久しぶりの投稿、最近暑さが酷くて中々執筆作業が出来なかった。皆さんも熱中症には気をつけてくださいね。
「コホン…失礼、少々取り乱してしまいました」
「いや、まぁ気にするな、そう言う時は誰にだってある」
俺もよく社長室で色んな事に対して叫んでるからな。気持ちは分かる。
「え〜それでは改めまして…あなた方は悪の幹部であるフェイクカイザーを打ち倒しました!このまま先に進めば彼らのボスが待ち受けていることでしょう!どうかその力を持って世界を救ってください!」
これは一体どう言う設定なんだ?名前的には現代風のヒーローモノっぽいが。案内役の見た目的に魔法少女っぽい感じがするけどなぁ。
「モモイ達は終盤辺りまで来てたみたいだな。もしかしてその前にもなんか居たのか?」
「うん!なんか量産型の戦闘員みたいなケテルと怪人っぽいのと戦ってきたよ!」
そうかぁ、なんて言うか、もはや何でもありだなこのアトラクション。
「仕方ない、先に進むか。弾薬とかは補充しなくて大丈夫そうか?」
「もちろん!アイテムとかはこまめに拾ってたからね!」
流石モモイ、探索はゲームの基本だもんな。
「何と言うか異色のパーティーだよね。アロハのオートマタと水着を着た集団って」
「プレナパテス、こう考えるんだ。これは夏専用の戦闘スタイルだと。今の俺たちは水鉄砲しか持っていない。普段の服だと戦い辛いだろ?」
「確かにそうなんだけど。旅行中に騒動に巻き込まれたって感が凄くて」
実際今日は遊びに来た筈なのに知らないアトラクションの中に入ると言う遊びなのか仕事なのかよく分からん騒動に巻き込まれてるだろうが。
「私は楽しいと思う…」
「そう思ってくれるのは嬉しいが明らかに一般人には向いてないギミックが多いと俺は思う」
こう、もうちょっと難易度が低めだと思ってたらガチの戦闘だったからな。これを考えたやつは誰なんだ。俺がケテルと戦っているのを知っている奴だと思うんだが。それってあの時のメンバーしか居ないよな?
俺はあの時のメンバーの誰かがこのアトラクションを提案したのでは?と考えているとエリアの奥まで辿り着いたのか悪の親玉がいそうなオフィスに入っていた。そしてその奥ではなんかorz状態になってるロボが居る。何か独り言を言っているようで近づくとそれの内容が聞こえてきた。
「ちきしょう!我が何をしたって言うんだ!エリアの修理にモノを盗まれたと言う客の対応。それにクレーマーに対する対応までさせられるとか。我ってばこのアトラクションのボス的ポジションなんですけど!?なのに来る日も来る日もモノを盗られたお客に対して頭を下げる毎日!我ここの責任者じゃないのに!何よりこの広大なエリアをたった一人の機械で管理しろだと!?我の製作者は何を考えているんだぁ!!人手が足りない!!毎日問題を引き起こすバカも居るし我にどうしろって言うんだよ!」
床をドンドンろ叩いて嘆いているロボを見て同情する。そりゃあれだけでかいエリアを一人で管理しろってのは無理だよな機械でも。それと問題児ってまさかさっきの偽カイザーの事か?
「なんだか顔は無いのに激務上がりのユウカみたいな目をしてるんだけどあのメカ…」
ミレニアムもミレニアムでかなりブラックだな。この世界の学校色々と癖が強すぎる。
「ッハ!?」
「あ、こっちに気付いた」
会話している声を聞いたのか角のようなモノを生やして黒いマントとドラゴンのような頭を持ったロボがズンズンと近づいて俺の肩を掴んでガクガクと揺さぶってきた。
「今の聞いたのか!?聞いてしまったのか!?」
「…まぁ、あれだけ大きな声で言ってたらな」
「今のは全て忘れろ!食らえ!忘れろパーンチ!」
「いやそんなんで忘れるわけが、あいだぁ!?」
ちょ、待て!結構痛いぞこのパンチ!?
「忘れろパーンチ!パーンチ!パーンチ!!!」
「いだ!いだ!いだ!やめろっての!」
「…バーン」
「ぐわぁ!!」
いやノリが良いな!?
