成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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十四話 わぁ、ゲームだらけだなー(現実逃避)

 

 「モモイ!ミドリ!新しいパーティーメンバーを連れてきました!謎の一般人リジーです!」

 「「え?」」

 「あ、どうも〜謎の一般人リジーです」

 

 いや分かりやすいなこの子ら!ピンク色のヘッドホンと上着を着てるのがモモイで緑の子がミドリか。

 

 「えっと、アリスちゃん?この学校部外者は入っちゃダメなんだよ?」

 「このリジーは部外者じゃありません!特殊クエストの主でパーティーメンバーです!」

 「あ、うん、そうだね!」

 「諦めるなよ!?そこ諦めないでくれるかな!?俺通報されたくないんだけど!?」

 

 キラッキラの笑顔向けられてこりゃダメだってなるのは分かるけどもうちょい粘ってよ!?

 

 「た、確かに、如何にも身分を隠してますって感じの意味深な人だね」

 「リジーは楽しいゲームを探しに来たと言っていたのでゲーム部に連れてきました!」

 

 アリスがそう言った瞬間、モモイと呼ばれた子の目が光った気がするんだが?嫌な予感がヒシヒシと鋼鉄ボディに感じる!

 

 「良いところに来てくれたね!謎の一般人リジー!いま私たちゲーム開発部は誰もがあっと驚くような神ゲーを生み出している最中なんだよ!」

 

 ゲーム部って、そっちの意味のゲーム部か。なるほどミレニアムサイエンススクールは色んな開発や研究をしてる学校、あり得ることか。

 

 「に、しても汚いな。掃除してるのか?ここ」

 「「っぎく!」」

 

 お菓子の袋に、攻略本、ヨレた付箋に色んなゲームのコントローラー、足の踏み場があるのが奇跡みたいだ。

 

 「ま、まぁまぁ!取り敢えず座って座って!私たちゲーム開発部が開発した自信作『テイルズ・サガ・クロニクル』をやってみてよ!これ賞で一位取ったことあるから!」

 

 一位?凄いな、それだけ面白いゲームってことなのか、まぁ、やるだけやってみるか。ここで変に離れても他の生徒に通報されかねないし。

 

 【 五時間後 】

 

 「………」

 「どうだった!?」

 「……出だしは良かった。出だしは」

 

 うん、あらすじみたいな感じのは確かにレトロ感がある良いあらすじだったんだけど。

 

 「…まずチュートリアル、チュートリアルで初見殺しはまずないだろ。チュートリアルって言うのはそのゲームのやり方を教える言わば説明書、それなのに何で指示の通りにやって即死するんだ!お前たちが作ったのはレトロゲームじゃなくてアイ⚪︎ナだろうが!」

 「っうぐ!」モモイに10ダメージ!

 

 まだあるぞ!

 

 「ゲームバランス!明らかに主人公のレベルと最初のフィールドの敵のレベルが合っていない!何だ遭遇すれば一撃で即死に追い込む敵がエンカウントって!ふざけるな!負けイベじゃないんだぞ!」

 「っぐは!」モモイに10ダメージ!

 

 これだけじゃまだ言い足りない!

 

 「クエストに対して報酬が伴ってない!ただただそれっぽいクエストを用意してそれっぽいアイテムを報酬にすれば良いってわけじゃないんだぞ!クエストの中身も繋がりが無さすぎて薄い!」

 「っがは!」モモイに10ダメージ!

 

 しかもだ!

 

 「ストーリーが滅茶苦茶すぎる!なんの脈絡も無しのどうしてこんなことになったのか教えて欲しいくらいだ!なんで主人公の母がヒロインなんだ!?腹違いの友人ってなんだ!?そこは生き別れた友人だろう!?」

 「うぐっは!?」モモイに10ダメージ!

 

 極め付けには!

 

 「エンディング!これ感動的ですよって雰囲気を出して終わらせてるが感動できる要素がどっっっっこにも無かったぞ!お前はゲームの何を見てきたんだ!何をどうしたらこんな無茶苦茶なシナリオを作れるんだぁあああ!」

 「ぐぁあああああああ!」モモイに100ダメージ!モモイは力尽きた。

 

 ふぅ、言いたいこと言えてスッキリした。

 

 「ただ、まぁ…お前たちがとてつもなくゲームが好きだと言うことは伝わる作品ではあったな」

 「ほんと!?」モモイは生き返った!

 

 色々と酷評はしたんだけど。そうなんだよな。

 

 「様々な要素を入れて王道ではなく非王道の展開と言うは悪くない発想だった。まぁヒロインが母と言うのもある意味間違ってはいない、恋愛要素を抜きにしても己の母を助け出すと言うのは良くある話だ」

 「おぉ〜!」モモイの体力が全快した!

 

 なんかアリスやミドリまで目を輝かせてないか?俺の気のせいだと良いんだけど。

 

 「後はそうだな。うん、一応プレイヤーに楽しんでもらおうと思っている要素も所々あった。時間を掛ければ良いシナリオが書けるようになると思うぞ俺は」

 

 まずは設定とかそう言うのをしっかり練らないといけないけどなこれだと。

 

 「あ、アリス以外にこのゲームの良さをわかってくれる人がいたー!!」

 「アリスはわかってました!リジーはこのゲームを気に入ると!」

 「いや、気に入ったとは一言も…」

 

 …嬉しそうだし別に良いか、はぁ、なんだかんだで言いつつ俺も五時間くらいやり込んでたしな。

 

 「“…あれ?あなたは“」

 「っ!?先生!?久しいな!覚えてるか!このリジーを!」

 「ん?リジーと先生って知り合いだったの?もしかして本当の生き別れた友人!?」

 「“……なるほど“」

 

 よし!先生は察してくれたようだ!

 

 「“実はアビドスで知り合ってね。私の趣味と同じ趣味だったから意気投合して時々会ってた趣味友なんだよ“」

 

 ナイス先生!この恩は柴関ラーメンを奢ることで返させてもらう!

 

 −−−どうにか俺がカイザー理事であることがバレるのは避けれたらしい、いま理事はアビドスに居ることになってるからバレたら本当に危なかった





 【 パーティメンバー 】

 勇者:アリスLV50
 ??:リジーLV??
 魔法使い:モモイLV20
 僧侶:ミドリLV25
 シャーレ:先生LV1
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