成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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三話 ごり押しの時間だ!やってやるぞ!

 

 「いやいやいや!無理があるでしょ!?なにカイザーマンって」

 

 「隠す気ないでしょあんた!?」

 

 「隠す?何を言ってるのかなお嬢さん。俺はただのスーパーエージェント。匿名でカイザーPMC理事が何やら後ろめたいことをしているから派遣された社員だが?」

 「あんたそれ本気で言ってる?しばくわよ?あと誰がお嬢さんよ!」

 

 猫耳少女よ。頼むから誤魔化されてくれ表向きはカイザー理事はここに来てないことになってるんだから。

 

 「バカなこと言うなガキ!カイザー理事がこんな変人なわけないだろうが!俺たちのことを混乱させようとしてるんだろう!小賢しいやつらめ!」

 「逆になんで分かんないのよこんなバレバレの変装に!?」

 

 俺の部下がバカで良かった!もしこれで他の部下にもバレてたらほんと色々終わってたからな!

 

 「クソが!カイザーコーポレーションからのスーパーエージェントだと!?お前たち!このふざけた男を絶対に近づけさせるな!」

 

 なんか近接専用の良い武装はないのか!?

 

 『パワードスーツ搭載のブースターナックルがございます』

 (うぉおう!?お前誰ぇ!?)

 『パワードスーツのバイザーに搭載された戦闘用サポートAIです理事』

 (そうなのね?じゃあそのブースターナックルで!頼む!)

 

 腕に装着されているアームにエネルギーが回され物凄い勢いで火を噴いた。その勢いのまま兵士を殴る。

 

 「カイザーパァアンチ!」

 「「「ギャアアアア!?」」」

 「“なんかああ言うのカッコ良いな!私もあれ買おうかな?”」

 「先生はキヴォトス人じゃないからダメに決まってるでしょ!?」

 

 そうか。そう言えば先生は無類のロボットマニアだったな。何か琴線に触れる部分があったんだろう。分かる。カイザー理事ただでさえ見た目カッコいいのにパワードスーツでロボット感増し増しだからな。

 

 内心頷いていると背中に向かって激しい銃弾が浴びせられて物凄い衝撃が走る。

 

 『後ろ正面にAR兵士2体。後ろ斜め左にSR兵士一体。後ろ斜め右にMG兵士が2体居ます。レーダーに敵の正確な位置を表示します』

 (助かる!ついでになんか連射できる銃ある!?)

 『レッグパーツにSMGが2丁搭載されています。機動力を優先するならそれがオススメかと思われます』

 

 おぉ!ミニガンが搭載されてるのは知ってたけどそんなサブマシンガンまであったのかこれ!流石カイザー理事の部屋にあったスーツだ!しかも何気にこれ腕のパーツを切り替えることも出来るのか。

 

 「いくぞ!カイザーバレット!」

 「なんだこいつ普通のパワードスーツじゃない!誰かロケットランチャーを持って…ギャァア!?」

 『敵兵沈黙。次の敵兵をピックアップします』

 

 的確にサポートしてくれるなこのAI、こいつは言わばカイザー理事のアロナってところか?

 

 「な、なんか知らないけど味方してくれるって言うなら精々その敵兵の注意を引いてなさい!逃げたら撃つからね!カイザー理事!」

 「カイザーマンだ!決して君たちに背を見せて逃げることはしないとこのパワードスーツに誓おう!」

 

 ってか逃げたら破滅する!

 

 『前方よりflak41が接近中。それに並走するようにRL兵が2体追従』

 (あれか。って学生相手に戦車持ち出すなよアホか!?)

 「主砲発射用意!ってー!」

 「うぐぉあ!?とてつもない衝撃が!」

 

 戦車の主砲を食らうなんてそうそうあることじゃないぞ。だけどそこはやはりカイザー理事なだけあって丈夫さに定評があるな。なんともない。

 

 『パワードスーツ損傷率10%…このまま受け続ければ戦闘の続行は不可能となります。肩部に搭載されたミサイルポッドの使用を推奨します』

 (オーケー!)

 「カイザーミサァイル!」

 

 発射されたミサイルは様々な挙動をして兵士たちの頭上に落ちていった。

 

 「意外と戦えてるのが地味にムカつくし!あんた!この後色々聞きたいことあるから絶対に逃げないでよ!?」

 「仕事が終われば帰る。これ即ちスーパーエージェントの鉄則」

 「帰んな!!」

 

 確かに悪いことしたと思ってるけどさぁ!それ俺じゃなくてカイザー理事なんだよ!!俺も確かにカイザー理事だけど違うんです!今の俺はカイザーマンなんです!いや咄嗟の嘘としてないわ!なんだカイザーマンって!俺はアルティメットなドラゴンを召喚するようなやつじゃないんだぞ!!

 

 『ゴリアテ接近中。パワードスーツに狙いを定めています』

 「カイザーシールド!」

 

 −ガガガガガガガガガ!

 

 『シールド破損。これは修理するまで使い物になりませんね』

 (あっぶな!今の食らってたどうなってた?)

 『まず間違いなくパワードスーツの四肢のどれかが吹き飛びます』

 (逆にそれだけで済むんだ?)

 

 てっきり爆発するとでも思ったけど意外とそこまで痛くない。ガトリングは片方あれば撃てるし。

 

 「っく!お前、何が目的だ!」

 「愚かなカイザーPMC理事を捕縛するため。ついでに」

 「?」

 「大の大人が子供相手にそんな兵器使ってんじゃねぇよ!」

 「あんたが言うな!あんたが!!」

 

 はいご尤もです!

 

 「そう思うくらいなら最初っから先輩を攫ってんじゃないわよ!」

 「いやあれ俺じゃなくて黒服が勝手に…あ!いや黒服なんて知らんがね!?」

 

 むしろカイザー理事は悪いことやってるけど正規の手順踏んでアビドス買い取ってるんだよな。

 

 「“……なんだかカイザー理事って思ってたより悪い大人じゃなさそうだね“」

 「ん〜どう言う心境の変化なんでしょうね?」

 「分からないけど……あのスーツは銀行強盗に使えそう」

 「“ダメだよ?シロコ“」

 

 こんな馬鹿でかいもん使って強盗しようとするんじゃありません。カイザーマンは見てるぞ!

 

 『パワードスーツの背部にレーザー銃を搭載しております。チャージに時間が掛かりますがゴリアテの機能を停止させるのに十分な威力でしょう』

 (ほんっと高性能だなこのスーツ!?)

 

 パーツを操作して左アームにレーザーを装着する。かなり無骨な見た目だがまさにロマン砲と言わんばかりだった。

 

 「そんな銃。撃たせるわけないだろう!」

 「はっはっはっは!チャージ中に動けないと誰が錯覚していた!!」

 

 ゴリアテからの攻撃をブースターを使って回避し準備を進める。

 

 『レーザー銃チャージ率、60%…70%…80%…90%……完了。いつでも撃てます』

 

 よしキタァ!!

 

 「カイザァアア、ストリーーーーーム!!」

 「ば、バカな!?私のゴリアテが、ゴリアテがあああああああ!?」

 

 お、おぉう、思った以上の極太ビームは出たけど……中に乗ってた兵士の人生きてるよな?

 

 「…ではさらば!」

 「あ、ちょっと!待ちなさいよ!!」

 「“セリカ!今はホシノの救出に行こう!カイザー理事は後でも会える!“」

 「〜〜〜〜!!後で覚えてないさいよーーーー!」

 

 後ろでなんか言ってるが知らん知らん!俺は俺の役割を果たしただけだ!

 

 −−−はぁ……始末書で済むと良いなぁ

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