古代王者恐竜キング ジュラシック・エイジ 作:バックベアード
近頃戦果を上げられていないことをソーノイダに咎められ、ウサラパ達アクト団工作員の3人は片道切符のロケットでオーストラリアへと送り込まれた。その先でウサラパはイグアノドンと出会い、親交を深めていく。
イグアノドンとの交流を通して、これまで抱いたことのない感情が湧き起こり、このままアクト団に残るかどうか悩むウサラパ。そんな彼女達の前に現れたのは、恐竜の回収のため駆けつけたノーピスとロトだった。ロトと超アクトカスモサウルスの猛攻を受けるウサラパとイグアノドンだったが、途中Dキッズの乱入により窮地を脱する。
しかしイグアノドンはパラパラとランランを超アクトカスモサウルスの『激力雷電』から救うために特攻を仕掛け、カードに戻されてしまう。
最終的にウサラパ達は強制的に連れて帰られることになったものの、ウサラパはイグアノドンのカードを持ち帰ることに成功したのだった…。
一方でオウガとミサは、以前インドで会ったはずのアパトサウルスがオーストラリアに現れたこと、そして何故か凶暴化していることに驚く。圧倒的な力を誇るアパトサウルスを何とか撃退したものの、またしても神隠しのようにその巨体はどこかへと消えてしまう。
その影には、またしてもあの異形の男達の姿があったのだった…。
台野小学校 6年D組の教室
(やっぱり気になるなぁ…。あの夢は一体何だったんだろう)
その後学校へと登校したオウガは、今朝の夢の内容が気になっていたのかずっと上の空だった。
オーウェンから聞いていた話では、ヌブラル島が壊滅したのは爆撃ではなく火山の噴火によるものだったはず。それは以前彼が見たレクシィの記憶からも明らかだった。
それに、夢で見たティラノサウルスのことも妙に心の中に引っかかっていた。見た目こそ大きく違っていたものの、気配やあの瞳の輝きは間違いなくレクシィのそれだったからだ。
(加齢で模様が薄くなって今のレクシィになった可能性も0じゃないかも…いやでも骨格自体が違ってたしそれも違うか)
そんなことばかり考えていたからだろうか。ポスリと頭に何かを当てられた感触で我に返ると、すぐそばにみっちぇる先生が立っていた。手には教科書を持っているあたり、恐らくそれで頭を叩かれたのだろう。
「覇轟君、大丈夫ぅ? なんだか心ここにあらずって感じだったから心配したわよ、みたいな〜?」
「あっ、いやこれは…ごめんなさい。大丈夫です」
「そうお? それなら先生も安心なんだけど…あらっ、今度は古代君ねぇ…」
今度は机に突っ伏して寝ているリュウタに目をつけたようで、みっちぇる先生はそちらへと歩いていく。それから彼女が何度か声を掛けると、リュウタはムクリと起き上がった。
「…あれ? ガブ?」
「ガブ? 夢でガブッとトンカツでも食べたぁ?
てゆーかもうちょっと我慢すれば給食の時間なんだしぃ、頑張ってお勉強しましょうね、みたいな〜?」
みっちぇる先生の言葉で、教室の中が笑いの渦に包まれる。レックスやマルムも苦笑いを浮かべる中、オウガは先程リュウタが呟いた言葉を反芻していた。
(ガブ…まさかリュウタも、夢で何かメッセージを受け取ったのかな?)
その後 帰りのHR
「はーい、それじゃあ今日はこれでおしまーい!
みんな知ってるとは思うけど、明日はワクワクの社会見学よぉ! お弁当も忘れちゃダメよ、みたいな〜!
