願いと思考   作:RH−

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今話は旭君視点に戻ります。


京都騒乱 一幕目

 新人たちと見学をすること数時間、何の前兆もなく施設中に警報音が鳴り響いた。

 

『収容棟より複数の奇心体が収容違反を起こしました。付近の職員は警戒しつつ速やかに退避してください。鎮圧部門の職員は現場へ向かい、直ちに鎮圧作業を開始してください。また、収容違反を起こした奇心体には危険度が3の対象が含まれているため、すべての鎮圧作業が終了するまで対応するクラスの装備の制限解除を許可します。繰り返します────』

 

 しかし、管理部門からの放送を遮るように爆発音が連続する。

 複数箇所から連続して鳴る炸裂音は、何も知らなければ建物を倒壊させかねないと感じていまう程の規模だ。だが、ここは億餧の本部。超技術(オーバーテクノロジー)まで使われているため、この程度では傾きもしない。

 

 となると、下手人の狙いは攪乱といったところだろうか。実際放送は中断させられたため、効果は十分あったようだ。スピーカー越しにも爆発音は聞こえたし、おそらく管理部門の方は暫くダウンしてるだろう。

 

「落ち着いて、これは訓練じゃないからね。さ、避難を始めるよ」

「俺たちも手伝います! 新人ですけど鎮圧部門に配属される予定だからできますよ!」

「思いあがらないの、柊君。君らが現場に出たところで何もできずに死ぬのがオチだよ。分かったら避難するよ」

 

 新人の一人が経験不足ゆえの無鉄砲なことを言い始め、それに天野が常より硬い口調で答える。流石にこの辺りの判断は素早く、そしてシビアなようだ。伊達に4年も本部で経験を積んできていない、という事だろう────っ!

 

 随分とお早いお迎えだな。

 

「あー、取り込み中に悪いが……向こうさんがお出ましだ」

 

 俺の発言に場に居る全員の視線が集まる。若干の気まずさを覚えるが、とにかく剣を抜きつつ顎で示すことで状況を知らせる。

 

 そんな俺の視線の先、つまり通路の奥から出てきたのは蛙だった。

 

 ビタンッ、ビタンッと音を立てて跳ねながら近づいてくる様は普通の蛙と大差ないが、その体躯は俺よりも一回り大きいほどであるため気色悪さが勝っている。

 蛙が触れた場所は壁も地面も関係なくグズグズに溶けており、そのせいか周囲にはとてつもなく不快な臭いが漂い始めている。

 

 ここに来るまでに誰かを襲ったのか外皮は所々血に塗れており、目を凝らすと口の端からは人間の指のようなものが出ているのも見える。

 丸呑みされてはいないと思いたいが、最悪の場合纏めて斬ることも覚悟しておかねばならないだろう。

 

 

 C-579 《酸蛙》、危険度3の奇心体だ。できれば俺一人の時に出会いたかったがしょうがない、この場で鎮圧するとしよう。

 

 

「ひっ! な、何アレ!?」

 

 硝子越しの観察対象ではなく、身に迫った脅威として見る初めて奇心体。それも危険度3の対象。このままだとパニックを起こしかねんな。

 

「応援は要らない。さっさと新人連れて下がれ」

 

 端的に天野へと指示を出す。一応俺は階級的には上の方にいるから命令口調でも問題はないだろう。

 

「一人で鎮圧できるの? 確かあれって……」

「あの程度なら余裕だ。事前情報もあるし装備の制限も解除されてる。一切問題ない」

「……分かった、新人の子たちはウチに任せて! みんな、エレベーターホールの方に非常階段がある。行くよ!」

「えっ!? でも旭さんは残るって……」

「彼なら大丈夫、それよりもここに居座る方が彼の邪魔になっちゃう。事情は移動しながら説明するから、ね?」

「分かり……ました」

 

 心配そうにこちらを見つつもリーダー格の新人が了承したことで残りは避難を始めた。よし、これでかなり動きやすくなったな。

 ついでに事情の説明も任せられたようだし、かなりありがたい。

 

 

 ────さぁ、仕事の時間だ。

 

 

 改めて前を見れば、どうやらあの蛙はこちらのことなど眼中にないようで、非常に緩慢な動きで接近していた。舐められているとも言えるが、今はむしろ好都合。

 

 先に準備を済ませられるんだから。

 

Order起動命令

 

 いつも通り構えた剣から黒い靄のようなオーラが放たれ、それと同時に俺の身体も強化される。呪符は……溶かされそうだし今回は出番はなさそうか。

 ならば、と懐から五寸釘を一本取り出し、袖口に仕込んでおく。両方とも敵の動きを阻害することを目的とした呪具だ。

 

 粗方の準備を終えた段階でようやくこちらを脅威と認識したのか、敵がその速度を上げて接近する。

 

