「「アビドス生徒会」の正当性を否定すれば、ノノミちゃんを解放してくれるんだよね?」
ここはスオウから聞いた通りだな。ネフティスはノノミを人質にしてアビドスから権利を破棄させようとしてる。そうなったら俺と即座にアビドスの交通機関を開発に携わりたいという体で列車砲を入手する。そんな事を考えてたんだろうな。
「答えはノーだ。もし正当性がなかったとしたら、列車砲の所有権はアビドスを所有するカンパニーかネフティスに渡ってしまう。それは我々にとって困るのだよ」
ホシノが言いくるめられでもしたら列車砲はプレジデントの物。そうなった場合は強硬手段として列車砲を破壊する。その時に必要になるであろう損害賠償は痛手だろうがそんな兵器がアビドスにあるより断然マシだ。キヴォトスにはまだあの爆弾も残ってるんだからな。
「…突然なんすけどちょっと用を足してくるっす社長」
「いま!?」
「大丈夫っすよ!すぐ済むんで!」
えぇ〜…緊張感無さすぎないかお前。
「ダメです!ホシノ先輩!ネフティスにもカイザーにも列車砲を渡してはいけません!ユメ会長と過ごした時間を否定しないでください……!」
「……と彼女は言ってるがどうするかね?」
「いけません!カイザーの手に渡るくらいなら、ネフティスが所有するべきです!どうかご懸命な判断を!アビドスの未来のためにも!」
俺からすればどっちもどっちなんだよなぁ。アビドスの未来のためって言うなら最初からうちと協力して交通機関を建ててくれれば良いのに。どうしてどこぞの誰かが作った兵器を頼りにするのかねぇ。
「執事さん!」
「お嬢様、転校のけ「ゲッホ!ゲホゲホ!」…!」
「あ〜今になって砂埃の影響が喉に…すまん。続けてくれ」
大袈裟に咳をして全員から注目を集めたがこの後に及んでまだ何か言おうとしてるネフティスを牽制するにはこれぐらい大袈裟な方が良いだろう……多分。
「…あなたは、これが何を意味するのか理解しているのですか?」
「逆に聞くが、お前…それが今後どう言う風になるのか理解して言ってるんだろうな?」
「っ……何でもございません、話を遮ってしまい申し訳ございませんでした」
ネフティスはこれで封殺、後はホシノが好きなようにやってくれれば良い。いや、そもそもがノノミを人質にすること自体がおかしい、こうなる事は十分に分かってた筈だろうに。
「ホシノ、ネフティスの事は気にするな。もし何かするつもりなら俺が止める」
「…やっぱりリジーは頼りになるねぇ。おじさん安心しちゃったよ」
「これが大人のやり方と言うものだよ」
自身の持ち得る手札を使って相手を黙らせる。もし無理ならば?今まで通り力押しで相手を完封する!…ただ今回は完全な力押しが出来ないのがな。はぁ〜カイザーコーポレーションが関わってなかったらこんなややこしい事にならなかったのに。
「……小鳥遊ホシノ、契約は継続するのかね?」
「もちろん。砂漠横断鉄道に関する契約書は現アビドス生徒会会長…小鳥遊ホシノが引き継がせてもらうよ…これで砂漠横断鉄道は正式にアビドス生徒会の物だね」
「…はぁ、その通りのようだな」
よぉし!これで列車砲を盗ろうとしたところで世間はアビドスの味方だ。残念だったなプレジデント!アビドスに執着したのが失敗だったな!ふははは!
「リジーのお陰でノノミちゃんは転校にならないし。列車砲も両方に渡らない。プレ先生の予測に賭けて正解だったねぇ」
「え?プレナパテス?先生じゃなくてか?」
「……リジー、もしかしてシャーレで爆発事故は起きたのを知らないの?」
「なに!?」
シャーレで爆発事故!?そんなの普通ニュースでも見たら分かる情報だろ!何でそんな事を知らなかったんだ俺は!?
「…リジーのことを妨害してる誰かが居るってこと?」
「そうとしか思えん。コンに会えないのも、武器が都合悪くメンテなのも、全部誰かが仕込みでもないとあり得ない」
もしそうだとしたらどうやったとしてもその人物の思う通りに誘導されて総会自体が無意味に?
「………仕方がない。予備プランに変更だ」
「予備プランだと?この後に及んで何をするつもりだプレジデント!」
「十六夜ノノミを連れて行け。列車砲をカンパニーより先に入手する」
「っな!?」
こいつ、強硬手段に出やがった!列車砲を使って脅しに使うつもりだ!
「プレジデント!カンパニーを敵に回すのは得策とは思えません!列車砲の権利書を入手できなかった以上は手を引くべきかと」
「ジェネラル、お前の懸念は分かるとも、しかし…列車砲さえ手に入ればカンパニーなど敵ではない…既に兵を向かわせているから今頃確保している筈だ…フフフ、海崎、お前は部下の命と列車砲…はたしてどちらを取るのだろうな?」
この野郎!最初からそのつもりでこの場所に顔を出してたのか!さっきまで余裕だった理由がこれか!
「逃すと思ってんのかジジイ!!お前をここでぶっ飛ばせば列車砲どころじゃ無くなるだろうよ!」
「良いのかね?私が指示すればいつでも列車砲をアビドスに向けて撃てるのだぞ?」
「ついに耄碌でもしたか!?アビドスに撃ち込んだらそれこそ本当の意味でアビドスは終わるぞ!?」
脅しのつもりか?それとも本当に撃つつもりか?今のプレジデントは明らかに普通の状態じゃない。ハッタリかどうかも分からない以上あいつに手出しが。あぁ全く!ほんっとうにこのジジイは人を苛立たせる天才だな!
「自治区の一つが消えた所で些細な事だとも。アビドスは元々復興が諦められていた地、消えた所で誰も気にしない」
「それでも貴様は大企業のトップか!その地域にだけある物を金に変えるのが企業だろう!?」
「キヴォトスを手中に収めればその程度の損失すぐに埋められるとも」
プレジデントのやつ、本気でアビドスを消すつもりだ。人が居ようがなんだろうが関係なしに…ホシノも顔を険しくしたまま黙っているし…。
−−−どうする。俺は…どうすればいい!?
攻略方その5 _英雄が守るべき存在を逆手に取るべし。守るモノが多いあなたは、守るモノが多ければ多いほど強くなる…しかし、それだけ多ければ強くなる以上に弱点となり得る。あなたは…欲望と罪悪で苛まれる過程で、真理を追求するキャンペーンを唯一覆す存在……大人しくしてもらいますよ