【 エリドゥ中央タワー 】
「よし、着いたな…調月リオ、奥へ進め!ここから先はこの俺と飛鳥馬トキが進ません!」
「えぇ、頼んだわよ、二人とも」
俺も急いでパワードスーツのところに向かって乗り込む。
「飛鳥馬トキよ。貴様は大丈夫なのか?たった一人では生徒たちは抑えきれんだろう」
「いえ、私にも秘密兵器と言うものがございます。ですのでご心配なく」
「そうか!ではここは任せた!」
俺はレーダーに映っているところに向かってブースター噴かして猛ダッシュで向かう。レーダーに映る点を見て予想するときっと先生たちは二つにチームを分割して来ている。
(よし!コン!武装を右にMGで左にシールドを装着してくれ!)
『了解』
「アヴァンギャルド君、頼んだぞ!ここの防衛はキミと私の手に掛かっている!」
「……!」
レーダーの点がどんどん近づいてくる。人数は八人!
「“…!あなたは…いや、そうか…だからあなたがミレニアムにいたのか、リジー“」
「え、え?り、リジー?アリスが連れて来た。私たちのゲームの良さを分かってくれた。謎の一般人の?」
「……そう、一般人というのは仮の姿、俺の名は傭兵団を取り纏める傭兵業の社長、海崎リジーだ!」
先生は予想がついていたらしいが。モモイ、ミドリ、お前たちの動揺が目に見えてわかる!
「“リジー、ここを「通さん」……“」
「どうせ貴様はまた生徒のため、だとか、モモイはアリスと会いたいだとか、そんな理由でここに来たのだろう?」
「そうだよ!アリスを犠牲にする方法が正しいなんて私、信じない!」
「お姉ちゃんの言う通りだよ!会長もリジーも間違ってる!」
間違っている…か、確かに、子供を一人犠牲にしてまで平和を維持するのは正しく無いのかも知れない。
「だが、それがどうした?」
「…!」
俺たち三人はそんな正しい正しくないの次元じゃないんだよモモイ!
「知っているか?トロッコ問題のことを、レバーを引いて五人を生かすか、レバーを引かず一人を生かすか」
調月リオが俺に問いかけた質問でもあるこれは。
「俺たちはレバーを引いて大勢を生かすと言う選択を取った!だが貴様らは?レバーを引かず一人を生かす選択を取った。ただそれだけの違いなのだよ!お前たちに取っては
先生、お前はやっぱりそっち側なんだな。だったら俺は調月リオの方に立つ、お前の手のひらから溢れ落ちてしまった
「そんな理由で!!!
「アヴァンギャルド君起動!」
「……!」
「え、何あれダサい!?」
「いや、俺は中々斬新で良いと思うが?」
パワードスーツを動かして、俺もアヴァンギャルド君の隣に立つ。一人の命と世界の命が掛かってるってのに、なんだが変な気分だぜ。
「…っふ、モモイ…貴様の好きそうなシュチュエーションだな」
「…え?」
「偶然出会った訳ありの一般人が勇者の仲間を攫う…いや、今回の場合は勇者か」
アリスは魔王ってところか?
「勇者の正体は世界を滅亡させる魔王であった。それを憂いた王様は勇者が覚醒し、世界を滅亡させるならば勇者を殺そう。そう決めた…」
「……」
う〜んやっぱり、アリスのためって言うのもあるんだろうけど、どこまで行ってもゲーム脳だね。モモイ、こんな話で良い目をしてるなんてさ。
「ククッ!そのための組織の長が俺の正体…お前たちの勇者パーティーの目の前に立ちはだかるは嘗ての仲間!」
少しの間だったけどね!
「さぁ剣を取れ!杖を取れ!勇者の仲間たちよ!ここから先は王の箱庭!通りたくばこの俺!傭兵団の長である海崎リジーを倒して見せよ!」
「〜〜〜!!やってやろうじゃん!リジー!私たちは貴方も止めて!会長も止めて!ハッピーエンドを掴んで見せる!」
モモイの士気が上がるのと同時に他の生徒も士気が上がっていく。ははは!本当の勇者はお前だったか?モモイ。
−−−中ボス戦の始まりだ!
【 パーティーメンバー 】
傭兵:リジーLV70
機械:アヴァンギャルド君LV70