 床だけでなく壁や天井も足場にして縦横無尽な動き。

 報告書にあった通り、気を抜けば俺でも見失いかねない程の速さだ。通路が狭い分背後に回り込まれるリスクはほぼ無いが、それでもあの機動力は厄介そうか。まずは四肢から狙うべきだな。

 

 床に着地した蛙は一際大きく力を溜め、真っ直ぐに俺目掛けて跳びかかってきた。

 

 彼我の距離はこちらの射程外でありながら向こうだけが一方的に先手を取れる絶妙な間合い。全身が凶器である奴の必勝パターンなんだろう、蛙は薄く嗤っているようにさえ見える。

 

 おそらくこれまでは跳びかかりに対して逃げ惑う餌を後ろから捕まえるだけだったんだろうが、相手が悪かったなとしか思えない行動である。なにせ態々剣の間合いにまで近付いてくれるんだから。

 

 

 体を屈めて低く沈めることで跳びかかりを回避しつつ、剣道で言う『霞の構え』に似た形で構えていた剣を振り下ろす。

 

 左前足を斬った感覚と共に頭上を大質量の物体が通過していくのを把握。

 すぐさま踏み込んで軸を固定しつつ、振り下ろした勢いを活かして体を回転させ、右下から左上へ斬り上げる。足から腰、胴体、そして腕へと増加させながら伝えられた勢いは狙い通り右後足を斬り裂き、どす黒い血液を周囲に散らせた。

 

 勿論その血液も立派な凶器ではあるのだが、俺はバックステップで既に距離を取っているため脅威にはならない。

 対して、四肢のうち半分を負傷して機動力を大きく落とした蛙は不格好に着地すると、言葉にできない悲鳴を上げつつこちらを振り返った。

 

 ────遅い。漸く蛙が振り返った頃には、既に俺は肉薄した上で右手の剣を振り抜いていた。

 

Repel弾け

 

 鎮圧完了。

 

 足元で白目を剥いて痙攣している《酸蛙》を見つつこれからの計画を考える。

 先に進むか、それともエレベーターの方へ戻るか。爆発で攪乱されたのが響いているな。収容違反した奇心体が今どの辺りなのかが分からないと少し判断に困る。

 

 ……そういえばこのクソ蛙、誰かの手咥えてなかったっけ。

 急いで剣を使って口を開くが、特に何か────体の一部や衣服の切れ端といった物は見当たらない。どうやら最悪の事態は免れていたようだ。

 億餧の技術力なら、義手や再生医療など選択肢は複数挙げられる。腕以上の部位が持っていかれなくて良かったまであるだろう。まあ暫くは休職せざるを得ないだろうが、手当も十分出されるだろうし────

 

 

バチバチッ

 

 

 耳が異音を捉えた瞬間に飛び退く。

 瞬間、瞳を焼き切るような眩い光が目を焼き、物が高温の物体に溶かされる時特有の音と臭いが鼻を突き刺した。

 

 俺が躱したことでかわりにその攻撃が当たったらしく、地に伏せる蛙からは黒い煙……というか靄のようなよく分からないものを上げ始めている。

 床もわずかに溶けているため、回避が遅れていたらどうなっていたかは想像に難くない。

 

 

 …………「ボスラッシュ、始めました」ってか? くたばれ。

 視線を向けた先にいたのは半透明のヒトガタの何かと、その周囲で発光しながら浮遊する謎の球体。

 

 

 I-251 《電霊》 が あらわれた。旭 は どうする?

 

 

 ふざけている場合か、さっさと撤退だ。

 無理をすればこの場でも鎮圧できなくはないが、こんな狭い通路じゃどこかしら負傷する。この後のことを考えるとできる限り手傷は抑えておきたい。

 

 近くの広めの空間は……確かエレベーターホールの手前に連絡用の広めの空間があったはずだ。とにかくそこまで誘導するか。

 

 ただまあこのまま逃げても背中を打ち抜かれて終わりだろう。そもそも向こうはめちゃくちゃやる気みたいだしな。

 どうやら雷野郎は一発だと躱されると学んだらしく、今度は2発の雷球が飛来する。微妙にタイミングがずらされており、さっきのように躱すのは不可能だろう。

 

 とはいえ、奇襲でない時点で手の打ちようはある。

 

Repel弾け

 

 先に飛来する雷球を躱しつつ、2発目を剣で斬り裂く。

 雷の名残で視界が白色に覆われるが、『弾い』た時点で俺には無害。構わず突っ切り、左の袖に仕込んでいた五寸釘を電霊に放つ。

 

 まさか奴も炸裂した(ように見える)雷球から出てくるとは予想してなかったらしい。身構えもしていない電霊の元へ飛んで行った釘は、そのまま甲高い共鳴音を立てながら半透明の胴体に突き刺さった。

 

