「リオ、忙しい中なのに遊びに来て悪かったな……なんて言うか、いつもこうなのか?セミナーって」
「気にしないで頂戴、今日は色々とやる事が重なっただけで、いつもはこうじゃ無いわ」
「…今日はじゃなくて今日“も“ですよ。会長、最近色々な事が重なったお陰で徹夜続きじゃないですか」
「………そうだったかしら」
モモイに呼ばれてミレニアムに遊びに来て、リオに挨拶がてら近況を聞きに来たら目の下に隈が出来ていた。もちろんリオだけじゃなくセミナー会計であるユウカも隈がある…と言うかあれ電卓とPC間違えてないか?
「…徹夜続きって、それ何徹したんだ?」
「え〜〜…三徹めですね」
「よし!今すぐに寝ろ!」
お前たちは先生か!通りでエナドリの空き缶がそこら辺に落ちてるわけだ!
「けど、今日中に片付けないといけない書類があるのよ」
「だぁ〜!先生にも言った事だけどな!そんな状態で仕事をしたところで効率は落ちる一方だぞ!良いから寝ろ!」
「…だけど私がやらないとといけない書類が」
「お〜い!誰かこの会計と会長をベットに放り投げて寝かしつけてくれ!」
このままじゃ埒が明かないと考えた俺はセミナーの子に強制的にベッドに連れて行かせた。ユウカの方は既に限界だったのかフラフラとした足取りで連れて行かれたがリオだけまだ残ろうと抵抗している。
「なぁリオ、先生見ててアレはヤバいって分かるだろ?」
「…えぇ、だけれど急ぎの書類があるのも事実、後少しでその書類が片付くからせめてそれだけでもやらせて頂戴」
「断る!断固として拒否する!俺の目の前でブラック営業はさせん!」
過酷なブラック営業が破滅の第一歩になるんだ。あぁ想像しただけでも恐ろしい。ここは強引にでも休ませないと。
「でしたら、リジーさんに会長の仕事を代わってもらうと言うのはどうでしょうか?そうすればユウカちゃんもリオ会長も安心して休めますよね?」
「……そう、ね。彼が手伝ってくれるなら確かに安心出来るわ。けれどただでさえ忙しい彼に私の仕事を任せるのは…」
「遊びに来たって言ったろ!別に忙しくないからさっさと寝る!ほらほら!行った行った!」
「……………それじゃあ、申し訳ないのだけど、お願いするわ。リジー」
リオはもの凄く悩んだ後に承諾し恐らく仮眠室であろう部屋に連れて行かれた。彼女の事だから夜中に活動する事が多かったんだろうがそれでも働き過ぎである。
「それで、あぁは言ったが俺が手伝っても良いのか?ぶっちゃけ部外者だぞ」
「リジーさんもアリウス学園の先生で先生のご友人なので問題はないかと、それにリオ会長とも個人的な契約を続けられているのですよね?」
「そうだな…それにリオには防衛戦の時の借りがある」
あそこでリオがアヴァンギャルド君を持ってきてくれなかったら突破されてた。
「でしたら何も問題はありませんね。見られたら困る書類などはこちらで選別してからお渡ししますので」
「頼めるか?え〜…確かセミナーの書記、生塩ノアだったか、こうして話すのは初めてだな」
セミナー関係者で会話をしたのがあるのはリオとユウカくらいだ。ユウカは偶にシャーレの手伝いに行く時に出会って、先生が無茶をしてないか、サボってないかの報告会などをしてたりする。どうにも先生は生徒の為だと言って仕事を残したままどっかに行く事が多いらしく、その副産物があの書類の山と言うわけだ。
「はい、そうですね。では最初にこちらの書類からお願いしますね!」
「おぉう、書類のサンクトゥムが3個も」
重要じゃない書類だけでもこれかぁ、モモイには今日遊べないかもしれないと連絡を入れとこう。
などと思いながら書類を手に取ると思ったよりも単純な内容だった。これは恐らく彼女が気を利かせて簡単な書類を回してくれたんだろ。それでも多いけども。
「…ふむ、この位ならば昼には終わりそうだな」
遊びに行くのに少しだけ遅れるとだけモモトークに打ち込み、仕事を始める。
「随分とまぁ細かいなってなんだこのC&Cによる弁償代って」
「そのままの意味です。C&Cが任務を熟す度に破壊される建物や精密機器の弁償額の見積もりになります」
「………そうか」
C&Cって確かトキが所属してるあのメイド集団だったな、トキの事を見てると護衛か何かの仕事だと思うんだが、え、そんな激しい攻防戦繰り広げてんの?
「これだけ細かいとややこしいが、それだけだな、人間関係程ややこしくない」
「貴方の人間関係に何があったんですか??」
大きな砂場での
そこまで遠くない過去の出来事を遠い目をしながら思い浮かべつつ仕事を進めると予想通り昼頃には終わらせる事が出来た。
−−−戻ってきたらリオたちが書類の山が片付いている様子を見て割と本気で勧誘してきたのは少し困った