ある日、ものすごい量の花が幻想郷で咲いた。
一体何があったのか…?
そして、地獄の閻魔こと、映姫がやってきた。一体なぜ…?
ディアボロ:「つッ…次はッ!いつ…どこからッ!襲ってくるんだ!?」
幽香:「あら、珍しい人が来たわね」
ディアボロ:「ッ!?」
スッ…
コツ、
ディアボロ:「くッ、来るなッ!」
幽香:「フフフフ…」
ディアボロ:「お…俺の…俺のそばに近寄るなぁーッ!」
〜博麗神社〜
魔理沙:「こんだけいろんな季節の花が咲いてるってのに、異変じゃないってのがなぁ…」
承太郎:「調べて納得行ったんだろ?」
魔理沙:「まあ、そうだけどさ…」
霊夢:「異変じゃないんだから犯人の妖怪もいないし、別に害もないんだから、ほっとけばいいのよ」
パシャッ!
魔理沙:「ん?」
射命丸:「毎度おなじみ、『文々。新聞』の射命丸です!」
承太郎:「やれやれ…やかましいのが来た…」
射命丸:「派手に妖怪退治とかしてくれませんか?…太陽の畑の妖怪なんかどうです?」
承太郎:「相変わらず…」
魔理沙:「やらせとでっちあげだらけの新聞だよな」
射命丸:「面白くない記事を書くなんて私の沽券に関わります」
魔理沙:「真実を書けよ…」
霊夢:「なんでもいいけど、私は妖怪退治には出ないわよ」
承太郎:「諦めるんだな」
射命丸:「……」
ーーーーー
射命丸:「諦めませんよ!私のジャーナリスト魂で、なんとしてでもこの異変を記事にしてみせます!」
〜太陽の畑〜
吉良:「あいつ…大丈夫か?」
大妖精:「ううん…」
チルノ:「あいつバカだから死んだな!」
吉良:(バカだなこいつ…)
ーーーーー
ディアボロ:(俺は…何回死ぬんだッ!?俺は…俺はッ!)
幽香:(やっぱり…この色ね)
スッ…
ディアボロ:「ッ!?」
幽香:「ウフフフ…やっぱり赤が似合うわね」
パシャッ!
射命丸:「うぅん…これは期待はずれです、太陽の畑の妖怪は凶暴だって聞いたのに…外をあたりますか…」
〜永遠亭〜
輝夜:「永琳いる〜?」
コツ…コツ…コツ…コツ…
輝夜:「あら、患者さん?」
永琳:「いえ姫様、薬の原料の仕入れです、彼は獰猛なウイルスを操れるので」
パクッ
フーゴ:「あ…これも美味しいですね」
ジョルノ:「輝夜さん、こんにちは」
輝夜:「こんにちは、ジョルノ」
ジョルノ:「ウイルスも使いようでワクチンになりますからね。ほら、ここに…あれ?」
輝夜:「…てゐを探しているんだけど…どこか知らない?」
〜迷いの竹林〜
鈴仙:「…うッ!?」
ギュルルルルルル…
鈴仙:(このおにぎり…)
てゐ:「クスクス…フフ」
鈴仙:「ッ!?あんたまさか…!毒を…!?」
てゐ:「ウイルス入りの液体だよぉ…?やーい、ひっかかったーッ!」
鈴仙:「信じらんない…この兎…死ぬっつーの…!!」
てゐ:「だいじょぶだいじょぶ、死なないって」
鈴仙:「うぐぐ…」
ドスン…
てゐ:「…あれ?…そんな死ぬほどの量じゃないはずなんだけどな」
タタッ
てゐ:「…?」
ガシッ!
てゐ:「えッ!?」
鈴仙:「あんたにも飲ませてやるわッ!」
パシャッ!
