古代王者恐竜キング ジュラシック・エイジ   作:バックベアード

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 今回は後編になります。
 今度は1ヶ月弱も更新間隔が空いてしまい、大変申し訳ありませんでした。なかなか執筆時間を確保できないうちに、あっという間に日々が過ぎ去ってしまい…気づけばもう10月となってしまいました。
 これからも更新ペースは不定期になってしまうかもしれませんが、必ず翼竜伝説編まで書き切る所存ですので、どうかご期待下さい。


後編

 その頃、オレンジ色のバリオニクスはまだ遊覧船に齧りついていたのだが、喧騒を聞きつけたアクト団のスピノが急行してきたのである。スピノは現場に到着するなり勢いよく尻尾を振るい、思い切りバリオニクスに叩きつけた。

 

「うわあっ!」

 

「きゃーっ!」

 

 遊覧船にまで走るほどの攻撃を諸に受け、バリオニクスは引き剥がされてしまった。しかしここで諦めるバリオニクスではない。水中で体をくねらせながら、再びその場を離脱しようとしたのだ。

 しかしその時、想定外の事態が起こった。バリオニクスが船底をくぐり抜けていく時に体をスクリューにぶつけ、壊してしまったのである。

 そしてその衝撃は、操舵室のアッパー船長のところにまで届いていた。 

 

「どわあぁぁっ!? まさか本当に恐竜が出るとは…。

そ、それより早いところ陸へ避難せねば…!」

 

 そう呟きながらも彼は舵輪を握り、舵を取ろうとした…のだが、舵輪はまるで凍りついたかのように動かなくなってしまっていた。スクリューと一緒に舵も壊れてしまったらしい。

 

「んぐぬぬぬぬ…全く動かんぞ…。これは一体どういう訳じゃ…」

 

 それでも何とか舵を取ろうとアッパーが悪戦苦闘していると、操舵室の扉が開き、リュウタとマルムが駆け込んできた。彼らも船の異常を感知したらしい。

 

「アッパー船長! 早く船を岸に付けて下さい!」

 

「き、君達か…! 私もそうしたいのは山々なんじゃが…舵が言うことを聞かんのだ…!」

 

「「ええっ!?」」

 

「さっきの衝撃で、舵が壊れてしまったのかもしれん…」

 

 それを聞いたリュウタとマルムもアッパーと共に舵輪を回そうとしたものの、全く動く気配はなかった。

 

「エンピロが来るまで、オレ達で何とか保たせない、っとぉぉ…」

 

「このままじゃ滝に突っ込んじゃうぅ…」

 

 彼らの必死の努力も虚しく、コントロールを失った船はごうごうと音を立てる大瀑布へ向かって直進を続けている。このままでは大破・轟沈は免れない事態となってしまっていたのであった…。

 

 

「ミサさん! 船が滝に向かって直進していってます!」

 

「大変だわ! あのままじゃ滝壺に飲まれちゃう!」

 

 一方、陸地側にいるオウガとミサからも、遊覧船の異常な動きが見えていた。このままではまずいと判断したようで、ミサはエンピロに向かって指示を出す。

 

「エンピロちゃん! 早くリュウタ君やマルムちゃん達を助けてあげて!」

 

 ミサの言葉にハッとした様子を見せたエンピロは、自分の足に食らいついているバリオニクスをあっさりと引き剥がすと、遊覧船へ向かって一直線に泳いでいった。

 だがそれと入れ替わりに、オウガとミサの目の前に2体のバリオニクスが現れた。片方は青灰色で、もう片方は黄緑と緑の体色である。そして2体は体から水を滴らせながら、ジリジリと2人の方へ近づいてくる…。

 その彼らの視線は、これまでオウガが何度も見てきた…人食いの獣の視線であった。

 

「まさか…このバリオニクス達も…」

 

「…間違いないと思います。こいつら、俺達を獲物だと認識してるみたいです」

 

 バリオニクス達から放たれる殺気に気圧されそうになりながらも、オウガはその手にディノラウザーを構えた。

 

「ここは俺達が戦います。エンピロが戻ってくるまで、ミサさんは俺が守りますから」

 

「そうするしかなさそうね…。オウガ君、お願いね」

 

「はい、勿論です!」

 

 そしてオウガはレクシィとアメジストをカードへと戻し、ディノラウザーにスキャンした。

 

「ディノスラーッシュ!

燃え上がれ! ティラノサウルス・レックス!

揺るがせ! ステゴサウルス!」

 

ゴガアァァァァッ!!

 

ケエェェェェ…!!

