成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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百一話 新しい事業を立ち上げたぞ!

 

 「ふぅ、ようやく落ち着ける」

 「私たち、カイザーPMCをクビになりましたしね。命令違反だって」

 「良いんじゃね?プレジデントのせいでキヴォトス滅びかけてたのは事実だし、離れて清々するぜ」

 

 あの出来事から2ヶ月、色んな事があったよ、帰ったらまずは俺たちが命令違反でクビになった。まぁ当然だな、ジェネラルや他のPMC兵にもがっつり俺の姿を見られてたし。だから新しく事業を立ち上げて俺がクビになった事で空きが出来たビルをまた購入。つまり引っ越しとかはしてないけども会社が新しくなった。

 

 「だが、本当にこの名前で良いのか?」

 「私は良いと思いますけど、「リジーカンパニー」…この会社の顔役とも言える存在の名前をこれでもかと主張していて」

 「カイザーコーポレーションだって別にプレジデントの名前を使ってるわけじゃ……いや、プレジデントの名前がカイザーなのか?……まさかそんな訳ないよな?いくら野心に満ちているプレジデントといえど、自分の名前を使った会社は……あり得そうだなあの人なら」

 

 けどそれと同時にかなり慎重なんだよなぁ…ニュースではカイザーコーポレーションの子会社が勝手にやった事だとトカゲの尻尾切りやったし。

 

 「俺を疑う人があまり居ないのも不思議だけどな、このタイミングでクビって俺に擦りつけてるようにしか見えないし」

 「それは理事の…あ〜今は社長でしたね。社長の姿が映って居たんですよシャーレ奪還戦の時、その映像がマスコミに発見されたようで、カイザーコーポレーションの唯一の良心とまで言われてますよ世間では」

 

 え、あれ映像に残ってたの?

 

 「それよりもです…こちらのヘイロー持ちの先生はなぜここに居るのです?」

 「なぜって言われたら…私も一応ここの所属だから、かな」

 「プレナパテスの戸籍と所属を用意している時に、俺が彼を生徒として募集したからうちの所属にした方が良いと思ったんだ。正式な所属はクロコと一緒でアビドス高校だけどな」

 

 そう、なんと驚きなことに生徒募集をしたからなのかプレナパテスにはヘイローがある。折り鶴を模ったヘイローでシロコと同じ色なんだ。これはミメシスと言う能力を使って先生の肉体を複製し、尚且つシッテムの箱によって魂を呼び寄せた副産物だと黒服が言っていた。あとクロコと言うのはプレナパテスの所のシロコの事だ。同じシロコと言う名前だとややこしいからと言う事でアビドス復興委員のメンバーと一緒に考えた。

 

 「ちなみにプレナパテスはキヴォトスの外からやって来た先生の双子の兄で通す事にした。ヘイローを持ってる理由は先祖返りと言えば割と納得してくれたな」

 「唯一ヘイローを持つ男性と言う事で世間はかなり注目していますがね」

 「それは仕方がないんじゃないかな?私の世界でもヘイローを持ってる男性は居なかったし」

 

 しばらくは取材とかで大変だろうなぁ、出来る限りクロノススクールの二人に任せたい所だが、そうもいかないのが現実。

 

 「ちなみにヘイローはあるみたいだが体の丈夫さとかは上がってるのか?」

 「うん、この間プラナにスキャンをして貰ったんだけど。嚮導者の時の耐久性が若干残ってるみたいで手榴弾くらいなら無傷でいれるよ」

 「いや手榴弾くらいって言うが、俺の体はともかく普通の生徒からしたら手榴弾は“くらい“では済まないんだが」

 

 元々、色彩化していたプレナパテスの肉体を複製したからなのか体の頑丈さも相当なレベルらしい。

 

 「プラナと言えば…シッテムの箱もあのボロボロの状態から直ったのか?」

 「黒服とエンジニア部が色々と手を尽くしてくれて、ほら見ての通り」

 

 おぉ、新品同様なくらいピカピカだな。

 

 『海崎さんには感謝しています。ここまで良くしてくれて』

 「気にするな……しかし、先生のアロナの声は聞こえないのにプラナの声はまだ聞こえるんだな」

 「多分、リジーが私のシッテムの箱を複製したからじゃないかな?」

 「あぁ、そうかそれなら納得だな」

 

 先生のシッテムの箱を複製した訳じゃないし。聞こえないのは当然か。

 

 「そうだ、ペロロジラに破壊された建造物はどうなってる?」

 「ガラス製造に手を出していた為、ガラスの費用などはタダで済んでますので想定以上に費用が浮いてます」

 「そうか、問題ないなら良いが」

 

 色彩の中で一番被害が大きかったのペロロジラなんだよな。ビナーは砂漠だったし、ケセドはミレニアムの外部、ホドはドローンと砲台を壊しただけだし、ヒエロニムスはバルバラに沈められて被害が大きくない、シロとクロも閉園した遊園地だったから。うん、ペロロジラだけ規模おかしくね?

 

 「あぁ、それと水族館の拡大に成功しました。遊園地にありそうなジェットコースターや魚たちと戯れる触れ合い広場、サメの餌やりやイルカのショー、まぁ、簡潔に言うとアミューズメントパークになりました」

 「お、これで収入がまた上がるな」

 

 これでプレジデントのせいで被った損失を補えるな。

 

 「そう言えば……なぜタコだけ飼育してないんですか?」

 「プレジデントを思い出して腹が立つからだ」

 「…あぁ、カイザーコーポレーションはロゴがタコでしたね」

 

 −−−タコ自体に罪はないが、しばらくタコを見るだけであの腹立つ爺さんを思い出すんだよ

 

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