた。そのあまりの迫力に、それぞれが感嘆の言葉を漏らす。

 

「うわぁぁ…! すげー迫力だなぁ…!」

 

「すごーい! 吸い込まれそうね〜!」

 

「写真でしか見たことなかったけど…こうして実際に自分の目で見てみると、何というか…雄大で壮観で…とにかく、すごい景色だね!」

 

「本当…! ちょっと感動してきちゃうかもね…」

 

 オウガ達だけでなく彼らのチビ恐竜達も、その迫力満点な光景に目を輝かせている。しかし、エースだけはそうではないようで、滝から顔を背けるようにレックスの足に抱きついてしまった。

 そんなエースを、レックスは優しく抱き上げてあげていたのだった。

 

「…でも、恐竜はどこなんだぁ?」

 

「ディノホルダーの反応が正しければ、この辺りにいることは間違いないみたいね!」

 

「でももし水の中に潜んでいたりしたら、俺達だけだと探しようがないよな…」

 

「その時はその時で、わたしのエンピロちゃんに探してもらうしかないかもね」

 

「それに…見ろよあれ」

 

 そう言ってリュウタが滝の下を指差す。そこにはナイアガラ観光の遊覧船が浮かんでいたが、特に変わったところはないようだった。

 

「恐竜が出てるっていうのに、誰一人として慌てた様子を見せてない…。恐竜が現れたことに気がついてないみたいだな…」

 

 レックスがそう分析し、オウガ達もそれを肯定するように頷く。

 

「とにかく、ここからできる限りでも探してみようぜ。例えばこの川の上流とか…」

 

 そう言いかけながらリュウタが川の上流へ目を向けると、どんぶらこどんぶらこと流されてきたものがある。それは、ミサイルの部品に掴まっているアクト団工作員の3人であった。

 

「あーっ! オバさん!」

 

「だぁーれがオバさんだってぇ〜っ!?…あっ!」

 

 オバさん呼びを聞きつけ、反射的に言い返したウサラパだったが、そこで彼女はようやくDキッズとミサの存在に気がついたようであった。

 

「あっ! やっぱりガキンチョ…に、なんか見慣れない奴もいるじゃないかぁー!」

 

「せっかく今回も一足先に来れたと思ったザンスのに〜!

…しかし…エンジェルには遠く及ばないザンスけど、いつの間にあいつら、あんな美人と交流を持ったんザンしょ」

 

「そ、そんなこと話してる場合じゃないッス!

落ちるッスぅ〜っ!」

 

 そう。彼らは今滝に向かって流されている最中であり、初見であるミサのことを気にしている暇などなかったのだ。しかしかと言って抵抗できる訳でもなく、彼らは流れのままに滝へ到達してしまった。

 

「「「いやあぁぁぁぁ…」」」

 

 そして彼ら3人の体は宙へ放り出され、そのまま滝壺の中へ吸い込まれていったのであった…。

 これにはDキッズやミサも慌てた様子で、遙か下の滝壺を覗き込んで声を張り上げる。

 

「おーーい! だーいじょーぶか〜?」

 

「お…オウガ君! 大変なことになっちゃったわ!

このままじゃあの悪い人達、死んじゃうかもしれないわよ!」

 

「大丈夫よミサさん。あの人達、悪運強いしけっこうタフだから…」

 

「そういやそうだったな…。ならいっか!」

 

「いいのかな…」

 

「いいんだよ! いっつもあいつら、あんな感じの目に遭ってるんだからさ!

それより、あいつらより先に恐竜を見つけないと…」

 

「う〜ん…。それなら、滝の下に降りて探してみようか…」

 

「そうね。そうしましょうか」

 

 取り敢えず滝の下へ降りることにしたようだが、レックスだけは首を横に振った。

 

「悪いけど…僕は行けないよ。エースもこんな状態だから…」

 

「そっか…。じゃ、オレ達は下に行くから、レックスはエースと一緒にこの辺りを探しててくれよ」

 

「…うん、分かった」

 

「何か見つけたら、すぐ連絡するぜ。

レックスも、あんまり気負いすぎるなよ?」

 

 そう言い残し、リュウタはマルムやオウガ、ミサを引き連れて滝の下へと向かっていった。レックスはそんな彼らを見送りながら、腕に抱えたエースに話しかける。

 

「…なぁ、エース。本当にこのままで、お前はいいのか?」

 

 そんな突然のレックスの質問に対し、エースは不思議そうに首を傾げているだけであった…。

 

 