 

 咆哮を轟かせながらレクシィとアメジストが成体の姿となり、2体のバリオニクスと向かい合う。そしてそこへ、先程エンピロに払い除けられた3体目のバリオニクスが合流し、他の2体と何やら会話をし始めた。

 どうやら作戦を立てているらしい。

 やがて作戦会議が終わったのかバリオニクス達はレクシィ達に向き直ると、おどろおどろしい雄叫びを上げながら突進してきた。そしてそれを受けて立つ形でレクシィとアメジストも駆け出し、両者は激しくぶつかり合ったのであった…。

 

 

 その頃、滝へ流れ込む河の岸にアクト団工作員の3人の姿があった。スピノの尻尾で空高く跳ね飛ばされた彼らは、命からがら岸辺に泳ぎ着けたようである。

 

「はぁ…ひぃ…。もう滝はこりごりッス…」

 

「泣く子も黙るアクト団が何を弱音吐いてるんだぁい…」

 

「そういうウサラパ様だって、クタクタザンスけど…」

 

「お黙りッ! いいからさっさとスピノを戻すんだよ!」

 

「りょ…了解ザンス…」

 

 ウサラパの指示に応じ、ノラッティ〜がアクトホルダーを操作してスピノをカードへと戻した。しかし周囲のバトルフィールドが解けないのを見て、3人の顔に困惑の表情が浮かぶ。

 

「ありゃ? バトルフィールドが解除されないザンス」

 

「まさかガキンチョ達がもうバリオニクスと接敵してるんじゃあ…」

 

「何ですってぇ!? じゃあ早く戻らなきゃいけないじゃない! ほらお前達! グズグズしてないで下に戻るよ!」

 

「え〜っ…」

 

「また戻るザンスかぁ…?」

 

 ウサラパの言葉に対し、エドとノラッティ〜は露骨に肩を落とす。そんな彼らの前を、たまたまレックスとエース、アイン達が通り過ぎていくではないか。

 どうやらレックス達は気付いていないようだが、ウサラパ達はしっかりその姿を目撃していた。そして3人は叫びたくなる気持ちを抑えながら、ヒソヒソ話を始めたのである。

 

「ウサラパ様ウサラパ様…」

 

「これはチャンスッスよ…。もしあのバリオニクスを取り逃しても、あのガキンチョからカルノタウルスとアロサウルスを奪って帰ればソーノイダ様も勘弁してくれるはずッス…!」

 

「他のガキンチョ共はみんな滝の下だし、邪魔も入らないねぇ…!

…よし、お前達! やるよ!」

 

「ヘイホー!」

 

 ウサラパの掛け声で3人は一斉にアクトホルダーを構え、それぞれのカードを通した。

 

「出てらっしゃいティラノちゃ〜ん!」

 

ガアァァァァッ!!

 

「スピノ! もう一度お仕事ザンス!」

 

グァギュオォォォォッ!!

 

「やってやるッスよ! サイカ!」

 

ウオォォオォォッ!!

 

 計3体のアクト恐竜達が成体の姿で同時に大地に降り立ち、辺りに衝撃振動が走る。それに驚き、近くにいた観光客達も我先に逃げ出していった。

 そしてこれには、レックス達も気付かない訳がなかった。

 

「!? この恐竜達…さてはアクト団だな!

滝の下に落ちたんじゃなかったのか!」

 

「色々あってこっちに戻ってきたザンスよ!」

 

「そういうところさ。それじゃあ早速…アンタのカルノタウルスとアロサウルスを渡してもらおうかねぇ!

行くんだよ! お前達!」

 

 ウサラパの号令と共に、アクト恐竜達がジリジリと間合いを詰めてくる。それに対し、レックスは努めて冷静な様子で、エースとアインをカードに戻してディノホルダーにスキャンした。

 

「エース! アイン! 頼むぞ!

ディノスラーッシュ!

吹き抜けろ! カルノタウルス! アロサウルス!」

 

グォォォォォォン!!

 

グゥガアァァァァッ!!

 

 灰色の光と旋風に包まれながらエースとアインも成体化し、アクト恐竜達と向かい合う。

 そしてまず動いたのは、エースだった。彼は果敢にもティラノの腹の下へ潜り込み、角でかちあげようとしたのである。しかしティラノが素早く身を引いたことで攻撃は空振りに終わり、逆にエースに尻尾での打撃を浴びせたのである。

 川岸まで弾き飛ばされてしまったエースだったが、怯えた様子で飛び起き、その場から後退りした。水場のすぐ近くには留まりたくないようである。

 それを好機と見たティラノとスピノが2体がかりでエースに迫る。何とかその攻撃を躱し、エースは逃げ出すことに成功したが、2体はその後を追いかけていく。

 俊足が自慢のエースとは言え、大型獣脚類2体が相手では追いつかれるのも時間の問題だろう。

 

「エース!」

 

「その調子だよ! ティラノ!」

 

「スピノも頑張るザンスよー!」

 

「サイカはアロサウルスを行かせないよう、しっかりブロッキングするッス!」

 

