「リジー、どこか遊びに行きたいです」
「急にどうした?」
気に入ったのかして俺の膝を枕にしているコンが唐突に遊びに行きたいと言い出した。
「…だってヒナさんたちとホシノさんたちは海に行ったって聞きましたし。先生はお祭りにも参加した事があるって言うじゃないですか!私も友達と一緒にどこか遊びに行きたいです!!」
そう言えば俺もそういった娯楽施設には行ったことないな。実況をした事はあるけど遊園地とか祭りとか行く機会なかったしな〜。キヴォトスってどんな祭りがあるんだ?……分からん。
「…じゃあモモトークで誘うか」
「スピアさんとスズカさんは絶対誘ってください!」
「オーケー」
『この間、遊園地を完成させたから試しに誰か一緒に行かないか?』
これをモモトークの一斉送信を使って送信するとすぐに返信が来た。
「ふむ、アビドス組とスピアとスズカは来るみたいだぞ、あ、ゲマトリアも来るってさ」
「…目の前に居るのになぜモモトークで?」
「……さぁ?」
確かに、直接声を掛ければ良いのにな。
「クックック、なんとなくと言うものです」
「何となくって…まぁ良いか。リオとトキやゲーム開発部も来るみたいだな…エンジニア部はパス、便利屋68は来る…意外と多いな」
「多ければきっとそれだけ楽しいと思います!友達と初めての遊園地!」
あ、まだ増えてる。スクワッドとエンジニア君に、門番も来るんだな……これ、全員の予定合わせられるか?
「お菓子は何クレジットまでですか!」
「いやコン、お前はまだ戸籍が出来たばかりでクレジット持ってないだろ。買う時は俺に言え」
「分かりました!」
「ところで、あの遊園地には何があるんですか?」
「ほれ、パンフレット、ここに大体載ってる」
先生から返事は来てないが、まぁ来るだろうな。こう言うのには良く参加してるみたいだし。
「ほう、魚の餌やりエリアと言うのもあるのですか」
「あぁ、とある
水族館を建ててくれとアンケート用紙を持ってきた時と同じ圧があった。あの子、本当に高校生か?大人顔負けの威圧感があるんだけど。
「遊園地に行ったら何に乗りましょうか!ジェットコースター?回るカップ?それとも間をとって魚の餌やり!」
「どこの間をとったら乗り物から餌やりになるんだ?」
「細かい事はどうでも良いんです!私が!友達と!!楽しく!!遊べれば!!!」
「お、おう」
聞こえてるから耳元で大声を出さないでくれ。
「リジーにもあるでしょう?初めて出来た友達と一緒に楽しく遊んでいた記憶が!」
「……どうだっけな?」
「っえ」
正直、ここがブルーアーカイブの世界だって事と、ほんの少しの知識しかもう覚えてないんだよなぁ。遊びに行ったような、行ってないような。交友関係に関する記憶がさっぱりだ。
「う〜ん、多分あったんじゃないか?」
ぼんやりとあったかも?くらいだから確証は無いけども。
「随分と曖昧ですね。もしかして記憶したくない程の出来事が過去に?」
「なんか言ったか?」
「いえ!リジーも一緒に楽しく遊びましょうと言っただけです!」
「そうか、まぁ確かに楽しみではあるな」
この世界初の遊園地だし。
「そうと決まればリジーもパンフレットを見てどこに行くか決めましょう!」
「いや、そこはコンが行きたいところで良いぞ?」
−−−なんかさっきより気合いが入ってるように見えるな。そんなに楽しみだったか、遊園地