射命丸:「『迷いの竹林の兎がイタズラで自爆』…」
てゐ:「うごごごごごごごッ!」
鈴仙:「残さず飲めッ!そしてくたばれッ!」
てゐ:「ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ッ!」
鈴仙:「う…」
バタッ…
バタ…
ーーーーー
フーゴ:「ん…?あれは…」
ジョルノ:「…、てゐッ!?鈴仙ッ!?」
※その後、ジョルノによりギリギリ助かった二人であった
〜紅魔館〜
ジィィーッ…
射命丸:「『紅霧異変ふたたびッ!紅魔館の幻想郷制服会議ッ!』これですッ!」
ドゥーン
ゴォーン
パチンッ!
射命丸:「えッ!?」
バッ!
射命丸:(なッナイフ!?)
ドッバァァーッ!
射命丸:「ギャァァァァァァァァーッ!!」
ーーーーー
レミリア:「?」
パチュリー:「何か聞こえなかった?」
DIO:「虫か何かだろう」
咲夜:「気にすることありませんよ」
レミリア:「虫、ねぇ…そういえば、パチェの薬草園、むやみに花が咲いているようだけど」
パチュリー:「ああ、あれね、調べてみたんだけど、幽霊が花を咲かせているみたい。たまにそういう年があるらしいわ、実害はないわよ」
DIO:「ん…?フランと、美鈴」
咲夜:「あいつ…また門番サボって…!」
DIO:「まあいいだろう、」
レミリア:「今夜くらいはね」
咲夜:「え?」
レミリア:「フランも楽しそうにしてるし」
DIO:「あの状態は中々ないぞ」
咲夜:「…そうですね」
レミリア:「ねえ咲夜」
咲夜:「?」
レミリア:「色々あったけど、やっぱり幻想郷に来て正解だったわね」
咲夜:「…はい、お嬢様」
DIO:「私も、ここに来て良かったと、今思っている」
フラン:「これは…?」
ギュッ!
美鈴:「ああ、それは…フラン様ッ!それは『マンドラゴラ』ですッ!」
ズボッ!
美鈴:「ああ…!」
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!
ガシャァンッ
バタッ!
パチュリー:「ヒクッ、ヒッ…」
レミリア:「パチェッ!」
咲夜:「パチュリー様ッ、今お薬をお持ちしますッ!」
DIO:「病弱…チッ」
フラン:「む〜ッ!」
DIO:「一気に止めを刺してくれるッ!」
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!
DIO:「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!」
ドゴァァッ!
ボゴォォンッ!
DIO:「全く…世話の焼ける奴だ」
フラン:「ごめんなさい…」
〜屋台〜
妹紅:「ご馳走様、美味しかったよ」
アヴドゥル:「勘定はここにおいておくぞ」
店主:「まいど〜」
ポルナレフ:「じゃあな、アヴドゥル」
アヴドゥル:「ああ、またな」
妖夢:「そりゃあ私は未熟者ですよ、でも…『妖夢は黙って私の言う通りにしてればいいのよ』なんて、酷すぎませんか?」
ポルナレフ:「別に、未熟だとは思わねぇけどよ、その気持ちは分かるぜ、俺もアヴドゥルに『お前じゃかなわねぇ』って言われてムカついたぜ?まあ、嫌な時って誰でもあるもんだぜ?」
妖夢:「よし、今夜はもっと飲んで飲んで飲み潰れてやるッ!」
ポルナレフ:「…運ぶの俺なんだからな?」
バサッ
映姫:「ねえ妖夢、小町を知らない?」
妖夢:「ふぇ?知らないですぅ…誰ぇ?」
映姫:「私は閻魔、霊の罪の重さをはかる者です。魂魄妖夢、一度あなたとはきちんと話をしなければならないと思っていたのです」
妖夢:「ええッ!?地獄の閻魔様…!?」
映姫:「あなたには、自分の冥界の者であるという自覚が足りていないのですか?そう、あなたは少し気軽にこの世に遊びに来すぎている。あの世がこの世の者とたわむれていることでどのような影響を及ぼしているか、考えたことがありますか?」
ポルナレフ:(閻魔…)
映姫:「今のままこの世に来過ぎると、私もあなたを裁かなければいけなくなる。もし私が裁きを担当すれば…あなたを『人間』として地獄に落とします!」
妖夢:「グスン…ずびばせん〜…」
ポルナレフ:「…一つ聞きたい、さっき、お前は『閻魔』と言ったな?」
映姫:「ええ、確かに」
ポルナレフ:「…J・ガイルの野郎はどう裁いた?」
映姫:「…あの人間ですか、奴は永遠に生まれ変わることもなく地獄のマグマの中で永遠に過ごしています、今も、これからも」
ポルナレフ:「…メルシー、聞けてよかった、…ていうかッ!いくら閻魔でもいいすぎじゃねぇのか!?」
映姫:(…この人は、やはり優しい)
「ダメです、これぐらい言わないと…」
パシャッ!