 エドの指示に応じ、サイカはエースの助太刀に向かおうとしたアインの前に立ち塞がった。

 尾先のハンマーを高く掲げられれば、いくらジュラ紀の王アロサウルスとて強行突破を躊躇わずにはいられないのである。

 その間にもエースはティラノとスピノからの猛追を受けており、何とか追跡を振り切ろうと横へ跳んだ。

 しかし、着地した場所は河の中だったのである。

 河とは言え水位は足が浸かる程度のものだったが、それだけでも水が苦手なエースには応えたようで、パニックを起こしてしまった。

 そんなエースの様子を、ティラノとスピノだけでなくウサラパ達も訝しげに見つめる。

 

「何だい? さっきから逃げ回ってばっかりいるねぇ」

 

「ふ〜む…。もしかしたら、あいつは水が嫌いなのかもしれないザンスよ」

 

「気持ちは分かるッス…」

 

 ノラッティ〜の推測を聞いたウサラパは、ニヤリと口角を上げた。

 

「なるほどぉ…。それじゃあ河の中に突き落として戦えば楽勝だねぇ…!」

 

「そんな! 残酷ッスよ!」

 

 エドの咎める声も聞かず、ウサラパは技カードを取り出してアクトホルダーに通した。

 

「勝負ってのは勝てばいいのさ! 『ネッククラッシャー』!」

 

 技カードが読み込まれ、ティラノの体が赤い光に包まれる。それからティラノは水飛沫を上げながら駆け出し、ようやく岸に辿り着いたエースを掬い投げた。そしてその場でグルグルと尻尾を追うように回転すると、落下してきたエースの首筋に強烈な打撃を加えたのである。

 エースの体は大きく吹き飛び、再び河の中へと落とされてしまう。これを見たレックスは、最早居ても立ってもいられない様子であった。

 

「このままだとエースが…。

こうなったら…アイン! サイカニアを無理矢理でも退けるしかない!」

 

 そしてレックスはディノホルダーから1枚の技カードを射出し、スキャン口に通した。

 

「頼んだぞ! 『幻舞連爪(カゲロウ)』!」

 

 技カードが発動し、アインの体が灰色の光と旋風に包まれる。それを身に纏い、アインは加速しながらサイカに迫っていった。サイカは迎え撃とうと尻尾のハンマーを振るうものの、衝突の寸前にアインの姿は掻き消えてしまう。これはまさか、とサイカが思った時にはもう遅い。彼を取り巻くように巻き起こった風の中から、アインが超高速の連撃を繰り出してきたのである。何も抵抗できず攻撃を受け続けたサイカは遂に力尽き、ゴロリと仰向けになると同時にカードへ戻ってしまった。

 

「あぁっ! サイカがやられちゃったッス!」

 

「フフン。今更アロサウルスが合流してきたって、もう遅いのさ。

ノラッティ〜。何をすべきか分かってるね?」

 

「モチのロンザンス!」

 

 その頃、エースは何とか岸へ戻って来たところだった。しかしそこに、今度はスピノが先回りしていたのである。

 

「スピノ! カルノタウルスをもう一度河に戻してあげるザンス! 『テイルスマッシュ』!」

 

 今度はノラッティ〜がスピノの技カードをアクトホルダーに読み込ませる。青い光に包まれたスピノは尻尾を振りかぶると、岸へ上がろうとしたエースの顔面に尻尾で連続打撃を浴びせた。そしてトドメに回転して勢いをつけた一撃を加え、エースを三度河の中へ叩き込んでしまったのである。

 しかもこれまでよりも水深のある場所に落ちてしまったようで、エースは溺れないよう必死に藻掻いていた。

 

「まずい…! エース! 今行くぞ!」

 

 そう叫びながら、レックスはアインと共に駆け出したのであった…。

 

 

 その頃、滝の下ではまだ遊覧船が滝へ向かって直進していっていた。アッパーやリュウタ、マルムが舵を取ろうと四苦八苦しているものの、最早どうにもならない状態のようであった。

 

「…ダメだ! 激突するーッ!」

 

「そんなーっ!」

 

 その時だった。船の前方から何かが近づいてきたのである。それは半月状の帆のような構造物だったのだが…それを見た瞬間リュウタとマルムの顔が綻んだ。

 

「リュウタ!」

 

「あぁ! やっと助けが来てくれたみたいだ!」

 

「ど、どういうことじゃ?」

 

 状況が分からないアッパーがそう尋ねようとした時、水飛沫を上げながら帆の持ち主が姿を現した。それは、ミサのエンピロだったのである。

 エンピロは一声吼えると、遊覧船の船首に食らいつき、力を込めて押し戻し始めた。船の勢いは弱まり始めたものの、無理な体勢が祟ってかエンピロはあまり力を出し切れていないようである。

 

「エンピロちゃん、苦しそうだわ…。あの体勢だと無理ないのかもしれない…」

 

「それなら、オレ達も加勢してやろうぜ!

な、ガブ! イナズマ!」

 

『ガァブ!』

 

『ゴロロッ!』

 

 リュウタはガブとイナズマに一声かけると、2体をカードへ戻してディノホルダーにスキャンした。

 

「ディノスラーッシュ!

轟け! トリケラトプス! スティラコサウルス!」

 

ゴオォォォォッ!!

