成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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百六十四話 変な奴が作る機械は大体が変なのでは?

 

 「……なぁ、これなんだと思う?」

 「私にも理解出来ませんね。昨日までは無かった筈ですが」

 「だよな…」

 

 演習場の隅っこになんかデカい機械が置かれていた。人が一人入れそうな大きなの円柱型の機械だ。外側にはモニターが取り付けられていて何かを測定するための機械だと言うのは分かった。

 

 「ん?書き置きが付いてる…『親愛なるカンパニーの同胞へ、我ら研究部門は貴官らの為に新たな装置を開発した。その名も「何でもハカレール2号」(1号は諸事情により開発を断念)だ。これに入りスキャンされれば貴官らの現在の能力が五段階で表示される。これを活用して貴官らにあった特訓メニューを熟すと良い。カンパニーの良き友人、研究主任より』…だそうだ」

 

 これこの前言ってた秘匿主義でサプライズ好きなやつらだよなこの書き置き見るに大分と個性が強いみたいだが。

 

 「あれ?こんな隅っこで何してるの?」

 「ミカか。何やらうちの研究部門が能力測定器を作ったみたいでな。試験運用しようと思って……なぜ居る?」

 「スズカちゃんに誘われてテニスをやりにきたんだ!」

 「ここ、運動場じゃないんだがなぁ」

 

 演習場の再現度が高すぎるからか。

 

 「それより中に入って使わないの?」

 「使おうとは思ってるんだが…スイッチはどこかなと」

 

 モニターが付いてる以外は割とつるんとした見た目で起動スイッチがどこにあるかさっぱり分からん。

 

 「どうやら音声認証らしいですね。近付いたら音声入力をどうぞと画面に表示されました」

 「音声か…え〜なんて言えば良いんだ?スキャン開始とかか?」

 『音声が入力されたようだな!親愛なるカンパニーの同胞よ!』

 

 いや癖強いな。こいつが研究主任か?

 

 『この天才科学者である私が君たちの為にサプライズを用意したとも!どうだ?嬉しいだろう?この何でもハカレール2号は名前の通り何でも測定する事が可能となる発明品だ。まずはPMCには欠かせない戦闘能力から測定しそこから更なる改良を重ねて得意から不得意まで更には性格まで測れるようになるのだ!なお、いま言葉を発しているのは録音だ。質問は受け付けない。さて!測定が終わった後は私の作成したAIが君たちの能力にコメントを残すからそれを参考にするように!フーッハッハッハッハッハ!』

 

 テンション高いなぁ。それに最後の機能は付ける必要あるのか?

 

 「へ〜なんだか面白そう☆!スズカちゃん呼んでくるね!」

 

 もう使う気満々だな。とりあえず安全性を確かめる為に俺が最初に使うか。中に入ればスキャンされるんだったか?そんなんで能力が測れるのか?

 

 試しに中に入るとピーと言う音と共に緑色のライトが上から下に移動して消えた。かなりあっさりと終わったがこれで測定終了言う事だろうか。

 

 『ご利用ありがとうございました。スキャンNo.1、海崎リジーの戦闘能力はこちらとなります』

 

 【 攻撃力:A 防御力:S HP:S 治癒力:D 神秘:F 】

 

 『攻守共に素晴らしい能力ですね!治癒力はNo.1の戦闘法を見るにこれが妥当でしょう。神秘は本来ある筈もない代物ですのであるだけ良い方と言えます』

 

 は!?スキャンしただけで能力を測定出来たのか!?あり得ん、色んな意味であり得んぞこれは。

 

 「“ちょっと違うけどシッテムの箱みたいな測定の仕方だね“」

 「うぉぉぉ!?いつから居た貴様!?」

 「“割と最初から、私もテニスに誘われたから偶には運動しようかなと。それはそれとして私もやってみようかな!“」

 「って待てこら!」

 

 先生を止める前に先生は機械の中に入りスキャンされて出てきた。

 

 『ご利用ありがとございました。スキャンNo.2、先生の戦闘能力はこちらとなります』

 

 【 攻撃力:F 防御力:F? HP:D 治癒力:F 神秘:測定不能 】

 

 『これは酷い、キヴォトス人ではないと言えど流石に体力が無さすぎでは?まさか毎日をカップ麺やコンビニ弁当で済ませていないですよね?コンディションは寝不足気味、エナジードリンクの過剰摂取です。控えなさい』

 

 「“なんか私に対して当たりが強くない!?“」

 「妥当な判断だと俺は思う。それよりこの防御力のクエスチョンは何なんだ?」

 『それは私にも分かりません。No.2の防御力はまさにクソ雑魚です。弾丸一発でも危ないペラペラな紙装甲ですが。何やら不可思議な力が働いておりある程度の攻撃は受け流される模様』

 

 かなり辛辣だが、アロナバリアの事を認識してるのか。こいつ…思ったより危険な機械では?

 

 「ほらほら!スズカちゃんもやってみようよ!」

 「で、ですがミカさん。もし思ってたより低い結果にでもなったら。今の私じゃショックを受けてしまうかもしれません!」

 「そんな力強く言わなくても……じゃあ私が先に入ってみるね?その結果を見て平気そうなら使ってみよ?」

 

 俺がこの機械どうしてやろうと考えてるといつの間にかミカが中に入っていた。これ外交問題になったりしないよな。そこが一番不安なんだが。

 

 『ご利用ありがとうございました。スキャンNo.3、聖園ミカの戦闘能力はこちらとなります』

 「どんな感じかな〜?」

 

 【 攻撃力:S 防御力:A HP:S 治癒力:C 神秘:A 】

 

 『これは凄まじい。まさに暴の化身と言える破壊力をお持ちですね!もしや過去に壁を素手で破壊した事などがあるのでは?キヴォトス最強と名乗っても遜色ないレベルの強さです。タイマン勝負であるならば貴方に勝てる存在は殆ど居ないでしょう。自信を持ってその力を振るえばよろしい』

 

 お前他所のトップ相手になに言ってんだぁあああ!?失礼にも程があるだろ!ってかミカお前キヴォトス最強レベルの強さ持ってんの!?

 

 「あはは……折るね☆!」

 「ミカさん落ち着いてください!この機械を壊しちゃったら弁償しなくちゃいけなくなりますよ!?」

 「大丈夫だいじょーぶ!弁償だけで済むなら心置きなく壊せるからね☆!」

 「気持ちは分かる!気持ちは分かるからここでなんか能力使おうとしないでくれ!なんだか嫌な予感がするんだ!」

 

 具体的な例は、思い浮かばないけども何故かここでミカのEXスキルを撃たせてはいけない気がする!

 

 −−−この後必死に宥めて偶然手に入れてたミラクル5000のケーキで機嫌を直してもらった。

 

 

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