リオ会長の口調が何だか違う気がしたので修正を入れました。こう言うことが多々ありますので生暖かい目で見て頂ければと思います。
十二話 なんで俺はいつもこうなんだよ馬鹿野郎!!
『理事…レーダーに反応が2つ、一つは隠れて理事の様子を伺っており、もう一つは真っ直ぐこちらに向かっています』
(分かった)
ここはカイザーPMCが買い取ったビルの一つで、依頼主との話をするのに当たってビルの維持をするのにはPMC兵ではなくヘルメット団を滞在させている。だから内緒話にはうってつけの場所だ。
依頼主の姿が見えたところで俺はパワードスーツから離れて敵意はないと言う姿勢を見せる。
「良く来た我が依頼主、俺の提案を受け入れてくれた事に感謝する」
「いや、私もあの内容だけでは受けてもらえないだろうと言うことは理解していた。受けてもらうにしろ断るにしろ、こうして説明はしようと思っていた」
んん?この少女…どっかで見た気がするんだけど。どこだっけ…。
「それで?あの金額、明らかに貴様のような子供では払えないような金額だが、ただの護衛依頼ではあるまい?」
「………今から話すことは確証があるわけじゃない。そのことを踏まえた上で聞いてほしい」
「ふむ、人払いをしよう」
入り口にいるヘルメット団に目配せをすると彼女たちは部屋の中から全員出ていった。
「これで良いだろう」
「…まずはこのデータを見て欲しい」
どれどれ?っは!?何だこの無茶苦茶なデータに検証の数は!?ミレニアムってこんな検証をいつもやってるのか?
「…これは」
「えぇ、キヴォトスは目覚めてしまった『名も無き神々の女王』に滅ぼされると、そんな結論に辿り着いたわ」
「……」
う〜ん、また厨二臭い名前のやつが出てきたな。
「…笑いたければ笑えば「なぜ?」…なぜって、これはなんの確証も」
「あるのだろう?貴様がこうまでして大金を注ぎ込み、傭兵団の社長である俺、海崎リジーの手を借りようとしている。それにキヴォトスが滅びる。なるほど、さもありなん、貴様もアビドスの状況は知っているだろう?我々が拠点にしている場所だ。あそこは砂漠化が進みまさに滅びの道を進もうとしている」
ガラスとかプランクトンの餌とかにしなかったら中々数も減らないからな。
「それにこれだけの検証とデータがその女王とやらが目覚めると記しているのだ。もし目覚めなかったとしてもそれはそれだ。貴様は誰の犠牲もなく助け出せるようなヒーローか?違うだろう?俺からすれば身の丈に合わないモノを背負おうとしている子供にしか見えんな」
いやほんと、この子がどんな子か知らないけど間違いなくこれほぼ一人で計画進めてるよね?
「貴様、名は?」
「……調月リオ…ミレニアムサイエンススクールの生徒会長よ」
「なるほど…調月リオ、貴様も組織の長ならばその組織を賢く使ってみせろ。大事なところだけは隠して違和感を覚えない程度の仕事をやらせれば良い。俺たち傭兵のことも利用してやるぞ!と言う気概で居ればいいんだ」
ほんとね。俺がこうやってカイザーPMCの理事をやってるのにどれだけ苦労したことか。黒服の計画を潰すために発信機を付けて便利屋に金積んで、パワードスーツでドンパチやって。苦労の2週間だった。
「さて!ここまで言った上で貴様はそのようにただ雇うだけ雇って我々、傭兵団のことを放置するのかね?」
「……良いでしょう。そこまで言われてしまって何も言わないと言うのは生徒会長の名折れ。精々利用させてもらうわ、海崎リジー。あなたにはたくさん働いてもらうことになるわ」
………やっべ、なんか焚き付けちまった。
「ふははは!良い目をしているではないか。では始めるとしよう、どこまでも傲慢で独善的な救済とやらをな」
−−−ただ依頼の内容を確認して適当に済ませれば良いかと思ったけど。ついつい興が乗ってしまい偉そうなこと言ったけど。俺もアビドスの生徒放置してんだよな……どうしよ