 釘が空中で留まっていることを確認すると、すぐさま踵を返して駆け出す。

 背後からブチギレた女ようなヒステリックな叫び声と共に無茶苦茶に放電しているような音が聞こえてきたが、予定通り俺にまでは届かずに壁や床を焦がす程度で済んでいるようだ。

 

 そんな背後の一切を意識から締め出しながら、人気のなくなった通路を走り抜ける。……が、目的の大ホール手前にまで来たあたりで、曲がり角の一室に何故か複数人が隠れているのが見えた。

 

 目を凝らしてみれば────おいおい、なんでまだこんなとこにいるんだ。

 

 

 その人だかりは先に避難しているはずの天野と、彼女に先導されていた新人たちであった。どうやらガラス越しに曲がり角の先を窺っているらしい。

 

「何でまだこんなところに居るっ!?」

「旭君!? C-579はもう鎮圧できたの?」

「そっちは既に鎮圧したがその後にI-251が出現した。一時的に動きを封じているがもう追いかけてきている筈だ。で、何でまだこんなとこに留まってるんだ?」

「実はこの先に奇心体が3体もいたんだよね。しかも大ホールの手前から動かないせいで道が塞がれちゃってて……」

 

 とりあえず部屋に駆け込みながら天野と情報共有を行うと、どうやらこっちもこっちでイレギュラーに悩まされていたらしい。

 この面子で3体を同時鎮圧できるかと言えば……まあ無理だろうな。聖徳太子が二度聞きするぐらいには。

 

 とどのつまり、あり得ないという事だ。

 

「ウチ一人じゃ流石にどうにもできないから管理部門に連絡しようとしてたんだ。ウチも君みたいに動けたら良かったんだけどね…………」

「いや、構わん。むしろそれが普通なんだしな。しかしどうするか……できれば大ホールで鎮圧したかったんだが」

「I-251っていうと、《電霊》だよね? でもこの先には奇心体がいるし、新人の子たちも避難させないと。どうすれば……」

 

 そうこうしている間に背後からバチバチという音が聞こえてきた。もう追いついてきたか。

 どうやら天野にもそれが分かったようで、その顔色が青くなった。近くで隠れている新人たちにもマズい雰囲気が伝わってしまったようで、不安げな表情をさらに強くし始めた。

 

 どうする? 思考を止めるな。この場を切り抜けるにはどうすれば良い? ()()を使えばどうにかできる。どうにかはできるがしかし許可が下りていない以上、今使うのはマズい。

 

 何か手は────

 

「ウチがI-251を引き付ける。旭君、あの子たち任せても良い?」

 

 

 ……………ッ。

 仕方ない、か。覚悟を決めねばならない。

 

「分かった。5秒で良い、俺が合図したら5秒だけヤツを抑えてくれ。ただし、絶対に死ぬな。命令だ」

 

 天野が了承する間もなく言い切ると、話はこれで終わりと言わんばかりに部屋から出る。

 

ReOrder追加命令Deeping深化

 

 そうして唱えるのは本来危険度4以上の対象の鎮圧時にしか使用してはならない詠唱。

 途端に刀身を覆う靄が濃くなり、漏れ出た靄は体内を廻るようにして肉体を侵食する。

 

「ッ!!」

 

 体を内側から食い破られるような痛みが走るが、意志の力で捻じ伏せて流れを整える。

 

 右手から始まり、頭を経て左半身、下半身、と全身を隈なく滑らかに。痛みに抗うのではなく同調するように。

 

 やがて痛みは和らぎ、それと同時に自分の中のナニカが切り替わる感覚が訪れた。

()()はかなり消耗するし、そもそも今回の業務では使用許可は下ろされていない。が、この場を切り抜けようと思えば、俺の持ちうる手段ではコレが最も確実なのだ。

 

 ならば、迷わずに使うのみ。

 幸いと言うべきか、この場に居るのは大半が新人なわけだしな。

 

「今だ」

 

 通路の奥にI-251が見えてきた辺りで合図を出し、それと同時に大ホールの方へ駆け出す。

 報告通り、通路には行く手を阻むように3体の奇心体が待ち構えており、俺の足音に反応したのか振り返ってくる。

 

 何かの植物の蔦が寄り集まったトレントっぽいやつ────ギリシャ神話のミノタウロスみたいな異形────全身が螺子で構成され末端を人間の爪で覆った気持ち悪い人形。

 全員人型────把握。かなり好都合。

 

 どれも危険度3の対象ではないことが確認できたら、それ以上の想起はシャットアウト。一度思考を打ち切って強く踏み込む。相手は今更身構えたようだが、何もかもが遅すぎる。

 

Repel弾け

 

 電光石火。

 須臾にも満たない間に数メートルの距離を詰め、一瞬で首を斬り裂き、そしてトドメの詠唱。

 

 瞬間移動でもしたかのように背後に移った俺を認識することもできず、一体自らに何が起きたのか戸惑いながら沈んでいく異形たち。しかしそれには目もくれずに駆け戻る。

 

 天野はどうなった? 無事か? 俺は間に合ったか?

