成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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三十三話 色々と準備するか!

 

 翌日、俺はアリウス生徒たちのところに来ていた。

 

 「おはよう!アリウス生徒諸君。よく眠れたかな?」

 「あ、はい!むしろ良く眠れすぎたと言うか。こんな暖かい寝床で寝れたのなんて初めてで……うぅ」

 

 みんな一斉に泣き始めた!?どどどどうすりゃ良いんだこれ。あ、そうだ!

 

 「それじゃあ朝食にするか!ついて来てくれ、食堂に案内する」

 

 彼女たちを食堂に連れて行き、券売機の前に立つ。

 

 「この券売機にメニュー書かれているから、好きな物をタッチして、これをあそこにいる人に渡せば料理が貰えるぞ」

 

 彼女たちが料理を選んで椅子に座るまでの時間、俺は携帯を開き先生とモモトークで話をしていた。

 

 『先生、聖園ミカの様子はどうだ?』

 『“まだちょっとぎこちないけどナギサや補習授業部と一緒にエデン条約に向けて頑張ってるよ“』

 『そうか、念の為先生のパワードスーツも持っていっとけよ』

 『“うん、分かった“』

 

 携帯を仕舞って周りを見渡すと思わずギョッとした。従業員に聞くと一口食べた瞬間みんな泣き出してしまったそうだ。

 

 「ど、どうした?」

 「うぅ…ひぐっ!冷たくなくて…美味しくて…」

 「…そうか、美味しいと言ってもらえたのならうちの料理人も喜んでいることだろう。さ、冷める前に食べなさい。火傷しないようにな」

 

 俺は入り口にいるPMC兵に小声で話しかける。

 

 「食事が終わったら、彼女たちをリラックス出来るところに連れて行ってくれ、優しくな」

 「分かりました」

 

 理事室に戻り、椅子に座る。そして傭兵団用の無線機を取り出し、俺の雇ったアビドス、ミレニアム、トリニティに居る傭兵たちへと声を掛ける。

 

 「我が傭兵たちよ。仕事の時間だ。今すぐ動ける者は明日、俺がお前たちを雇用したあの場所に来い、すぐに動けないものは無線を開け、今回は大仕事になるぞ。だが、その分ボーナスも期待しているが良い」

 

 傭兵たちに声を掛けた後はミレニアムサイエンススクールのエンジニア部に電話を掛けた。

 

 「もしもし?俺だ、海崎リジーだ。白石ウタハは居るだろうか?俺のパワードスーツの強化がそろそろ済む頃だと思い電話したのだが…うむ、うむ…では明日指定する場所に届けてくれ、代金は口座に振り込んでおく、あぁ、頼んだ」

 

 次は先生に電話を掛ける。

 

 「先生」

 『“なんだい?リジー、ミカの様子ならさっきモモトークで“』

 「契約は続行だ。エデン条約の時にちょっと大人数で祝福しに行くからゲヘナの生徒とトリニティの生徒に言っといてくれ」

 『“そう…うん、分かった。依頼料も追加かな?“』

 

 俺はついさっきの食堂でのことを思い浮かべる。涙を流しながら美味しいと、食べるアリウスの生徒たちのことを。

 

 「………良いや、依頼料は既に貰っている。これ以上は必要ない」

 『“そっか…リジー……昨日はありがとう、きっと私じゃあ、ああやって説得することなんて出来なかった“』

 「……そう思うのなら。絶対に死に急ぐなよ。お前は生徒たちにとって唯一の先生なんだ。キヴォトスのどこを探してもいない。たった一人のな、この間みたいに過労死寸前の仕事なんて論外だ!ちゃんと生徒に手伝ってもらえ!じゃあな!」

 

 全く、俺が来なかったらもう一徹くらいはしてたんじゃないか?あいつ。幾つかはうちで引き受けるようになったから多少は楽になっただろうがそれでもあの資料の数は異常だろ。

 

 −−−今日はアリウス生徒たちの様子を見て、元気そうな様子にひとまずは安心した

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