一話 まさかのこいつかよ!?
諸君、聞いてくれ。正直何を言ってるのかさっぱり分からないかも知れないが。俺も俺自身に起きてることが分からない。昨日、俺は普通に歩いて家に帰っていた筈が。気が付いたら。
「カイザーPMC理事になっていた」
ブルーアーカイブと言うゲームの登場キャラクターでカイザーPMC理事と言うのは第一章のストーリーに出てくる悪役で。落ちたら確かギャグ要員になるようなキャラクターだった筈だ。俺自身、ブルーアーカイブはそこまで詳しくないからなんとも言えないがなんで悪役なのかは知ってる。アビドスという学校に対して約9億円とか言うバカみたいな借金をさせてアビドスの砂漠にあるとか言う超兵器を欲しがった結果法外な利息、闇金だとかの問題がある小物臭漂う悪党。それがこのカイザー理事だ。まずここがどんな状況の場所なのか。もし既に借金だのやってたらどうしようもないことは確かだ。いや、ちょっと待てここから砂漠が見えるってことはここは既にアビドスってことだよな………。
「ふざけるなよ!どうしようもないだろうがこんなの!!」
「どうしましたか!?カイザー理事!?」
「…!気にするな!ただゴキブリが出てきて驚いただけだ!私はゴキブリが大の苦手だからな。分かったら出て行け!しばらく考え事がしたいから誰もここに入るなと伝えておけ!!」
「は、はいぃぃ!」
なんとか誤魔化せたぁ!けど状況はぜんっぜん変わってない!なんか有利になりそうな情報とか載ってないのか!?それかなんか凄そうな武器とか!
【 三十分後 】
「探せば探すほど自分が不利になるような情報しか出てこないんだが」
アビドスの地区は学校以外は全部カイザーコーポレーションが買い取った後だし法外な利息をしてるし、あと数日で3億を返済しろと言う無理強い。
「詰んでるぞこれ……いや、待て、確か探している最中にパワードスーツを見つけたな。あれなら顔も隠せるし体型もある程度は誤魔化せる。武装もそこそこ着いているしこれを使ってこっそり助けることが出来れば……もしや俺は天才的発想をしてしまったか!?」
こうしちゃ居られない今すぐダミー人形を用意してさっさと現場に向かわないと。ついでに戦力をどうにかしたいところだが………確か便利屋っていう生徒を雇ってたっけかカイザー理事は。まだ電話番号が残っているのなら公衆電話か何かで匿名で依頼をすれば戦力はなんとかなるか。うん。いけるぞ。これならいける!
「ふはははは!どうやら俺はまだ詰んでいないようだな!そうと決まれば早速行動だ!」
−−−この時、大人しくここで引きこもっておけば良かったと後に後悔することをこの時の俺は知らなかった