 

ギュオォォォォッ!!

 

 ガブとイナズマが成体の姿となって召喚され、河の中の岩場へと降り立つ。そして2体は互いに頷き合うと河へ飛び込み、エンピロと並んで船体を押し始めたのだ。

 3体の頑張りの甲斐あってか、船は段々と進む勢いを失っていった。そして遂に、岸へ向かって押し戻され始めたのである。

 

「やった! 船が滝から流れていくぞ!

いいぞー! ガブ! イナズマ! それにエンピロもありがとなー!」

 

「何とか助かったみたいね…」

 

「あぁ! でも、バリオニクスがまたいつこの船を襲ってくるか分からないし…当分は慎重にいこうぜ」

 

 リュウタとマルムがほっと息をつく下で、他の乗客達は船の危機を救ったエンピロ達に拍手喝采を送っていた。

 そして船室のアッパーも、愛船沈没の危機を脱したことでようやく安心した様子だった。

 

「恐竜にワシの遊覧船を助けられるとは…。

…フ…フフフ…ワシの航海記録に新たな1ページが加わったわい…!」

 

 誰に言うでもなく、アッパーはそう呟き、にんまりと笑みを浮かべる。ただでは転ばないというのが彼のベテランたる所以なのかもしれない。

 

 そして、遊覧船の危機が去ったことはオウガとミサがいる場所からも見えていたようで、2人は揃ってホッとした様子を見せる。

 

「良かった…。エンピロちゃんが間に合って良かったわ…。ひとまず最悪の事態は避けられたわね」

 

「そうですね。俺も一安心です。

そして…これで俺達もバリオニクス達への対処に集中できますね」

 

 オウガが視線を戻すと、その先ではレクシィ&アメジストvsバリオニクス軍団の戦いが繰り広げられていた。

 元々戦闘スペックが高いレクシィに加え、これまで何度も難関を乗り越え戦闘経験を積み重ねたアメジストにかかれば、例え数では負けていても実力で互角以上に戦うことができるのである。

 一方、数の有利を覆されつつあるバリオニクス達の間には焦りが広がり始めていた。この状況を打開するためか、緑色の個体がその身に青い光と水流を纏った。技を繰り出そうとしているのだ。

 そして緑のバリオニクスは口からうねるような水流を吐き出してレクシィの体へ巻き付け、引き寄せようと引っ張り始めたのである。

 

「頑張れ! 負けるなレクシィ! 引っ張り返してやるんだ!」

 

 しかしレクシィとてただやられっぱなしではない。両足で力強く踏ん張り、逆に引っ張り返そうとしたのだ。次第にバリオニクスの方が力負けし、引きずられ始めた。いくらバリオニクスと言えど、超大型獣脚類のティラノサウルスのパワーに敵わないことは明白であった。

 

「よし! このままなら…!」

 

「逆にレクシィちゃんの間合いにバリオニクスを引っ張ってこれそうね!」

 

 だが、お忘れだろうか。バリオニクスは緑の個体だけではないということを。

 戦況の不利を見た仲間のバリオニクス達が、同じように口からうねるような水流を吐き出し、レクシィの足や首などに巻き付けたのだ。こうなってしまえば形勢は一転し、一気にレクシィの不利となってしまう。

 やがてバリオニクス達は息を合わせて水流を操り、レクシィの体を宙に舞わせた。そのまま勢いよくレクシィを河の中へ叩き込んでしまったのである。

 レクシィの怒りの声と共に巨大な水柱が上がり、巻き上がった河の水が雨のようにオウガ達のもとへ降り注いだ。

 

「レクシィーッ!…うわっ!?」

 

「まさか同じ技を合体させるなんて…そんなことが可能なの…?」

 

「前、ケニアでガブ達が『激力雷電(ギガライディーン)』を合体させたことはあったんですが…野生の恐竜達がやってきたのは初めてです。

もしかしてこいつら、元から知り合い同士なんじゃ…」

 

 オウガの推測は当たっていた。このバリオニクス達…緑のグリム、青灰色のリンボ、黄緑と緑のカオスは元の世界では家族の関係にあり、抜群のチームワークを自慢としていたのだ。

 もっとも、そんなことをオウガ達が知るはずもないのであるが…。

 とにかく、レクシィを河の中へ投げ込んだところでグリム達は残されたアメジストにジリジリと詰め寄ってきていた。

 

「オウガ君…。レクシィが戻ってくるまでどうすればいいのかしら…。

エンピロちゃんはまだ船の方から戻ってきてないし…何とかあのバリオニクス達を足止めできればいいんだけど…」

 

「足止め…そうだ! この技カードなら!」

 

 ミサの言葉で何かを閃いたのか、オウガはディノホルダーを操作し、1枚の技カードを射出した。そしてそのカードを手に取り、ディノラウザーにスキャンしたのである。

 

「『沙漠流砂(サンドトラップ)』!」

 

 技カードが読み込まれ、アメジストの体が紫色の光と紫結晶の欠片に包まれる。そしてアメジストが低く唸ると、グリム達の足元に突如として砂地が広がり、渦を巻き始めたのである。1番外側にいたグリムは咄嗟に飛び退いて足を取られずに済んだようだが、他の2体はそうもいかない。

 2体は流砂に足を取られ、どんどん砂の中へと飲み込まれていく。前回アメジストがそうしていたように必死に這い出そうとしているが、藻掻けば藻掻くほど彼らの体は砂の中へと沈んでいっていた。

 

「よし! これで2体はこの流砂で足止めできます!