それじゃ、気を付けて帰ってねぃ! さようなら〜!」
帰りのHRも終わり、生徒たちが次々に教室から飛び出していく。その流れに乗っていつものように4人で帰路についたDキッズだったが、いつになく静かなリュウタが突然こんなことを言い出した。
「オレ達って、本当に恐竜を助けられてるのかな…」
「何言ってるんだよリュウタ。僕達に助けてもらって喜んでた恐竜は…それこそイナズマやマイアサウラがいただろ」
「うん、それはそうなんだけどさ…石板が喋ってただろ? 『助けて…私達を助けて』って」
「アクト団から守ってるじゃない。それだけじゃ不十分だって言うの?」
「恐竜をカードに戻すことが、本当に恐竜を助けることに繋がるのか?」
「そう言われると…でも、俺達がカードに戻して保護しないと、恐竜達は見慣れないこの現代で生きていかざるを得ないし、それは彼らにとっても不幸せなんじゃないかな? ほら、アンキケラトプスやアンキロサウルスがそうだったじゃないか」
「そうだな。でも…実は僕にもまだ分かってないんだ。『助けて』の本当の意味が…」
「今はアタシ達にできることを地道にやるしかないんじゃない?」
「う〜ん…」
オウガ達からの返答を聞いても尚しっくり来ていないようで、リュウタはまた黙り込んでしまった。
(せめてガブ達が喋ってくれたらなぁ…ん?)
その時、リュウタに電流が走った。あるではないか。ガブの声を聞く方法が。
「なぁ、オウガ! オウガはレクシィと話せるんだろ? それならレクシィに頼んで、石板の声についてガブに聞いてみてくれよ!」
「石板の声について? まあいいけど…ガブは知ってるのかな…」
「それを確かめるために聞くんだろ? ほら早く聞いてみてくれよ!」
「わ、分かったよ。…ということなんだけど、レクシィ。リュウタの頼みを聞いてもらえないかな…?」
『あまり気は進まぬが…他ならぬオマエの頼みだ。致し方あるまい』
不承不承といった様子で、レクシィがガブに話しかける。それにガブは首を傾げつつも何か言葉を返した。更にオウガがその内容についてレクシィから聞いたところで、待ちきれなくなったリュウタが割って入ってきた。
「なあなあなあオウガ! 早く教えてくれよ! ガブは一体何て言ってたんだ!?」
「…『ちょっと何言ってるのか分からない』だって」
「何で分かんねぇんだよ…」
「やっぱりガブでも分からないことなのね…」
大きく肩を落とすリュウタに対し、ガブとイナズマは揃って首を傾げたのであった。
アクト団基地 アジ島
「ほほう、これが今回持って帰ってきたアクトメタル鉱石かぞい」
目の前にそそり立つ巨大な岩塊を見上げ、ソーノイダが感慨深げに呟く。そんな満足げな彼とは反対に、鉱石を持って帰ってきたウサラパ達3人組は疲労困憊の様子だった。
「それをここまで運んでくるのにどれだけ…大変だったか…」
「凍えるような寒さの南極でやっとこさこの鉱石を見つけ出して、運ぼうとした途端…燃料切れになっちゃったんスよね…」
「それからは…ものすごーく大変な旅路の末、ようやくここまで戻ってきたザンス…」
「本当にもう、聞くも涙、語るも涙…うっうっうっ…」
どうやら運搬用のマシンが動かなくなってから、彼らはアクトロイド達と共に南極から徒歩で鉱石を運搬してきたようである。苦難の日々と道のりを思い返しながら涙する3人だったが、ソーノイダの反応は冷ややかであった。
「フン、だからどうしたぞい」
「どうしたって…そりゃあないでしょ? ドクター…」
「そうッスよ。骨の芯まで凍えて、帰ってきたッスのに…」
「もっとたくさん労ってほしいザンス…」
「まあ、それに関してはご苦労じゃったが…これほどの鉱石でも純粋なアクトメタルが必要な分抽出できるかどうか…。何せ動力部を完全にコーティングできるだけの分が必要ぞいからな。
もしペルーの月の遺跡にアクトメタルがあったなら、今回出撃する必要はなかったかもしれんのにのう…」
そう呟きと共にギロリと向けられたソーノイダの視線から逃れるように、ウサラパ達は目を背ける。
「まあ、足りるかどうかは実際に精錬炉に放り込んでみないと分からんぞい。
ほれ、それじゃあいつも通りこの鉱石をサイカちゃんに壊させて、それを溶かしてくるのだぞい」
「「「へいへいほー…」」」
指令を受けた3人はしょぼくれながらアクトロイド達と共に鉱石を転がしていく。そんな彼らを見送ったところで、ソーノイダは自室へと急いだ。
「まったく…あ奴らのせいで約束の時間に間に合わんぞい…」
そしてソーノイダが自室のドアを開けると…。
『ミュッ! ミュッ!』
『『『ギャギャギャッギャ!』』』
彼の愛竜であるテリジノとディーノ達が日課の鍛錬をしているところであった。ソーノイダの言う約束とは、彼らと一緒に鍛錬に励むことだったのである。
「お〜よしよし…今日もしっかり頑張っておるぞいな!
