「ええっと、理事、それでは本日の報告なのですが。アビドスの生徒によるPMC兵と傭兵の強化訓練は順調に進んでおります。彼女たちは実に良い働きをするので給料を上げようと言う意見が彼女たちの訓練兵から上がっていますが」
「うむ、良いだろう、彼女たちのお陰で我が兵と傭兵の成長が凄まじい。誰も文句は言わんだろ」
「はい!ではそのように……ところでその猫たちは?」
いやまぁ、そりゃ聞かれるよな。これ。
「なぜ、理事は猫まみれに?」
「あ〜実はな、昨日メンテナンスついでにシャーレの先生の手伝いをしてたら猫の引き取り手を探してる依頼書が幾つか有ってな」
「それで全て引き取ったと」
「……猫カフェでも開くか?」
「良いですね!それ!すぐに手配します!」
なんか最近部下まで緩くなってる気がするけど、まぁ、アットホームな職場ってことで気にしなくて良いか。
「ニャァ〜」
「ニィニィ」
「ニッ“!」
「ミュウ〜」
「ゴロゴロ」
全部で五匹の猫でそれぞれが上からアビシニアン猫の『アビー』まだ子猫のロシアンブルー猫の『ロシィ』ターキッシュ•アンゴラの『タキ』垂れ耳がどことなく保護欲を唆るスコティッシュフォールドの『スコッシュ』出会ってからなつき度がMAXな三毛猫の『ミケ』…ミケ以外は全部俺が名付けたけどまぁ、やっぱり安直だよな。
「よう理事!ついに猫を飼ったんだって?アタシにも触らせてくれよ〜!」
「お前か、良いぞ。この猫たちは猫カフェに住ませる予定だしそのうちここじゃなくても触れ合えるようになるぞ」
「有料か?」
そこが重要と言わんばかりにロシィを撫でながら詰め寄る彼女を遠ざけて答える。
「うちの傭兵と兵士はタダだ」
「よっしゃ!」
「それに猫カフェ一つ増えたところで収入は微々たるものだ。資金には困ってないしな」
そもそも猫カフェは部下が猫を飼わないのか?って聞いてくるから癒しが欲しいのかな?と思って咄嗟に出た案だったし。
「あとお前、会社に来る時はPMCの社員証明を付けてから来てくれって言っただろ?不審者として摘み出されても文句言えんぞ」
「ヘーきへーき、アタシここら辺の兵士とは顔見知りだし!知ってるか?アタシお前の兵士から槍の様に先陣を突っ切るからスピアって呼ばれてるんだ!」
お前自身の名前は言わんのかい。
「お前の名前は?」
「さぁ?前の名前なんて傭兵するのに邪魔だったしね。もう忘れたよ。つまり今のアタシはスピアってことになるな!」
「良いのかそれで!?」
あぁ、ちょっとアビー、俺の腕で爪研ぎしないでくれ。お前の爪が折れるぞ。
「傭兵なんて大体こんなもんさ。長く傭兵続けたらその分だけ自分の名前なんて無頓着…ってなわけでこれからアタシのことスピアって呼んでくれよな。猫カフェの完成待ってるぜ〜」
雇った時から思ったけどほんと自由気ままだな。まるでここにいる猫みたいだわ。
「って、ロシィ連れて行ったんだけど!?」
−−−俺は急いでスピアからロシィを取り返しに行った。猫抱えながら