三十話 先生から依頼だと!?また面倒なことになりそうだな
「お〜い、理事に依頼が来てるぞ」
「ん?スピアか。俺に持ってきたってことは、また何かリオの時みたいな依頼なのか?」
「あ〜いや、それがさ今回先生から依頼が来てんだよ」
「先生から?見せてみろ」
俺は依頼のデータを送信して貰い中身を見る。
『直接会って話がしたい。トリニティ総合学園に来て欲しい』
「……これだけか?」
「おう、これだけ……あと出来れば一人で来て欲しいって」
「はぁ……分かった。行けば良いんだろ。行けば」
先生に任せれば面倒ごとには巻き込まれないが。無視したら無視したで何が起こるか分かったもんじゃない。多分だけど、アビドスやミレニアムの時と同じようにメインストーリーに関係することなんだろうけど。ちょっとだけしか知らないんだよな。
「トリニティ総合学園だな?」
「…ドンマイ」
俺は肩を落としながら車を走らせ先生のところに移動した。
【 トリニティ総合学園 】
俺が呼ばれた場所は、トリニティ総合学園にある先生の自室だ。そこで俺に話があると言うことは何かしら面倒なことには違いない。
「先生、来たぞ」
「“リジー、今日はいきなりごめんね“」
「はぁ…依頼だと言うことは金を払う必要性があることを理解してるのか貴様、この間もミレニアムの生徒に叱られてただろ」
一応トリニティ総合学園には俺は先生に呼ばれた客人と言うことになっているから中に入っても特に何かを言われることは無かった。だとしても呼ぶところはもうちょっと考えて欲しい。
「それで?話と言うのは?」
「“その話をする前に、こうして依頼をすることになった経緯なんだけど“」
「いや、それ話して大丈夫か?」
「“ちゃんと許可は貰ってるよ“」
許可を貰ってるのか、じゃあ良いか。
先生はここトリニティ総合学園で何が起こっているのか、何をしているのかを教えてくれた。
「……………はぁ…またお前はそうやって…いや、良い、お前がどうして俺に依頼をしたのか分かった」
補習部の話や裏切り者の話、エデン条約に加えてアリウス分校の憎しみ。
「それで先生は秘密裏に動かせる助っ人が欲しいと言うことか。明日、桐藤ナギサを助けるためにと」
「“そう言うことになるね“」
「……分かった。しかし、このことは秘密裏にと言うことだ。その正義実現委員と言うのは動かすな。俺の傭兵だけを使う」
正直言って俺はそのお前に話をしたと言う聖園ミカも怪しいと思ってるからな。
「そこで隠れて話を聞いてる奴らもだ!俺の話が聞こえてたなら絶対に余計な増援なんて呼ぶなよ!」
「バレてる!?」
「特に浦和ハナコ!貴様に言っているのだぞ。先生の話を聞くに大層頭が良いそうではないか、今回の作戦をするにあたって変な増援を呼ばれては敵わん」
俺は隠れて覗いている補習部の生徒たちに向かってそう言い特に賢いと言われてる生徒に注意をした。
「ただでさえ俺と言う傭兵が作戦を実行するのに通報される心配があるんだ。トリニティの生徒なんて呼ばれたらどうなるか」
「…それで作戦が成功するなら分かりました」
−−−先生にも念を押しておき俺は明日への準備に備えてトリニティ総合学園を出た