ディーノ達はこの前作ったアスレチックネットを存分に活用しておるようだし…おっ! テリジノちゃんはワンサイズ上げたバーベルを持ち上げられるようになったぞいか! 偉いぞい!」
そんな頑張る恐竜達の姿に触発されたのか、ソーノイダもその手に大きなバーベルを持とうとする。
しかし、これにはテリジノ達も心配そうな顔つきを見せた。ソーノイダの年を考えれば当然だろう。
「なーに心配することはないぞい! お前達だけをこうして頑張らせる訳にもいかんからな!
この位の重りなど余裕のヨっちゃん屁の河童! ワシとてまだまだやれるところを見せてやるぞっ…」
そして勢いよくバーベルを持ち上げた…その時だった。ソーノイダの腰が立ててはいけない音を立てたのだ。
「こっ…こここ腰が…」
一気に弱気になった声と共に、ソーノイダがバーベルを取り落とす。その音と彼の様子に慌てたテリジノとディーノ達が彼のもとへと駆け寄る。
「わ、ワシとしたことが…腰が動かんぞい…。
すまぬお前達よ…ワシを医務室に連れて行ってほしいぞーい…」
その言葉を聞くや否やチビ恐竜達はソーノイダを担ぎ上げ、医務室へ運んでいったのであった…。
その後 ソーノイダの自室
医務室でタルボーンヌによって処置を受けたソーノイダは、テリジノ達と共に自室へと戻ってきていた。
そして今、ベッドの傍らにはぎっくり腰の知らせを聞いて飛んできたウサラパとノラッティ〜が控えている。
「いててて…ワシとしたことがとんだドジを踏んだぞい…」
「大丈夫ですの? ドクター…」
「ギックリ腰でガックリするなんてドッキリしたザンス」
「なっ、何を上手いこと言ってやったみたいな顔をしとるぞい!
それより、アクトメタルの抽出は終わったのかぞい!」
「今ノーピスとエドがやっているところですわ。もうすぐ終わると思うんですけど…」
と、そこでエドが部屋の中へ駆け込んできた。その手には銀色に鈍く輝く金属球がある。
「ドクター! アクトメタルの抽出が終わったッス!
これまで集めてきたものと合わせて、このくらい集まったッスよ!」
そう言い、エドが手の中の金属球を差し出す。大きさとしては大人の握りこぶしより少し大きいくらいであった。
「あらま、たったこんだけ?」
「こんなんで足りるザンスか?」
「うーむ…見たところ量は十分そうじゃが…そのままでは不純物が多くて使えたもんじゃないぞい。
動力部をコーティングするためには、100%純粋なアクトメタルに精製する必要があるんだぞい」
「じゃあ、早くやりましょうよ」
「ところがそう簡単な話でもないのだぞい。こいつの不純物を取り除くには、ディノモンドをテラエネルギーに変換せにゃならんが…コーティングが不完全なリアクターではその膨大なエネルギーに耐えられんのだぞい」
純粋なアクトメタルを精製するための工程をソーノイダがべらべらと述べるが、ウサラパ達はまるで理解できていなかった。まあ聞き慣れない言葉ばかりなので無理もないだろう。
「…どゆこと??」
「さーっぱり分からないザンス」
「つまりぞい! 純粋なアクトメタルを精製するのに必要なテラエネルギーに耐えられるリアクターを用意するためには、その純粋なアクトメタルが必要だということぞい!
勿論これまでも何とかしようと代替のコーティング剤を色々試してみたが、どれもうまくいかんかったぞい! これでは目標達成を目前にして八方塞がりぞい! なんたる不条理ぞい!」
そう叫んでソーノイダが机を力強く叩くと、彼の怒りの表情が一瞬で苦悶の表情に変わる。どうやら今の一発が腰に響いたらしい。
「いっ! いててて…」
「だから興奮しちゃダメですわ…」
「…とにかく! こうなった以上はテラエネルギーを探して、そこでこのアクトメタルを精製してくるしかないぞい!