あとはレクシィかエンピロが戻ってくれば…」

 

 その時、河の水面が騒ぎ始めると、水中から飛び出した巨大な影がグリムに食らいついた。

 それは、先程河に叩き落されたレクシィだったのだ。そしてレクシィはそのままグリムの体を持ち上げ、対岸の大岩へと投げつけて意趣返しとしていた。

 

『…すまない、オウガ。私としたことが不覚を取った』

 

「レクシィ! 無事だったんだね!」

 

『あの程度でくたばる私ではない。心配するな。

さて…まずはそこの2匹からトドメを刺してやるとしようか』

 

「そうだね。それじゃあ…レクシィにはこの技だ! 『大炎爆発(ビッグファイアボム)』!」

 

 レクシィの言葉に応じ、オウガが技カードをディノラウザーへとスキャンする。するとレクシィの体を赤い光と炎が包み込んだ。そしてレクシィは口に炎を滾らせながら高く跳び上がり、2匹のうちの片方…カオスの方に噛み付いて炎を起爆させた。凄まじい爆発が巻き起こり、流砂ごとリンボとカオスを飲み込む。

 そして爆風が止んだ時、そこにはマグマの渦の中で苦しむリンボとカオスの姿があった。『大炎爆発(ビッグファイアボム)』の熱によって砂が溶け、マグマへ変わったようである。

 やがて2体が中心部へと飲み込まれたのを確認したところで、アメジストが力の限り大地を踏みしめる。するとマグマの中から巨大な溶岩塊が隆起し、2体をマグマの中から押し出したのである。

 押し出された2体は川岸に力なく横たわると、その身をそれぞれ2枚ずつのカードに戻していく。それを確認したオウガはカードを拾い上げ、ディノラウザーへと格納した。

 

「よし…これでバリオニクス3体のうち2体は保護完了です!」

 

「やったわね、オウガ君! あとはさっきレクシィちゃんが投げ飛ばした1体だけかしら?」

 

「そうですね。あとリュウタ達の方に出ていたオレンジ色のバリオニクスも保護すれば…」

 

 オウガがそう言いかけた時、ディノラウザーからレクシィの声が聞こえてきた。

 

『…オウガ。いささか不味いことになったかもしれぬ』

 

「レクシィ? どうしたの?」

 

『私が先程投げ飛ばしたワニ顔の姿が見えない。

仲間を倒されて戦況の不利を悟ったのか、河に潜ってどこかへと逃げたようだ』

 

「な、何だって!?

ミサさん! バリオニクスの最後の1体が、どこかへ逃走したみたいです!」

 

「オウガ君、落ち着いて。ディノラウザーのディノサーチ機能を使えば、大体の位置を追跡できたはずよ」

 

「…あっ! そ、そうでした…。じゃあ早速…」

 

 そしてディノサーチを起動したオウガは…思わず絶句した。画面に現れたオレンジ色の反応が、まっすぐ遊覧船の方向へ向かっていたのである。

 

「…やばい…」

 

「えっ? オウガ君、どうしたの?」

 

 あのバリオニクス達は、明らかに人の肉の味を知っている様子だった。そんなバリオニクスが大勢の人間のいる遊覧船に向かって何をするつもりかなど…火を見るよりも明らかだろう。

 

「…ミサさん! すぐに遊覧船の方へ向かいましょう!

手遅れになる前に…早く!」

 

「えっ? えっ? どういうことなの? オウガ君?

ねぇ、オウガ君〜!?」

 

 そしてオウガは困惑するミサの手を引き、遊覧船の方へと走っていく。そして彼らに続き、同じように困惑顔のアメジストと、どこか深刻そうな面持ちのレクシィも付いていったのであった…。

 

 

 その頃、滝の上ではレックスとアインが河の上に架けられた橋に辿り着いた時、エースは河の中でティラノとスピノの攻撃から逃げ回り続けているところだった。

 そのあまりに無様な光景を見ていられなかったのか、はたまた純粋にエースを心配したのか、アインは加勢しようと身を乗り出した…のだが、何故かレックスはアインを制止した。

 何故止めるのか、と言いたげなアインを安心させるかのようにレックスは頷くと、エースに向かって大声で呼びかけ始めた。

 

「エース! このままやられて悔しくないのか!?