映姫・ポルナレフ:「ん?」
射命丸:「地獄の閻魔であるあなたが、事件のカギを握る人物だったのですね」
ポルナレフ:「どうしたんだよその傷はッ!?」
映姫:「あなたは…」
射命丸:「『文々。新聞』の射命丸です、幻想郷に来るい咲く花々の異変は地獄の不始末だった…そうですね?」
映姫:「…あの通り、三途の川の船頭は残念ですが怠けがちで、その点で、上司である私の監督が行き届いていないことは認めましょう。とは言ってもこのいわゆる『異変』そのものは地獄とは全く無関係です。」
ポルナレフ:「…そうなの?」
映姫:「ええ、それどころか、幻想郷とすら関係がありません。あなた好みのゴシップやスクープの種はここにはありませんよ」
射命丸:「…」
ポルナレフ:「…だってよ、天狗」
映姫:「あの大量の花々を咲かせている霊たちは、幻想郷の外から寄り付いたものです。そう、本当の異変は外の世界で起きているのですよ」
ポルナレフ:「外の世界…?ということは…」
映姫:「射命丸文、私はあなたにも話があります。あなたは、その自称ジャーナリストとやらが読者に及ぼす影響を真剣に考えたことがありますか?」
射命丸:「いッ!?」
映姫:「報道の使命を忘れ、事実を面白おかしくねじ曲げて書くなど言語道断!」
ポルナレフ:「…否定はしないぜ」
射命丸:「ちょっとポルナレフさん!」
映姫:「いい機会です、魂魄妖夢とあなたには、ここでたっぷりと説教をしてさしあげましょう」
妖夢:「えッ!?」
射命丸:「あっいや!そんな、公務中でしょう!?お仕事の邪魔をしちゃ悪いですし…」
映姫:「私は今日は非番です」
射命丸:「あやややや…」
※その後、説教は朝まで続いた。
やめてほしいと思っても絶対やめないと思った妖夢と射命丸は、そのうち、考えるのを、やめた
ーーーーー
射命丸:「あやややや…」
ポルナレフ:「もう朝になっちまったな」
妖夢:「ZZZ…」
〜妖怪の山〜
八雲紫:「どう?この世界には慣れたかしら?」
花京院:「ええ、おかげさまで。ここの妖怪達ともだいぶ親しくなれました」
八雲紫:「そう、それは良かった、これからうまくいくことを祈るわ」
花京院:「…この幻想郷の春は、こんなに花が咲んですね」
八雲紫:「ああ、今年はちょっとした異変みたいなものね、あれはみんな幽霊なのよ」
花京院:「え?」
八雲紫:「外の世界で死んだ人間たちの魂が、この幻想郷の花々に寄り付いて咲かせているの」
花京院:「あれが…全部!?あんなに沢山…!?」
八雲紫:「外の世界で、大きな災害か戦争が起きたんでしょうね」
花京院:「なるほど…」
八雲紫:「そうね、六十年に一度くらいはこういうことがあるのよ」
花京院:「そんなに頻繁なものなんですか?」
八雲紫:「ええ」
花京院:「…」
八雲紫:「外が気になる?」
花京院:「いえ、僕はもうこちら側の人間ですから…。…あの魂達は、どうなるのでしょう?」