お前ら! 早速出撃ぞい!」
「「「ヘイホーッ!」」」
ということで、ウサラパ達はテラエネルギーを求めて再び出撃することになったのであった…。
翌日 三畳市近郊の製鉄所
「今日の社会見学は迫力満点よぉ~!
この溶鉱炉では鉄鉱石とコークスを溶かして混ぜてるのよ〜! ものすっごく『燃え〜』よねぇ〜?
字は違うけど、みたいな〜」
この日、Dキッズが所属する6年D組は製鉄所へ社会見学に来ていた。今はちょうど溶鉱炉から流れ出てきた鉄の川を眺めているところである。
「なんか火山みたい」
「地球ができたばかりの頃はきっとどこもこんな風景だったんだろうな…」
レックスとマルムが各々の感想を述べている中、何故かリュウタとオウガは黙りこくっていた。
ややあって、リュウタが唐突に口を開く。
「…恐竜が滅んだ時も、こうだったんじゃないか?」
「「「え?」」」
いきなり何を言い出すのか、という視線を向ける3人をよそに、リュウタは冷や汗を垂らしながら眼下の溶鉱炉を見つめる。彼の脳裏には、昨日夢で見た…ガブ達にそっくりの恐竜達が隕石の衝撃で薙ぎ払われ、炎に包まれる光景が浮かんでいたのだった。
一方でオウガの脳裏にも、やはり昨日の夢の光景が広がっていた。爆弾やミサイルによる攻撃で焼き払われる大地と、それらに追い詰められ、逃げ惑う恐竜達。そして、ミサイルの爆発の中へ消えていったレクシィの姿も…。
(何だ…? 一体何なんだ…? あの夢は、俺に何を伝えようとしていたんだ…?)
その頃 アジ島
あれから1日が経過したが、ソーノイダは相変わらずベッドで横になっていた。当たり前だが一朝一夕でぎっくり腰は治らないものである。
「痛いぞい…痛いぞい…」
『ミュー…』
『『『キュウス…』』』
テリジノやディーノ達が心配そうに見守る中、部屋へタルボーンヌが台車を押しながら入ってきた。どうやら食事を持ってきたようである。
「ドクター。お食事の時間ですよ。今日はスペアリブの特製ステーキです」
「おおっ、すまんな。タルボーンヌ」
「これが私の仕事ですので。では、恐竜達にもご飯を出しますね」
「うむ、頼んだぞい。…ガブッ」
ソーノイダは早速スペアリブに食らいついた…が、肉質が硬く、なかなか噛み千切れない。それでも何とか食べようと頑張っていると…彼の顔にまた苦悶の表情が浮かんだ。頑張り過ぎて腰にダメージが入ってしまったらしい。
「あら、どうしました?」
「かっ…硬すぎて腰にきたぞい…」
「あらま、仕方ないですわね。では今からお粥を作ってきます」
「すまないねぇ…。それじゃあ勿体ないし、この肉はディーノ達にあげることにするぞい」
「構いませんが、その子達が食べ終わってからにして下さいよ。ご飯を残されても困りますから」
「そりゃあ勿論…ム?」
その時、ルームライトがチカチカと点滅した。
「なんじゃ? 誰か電気を使いすぎておるようぞいが」
「そう言えば先程ノーピスが、研究室で何か実験をしているのを見ましたわ」
「実験じゃと?」
アジ島地下階層 研究室
タルボーンヌが言った通り、地下の研究室ではノーピスが何やら実験を行なっていた。彼の眼前に鎮座する技カード製造マシンの中には何故かヴェロキラプトル達が3体入れられている。しかも彼らは強力な電撃を浴びせられ、もがき苦しんでいた。
そんな様子を前にしても、ノーピスは顔色1つ変えずにコンソールを弄り続けていたが…彼のすぐ横のモニターに通信が入る。相手はソーノイダだ。
『こりゃ、ノーピス。ワシの研究室で何をしておるのだぞい?』
「これはこれはドクター。少し試してみたいことがあったもので」
『んん?…何じゃ! そいつらはヴェロキラプトルではないかぞい! 一体どこで…』
「先日私が見つけたカードから出したのですよ」
『なっ、何じゃと!? 見つけたのなら何故報告せんかったのだぞい!?