逃げるな! 戦えエース! 今逃げたら、これからずっと逃げ続けなきゃいけなくなるぞ!」

 

 そのレックスの言葉が届いたのか、エースは逃げるのを止め、彼の方へ視線を向けてくる。

 レックスは、そんなエースに語りかけるように言葉を続けた。

 

「水なんか…怖くないんだよ…」

 

 その言葉に、エースは何も答えずに俯いた。そしてその後ろからは、ティラノとスピノがジリジリと迫ってきていたのである。

 しかし、そこでエースの纏う空気が変わった。先程まで逃げ続けていたティラノ達に向き直り、勇敢にも吠えかかったのだ。

 

「エース!」

 

「フン、今更やる気になったところで遅いのさ。ケリつけてやるわよ!」

 

「はいザンス!」

 

 ウサラパはそんなエースの覚悟を嘲笑うと、ノラッティ〜と共にアクトホルダーに技カードを通した。

 

「『爆炎壁攻(ボルケーノバースト)』!」

 

「『龍河苦玉(トラジェディーオブザボール)』! ザンス!」

 

 同時に2枚の技カードが発動し、ティラノは赤い光と炎に、スピノは青い光と水流にその身を包む。そしてティラノは口に溜め込んだ炎を、スピノは口に蓄えた巨大な水球をエースに向かって吐き出した。

 だがエースの反応も早く、素早く飛び退くことでその両方の攻撃を回避したのである。

 …さて、標的を失い直進を続ける炎と水球はどうなるのかと言えば、当然橋の上にいるウサラパ達とレックスのもとへ向かっていた。

 

「「「ぎゃあぁぁぁぁこっちじゃないぃぃ…!」」」

 

「うわーっ!」

 

 遂に炎と水球が着弾し、石造りの橋はバラバラになってしまう。

 アインは着弾の寸前に素早く陸地へ飛び移れたものの、人間のレックスやウサラパ達はそうもいかず、河の中へと投げ出されてしまったのだった。

 

「いやぁ〜っ! またザンスか〜っ!?」

 

「また落ちるッスぅ〜っ!」

 

「エースーッ! アインーッ!」

 

 激流に飲まれそうになりながらもレックスが2体の名前を呼ぶと、アインは岸辺に沿って、エースは激流の中を泳いで彼のもとへと向かう。

 ちなみにティラノとスピノはただ呆然と突っ立っており、ウサラパ達を助けようと行動するような兆しは見られなかった。

 そして遂にエースが追いつき、レックスをその身に掴まらせたのである。

 

「エース…ありがとう…」

 

「ティラノとスピノは何で助けに来ないんだぁ〜い…!」

 

 そんな愚痴を叫びながら、ウサラパ達は流れのまま再び滝から投げ出されてしまう。そしてレックスとエースも投げ出されてしまいそうになったところで、追いついたアインがエースの背中に食らいつき、流されないように食い止めたのだ。

 しかし、アインの顎の強さはそれほどではない上、アベリサウルス科特有の頑丈な装甲を背負うエースには歯が通りづらいようで、段々とずり落ち始めていた。

 レックスとエースが滝壺に落下するのも、時間の問題だろう。

 

「頑張れ…頑張ってくれ…! エース…アイン…!」

 

 

 その時、着岸した遊覧船から降りたリュウタとマルムは、滝から落ちそうになっているレックスとエースを目撃していた。

 

「レックス! エースーッ!」

 

「あのままだと、いつ落ちてもおかしくないわ!

早く何とかしないと…!」

 

「リュウタ! マルム!」

 

 と、そこへオウガとミサが合流した。そしてすぐに今のレックスの状況について把握できたようだ。

 

「レックスが…! リュウタ! 一体何が起こってるんだ!?」

 

「オレにも分からないけど…このままじゃレックス達が落ちちゃうぜ!」

 

「今はアインちゃんが頑張って食い止めてくれてるけど…もう持たなそうよ!」

 

 マルムがゴーグルの望遠機能で確認できたことを3人へ伝えていた時…遂にアインの支えを失ったレックスとエースの体が落下を始めた。

 

「レックスーッ!」

 

「こうなったら一か八かだけど…わたし達がやってみるわ!

エンピロちゃん! お願い!」

 

 ミサはそう口にしながらディノラウザーから技カードを抜き取り、リーダー部分にスキャンした。

 

「『龍渦旋乱(アクアボルテックス)』! 出力をできる限り弱めて、レックス君とエースちゃんを受け止めてあげて!」

 

 技カードが読み込まれ、エンピロの体を青い光と水流が包み込む。そしてエンピロは河の水を巻き上げ、渦潮として落下予測地点に展開した。

 普段ならば洗濯機にでもかけたかのように飲み込んだ相手を揉みくちゃにしてしまうこの『龍渦旋乱(アクアボルテックス)』だが、今は出力を大幅に抑えている。そのため、渦潮はレックスとエースを傷一つなく受け止めることに成功したのだった。

 彼らを受け止めたことで役目を終えた渦潮は霧散し、レックスとエースは岩場へと下ろされる。

 

「レックス! 無事かー!」

 

「僕は…大丈夫…。それより、恐竜は…?」

 

「バリオニクスはまた潜って姿を消しちまったんだ! それでオウガ達の方はオーウェンさんのとこの恐竜と戦ってたけど、そっちは?」

 

「…そうだった! 大変なんだよ! 俺とミサさんが戦ったバリオニクス達のうち、1体がこっちの方へ逃げていったみたいなんだ!

