成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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百四十一話 いつの間にかラジオ放送!?

 

 「お〜い、誰も居ないのか?」

 

 −し〜ん

 

 「………おかしいな。先生に呼ばれて来たんだが」

 

 アビドスに関する事で話があるって言われてなぜかキヴォチューバーセットの所で待ち合わせをしてたんだけど。誰も居ねぇ。もしかして俺おちょくられてる?

 

 「ん?モモトークから連絡…先生からか」

 『“そこに置いてるタブレットに書かれてる質問に答えて言って欲しい。とっても大事な事だから“」

 「タブレット?」

 

 いつもホシノが寝転がっているクッションの上に置かれているタブレットを拾って、電源を付けるとそこにはいくつかのペンネームとペンネームの後に続くように質問が書いてあった。

 

 『“それと出来るだけペンネームは読み上げて声に出しながら質問に答えてね!よろしく!“』

 「…おいコラ、先生が出てこいよ。なんの為の呼び出しだ!なんの為の!」

 

 俺これでも社長なんだけど忘れてないか!?

 

 「ええい仕方ない、意図は分からんがアビドスの為になるならやってやろうじゃないか!まずはペンネーム!Black suitさんの質問!何々?『最近、とある生徒にまたジョロキアジュースを飲まされようとしています。どう回避したものでしょうか?』…うん、知らん!そもそもなんでそんな状況になった。そんなことになった原因を突き止めてそれを解消するしか方法は無いんじゃないか?」

 

 ってかこBlack suitってペンネームどことなく黒服っぽい、先生これ本当に先生が考えた質問なのか?妙に生々しいんだが。

 

 「次のペンネーム、わっぴ〜!さんからの質問!『仲良くなりたい方が居るのですがお互い組織のトップで更には折り合いが悪く、勘違いもされてしまうんです。どうしたら良いでしょうか?』」

 

 こ、これは、中々難しい問題が来たな。折り合いの悪い組織のトップ同士で質問者は勘違いされやすいと来たか。

 

 「そう…だな、まずはプライベートで会えないかどうかを聞いてみたらどうだ?予定が合う日に一緒に遊んで自分の素の状態を知ってもらう事から始めたらどうだろうか?組織のトップとしてではなく一個人としてなら多少は素直に接する事ができるからな、これ俺の経験則」

 

 モモイたちと速攻で仲良くなれたけどあれはごく稀なパターンだから参考にならん。

 

 「はい次の質問!ペンネーム、トリニティの遊び人さんからの質問!『最近、友人と甘味を食べたのですがその時のおふざけが原因でその友人と付き合っていると言う噂が広がりそうなのです。どうしたら良いでしょう?』」

 

 あ〜………今度はそう言う系か。あれか?俺はいま対応力を試されてるのか?色んな組織からの質問が来た時にどう答えるのかみたいなやつ。

 

 「…すまんその時がどんな状況だったのかさっぱり分からんから具体的な解決案は出せないんだが。その友人の知り合いか友人とかにそんな事はないよと広めて貰うしか無いんじゃないか?寧ろこう言うのは当人同士が必死になって否定すると逆効果だから自分から否定はしない方が良いと思うぞ」

 

 そもそも先生はなんでこんなピンポイントな質問をホイホイ出せるんだ。ペンネームもまぁなんとも豊富な種類な事で。

 

 「はい次ぃ!ペンネーム!コーヒーショップ『超人』さんからの質問!『あなたはいつもこんな事をしていたのですか?』別にいつもこんな事をしてる訳じゃない!俺も何故こんな事をしているのか分かってないからだ!」

 

 邪魔配信用のカメラが動いているのに気付いていれば何か変わったのかもしれないけれどこの時の俺はまだそのことに気付いていなかった。先生から意味の分からない質問を答えさせられているとしか思っていなかったのだ。

 

 「次は、ん?時間が押してるからこれが最後?どう言うこっちゃ。いや、最後なら最後で別に良いか。ペンネーム!賢者ももーいさんからの質問!『たくさんの武器を使ってるけど一番だと思う武器はどれ?』」

 

 こりゃまた戦争になりそうな質問がきたなぁ!!

 

 「全部だ!遠中近その全てを扱い熟してこその俺!」

 

 スマホが震えたのでチラリと見ると先生からここが一番大事と注意書きが書かれてその下にカイザーマン風にとかふざけてるとしか思えない要望が来た。マジでなんの意味があるんだ。誰か教えてくれ!!

 

 「そう!ある時はトップとして冷静に狙い撃ち、ある時は荒々しく悪を破壊し尽くし、ある時は己の同胞を守護する盾となる!俺の名は!!!」

 

 もうヤケクソになり誰も居ないのにアビドスの面々の前でやったポーズを取ってしまった。

 

 「フルアーマーカイザーマン!!!!」

 

 −−−この後、いつカメラを回している事に気付くのかドッキリという看板を持ちながらニッコニコの笑顔で出てきたので一発しばいておいた

 

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