 

 そうして振り返った先に広がっていたのは、気を引くために拳銃を発砲したらしい天野の姿と、その銃弾に交錯するように放たれた雷球。

 

 軌道の先には新人たちが隠れているため、彼女が躱すことはできない。

 

 

 そして、致死の一撃を前に浮かべられた全てを悟ったかのような表情。

 

 

 ……距離が離れすぎている。既に放たれたあの雷球に対処するには間に合わない。

 失敗した、か。

 それでもせめて犠牲を無駄にはしないために足を動かす。あの雷球はどうにかできなくとも、次の攻撃が放たれるよりは先にケリを付けられるはずだ。

 

 その時、視界の端に何かが動いているのが見えた。

 あいつは……鬼一か? たしか俺に喧嘩売ってきたやつだ。あいつ一体何やって、いや、庇おうとしてるのか。

 だが遅かったようだ。このタイミングだとたとえ間に合っても両方死ぬ。気持ちは分かるが、その行動は余計な犠牲を増やすだけだ。

 

 咄嗟に制止の声を上げようとするが間に合わず、鬼一は天野の元へ到着し、そして同時に雷球も着弾した────はず()()()

 

 ………………は?

 

 雷球は着弾するはずだった。その結果2人の犠牲者が生まれるはずだった、のだが。実際に俺の目に映ったのは拳を振り抜いた鬼一の姿と、弾かれてあらぬ方向で着弾した雷球の光。

 

 

 “────今年の新人には、鬼に魅入られた子がいるそうだ。”

 

 

「っく、ははっ」

 

 思わず笑いがこぼれ出る。まさかここまで無茶苦茶なヤツだったとは。生身で、まともに経験も足りていない新人の身で、あれに真っ向から立ち向かうとは。

 すれ違いざまに「良くやった」と呟きながら突っ切る。後は俺の仕事だ。

 

Repel弾け

 

 今日何度目になるかも分からぬ詠唱と共に《電霊》を斬り刻む。非実体型は大体効果が薄くなりがちだから、普段より念入りに。

 呻き声も痙攣もしなくなるまで連撃を叩き込み、完全に鎮圧しきったと確信できたあたりでようやく手を止める。

 

Close終了処理

 

 刀身から出ていた霞が治まり、体内を循環していたモノも抜け切ったのを確認する。

 今回は比較的短かったからか抜け切っても頭痛や立ち眩みが来ることはなかった。この感じなら数分もすれば消耗も回復できるだろうか。

 

「鬼一君!? 無事なの? てか一体何やってんの!? あれに当たったら死んでたんだよ!? てかさっきの何!?」

「あー、特に何ともないんで大丈夫っす。で、さっきのは────誰かに『できる』って言われて、俺もなんかそんな気がしてやったらできたんです。んー、でもあれ誰だったんだろ?」

 

 ………………。

 とりあえずバカの元へ駆け寄る。

 

 んでもって頭をブッ叩く。

 

「はぁ!? お前できるか分かんねぇのに突っ込んだのか!? しくじったらどうするつもりだったんだお前、あれは普通に死ねたぞ!?」

「お、おう。なんかキャラ変わったな……いや、こーいう奴なのか。まあ失敗してもお前が何とかしてくれそうな感じだったし」

「他力本願かよ……」

「でも結果何とかなったろ~」

「結果論で語るな。いつか死ぬぞ、マジで」

 

 コイツ気ぃ狂ってんじゃねえか? ヘラヘラ笑ってやがる。

 

「ま、まあまあ。とりあえずまずは安全な場所に避難しよっか。続きはその後で、ね」

 

 ……それもそうか。流石に気を緩めすぎたな、注意しなければ。

 

「俺が前を張る。天野、後ろの警戒は任せられるか?」

「了解! けど、無茶はしないでね。気付いてないかもしんないけど、旭君、少し顔色が悪くなってるよ?」

「あー、それは問題ない。数分もあれば回復できる程度のものだ」

「ホントか~? 無理してないか~?」

「お前は黙ってろ。てかこの中で一番無茶したのはお前だろ鬼一、ニヤニヤしてねえで反省しろ」

「そんなキレんなって。おー怖え怖え」

 

 なんなんだコイツは、さっきからペースを崩されてばっかだ。絡み方も鬱陶しいし何より馴れ馴れしい。おまけに後先考えずに走り出すバカときた。こんな絡み方をしてくるヤツは初めてだ。本当に鬱陶しい。

 胸中に飛来した漣のような喜びから目をそらして、再び歩みを進める。

 

 そんな俺の隣には、能天気なニヤニヤした面が並ぶのだった。

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