トキが口で発砲音を出すとそいつは見事な死んだふりを披露した。どことなく見たことあるヤム◯◯ポーズで。
【 五分後 】
どうにか目の前のロボを落ち着かせると、椅子とテーブルをどこからか持ってきて座った。
「いやはや、お恥ずかしいところを」
「気持ちは分かる。自分の恥ずかしいところを目の前で見られてたんだからな」
俺が何かをやらかすと罰として俺の録音ボイスを目の前で聴かせられるからな。あれは色んな意味でキツかった。
「それで?あんな事になる程の出来事があるみたいだが…」
「そう!そうなのだよ!ここが稼働してから2週間!最初の日は実に順調に稼働していたのだが。何を思ったのか我のエリアに居るエネミーが一部お客を執念深く攻撃するかモノを奪う事をし始め、我のところに来る客はそれに対して文句やクレームを言いに来る者ばかりになったのだ!もうまともに戦ったのはいつ頃だろうと記憶力の良い機械ですら分からなくなるくらい文句が酷い!やれお前がボスなら部下の教育は躾はしとけだとかやれ奪われたモノの賠償金を払えだとか…我ただのエネミーなんだけど!?一応エリアの管理者みたいな役割持ってるけど基本的にこの場所から動けんし注意しに言っても逆に持ち場を離れるなと言われる始末、我にどうしろと!?」
お、おう。確かにキツイなそれ。
「そう言えば、しつこくお姉ちゃんを攻撃しようとするのとかモノを盗る偽カイザーとかも居たよね」
「そうなのだよ!猫耳の娘!それを我の所為にされては困るのだ!あれはもう手に負えん!」
「…でも、それならどうして今までバレなかったの?そんな事があればリジーに報告が上がる筈」
そうなんだよなぁ、俺も今日になるまでその事を全然知らなかったんだよ。普通なら俺の方に話が来るんだが。
「その話なら大体ここ管理人の所に上がっているぞ。ただ管理人も管理人で多忙だから、恐らくその報告書類が書類の山に埋もれてるのでは?」
「キヴォトスの管理職は書類でサンクトゥムタワーを作らなければ気が済まないのか?」
先生の方は俺が生徒に手伝ってもらうように言ってからマシになったが当初は本当に酷かった。この遊園地となるとどれだけの書類がある事か。ん?
「待て、管理人だけが書類仕事をしてるのか?他にも居る筈だが」
「それだけ書類が多いと言う事なのだよ。考えてもみたまえ、ここは砂漠であるアビドスの広大な土地に出来上がったキヴォトス最大規模の遊園地だぞ?それだけ来園者も増えるしその分飲食店、お土産屋、その他エトセトラとどれほどの書類が必要となるか」
しまった。流石にそこまでは頭が回ってなかった。更に加えるならば今は復興でどこも忙しい中でこの遊園地が開園された訳だから。
「…見通しが甘かったかぁ」
「あなたが忙し過ぎたのよ。会社の設立に復興には率先して現場行動、その上で兵士のパトロール区画の見直しに他の会社との取引、記者会見、これだけの事をしながら遊園地の事もしていたのだから、無理もないわ」
……言われてみれば、最近は特に忙しかったな。こうしたまともば休日と言うのも久しぶりな気がする。
「…やっぱりこの世界のリジーは色々とおかしい」
「同じ姿をした別人って言われても納得出来る気がするね」
そりゃ同じ姿をした別人だからな。いやほんと最初は焦った。もう詰んだか?って思うほど取り返しのつかない状況だったしあそこでアビドス復興委員助けなかったら絶対左遷させられてた。
「取り敢えず今はこのアトラクションの問題を解決するとしよう。問題が見つかったとなってはここのオーナーとして見過ごすわけにはいかん、お前たちはどうする?ここ以外なら問題はないと思うが」
俺がそう聞くと全員を難しい顔をして考え込んでいる。
「う〜ん、遊びたい気持ちはあるけど、リジーのお陰でVIP待遇だから…申し訳ない気がして」
あ〜確かに、他の人が働いているのに自分だけ休んでいるとどこか居心地が悪く感じる事があるよな。
「気にするな、俺としても遊園地を実際に遊んでもらってどこが良かったとかの感想も聞いておきたい」
「…まぁ、そう言う事なら」
「なら私はリジーを手伝うわ。計算や演算に関する事ならすぐに終わるでしょうし」
コンはリオが手伝うと瞬間から難しい顔をしてペタンと耳を引き絞っている。多分、スピアたちと遊びたい気持ちと俺のリオの手伝いをしたいと言う気持ちで悩んでるな。
「なに、仕事と言ってもこのアトラクションと若干の書類整理をするくらいだ。日数はそこまで掛からんよ」
「そう、ですか?」
「あぁ、だからコンは気にせず遊んでくると良い」
「…わかりました!」
どうにか納得してもらえたようだ。流石にコンに手伝ってもらうのはな、せっかく初めて友人と遊び来る遊園地なわけだし俺のことは気にせず楽しんでほしい。
「あ、そうだ。ホテルの予約は取っているからこの場所に行けば泊まれるぞ。どうせ一日では見て回れないと思って用意してたんだ」
「準備良過ぎない!?」
「そりゃな、久々の休日だったし、あぁそれとプレナパテス、他のメンバーにも話しておいてくれ」
「うん、分かった」
そうして俺はリオと一緒に全員と別れて、管理人が居るところまで行くと漢泣きされながら喜ばれた。
−−−そんなに大変だったのか。これは早急に新しい職員を雇用しないといけないかもしれん