成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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二十六話 どっかで見たことあるんだけど誰だっけ?

 

 「うわ、トレンドにカイザーマンが入ってる。ほんとどっから出たんだよそのカイザーマンって」

 

 モモトークにはモモイからゲームの誘いが来てるからそれに返答を返しつつ散歩をしてると公園の方で何か妙なことをしてる少女を見つけた。

 

 「ん?何かを置いてるように見えるけど。なんだ?」

 

 流石に声を掛けるのは不審過ぎるしな。いやでもキヴォトスだし地雷だったら危ないな。

 

 「そこのキミ、そんなところでしゃがんで何をしてるんだ?」

 「はいぃ!すみません!しゃがんでてすみません!」

 「いや誰もそんなこと言ってないが」

 

 目の前の少女は声を掛けると怯えたようにと言うか本当に申し訳なさそうにしながら謝罪を繰り返していた。

 

 「それで?何をしていたんだ?」

 「は、はい、実はここでしゃちょ…し、知り合いと待ち合わせをしてたのですが。じじ時間を間違えたのかして私だけがここに…あぁ!すみません私なんかの失敗を聞かせてしまい」

 

 どっかで見たことある顔なんだけど。どこだっけな…うちの傭兵の知り合い…ではなさそうだな。こんな特徴的なら覚えてるし。

 

 「…そうか、実は俺もここで友人と待ち合わせをしていてな。ただ少し早く来すぎたみたいで暇なんだ。キミさえ良ければで構わんのだが俺の話し相手になってくれないか?」

 「えぇ?わ、私なんかで良ければ」

 「助かるよ」

 

 会話してればそのうち思い出すだろと思いしばらく他愛のない雑談をしていると足音が近づいてきた。

 

 「ハルカー!遅れてごめんなさい!ちょっと道に…ごほん!作戦を練っていて遅れたわ」

 「あ、アル様!だだ、大丈夫です!アル様の為なら幾らでも待ちます!」

 

 ハルカ?アル?……!?!?

 

 「ところでハルカ、この人は誰かしら?」

 「ええっと、この人は…ご友人と待ち合わせをしてるらしく、世間話をしていました」

 「そうなのね!うちのハルカがお世話になったわね!あなた名前はなんて言うの?」

 「ははは、いえ、名乗るほど者ではないさ。ただ待ちぼうけをしてるだけの一般人さ」

 

 まっずいぞこの二人便利屋じゃん。カイザー理事は会ってるだろしバレる前にさっさと退散しよう。

 

 「あ、もしかして貴方が依頼人?私たちに直接会ってから依頼を話したいって言った!」

 「……はい?」

 「それだとしたら名前を言わないのも納得ね。良いわ!名前は聞かないから依頼を聞かせてちょうだい!」

 

 待ってくれどこでその考えになった?俺は友人と待ち合わせしてるって言っただけだよな?

 

 「友人、と言うのは便利屋に会うための口実でハルカが便利屋だとは知らなかったための咄嗟に出た嘘!そうでしょ!」

 「……」

 「無言は肯定と取るわね」

 

 またこのパターンかよ〜。しょうがない、適当な依頼を言うか。

 

 「…良いだろう。演技はもう必要あるまい、俺が貴様たちに依頼をした者だ。内容は潜入捜査と構成員の捕縛だ」

 「詳しく聞かせてちょうだい?」

 「ここより北東にある会社に、俺の会社の武器が横領されていると言う情報が入った。しかし、俺の会社の部下たちは潜入に向いていない。そこでお前たちに便利屋68に依頼をしたと言うわけだ」

 

 アルさん。そんな目を輝かせないでくれ。自分たちの実力を認められたぜやっほー!って感じなんだろうけど勘違いなんです!

 

 「そう、やり方は私たちに任せてくれるのよね?」

 「もちろんだ。必要な物資もこちらで用意しよう…少し待て」

 

 俺は急いで近くのATMまで走ってお金を下ろしてアルたちの前にケースを持って戻る。

 

 「これが前金だ」

 「……ふふ、良いわ。その仕事受けるわ!」

 

 (前金だけで300万クレジット!?この人、一体何者なの!?落ち着くのよ。これだけの大金と言うことはきっと彼は秘密裏にことを片付けたい筈、なら今回は用心に用心を重ねて依頼に挑まないといけないわね)

 

 これで俺が人違いだと思われることはないだろ。便利屋68を雇うのはそこそこ金が必要だったと記憶してるんだが前金これだけあれば足りるよな?色々と稼いでるからそこまでの痛手じゃないけどまさかこれだけの大金を動かすことになるとは。さっさと偽名でも名乗って帰れば良かった!

 

 「一応聞くのだけど。これは秘密裏に処理しないといけないことかしら?」

 「多少は派手にしても構わない。俺が揉み消すからな」

 「なるほどね」

 

 (なんだか凄い悪役っぽくて良いじゃない!まさにアウトローって感じね!それにしても少しは派手にしても良いのね。それならなんとかなりそうね)

 

 あ、北東だけじゃどこの会社かさっぱり分からんかそこだけうちのなんか目標みたいなのを用意しとかないとな。

 

 「それと目的の場所には俺の部下を何人か置いている。赤いヘルメットと黒いヘルメットのやつがいれば俺の部下だ。そこにターゲットの会社がある」

 「分かったわ。赤いヘルメットと黒いヘルメットね?私たち便利屋68に任せてちょうだい」

 「…では詳しい日程と時間帯を教えておく。頼んだぞ」

 

 −−−いま張り込みしてるあの子らにも連絡入れとかないとなぁ。どうしてこうなった

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