オレンジの反応の恐竜だから、減った体力を回復するために人間を食べようとしているのかも…」

 

「何だって!?」

 

 その時、遊覧船がまたしても大きく揺れた。リュウタとマルムが船尾の方へ目を向けると、そこにはあのグリムがしがみついていたのである。そしてその長い顎を活かして、デッキにいる乗客に食らいつこうとしている…!

 しかしそこへ更に乱入者が現れた。オレンジ色の方のバリオニクスまでもが浮上してくると、グリムの尻尾に食らいついて水中へ引きずり込んだのである。

 そして2体は、遊覧船やDキッズには目もくれずに水中で格闘を始めたのだった。

 

「何やってんだあいつら…」

 

「多分オレンジのバリオニクスは、緑の方が魚を横取りしようとしてるって思ったのよ。さっきはそれでオレンジの方が船に襲いかかってきたんだもの。

だからああして船から引き剥がしたんだわ」

 

「それに、これはチャンスだよ。また水に潜って姿を消されると厄介だけど、今なら一気にカードへ戻すことができるかも…」

 

「それじゃあ…ここは僕達に任せてくれないかな?」

 

 そう言うレックスの傍らには、すっかり水に慣れたエースといつの間にか上から降りてきたアインが控えていた。

 

「前に超アクロカントサウルスを撃破する時に編み出した技なら、バリオニクス達を逃さずに倒すことができると思うんだ。

…どうかな?」

 

「なるほど…。『激流旋風(ウォーターサイクロン)』を使うんだね?」

 

「確かに…それは名案かもね。風で周りの水を吸い上げちゃえば、バリオニクスは逃げも隠れもできなくなっちゃうわ」

 

「それに、せっかくエースも水を克服したみたいだもの。トドメも任せてあげましょ?」

 

「よっし! レックス! 思いっきりやっつけてやれーっ!」

 

「OK! いくぞエース! アイン!」

 

 仲間達からの後押しも受けたレックスは、ディノホルダーから2枚のカードを射出し、リーダー部分にスキャンした。

 

「『疾風無敵(サイクロン)』! 『剛力竜巻(パワーストーム)』!」

 

 技カードが発動し、エースとアインがその身に灰色の光と旋風を纏う。そしてエースは赤黒い雲から降りてきた竜巻で、アインは自ら巻き起こした竜巻で足元の水を巻き上げ、各々の身を水の渦で包みこんだ。そして出来上がった2つの『激流旋風(ウォーターサイクロン)』は、更に水を巻き込んで勢力を拡大しながらゆっくりと前進を始めた。

 

「どうなってるんだぁ〜い!?」

 

「わっからないザンスぅ〜っ!」

 

「もう水に揉まれるのはイヤッス〜!」

 

 …水の竜巻の中から聞き覚えのある声が聞こえたが、おそらく気の所為だろう。

 やがて、争いあっていたバリオニクス達も、ようやく『激流旋風(ウォーターサイクロン)』に気付いたようで、呆気に取られた様子で巨大な水の渦を見上げていた。

 だがダメ元でも抵抗は試みようと考えたようで、まずはグリムが自身の技『龍河鞭攻(フラッドストラップ)』で渦の中のアインを捕まえようとする。しかしグリムが吐き出した水流は渦に絡め取られてしまい、逆にグリムの体が引き込まれてしまったのである。

 一方、オレンジのバリオニクスは逃走の一手を取ろうとしたが、判断を下すのがあまりにも遅すぎた。彼の体はあっという間に周囲の水と共にエースの『激流旋風(ウォーターサイクロン)』に飲み込まれてしまったのだと。

 そして激流と共に空高くへ吹き飛ばされたバリオニクス達は揃って陸地に落下し、断末魔の悲鳴と共にカードに戻っていったのであった。

 

「やったぁ! 大勝利ー!」

 

「あとはこれで…恐竜も保護完了ね!」

 

 マルムはそう言いながら、『バリオニクス』と『バリオニクス・グリム』の恐竜カード、そして『龍河鞭攻(フラッドストラップ)』の技カードを拾い上げた。

 これで今回の任務も完了である。

 

「遊覧船が滝に呑まれそうになったり、レックス君が滝から落ちたり…アクシデントは多かったけど、恐竜も保護できた上にみんな無事なら言う事なしかもね!」

 

「そうですね、ミサさん。おまけにレクシィの世界出身の恐竜を3体も保護できましたし…。

でも、今回1番頑張ったのはエースだと思いますよ」

 

