成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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十三話 なんか視線を感じる…いや声も聞こえる!

 

 『とは言ったけれど、傭兵であるあなたに表立って動いてもらうわけにはいかないから、指示があるまでは待機でお願い』

 「なんて言われたけど。ミレニアム……一体どう言う場所なんだここは」

 

 カイザー理事としては取引先の一部だと言うことは知ってるけど俺自身はほぼ知らないんだよな。

 

 「女王とやらも俺は知らんし。ここは先生にさり気無く聞いてみるべきか?」

 

 いや、先生にはアビドスの生徒を任されたと言うのにこんなところに居るとなるとどうしてここに居るのか?なんて突っ込まれかねない。今の俺はカイザー理事としてではなく傭兵としてこの地区に来てるんだからな。

 

 「しかし、ここはなんと言うか。凄い科学的な場所だな?」

 

 調月リオはミレニアムサイエンススクールの所属だと言っていたけど。サイエンスと言うだけあって科学に関する物が多い気がする。

 

 「そう言えば俺のパワードスーツもミレニアム製だったな」

 

 チャージビームとか言うロマン砲を作ったやつとは是非会ってみたいもんだ。

 

 「……ちょっと小腹が空いたな」

 

 丁度近くにカフェがあるしそこでおやつタイムにするか!

 

 「いらっしゃいませ〜!一名様ですか?」

 「あぁ」

 「ではこちらの席にどうぞ!」

 

 椅子に座り、周りを見渡す。客も店員も色んなやつがいた。犬、猫、機械、人間と、いつ見ても不思議な世界だ。

 

 「このパンケーキとメロンソーダのフロートを頼む」

 「はい!パンケーキとメロンソーダフロートですね!」

 

 今更なのかもしれないがこの体は機械だけど腹が減るし料理も食べれる。一体どう言う技術なんだろうな?

 

 外では相変わらず銃撃は鳴り響いてるし、それを周囲は何とも思ってないし、ほんと凄いなキヴォトス。

 

 「パンケーキとメロンソーダフロートお待たせしました〜!ごゆっくり!」

 「お、美味そうだな。ではでは頂きます!」

 

 ナイフでパンケーキを切り分けてフォークで食べる。この図体でパンケーキ食べてるのは違和感しかないが人間やはり欲には抗えない。美味い!

 

 「…ジー」

 「今度部下にここの店を勧めてみるか」

 「ジーーーーーーーーー!」

 「………」

 

 パンケーキを半分食べ進めてから横からの視線が凄い。いや、口に出しているし。テーブルの端から覗いてるし。

 

 「…何か用かな?お嬢さん」

 「アリスはパンケーキを見ています!」

 「うん、それは分かった。なぜ見てる?」

 「…アリスはパンケーキに状態異常『魅了』を掛けられました。これはパンケーキを食べなければ解けません!」

 

 うん、それ初対面の人に言うことじゃないよね?涎を垂らしながら言うことじゃないよね?

 

 「……実は少し多いと思っていたのだが。誰かこのパンケーキを食べてくれる人はいないだろうか」

 「…!それはクエストですか!クエストですね!?アリスは『食べ切れないパンケーキ』のクエストを受注しました!」

 

 お皿をアリスと言っている少女の前に移動させ新しいナイフとフォークを渡すと、アリスはそれはもう美味しそうにパンケーキを口いっぱいに頬張った。

 

 「…あ〜……キミは誰だ?」

 「…アリスはアリスです!勇者アリスと言います!」

 「…勇者?勇者って、あのドラゴンなゲームに出てくるようなあの?」

 「はい!アリスはその勇者です!そしてこれは光の剣スーパーノヴァです!」

 

 何とも可愛らしいことで、まさか勇者を自称するような子が居るとは。

 

 「そうか、俺は…リジー、ただの一般人のリジーだよ」

 「!」

 

 え、今なんか頭の上に『!』マークが浮かんだ気がするんだけど何でだ?俺なんか変なこと言ったか?アリスに合わせただけなんだけど。

 

 「……まだ何か用かな?」

 「…特殊クエストを待ってます!モモイが言ってました!何かを濁したり自分をモブのように語る人は特殊クエストを持ってると言ってました!」

 

 誰だモモイって!なんだ特殊クエストって!!

 

 「…そ、そうか?」

 「そうです!」

 

 あかん、この子俺からクエストを受注するまで動く気ないぞ!仕方ないここは適当なことを言って誤魔化せば…いやなんも誤魔化すことないな。別に先生じゃないし。

 

 「えっと、そうだな。実は俺はゲームを買いに来たんだが、あまりゲームには詳しくなくてな。それで少し途方に暮れていたんだ」

 「…!謎の一般人リジーから『楽しいゲーム探し』を受注しました!ぱんぱかぱーん!『謎の一般人リジー』がパーティーに加入しました!さぁ行きましょう!」

 「え…」

 

 いやいや、え?パーティに加入って、本気で言ってるのか?

 

 「待ってくれ!謎の一般人リジーはパーティーに入るなんて一言も言ってない気がするな!?」

 「いいえ!これは謎の一般人リジーのパーティー加入クエストです!さぁ行きましょう!」

 

 うわぁ!なんだ謎の一般人リジーって!俺も自分で言ってて何だか分からなくなってきたぞ!?

 

 「アリスは今からゲーム部に向かいます!ゲーム部なら謎の一般人リジーが気にいるゲームがあるはずです!」

 「ゲーム部って、ちょっっと待て!?部外者を学校に連れていくのはって力が強いって!?なんで成人もしてないような少女に俺は力で負けてるんだ!?」

 

 −−−デジャブを覚える引き摺られ方をしながら俺は勇者アリスに学校までルー⚪︎された





 【 パーティメンバー 】

 勇者:アリスLV50
 ??:リジーLV??
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