成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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百五十七話 おぉおお?なんかドス黒いとこに引き込まれたな

 

 「さて、貴様にはしばらく大人しくしてもらうぞ。スピア!暴徒捕縛用の縄をくれ!」

 「おう!」

 「おのれ…お前はいつか自身が引き起こした歪みの代償を払うことになるぞ」

 「ならその代償は今も払い続けているから問題ないな」

 

 原作を改変したからこそ俺はアビドスを発展させ、アリウス生徒を保護した。ならその責任を負うのが俺の代償だ。

 

  繧ェ繧ゥ繧ェ繧ェ繧ゥ繧ゥ繧ゥ

 

 「だから、貴様は…邪魔だ!!」

 

 デカルコマニーを縛ろうとスピアから縄を受け取った瞬間、クロカゲが再び襲い掛かってきたからデカルコマニーを掴んだまま懐に潜り込み顎を殴り付けた。

 

 縺舌℃縺?<縺?シ?シ

 

 「リジーがクロカゲの顎をかち上げたぁ!」

 「お〜綺麗に決まってんな」

 「皆さんリジーが無事だと分かった途端緊張感無くなりましたね!?」

 

 まぁ元々大概のことに対しては緩いしな。力を抜ける場面では限りなく抜くんだろ。それにしても緩すぎるが。状況的にはまだピンチなんだぞ?

 

 「いやぁ、ここまで来たらもう大丈夫かなって」

 「まぁ社長だしな」

 「その信頼はありがたいが神秘の力が弱いから決め手に欠けるぞ?」

 

 コンも多少の神秘を宿してるとは言え元は肉体が存在しない人工知能…上手い具合に神秘を込めれないと思うので実質俺が肉弾戦して地道に削るしかないと言う現実……モモイが居たらテンション上がりそうなシチュだな。

 

 「先生が元凶を退けこいつを回収してくれるまで殴るか。弱点を探すか」

 「意外だね。社長の事だから殴り倒すぐらいは言うと思ったんだけど」

 「それが出来たら苦労はしない。見ての通り大きく仰け反らせる事は出来るが手応えが薄い。殴り倒す前に俺の体力が尽きるな」

 

 殴った感じもしかしなくともこいつヒエロニムスとかビナーみたいな特殊ボスに分類される奴だろ。

 

 「ひとまずコンたちはプレナパテスの指示に従って周りの怪異を近づけないでくれ。クロカゲは俺がなんか良い感じにやっておく!」

 「なんか良い感じって……具体的なのはないのかい?」

 「………」

 

 完全な肉弾戦ってなると不安だが俺の弾は効かないのは実証済み…コンたちの弾も効いてないと考えると…う〜ん。

 

 「よし、とりあえず殴ろう」

 「シャチョーが考えるのやめちゃった!」

 

 そりゃ止めたくもなる。なんにも打開策が思い浮かばんのだから。幸いにも思いっきり殴り付ければ大きく仰け反らせることは出来るからそれでしばらく凌げば良いだろ。

 

 そう決めたところでクロカゲが赤黒い塊を三つ飛ばしてきた。あれはなんとなく普通に受けたらダメだなと感じ躱す。躱した所に前足を振り下ろし潰そうとしてきたのを指の部分を殴り付けずらす。前足を叩きつけた時の衝撃で後ろに飛ばされ。何やら紫のような桃色のようなクロカゲが二匹現れて突進してきた。

 

 「ぬがぁああ!怒涛の連撃じゃねえか!!そんなに俺が嫌いか!?」

 「そりゃ顔面踏んづけられたり顎をぶん殴られりゃそうもなるだろうぜ」

 「リジー!そのミニクロカゲ、体内にエネルギーを収縮させてます!自爆する気ですよ!」

 

 しかも自動追尾型の爆弾かよ!爆弾はもう懲り懲りだ!

 

 「こんなもの貴様に返してくれるわ!受け取るがいい!」

 

 ミニクロカゲの首根っこを両手で掴み上げクロカゲの顔面に向けて投げつけると大爆発を起こしクロカゲを後ろに吹き飛ばした。

 

 「お?」

 「結構痛そうにしてるね。もしかして弱点だったのかも」

 「なるほど、そうであれば私たちもあのミニクロカゲを飛ばすことさえ出来れば火力は補えるでしょう。私がミニクロカゲを抱えて空を飛んで落としましょうか?」

 「お前が空を飛べるの初めて聞いたが落とす前に爆発するだろ。却下!!」

 

 他にも翼生えてる生徒って飛べたりするのか?すっごい気になるけど今は置いとこう。

 

 「物凄く疲労するので3分程度しか飛べませんが…」

 「カップ麺かよ!いや3分でも十分だろ普通の人は飛べないぞ」

 「あ、社長後ろ危ないですよ」

 「ふん!!!!」

 

 足元気をつけてのノリで忠告をされたので振り返り様に左フックをすると眼前まで近付いていたクロカゲの口の中に腕が入った。

 

 「…ショウ、お前の手榴弾ちょっと寄越せ」

 「どうぞ」

 「俺の腕よりも美味いもの食わせてやる!」

 

 俺の腕が入ってるせいで開いてる口に向かって手榴弾を投げ込み爆発の衝撃と同時に腕を引き抜いた。クロカゲは咳込むような鳴き声をあげ大分と痛そうにしている。

 

 「あら?なぜ手榴弾が通ったのでしょう」

 「俺の触れてる部分を実体化させているから接触させたまま爆破した。流石に俺が触ってる部分の近くを撃てと言われても難しいだろ?」

 「…結局は社長しかダメージを与えられないと言うことですか。残念です」

 

 厳密にはコンもなんだけどもコンは格闘戦向いてないから。

 

 

 

 「ん?」

 

 爆破した腕の調子を確認しているとクロカゲの様子が変わった。封印の鎖っぽいモノが引っ張られ千切れた瞬間、足元の黒い何かが俺たちを囲むように広がる。

 

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 「不味い。クロカゲの封印が解けた…流石のリジーでも厳しいかもしれない」

 「よぉし!作戦変更!先生が元凶をなんとかするのを待たずにこっちでクロカゲをボコすぞ!」

 

 プレナパテスが俺でもきついかもって言う相手に時間稼ぎなんてやってられるか!不気味な空間に居ようが勝つぞ俺はこの野郎!

 

 「こんな時、リジーのパワードスーツさえあれば…」

 「…パワードスーツ?」

 

 コンが思わず呟いた一言を拾って俺は何か忘れてるような気がして額に指を当てて思いだそうとする。が、思い出せなかったのでもう普通に会話ログを閲覧してさっきまでの会話を見返してると何か試そうとしてたことを思い出した。

 

 「……あ、あるわ。俺のパワードスーツここに呼ぶ方法」

 

 こんなことならもっと早く思い出してれば馬鹿正直に殴り合いせずに済んだんだがなぁ。

 

 −−−クロカゲが炎の塊になって突進してくるのを見ながら俺はそう思った

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