成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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 今回はスピアやスズカ以外のオリキャラ視点の話となります。


百三十八話 おっと、これは驚いた

 

 【 ミライ視点 】

 

 「……おや」

 「…?あ〜!!あの時のヘルメットの人!」

 「やぁ、ゲーム開発部の…キミ」

 「私は才羽モモイ!あの船の時以来会えてなかったかどうしてるのか気になってたんだよ〜!」

 

 社長からおすすめされたパンケーキを食べにミレニアムまで来たらなんの偶然か、ゲーム開発部の子たち

 

 空が赤く染まったあの日以降、私が意図的に避けてたから仕方ないね。社長からは才羽モモイは行動力があるって聞くし、何をきっかけに私の過去を知るか分からないからね。

 

 「あら、お久しぶりですね」

 「……あ、あぁ、久しぶりだね。生塩さん」

 「え!?ノア先輩とヘルメットの人って知り合いなの!?」

 

 しまった。まさか生塩さんが居るなんて。だけど彼女なら言いふらすような事はしないから逆に安全か?

 

 「仕事の関係で話すことがあったんだよ。リオ会長が社長と契約を結んでいるから、そうだよね?生塩さん」

 「はい、その時に美味しい料理のお店を教えてもらうほど仲良くなったんですよ」

 「へ〜そうなんだ」

 

 やっぱり覚えているか。一年も経つのに関わりの薄かった私を覚えているのは流石と言わざる負えない。

 

 「…仲良くしているところを邪魔するのも悪いし私はこれで失礼するよ」

 「あ、待ってよ!ここのパンケーキ食べに来たんだよね?だったら一緒に食べようよ!リジーの所の傭兵ってスピア以外の人とも仲良くなりたいし!」

 「私も教えてもらったお店のお礼をしたいのでどうでしょうか?」

 「そ、そこまで言うなら、うん、分かったよ」

 

 ここで断って印象を悪くするのは得策じゃない。当たり障りのない答えでしばらく時間を潰した後に、用事が出来たとでも言ってこの場を去ろう。

 

 そう思いながら空いていたモモイの隣に座ると同時にポケットから物が転がり落ちた。

 

 「あれ?何か落ちたよ…これ、銃弾?それにしてはなんだか感触が変な感じだけど、なんだか綺麗だね」

 「あぁ、それはね元々は演習用のゴム弾として開発していたんだけど普段のゴム弾よりも弾力に優れてしまい、当たると勢いを殺さずに跳弾し続けるようになってしまったんだ。これは失敗だなと思ってたところ「あれ?これもしかたら使えるのでは?」と思い至り素材を1から選別して実弾並みの威力が出来るかつ殺傷能力が皆無の弾を作り始めたんだ。それはもう大変だったけど成功すれば扱いは難しいけれど一発の弾丸で敵を制圧する事が出来るようになると言う弾薬消費を抑えられるような物が完成する筈だったんだ。残念な事に部にある時に完成させられる事は出来なかったけど今の場所で改めて開発したんだ。その弾丸は成功した試作品の一つで丸みを帯びた銃弾の表面にはその衝撃をスーパーボールのように受け止めて変形しその際に戻る力によって何度でも跳ね返り続けるという…………おっと」

 

 聞かれたから思わず饒舌に喋ってしまった。モモイたちの顔がポカンとした感じの顔になっているし生塩さんに関しては目をパチパチとさせて驚いているじゃないか。しくじったね。

 

 「…えっと、とにかく跳ね続ける弾だって言うのは伝わった!」

 「…もしかしてミレニアムの生徒だったんですか?」

 「いや!えっと、あぁ。そうだよ。今はもう辞めてしまったけれどね」

 

 みんなで開発していたこれだけは完成させたいと言う一心で作り上げたこれを褒められてつい嬉しくなって話した結果、分かってはいたけどミレニアムに居たことがバレた。

 

 「キミたち一年生が知らないのも無理はないよ。私が学校を辞めたのは去年だから」

 「一年生の時に辞めちゃったの!?どうして!?」

 「あ〜…色々あったんだよ」

 

 廃部になった事をこの子たちに伝えてもしょうがない。ここは何も言わず話題を変えてしまおう。

 

 「…つまりさっきのお話はノア先輩とヘルメット先輩はリアフレだったと言う事を指し示すキーワードだったんですね!」

 「リアフレ、うん、う〜ん、間違いでは…ないか、生塩さんにはよく相談に乗って貰うお礼に昼食をご馳走様したし」

 「ユウカちゃんとも“とっても“仲良しなんですよ〜」

 

 ……やっぱり連絡先ブロックした事怒ってるよ。これ、今の流れで早瀬さんと仲が良いことを強調する必要ないじゃないか。普通に仲が良いで終わる話なのに…え、これもしかして早瀬さんに会ったらお説教されるのかい?

 

 「…生塩さん、早瀬さんに私が謝っていたと伝えてくれるかい」

 「自分で直接会って伝えてくださいね。つむ「今の私はミライだ」…ミライちゃん」

 

 っく、せめて一声掛けてから辞めれば良かった。そしたら変に心配を掛けなかったのに。

 

 そんな私の内心を見透かしたのか生塩さんが笑ってない笑顔で私に釘を刺した。

 

 「今度、私と一緒にセミナーに行ってユウカちゃんに謝りましょうね。ミライちゃん」

 「……りょ、了解した」

 「ヘルメット先輩の過去話イベントですか!?」

 「それは聞かないでくれるとありがたいんだけど」

 

 −−−うぅ、今度ミレニアムに行く時が怖いよ。全く。自業自得とは言えこれはないんじゃないかい?

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