「ん〜取り敢えずヴァルキューレに通報しとくっすか?」
「ふむ、他の兵が目覚めても面倒だな。私は私募ファンドの兵を叩き起こし、私の部下と共にプレジデントを見張らせておこう…流石の私も肝が冷えた」
だろうな、列車砲を手に入れてたらカイザーグループは大量虐殺をした犯罪者扱いだ。
手際よくプレジデントの部下を捕縛していくジェネラルの部下を見てふと思う、やっぱ普通に優秀なんだよなPMC兵…。少人数でボコボコに出来る俺たちがおかしいだけで。
「俺はジェネラルと一緒にここでプレジデントを見張ってるっす。契約があると言ってもジェネラルもカイザーグループの一員なんで。全面的に信用するのは流石に…」
「私もそこは理解しているとも…小鳥遊ホシノ、海崎、お前たちはそこのヘリでも使って列車砲を確保するなり破壊するなり好きにしてくれば良い。お前たちの所有物なのだからな」
「そうさせてもらう。と言っても…この中で誰かヘリ運転できるか?俺、戦車までなら出来るんだが…ヘリはちょっと安定性がなくてな」
俺は周りを見渡して聞くとスオウが手を上げる。どうやら運転できるようだ。
「小鳥遊ホシノ…列車砲のある場所は「生徒会の谷」だ。あんたならこれだけで場所は分かるだろう?…予想でしかないが、恐らくお前たちの仲間とカイザーグループが今もあそこで戦闘中のはずだ。急ぐぞ」
「…リジーが眼帯ちゃんが居るからノノミちゃんは大丈夫って言ってたけど…信じても良いんだよね?」
ホシノから張り詰めた雰囲気が出て、いつもののほほんとした視線ではなく鋭い視線をスオウに向けた。スオウはそれから視線を逸らすことなく真っ直ぐ見る。
「……少なくとも、敵ではない」
「…分かった。それじゃあ行こっか」
張り詰めた空気が一瞬で消えてホシノとスオウがヘリに乗り込んだ。どうやら一定の信頼は得られたみたいだ。
「…無事に終わると良いのですが」
「そうだな、正直俺はプレジデントを止めて終わりで済む気がしない」
ホシノと情報を交換して気付いた。俺を妨害し、先生を殺そうとした人物がまだ居る。どうやって事故を装ったり。タイミングをズラしたりしたのかはまだ理解できないが。神秘のような力が使われているとしたら厄介だな、今までの傾向を考えて姿を見せずに状況を錯乱させることが出来るってことだ。今回のことを片付けたとしても姿を見せない黒幕が居る。
「う〜む」
「結構悩んでるけど、プレジデントは止めたんだよねリジー」
「そうだな…そうなんだが……いま気にしてもしょうがないか。さっさと列車砲を破壊して帰るぞ」
今までが順調、順調と言って良いのか微妙だけど順調に解決することができただけで、こう言う手段で来られると何もできないなぁ。
俺とノノミもヘリに乗り込んで生徒会の谷と言われる場所に向かう。
−−−今度こそちゃんと向こうと合流できると良いんだけどな