「まぁ、色々とあったがアビドスの生徒たちが我々カイザーPMCの教官になってくれた。色々と言いたいことはあるだろうが、私たちが四人…四人だよな?ゲヘナの生徒はカウントして良いのか?……まぁ、四人の生徒と一人の先生に負けたのは事実、彼女たちの言うことをキッチリと聞くように!」
「「「了解しました!」」」
訓練所にアビドスの生徒を連れてきて教官にすることにしたが。意外と反発はなさそうだな。良かった。
「そういうわけだ。後はお前たちの好きな様に扱いてくれて構わない、私はこれから片付けねばならない仕事がある」
「……私たちの前と部下の前だと態度ぜんっぜん違うわね。今のあんた見てるとこっちが猫被ってるように見えるわ」
お前は猫そのものだろうが。
そう言いたくはなったけど部下の手前に何とか言葉を飲み込んだ。
「っよ!理事さんよ」
「む?お前はヘルメット団の傭兵。何か用か?」
「いや、アタシじゃなくてあんたに依頼が来ててよ。どうしようか困ったから取り敢えず保留にしといた」
「ふむ?」
一応俺は傭兵団を雇用するのに対して、アビドス中の傭兵を雇い入れた為に傭兵団の社長みたいな扱いになった。だからその時の場合としてカイザー理事だと色々都合が悪いから偽名を用意した。まぁ、偽名と言ってもアビドスの生徒とシャーレしか知らない海崎リジーを使っただけなんだけど。
「えっと、何々?場所は…ミレニアムだと?内容は…護衛依頼?この日数は明らかにただの依頼じゃないだろ、しかも何だこの依頼報酬…個人が動かせるような金額じゃない。どこの組織の人間だ?」
「分からないから聞きに来たんじゃん?で?どうするよ。アタシは別に受けなくても良いんだよ。楽に金稼ぎが出来て美味いもの食べれたらそれで良いの」
しかし、気になるな。場所はミレニアム、つまり先生が行った地区だと言うことだ。何か面倒なことが起こる気がするぞ!おい。
「………仕方ない、私が詳しい話を聞く。依頼主にそう伝えておけ」
「あいよ〜」
ただ、直接会うのに対してちょっと趣向を凝らさないとな、前は声だけでバレたし今度は声も変えないと。
「…念の為パワードスーツも持っていくか。ミレニアムに行くとなると丸腰は不味い」
あ〜もう、次から次へと問題が向こうからやってくる!俺なんかしたか!?ちょっとアビドスの手助けしただけでしょうが!
「…流石に傭兵雇って存在しない社長を名乗ったのは不味かったなぁ」
−−−どうやら俺はどうにかするのに必死過ぎて余計な仕事まで増やしてしまったらしい。アビドスの生徒には悪いけど商談でミレニアムに向かうことを伝えてからアビドス地区を後にした