 その後、ようやく滝の下へと降りたリュウタ達は、リュウタ&マルムとオウガ&ミサのチームに分かれ、手分けして恐竜の捜索に当たることになった。

 そしてリュウタ&マルムチームは、ナイアガラの滝を間近で見られる遊覧船ツアーの船着き場へやって来ていた。数多くの人々が集まるここなら、恐竜の目撃情報を得られるはずだと踏んだのである。

 まず2人は、遊覧船の搭乗口の前に立っていた船長らしき人物に話を聞いてみることにしたようだ。

 

「すみませーん! この船の船長さんですか?」

 

「うむ、いかにも。私はこの遊覧船の船長アッパーじゃ。舵を握って早20年…。そして今まで2千万人もの観光客を乗せてこのナイアガラの滝の大迫力を体感させていたのじゃ!

どこよりも滝に近づくことができる遊覧船で…」

 

 たった一言話しかけただけなのに、遊覧船船長だというアッパーは長々と自分と遊覧船の自慢話を始めてしまった。このままでは埒が明かないと判断したのか、リュウタが堪えきれずにアッパーの話を遮った。

 

「…いや、あの〜…」

 

「ん? なんじゃ?」

 

「突然で申し訳ないんですけど、この辺りで恐竜を見ませんでしたか?」

 

「…恐竜?」

 

「はい! 早く見つけないと、ここに皆さんも危険な目に…」

 

 リュウタとマルムの言葉に、しばらくアッパーは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたのだが、やがて何かを察したかのようにニッコリと微笑んだ。

 

「そうか、分かった分かった…」

 

「いたんですか!?」

 

「良ければ見た場所も教えてくれませんか?」

 

「さてはチケットを買う金がないんじゃな? あぁ、構わん構わん。何も言わんでもよい…」

 

「「…はぁ?」」

 

 どうやら事情を知らないアッパーは、リュウタとマルムが嘘を言って遊覧船に乗ろうとしているのだと誤解してしまったらしい。

 そして彼は2人の背中に手を回し、搭乗口へと押し込み始めてしまった。

 

「恐竜が出た、なんてでっち上げてでも乗りたいか! アッハッハッハ…。

なぁに、心配はいらん!子供ならタダで乗せてやろう! さ、乗った乗った! 勿論そっちのペットも構わんぞ!」

 

「あぁ…えっと、そうじゃなくてぇ…」

 

「お願いします、お爺さん! どうか話を…」

 

 何とかリュウタとマルムは弁明しようとするものの、結局ガブ達共々遊覧船の中へ押し込まれてしまったのだった。そして彼らが乗船したのを確認したところで、遊覧船は汽笛と共に岸を離れ、航行を始めてしまった。

 不本意にも遊覧船に乗ることになってしまった2人だったが、仕方がないと切り替えたようだ。

 

「こうなったら…陸はオウガとミサさんに任せて、オレ達はここから見つけ出すしかないな!」

 

「でもこっちはこっちで、かえって見つけやすい…かも?」

 

 ということでリュウタとマルムは、遊覧船から恐竜を探すことにしたようだ。彼らを乗せて順調に航行を続ける遊覧船だったが、その横を小さな手漕ぎボートに乗った3人組が通り過ぎていく…。

 そう。それは先程滝壺に投げ込まれたウサラパ達だった。どうやら一命を取り留めたようで、更にミサイルの部品をボート代わりに恐竜を探すことにしたようだ。

 しかしそんな状況でも、遊覧船に乗っているリュウタとマルムを目ざとく発見できるだけの余裕は出てきていた。

 

「あいつら遊覧船なんか乗って、すっかり観光気分ザンスよ!」

 

「キーッ! ガキンチョの癖にいい思いしちゃって!

お前達が観光してる間に、恐竜は先に見つけていただくよーっだ!」

 

「そ…それよりもこのボート不安ッスよ? ウサラパ様…」

 

 やがて彼らが一心にボートを漕ぎ続けているうちに、周囲を水飛沫が立ち込め、視界が悪化し始めた。再び滝壺に近づいているのである。

 

「何なんザンス? これは…。目も開けてられないザンス」

 

「ほんと。これじゃあ探しようがないねぇ…」

 

「…あっ! また滝に飲み込まれるッスぅ〜っ!」

 

 滝を目前にしてようやくエドが気づいたものの、もう遅かった。彼らはどうどうと流れ落ちる滝に入り、ボートを転覆させてしまったのである。

 再び水中に沈み込み、藻掻く3人だったが、そんな彼らのすぐ傍を大きな影が通り過ぎていく。

 それは、あのオレンジ色のバリオニクスであった。

 そしてそれを見逃さなかったノラッティ〜は、素早く懐からアクトホルダーを取り出し、恐竜カードを通したのである。

 

「アクボボォーーッスラッシューーッ!」

 

グァギュオォォォォッ!!

