成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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百二十六話 ここが一番失敗出来ないぞ

 

 『こちらFOX小隊、配置に着いた。いつでも突入が可能だ』

 『同じくRABBIT小隊、配置に着きました』

 「分かった。もう暫く待機して合図を待て」

 

 あれから慎重に準備を進め、確かな情報網から今日が一番兵が多い日だと分かり、行動を開始した。兵が少ないかつ人通りの少ない時間にするんだが敢えて今日にした。その理由の一つとしては本命である別働隊が騒ぎに紛れて爆弾を無力化する為の時間を稼ぐ為、次の多くの兵が居て一般市民も多数居るとなればリスクとリターンを天秤に掛けさせて爆弾を起爆させない為、これだけの多くの兵を切り捨てればそれこそ損失が大き過ぎる。今のカイザーコーポレーションにあれだけの兵を切り捨てる余裕は無いはずだ。

 

 『情報操作は私に任せてください!正直に言えばあちら側の事を公にして責任全てを押し付けたいですが…それをすると不都合があるんですよね?』

 「そうだなコン、あれでも大企業だ。潰せば流通にダメージが出る。そうなったらようやく落ち着いて来た現状が一気にパーだ」

 

 まぁ、カイザーコーポレーションにも何も知らない一般職員が大勢居るからその人たちが路頭に迷ってしまうと言う理由もあるけど。

 

 「それでシャチョー、コンちゃんの事を疑う訳じゃないんだけどほんとにあそこに敵のリーダーが居るの?」

 「あぁ、 間違いない。何度も確認したからな…唐突に移動をしなければあの廃ビルに居る筈だ」

 「へぇ、良いところに居るじゃないか、これから騒ぎを起こす側としてはありがたいね」

 

 爆弾の威力はダイナマイトと合わせれば子ウサギタウンとその周辺を吹き飛ばす程の威力、ならその被害が及ばない場所で相手は起爆させるだろう。俺たちに責任を押し付けたいのなら…そう例えばアビドスの裏路地とかな?

 

 『ここまで情報がドンピシャになると逆に嵌められているのでは?と疑いたくなりますよね』

 「だとしてもチャンスが今日しかないのも確か、罠を強引に蹴破るくらいを勢いでいかないとやってられん」

 「そうだよな〜…けどよ。社長はちょっとやり過ぎだと思うぜ?最近じゃ先生以上に何かをやらかすって事でアタシに見張りを頼まれてんだからよ」

 

 ちょっと待てそれは流石に心外だ。俺のどこが先生よりやらかすって言うんだ。

 

 「その顔、もしかして理解出来ていませんか?でしたらコンさんに頼んで今までの映像記録を「オーケー俺が悪かったやめてくれ」…では次の機会にでも」

 「よぉし!そろそろ作戦開始の時間だ!お前たち配置に着け!」

 「あははははは!そんなに嫌なのかよ!アタシはアクション映画観てるみたいで良いと思うぜ?」

 「なんでそこまで俺のアレが人気なんだ!これならいっそ不人気だった方が良かったぞ!」

 

 まさか過去の記録映像を全職員が観てるとかないよな!?偶に声を掛けられると俺とコンしか知らないような事を知ってたりするんだが!?

 

 『時間です!景気良くドカンと爆破しましょう!』

 「よし……発破!!」

 

 合図を送るとほぼノータイムで廃ビルが爆発し、周りが騒ぎになっている様子がドローンから送られてくる映像から見える。

 

 「お〜爆発音がこっちまで聞こえてくるぜ。相当音がデカかったんだろうな」

 「感心してる場合じゃないぞ。この騒ぎの間に俺たちは敵の指揮官を無力化しないといけないんだからな」

 「分かってるって、んじゃ、先に行かせてもらうぜ!特攻隊、突入!」

 「あ、待て確かに急いでとは言ったがそこまで急いでるわけじゃ!」

 

 シールドを展開してる間にスピアたちが廃ビルのドアを蹴破り、入り込んだ直後に銃声が響き始めた。

 

 「………ほんと自由だなうちの傭兵たち」

 

 −−−頼もしいようなもう少し落ち着いてほしいような複雑な気持ちを抱えながら俺も突入した

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