大体お前はそいつらで何を…』
その時、技カード製造マシンから眩い光が放たれた。その光の中でヴェロキラプトル達は赤・青・黄色の3色の光の玉に変化し、1つに合わさっていく…。
やがて光が止むと、マシンの取り出し口から三角形のカードが排出された。
出てきたカードを手に満足げな笑みを浮かべるノーピスに対し、ソーノイダは何が起こったのか理解できてないようだ。
『んんん? 何ぞい、そのカードは。何故三角形になったんだぞい?』
「それについては今からご報告に上がります。ですから少しだけお待ちいただきたい」
『何っ? 待て! ちゃんと説明せんか…』
ソーノイダがそう言いかけたところで、モニターの映像がプツリと消える。ノーピスが一方的に通話を切ったのだった。
製鉄所
その頃、一通り見学を終えた6年D組の面々はバスへ戻ってきたところだった。全員分の点呼を終えたところで、みっちぇる先生が声高に宣言する。
「はーい! お楽しみのお弁当の時間よーん!
みんなはどんなお弁当を持ってきたのかな〜? みっちぇるはねぇ…あれ? ない? ない!
みっちぇる忘れたかもみたいなーッ!?」
前回の秋吉台の遠足でも弁当を食いっぱぐれたみっちぇるだったが、今度は自らの過失で弁当を忘れてきたようだ。慌てふためく彼女に対し、生徒達は呆れた様子だった。
「自分で忘れてくるなって言ってた癖にな〜」
「みっちぇるらしいじゃない」
「リュックならまだしも、肩掛けカバンなら弁当の分の重みが足りないことくらい気づくと思うけどね…」
「…ん?」
その時、空を眺めていたレックスが何かに気づいた。彼の視線の先には、見慣れた色の飛行物体が浮かんでいたのだ。
そう、それはウサラパ達のUFO型飛行機だったのである。
「こことかどうッスか?」
「製鉄所…なるほどね、ここでいいんじゃない?
ドクターはテラエネルギーがなんたらとか言ってたけど、要は精錬するってことだし何とかなるでしょ」
「決定ザンスね? では早速乗っ取り作戦開始ザンス!」
ノラッティ〜が目の前のボタンを押すと、機体下部のハッチからバラバラと紫色の球体が投下される。球体は着陸と共にアクトロイドに変形し、次々に製鉄所へ殺到していった。
「うわぁ〜…なんかカワイイ〜」
事情を知らないからか、みっちぇる先生はそんな呑気な言葉を口走る。その一方で、Dキッズはアクトロイドを見て一気に危機感を強めた。
「こりゃヤバいぞ…」
「先生! 避難した方がいいです!」
「えっ? そうなの?」
そんな彼らの眼前では、製鉄所へ入り込んでいくアクトロイド達と、対照的に職員達が逃げ出していく光景が広がっている。これには流石のみっちぇる先生も緊急事態だと判断できたようだ。
「みんなっ! 今すぐ避難よっ! みっちぇるに付いてきて〜っ!」
その言葉と共にみっちぇるが駆け出し、生徒達もそれに続いていく。だがその中で4人だけ…Dキッズの面々は製鉄所へと駆け出した。
「あいつら…今度は何するつもりなんだ!」
「また何か良からぬことを考えてるんだ! 大事になる前に俺達が止めないと!」
「止められるのは僕達だけだ! 行こう!」
「ええ!」
そんな彼らの目の前では、アクト団の飛行機が製鉄所の天井を突き破って突入していくところだった…。
今回はここまでです。
またしても1ヶ月ほど期間が空いてしまい、申し訳ありません。今年の夏があまりにも暑すぎたのと復活の大地視聴後の興奮が冷めやらず、なかなか執筆に手をつけることができませんでした。
本当は先月中に投下したかったこの前編も、昨日の5時に間に合わせられなかったためやむ無く今日投稿することになりました。
さて、これまで自分の遅筆のせいもあって長期間設置していたアンケートも今日をもって締め切りとさせていただきます。これまでアンケートに協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。
それでは、後編をご期待ください。
第37話の原作「恐竜!荒野の決闘!」に出演する恐竜について、皆様からのご意見を伺いたいと思います。以下の選択肢から1つを選んで回答して下さい。(選択肢3を選ばれた方は、具体的な恐竜を提案して下さると助かります)
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原作通りサウロファガナクスを出す
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アロサウルス・A(風属性)を出す
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別の超大型肉食恐竜を出す