 

 青い光と共にスピノが成体の姿で召喚されると、息継ぎのため水面へと向かっていく。そして水中から頭を突き出すと、同じように息継ぎに出てきたバリオニクスを目視で捕捉したのであった。それと同時に、周囲の風景もいつものバトルフィールドに変化していく。

 ちなみにアクト団の3人も、スピノの尻尾に掴まる形で一緒に浮上することができたようである。

 

「あれはバリオニクスッスよ!」

 

 エドがそう言うが早いか、スピノは尻尾を振り回し始めた。戦闘を始める上で邪魔な彼らを振り解こうとしているようである。

 それに対し必死に掴まって抵抗を試みる3人だったが、あっさり滝の上へと投げ戻されてしまったのであった。

 

「「「オッペケペーッ!?」」」

 

 邪魔もなくなったところで、早速スピノはバリオニクスに肉薄すると、尻尾をその首筋に叩きつけた。突然の攻撃に対応できず、バリオニクスは大きく吹き飛んで着水した。状況の不利を悟ったのか、バリオニクスはスピノに感づかれないように深く潜ると…遊覧船の方へ進んでいったのであった。

 

 

 その頃、リュウタ達と分かれて恐竜の捜索をしていたオウガとミサも、バトルフィールドの展開を確認しているところだった。

 

「オウガ君、これって…」

 

「バトルフィールド…! どこかで恐竜同士が戦い始めたみたいです!」

 

 その時、オウガとミサのディノラウザーに着信が入った。発信元は、リュウタのディノホルダーのようである。

 

「もしもし。こちらオウガ!」

 

『オウガ! それにミサさんも!

聞いてくれ! 今バリオニクスがオレ達の乗ってる遊覧船を襲ってるんだ!』

 

『今アタシ達は滝の近くにいるんだけど、そっちからも見えない?』

 

 その言葉を聞き、オウガとミサは揃って滝の方へ目を向ける。確かにそこでは、遊覧船に齧り付くようにして襲いかかるバリオニクスの姿があった。

 

「こっちでも確認できたよ!」

 

『良かった! オレ達は船が揺れて恐竜を出せそうにないから、バリオニクスを追い払うのに手を貸してほしいんだ!』

 

「分かったわ。それならわたしのエンピロちゃんを向かわせるわね。

この子なら水中の機動力も申し分ないと思うから」

 

『ありがとう、ミサさん…きゃあっ!』

 

 そこで再びバリオニクスからの攻撃を受け、遊覧船が大きく揺れる。そこで通話が途切れてしまったところを見ると、ディノホルダーを取り落としてしまったようだ。

 

「ミサさん!」

 

「ええ、勿論やるべきことは分かってるわ!」

 

 ミサは頷くと、エンピロをカードに戻してディノラウザーにスキャンした。

 

「ディノスラッシュ!

湧き上がれ! スピノサウルス・エジプティアクス!」

 

グゴオォォォォッ!!

 

 高らかに咆哮を轟かせながら、エンピロが成体の姿になって召喚される。

 

「エンピロちゃん! あそこの遊覧船に齧りついてるバリオニクスを、あなたの力で追い払ってきて!」

 

 ミサの指示を受け、エンピロが目の前の川へ入っていこうとした…その時だった。

 突如としてその水中から1つの影が飛び出し、エンピロの体に食らいついたのである。

 

「えっ!? な、なに!?」

 

「こいつは…いや、こいつもバリオニクス!?」

 

 そう。それもまたバリオニクスだったのだ。しかし今遊覧船に襲いかかっている個体とは異なり、口先は幅広で体には鰐のような鱗があり、更にその体には緑色の縞模様が入っていたのである。

 突然のことに当惑するオウガとミサ、そしてエンピロをよそに、更に2つの影が彼らのもとへ迫っていっていたのだった…。

 

 




今回はここまでです。
さて…まずは一言詫びさせて下さい。前回の後書きで、「これからは更新ペースを上げられそう」と言っておきながら、3週間も音沙汰がない状況になってしまい…本当に申し訳ありませんでした!
色々と個人的な事情が立て込んでしまったことで、執筆に時間を回せない状況になってしまっておりました。
これからはなるべく早く執筆を進められるよう精進してまいりますので、どうかこれからも応援していただけると大変嬉しいです!
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