八雲紫:「いずれ三途の川を渡って閻魔の裁きを受け、罪を犯した者は地獄でつぐない、そうでない者は冥界で次の生まれ変わりを待つと言うわね。三途の川の船頭があの霊達をみんな彼岸へ渡し終えれば、この花の異変も収まるでしょう」
花京院:「…」
八雲紫:「どうかした?」
花京院:「なんだか切なくなってしまって…悲しいわけではないんです。ただ、死んでも還れるところがあるのだなと…」
八雲紫:「…、フフ」
〜博麗神社〜
霊夢:「そんなにヒマなら手伝ってくれてもいいのよ?」
魔理沙:「私のホウキは掃除用じゃないんだ!」
承太郎:「やれやれ…」
妖精達:「「「逃げろ〜!」」」
翠香:「閻魔が来たぁッ!」
承太郎:「閻魔…地獄のか、何をしに?」
翠香:「あいつ説教が趣味でさ、非番の日にこっちに説教しに来るんだ」
霊夢:「説教ねぇ…」
翠香:「捕まったが最後、まる一日ぶっ通しで説教されるんだよ」
承太郎:「別にオレは何もしてねぇぜ」
翠香:「アイツ鏡でこっちの一挙手一投足、全部見てるんだ、必ず隙を見つけて説教してくる!」
承太郎:「案外、悪趣味だな…」
翠香:「しかも正論ばっかだから反論できないし」
魔理沙:「鬼の力でなんとかしろよ」
翠香:「閻魔なんだってば!やっつけられたとしても、死んだらあの世でアイツに裁かれるんだよ!」
承太郎:「今も裁こうとしているのかもしれねぇぜ」
翠香:「そんなこと言わないでよ〜!」
魔理沙:「生きてる限り勝ち目無しか…なるほど、それはもう逃げるしかないな…」
コツ、コツ、コツ、コツ…
翠香:「ヤバいッ、もう来た!」
魔理沙:「またな、霊夢、承太郎!」
承太郎:「テメーらが逃げようったって、」
霊夢:「そうはいかないわよッ!」
承太郎:「『スタープラチナ』ッ!」
ズギュゥゥン!
ガシッ!
ガシッ!
魔理沙:「げッ!?」
翠香:「うへッ!?」
小町:「わー、またすごい嫌がってますね」
映姫:「別に喜ばれるためにやっているわけではありません」
小町:「映姫様がこうして説教して回っているのは、此岸の連中の死後の罪を少しでも軽くしてやるためなんですよね」
映姫:「…!」
小町:「大丈夫ですって、映姫様がみんなに嫌われても、あたいだけは分かってますから!」
映姫:「いらぬ心配です、とっとと自分の仕事に行きなさい!」
小町:「はい!行ってきまーす」
タッタッタッタ…
映姫:「まったく…」
魔理沙:「それでも友達か!」
承太郎:「やかましいッ!」
翠香:「武士の情け!武士の情け!」
ーーーーー
パシャッ!
射命丸:「『文々。新聞』は不滅…!」
ーーーーー
ズルッ!
霊夢:「あっ」
承太郎:「あ…」
魔理沙:「わッ!」
ボゴァァッ!
映姫:「グボォッ!」
魔理沙:(ヤバ…殴っちゃった)
承太郎:「俺達に一つだけ残された戦法…それは…」
霊夢・萃香:「「さて…」」
魔理沙:「おい…まさかお前ら…!」
霊夢・承太郎・翠香:「「「逃げるッ!」」」
ダッ!
ダッ!
ダッ!
魔理沙:「おいッ、待てぇ〜ッ!」
The End.