 そしてオウガ達の視線の先には、チビ恐竜に戻したエースを抱きしめるレックスの姿があった。

 

「無理させてすまなかったな…。エース…。

でも、勇気を出してくれて、ありがとう…」

 

 レックスの言葉に対し、エースは『気にするな』と言わんばかりに小さく唸ったのであった…。

 

 

その夜 三畳市 リュウタ宅

 

 任務を終え、リュウタ宅へと戻ってきたレックスは、エースとアインの2匹と共に湯船に浸かっているところだった。エースは気持ち良さそうに過ごせているあたり、水嫌いも克服できたようだ。

 

「今回はご苦労さま、エース! アイン!」

 

『ギャウギャウ!』

 

『ギャッス!』 

 

 そんな穏やかな時間を過ごしていたレックス達だったが、突如浴室の扉が開け放たれ、リュウタとガブ、イナズマが飛び込んできた。

 

「良かったなエース! 水嫌いが治って! ヒャッホーッ!」

 

 そしてあろうことか、彼らは湯船に飛び込んできたのである。凄まじい水飛沫が上がり、それがエースの体にも降りかかる。

 

『ギャーッ!』

 

 堪らずエースは浴室から飛び出し、体についた水滴を懸命に振るい落とす。

 …もしかするとエースは水が怖いのではなく、レックスによく似た神経質が原因なのではないだろうか。そう思えなくもない一幕であった…。

 

 

その頃 ナイアガラの滝

 

「一体ティラノとスピノはどこに行っちゃったんだろうねぇ…」

 

「アクトホルダーでも呼び戻せないったことは、かなり遠くに行っちゃったとしか考えられないザンス…」

 

「あぁ…腹減ったッス…」

 

 深夜のナイアガラの滝周辺で歩き回っていたのは、ウサラパ達アクト団工作員の3人であった。どうやら昼間の戦闘中に滝の上に置いてきたティラノとスピノを探しているらしい。

 しかし疲れからか、ウサラパはうっかり足を踏み外し、河へ転落してしまった。

 

「ギャーッ! お前達! 何とかおしよ〜っ!」

 

「ウサラパ様ーッ! 今助けるッス!」

 

「あっこらエド! ミーの行く手を塞ぐんじゃないザンス…どわーっ!」

 

 更に悪いことに、ノラッティ〜とエドも慌てた拍子に一緒に河へ転落してしまう。そしてその河の流れる先にあるのは、今回3度目の滝であった。

 

「また落ちるのかぁ〜い!?」

 

「こんなことあんまりザンスぅ〜!」

 

「トホホ…もう滝はこりごりッス〜っ!」

 

 必死な抵抗も虚しく、彼らは川の流れのまま滝へ投げ出されてしまったのだった。

 

「「「ハラホロヒレハレ〜…」」」

 

 




 今回の恐竜解説!

「今回の担当は俺、覇轟オウガだよ。
今回解説する恐竜は、鰐顔の漁師『バリオニクス』! スピノサウルス科の恐竜で、白亜紀前期に今のブリテン地方にあたる地域に生息していたんだよ。
名前の意味は「重々しい鉤爪」。本種のトレードマークとも言える、前足の鉤爪に基づいた名前だね。
この鉤爪を何のために使っていたのかは、「魚に突き刺すため」「魚を捕る時に流されないようには体を固定するため」「草食恐竜を襲う際の武器として使うため」など色々な説が上がってるんだけど…どれが正しいのかは今でも分かっていないんだ。こればかりは推測するしかないだろうから仕方ないよね。
それからもう一つ、本種を語る上で欠かせないことと言えば…魚食性の恐竜だったということだよね! 化石でも腹部の辺りから魚の鱗の化石が見つかっているし、バリオニクスの歯はスピノサウルス科の恐竜らしく、円錐形で縦にすじがあるものだったんだ。
それにワニのような長い鼻面をしているとなれば、魚を主食としていたことは間違いないと思うよ。
でもその一方で、腹部からはイグアノドンの骨も見つかっているんだ。このことから、魚だけではなく草食恐竜を襲って食べることもあったんじゃないのかな。まあ死体を漁っただけとも考えられなくはないけど…。
どちらにせよバリオニクスはまだ全身骨格が見つかっていない恐竜だから、その時にまた新しい発見が生まれることにも期待できるよね!」

ということで、今回はここまでです。バリオニクス回ということでグリム達を登場させる! と意気込んだところまでは良かったのですが、どんな話運びにするのかについてなかなか案が纏まらず、それに私生活の多忙も相まって、1ヶ月も皆さんをお待たせすることになってしまいました。
次回も次回で恐竜がバタフライするとかいう無茶苦茶な展開なので話作りに難儀するかもしれませんが…どのような展開になるのかをお楽しみにしていただければ幸いです。
それでは次回、第33話『騒乱のガンジス川!バタフライ恐竜現る!』是非次回も、ご期待下さい。
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