成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

102 / 179
百二話 グループストーリー:ミレニアム製のニューボディー

 

 「一体なんの用なんだ?呼ばれたから来たが」

 

 う〜ん?パワードスーツは修理終わってるし、俺も特に傷を負ってないし。ゲーム開発部とはこの間コラボしたばかりだし。そもそもあれってなんだ。何か物のなのか?

 

 「いらっしゃ〜い!」

 「モモイ、いらっしゃ〜いじゃなくて、モモトークで何の用なのかせめて教えて欲しかったんだが」

 「チッチッチ、それじゃあサプライズにならないじゃない!」

 

 サプライズ?……モモイがサプライズと言うと何かとんでもない事をしそうな気がするのは俺の気のせいだろうか。

 

 『イエス、リジーにはしばらくその機能を停止して、サプライズをする時にまた起動しますので』

 「コン、お前もか。ただ目を閉じてるだけじゃダメなのか?」

 『リジーのボディーには目が無いので閉じてるか分かりません。ですのでシャットダウンです』

 「はいはい、ちゃんと起動してくれよ?」

 

 コンも一緒ならまぁ、悪い事にはならないか。

 

 コンによって俺の機能が停止して、意識が落ちる。

 

 【 一時間後 】

 

 起動音と同時に意識が浮上する。俺は“目“ をゆっくりを開けて、周囲を見渡すと、エンジニア部の部室に居る事がわかった。

 

 ……ん?目?

 

 「おはよう、リジー、新しい体の調子はどうかな?」

 「はぁ?新しい体?ウタハ、お前は何を言って……身長伸びたか?」

 「リジーが縮んだのさ」

 

 俺が……縮んだ?

 

 ウタハに言われて手を見渡すと、まるで人間の肌と同じ色になった手がそこにあった。

 

 「っは!?え、髪の毛?それに、いま気付いたけど声が変わってる」

 「その見た目にするのにあの声だと違和感だろうしね」

 「ちょっと鏡どこだ!?」

 

 ウタハから手鏡を渡されて姿を見ると、どことなくリオを彷彿とさせる顔が写っていた。俺が瞬きをしたり顔を動かしたりすると鏡の中の少女?も同じ動きをする事から俺なんだろう。

 

 「おま、何をしてくれてんだ!?」

 「まぁまぁ、怒る前に話を聞いてくれ。これはリジーの為でもあるんだ」

 「……良いだろう」

 

 納得いかない理由だったらハリセンでしばいてやる。

 

 「キミは新しい事業を立ち上げただろう?それならカイザー製のオートマタボディーじゃダメだ。キミの中にあるデータが盗られてしまう」

 「そうなのか?」

 「そうだ。カイザー製のボディーと言う事はカイザーグループはそのボディーの情報をある程度自由に抜き取れると言う事だ。心当たりがあるだろう?報告もしていない情報を向こう側は知っていたとか」

 

 ……言われてみればそうだな。俺はウトナピシュティムの本船を見つけたなんてプレジデントに報告してないぞ。あれは船を見つけたPMC兵のデータを抜き取って得た情報だったのか!

 

 「少なくともキミのボディーにそんな心配はないと思うけれど、念の為にと言う事でこの新しいボディーを用意したと言う事さ、発案はモモイで、デザインはリオ会長だ」

 「リオォオオオオオ!?だったらなんで男の体にしてくれなかったんだ!?俺は男だぞ!?」

 

 明らかにこの体はリオを元にしたやつじゃないか!

 

 「ごめんなさい、そうしようと思ったのだけど。大人の男性は先生とプレナパテスしか居なかったから。顔の造形とかの参考資料が無かったの」

 「…あ〜言われて見れば?キヴォトスに人間と言う種族では、先生しか見てないな……え?どうなってんのこの世界」

 

 ちょっとしたホラーじゃん、先生以外の人間男性どこに居んの?…なんだかあんまり深く考えない方がいい気がするしこれ以上はやめとこ。

 

 「だから先生の体格とかを参考に、アリスの体の構造を真似して制作したわ。それと、コンの分も」

 「なるほどなぁ、確かに参考資料がないなら顔は生徒の顔を真似るしかないのか。先生の顔を真似て作ったら先生顔の人間が三人居る事になるし、また面倒な事に……ん?コンの体?」

 

 どこにもコンが居ないように見えるけど。

 

 そう思っていたら俺の座っているベッドの下からヌッとドヤ顔でモモイとコンが出てきた。

 

 「これがコンのニューボディです。可愛いですよね?当然です、優秀なAIなので」ドヤァ

 「コンちゃんのボディーは私が設計したよ!凄いでしょ!」ドヤァ

 「……それは分かったけどなぜベッドの下から?」

 

 まさかずっと出てくるタイミングを待ってたのか?このベッドの下で?

 

 「髪の色や目の色をリジーに合わせたので私はリジーの娘ポジションとして戸籍を作りました」

 「おいコラ、なに勝手にやってんだ。そもそも俺は結婚してない」

 「母親はリオさんです」

 「コン!?」

 

 ほんとに何をやってくれてんのこの子!?リオの迷惑になるだろうが!

 

 「すまんリオ!急いで消させるから!」

 「私は気にしないわ。迷惑ではないし、それに養子と言うことにすれば、あなたがどこかで拾ってきた子と言う事にも出来るわ。その為の親役は必要でしょうし」

 「……本当に迷惑じゃ無いのか?こんなおっさんとかじゃ無い方が良いんじゃ」

 「今のリジーを見ても誰もおっさんだなんて思わないんじゃ無い?ホシノさんみたいに自称おじさん呼びしてる子認定されるだけだよ?」

 

 …モモイ、俺は自称じゃなくて実際におっさんじゃないか、性別は男のままなんだから。

 

 「…ところでなんでリオの顔なんだ?目付きとかは違うけどさ」

 「……そうね。好きな相手を自分色に染めたいと言う理由じゃダメかしら?」

 「…へ?」

 

 いま…なんと?

 

 リオの言葉の意味を理解する前に俺は壁際まで追い詰められ、壁ドンをされた。

 

 「逃がさないから…」

 「ひぇ…あの、顔が近く無いか?ちょ、ちょっと離れて」

 「ふふ、今まで見上げていたから新鮮な気分ね」

 

 目の前の彼女が明かりに背を向けていたから顔の部分に影が出来て、赤い瞳を妖しく光らせながら笑みを浮かべていた。

 

 −−−この時のリオは、獲物を見つけた肉食獣のような目をしていて、背筋に何かぞくりとするものを感じた

 





 Picrewにてリジーとコンのイメージを作りました!

 よっこら少年少女
 リジー
 
【挿絵表示】

 
(マスク&帽子無し)
 
【挿絵表示】


 コン
 
【挿絵表示】


 【 プロフィール 】
 
 名前:コン
 フルネーム:コン
 レアリティ:⭐︎3
 役割:STRIKER
 ポジション: FRONT
 クラス:アタッカー
 武器種:FT(暁ちゃん)

 EX:一優秀なAIなので:コスト4
 演出:ドヤ顔ダブルピースをした後に一回転してサングラスを付ける

 扇形範囲内の敵に512%のダメージを与え、攻撃力の86.7%の継続ダメージを与える(10秒間)

 NS:このくらい当然です

 15秒毎に自身を除きHPが最も低い味方1人に対して治癒力の124%分の回復、対象がリジーだった場合、治癒力の207%分の回復
 
 PS:グレードアップしたコンの登場です

 回避率を26.6%増加

 SS: 私はリジー専用のサポートAIですので

 リジーの攻撃力・防御力を20%増加
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。