成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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百八話 思ったよりも大盛況だった

 

 はい、あの日から約1週間、全員の予定を揃える事が出来たのでリジーパークにやって来た。遊園地の名前も会社員の総意だったのでもう気にしない事にした。

 

 「へ〜!バカ広い土地を使ってこんなデカい遊園地を建ててたんだな!アタシも建設してるのは知ってたけどここまでデカいなんてな…」

 「アビドスに人を呼び込むならこれくらいはしないとな」

 「…アビドスにこんな遊園地が出来てるなんて……まだ信じられない」

 「本当に私たちの世界とは色々違うんだね」

 

 いや根本は同じだと思うぞ。俺と言う存在が居るだけで。

 

 「プレナパテスもクロコも今日は俺の奢りだから存分に楽しむと良い」

 「……良いの?」

 「あぁ、むしろ全力で楽しんでくれ、そっちの方が俺も嬉しい。なんせ初めてだからな遊園地なんて建てたのは」

 

 いや〜大変だった。お土産とかマスコットキャラクターとか決めたりアトラクションの配置をどうするか悩んだり。

 

 「ようこそ!海の王国リジーパークへ!様々な海の生物があなた達を歓迎します!って社長!?」

 「やあ」

 

 海の王国って名前付いてたんだ。知らなかった。

 

 「本日はどのようなご用件でしょう?」

 「オフだから友人と遊びに来た。はいこれチケット」

 「VIPチケットがこんなに…はい、 確かに受け取りました!VIP団体様ですね!腕をこちらに出してください!」

 

 どうせなら今日一日、快適に楽しんで欲しいからな、奮発して全員分のVIPチケット買ったよ。

 

 入り口で時計の様な腕輪を全員に取り付けられる。

 

 「こちらはVIPだと言う事を証明する腕輪で園内で迷子になった場合には場所を知らせたり、園内の飲食店、お土産屋さん、レンタルなどが半額になりアトラクションを優先的にご案内させて頂きます。ですので腕輪は無くさないようにしてくださいね」

 「わーお☆…至れり尽せりだね」

 「そらVIPだからな」

 

 そうそう、あれから更にティーパーティーと補習部とバルバラがメンバーに入ったぞ。お嬢様学園の生徒でも、こう言う場所に来るんだな〜。いやこれは偏見か…お嬢様でも遊園地くらいには来るか。それとバルバラはいつの間にか居た。

 

 「それでは皆さん!ゆっくりしていってくださいね!」

 

 遊園地の中に入ると、思った以上に人が居てびっくりした。水族館は人の出入りが普通だったし、アビドスは元々人が少ないから遊園地もそこまでは多くは来ないだろうと思ったら…。

 

 「すっごい人気なんだけど」

 「これだけ大きな遊園地はキヴォトスではあまり見ないからね。仕方ないと思うよ?」

 「いやこれほんとにチケットをVIPにしといて良かった。こんだけ多いと何時間待たされることか」

 

 園内の最初は水族館になっていて色んな種類の魚が見える様に設計している。だから入り口が詰まらない様に広くしてたんだけど、それでもちょっと狭いかな?と思うぐらいには人が居た。

 

 「お〜本当に魚がお出迎えしてくれたね〜」

 「クラゲに、カニ、ヒラメやカクレクマノミ、あ、マンボウも居る」

 「フグも居ますよ!安全だと理解しているのかどのフグも膨らんでませんね!」

 

 アビドス組は早速魚に夢中になってるな。けどここまだ入り口付近なんだよな。

 

 「魚はここだけじゃ無いぞ。奥に行けば魚の餌やりとか出来るし、サメの餌やりをしてるところも見れるぞ」

 「そうだったね〜、じゃあ行こっか」

 

 俺の言葉を聞くとホシノはいつものへにょっとした顔のままスタスタと一人先に歩いて行く。そんなに楽しみだったか、魚の餌やり。

 

 見失わないように俺が最後尾に付いて全員が逸れたりしない様にホシノを追いかけた。

 

 「へ〜色んな魚の餌やりが出来るんだね」

 「一部の魚とは触れ合う事が出来る……触ってみるか?あのネコザメとか…あそこに居るのは特に人懐こい個体たちで、水槽に手を入れると擦り寄ってくるんだ」

 「ほんとか!?行ってくる!」

 

 ネコザメの事を言ったらホシノじゃなくてスピアが反応して観光客の間を抜けて行った。

 

 「えぇ…スピアってネコザメ好きだったのか?」

 「そりゃあな!アタシのとこのヘルメット団はネコザメのザラザラ感を元に名付けられた「ザラザラヘルメット団」だからな!」

 「そんな名前だったの!?」

 

 ザラザラヘルメット団って、なんかヘルメット団って似たような響きの名前が多いな。

 

 「ねぇリジーちゃん!こっちのコイも触って良いの?」

 「あぁ、そいつらも触れるぞ。水をちょっと叩いてみろ、寄ってくるぞ」

 「どれどれ〜?…ほんとだ!かっわいい〜!」

 

 ムツキはコイに夢中らしいな。あんまり身を乗り出して水槽に落ちないと良いんだけど。

 

 「(◉▼◉)」

 「…これなに?」

 「……さぁ?名前はサカバンバスピスって言うみたいだが俺も詳しい事は…絶滅種だって事は分かってるんだが」

 「…絶滅種って…生きてるじゃない……それになんか…じわじわくるわね」

 

 分かる。なんか面白いんだよなこいつ。

 

 「どこで捕まえたの?こんなの」

 「なんか…良く分からん。他の魚と一緒に混ざってた…」

 

 キヴォトスでは絶滅してなかったって事なんだろうか?

 

 −−−それから俺は少しの間セリカと二人で頭を悩ませていた

 

 

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