今回オリジナル生徒出ます
「“リジー、なんだかミレニアムの時よりパワードスーツボロボロだね?“」
「あぁ、ヒエロニムスと言う芸術作品が強かったのとバルバラが強くてな、折角強化してもらったと言うのにこの有様だ」
幸いにも歩行する程度なら問題のない損傷だけど、それでもかなりダメージを貰ったのは確かだし。
「いや〜少しヒヤヒヤしたぜ。アタシが殴る分無くなるんじゃないかってな!」
「俺の心配は無しか?スピアよ」
「社長がこの程度の相手でくたばるかよ。ったく獲物を独り占めしやがって」
「ふはははは!大物は残してやったんだ許せ!」
宣言通り殴るまではいかなかったが蹴り飛ばしたからな!俺はこれで勘弁してやろう。俺はな!
「私のバシリカで…手を取り合うだなんて許しません!生徒たちは…!」
「誰も貴様の許しなど求めていない。貴様に残された選択は尻尾を巻いて逃げ出すか、今ここで彼女たちに罰せられるかの二択だけだ。まぁ、逃げられたらの話だがな?」
入り口には俺の傭兵たち、そしてバシリカの中心を囲むように散開しているアリウス生徒、先生の前に立つアリウスのリーダー格だと思われる生徒たち。
「アリウス生徒、バルバラの相手はこの俺に任せてもらおうか、身軽になった分さっきよりも相手は出来るとも」
「…スズカです」
「む?」
「私は
ガスマスク越しでも分かる。迷いを捨てた良い目をしながら彼女は自分の名前を告げる。
「ふふ……ふははははは!聞いたか?ベアトリーチェ!これがアリウス生徒の輝きだ!この力強い瞳の輝きを貴様では引き出すことは出来なかった!だがそれが今はどうだ?貴様の手を離れた瞬間、彼女たちは己の頭で考え、その足で新たな道を踏み出した!何が搾取される存在だ!何が崇高な大人となるための犠牲だ!」
俺は上機嫌にバルバラの手に持っているMGを蹴飛ばし、殴り飛ばしながら軌道を逸らし続け、隙が出来たところにSMGを乱射した。
「アリウスの生徒たちは貴様如きがぞんざいに扱って良いような存在ではない!彼女たちは原石だ!まだ己の輝きを少ししか見せることが出来ない宝石たちだ!これから彼女たちは様々な知恵を得て経験し、彼女たちだけの輝きを手に入れる!貴様がやったことはその原石を石で砕いて無理矢理接着剤で繋げるような邪道!それをよぉく覚えておくが良い!ふははははは!」
スタングレネードでミメシス毎バルバラの動きを止めて同時に手榴弾で爆破しSMGで狙い撃ちする。
「“ほんと機嫌が良いねリジー、笑いながらなんかやってるし“」
「先生、一つ言っとくぜ?社長はご機嫌な時と不機嫌な時が一番やべぇ、んで後から自分の録音された音声を聴かされて悶えるまでがワンセット」
「“録音って誰が録ってるの?“」
「社長のパワードスーツに居るAI、アタシもよく武器の改造何が良いか相談してる」
なんか後ろでゴニョゴニョと喋ってるけど何を話してるんだ?あの二人。
「カイザーァァァ!!!」
「俺はカイザーではない、海崎リジーだ馬鹿者が、これも覚えておけ、それに俺ばかりに気を取られて良いのか?」
俺からはお前に迫るGLの弾が良く見えるぞ。
周囲のアリウス生徒から放たれる数々の弾がベアトリーチェにダメージを与える。
「ぐぅ!?」
「1番から10番はリロードして後衛と交代!11番から20番はベアトリーチェの頭の花を!21番から25番は周囲を爆撃して視界を塞いで!」
「ほら、言わんこっちゃない」
ここにリーダーが何人いると思ってるんだ?
「そうだ。こいつもプレゼントしてやろう」
クラスター爆弾を足元に投げ付け更に注意を俺に引き付けた。
「“いつもそんなに武器を持ってるの?“」
「今日だけだ。事前に準備が出来たから持てるだけ持ってきただけに過ぎん」
いつもこんなの持ち歩いてたら歩く時限爆弾じゃないか。
「なぜそれ程までの軍事力が、武力がありながら生徒の為なんかに力を振るうのですか!!」
「幸せをもたらす者の名が泣いているなぁ!貴様にその名前は相応しくないぞ!」
落ちている瓦礫に隠れて射線を切り、また飛び出してはスタングレネードを投げ付けるを繰り返しバルバラの注意を引き続けた。
「質問に答えるのです!!カイザーァァ!」
「しつこいぞ。俺は海崎リジーだ!」
SMGで花を狙い撃ちにしてレーザーの標的を俺に移し崩れた瓦礫の上に立つ。
「答えは単純明快!俺は先生のように生徒の幸せなんて目標は掲げていない、なぜなら俺は先生ではないからだ」
「それが何だと言うのです!!」
苛立ちのせいで攻撃が段々雑になっていくベアトリーチェが腕を振り回しながら俺に言う。
「俺は子供である彼女たちが、どの様な輝きを見せるかを見てみたいのだよ。彼女たちの瞳に宿る意思の強さに俺は惹かれた。それが傭兵だろうと、不良だろうと、復讐者であろうと関係ない。貴様は知っているか?悩み続け、レバーを引くことを決断したエゴを貫く瞳を」
最初に惹かれたのはリオのあの瞳だった。
「貴様は見たことがあるか?友を信じて何度でも立ち上がる勇者の瞳を」
諦めを知らないモモイの瞳に惹かれた。
「貴様は感じたか?虐げられ続け、心を折られた者が再び立ち上がり前を向き始めた希望の瞳を!」
そして今、アリウスの生徒たちの瞳に惹かれた。
「貴様がアリウスの新たな在り方を否定するのなら俺はアリウスの新たな在り方を肯定しよう!貴様が否定し、邪魔する権利などありはしないのだよ!」
彼女たちの意思を否定させはしない!長い間、下を見続けて歩いた彼女たちがようやく自分の頭で考え、意思を持ち、自分たちの道を歩み始めたんだ!
「貴様は救済するのを大人の義務だと言っていたな!なら子供を見守るのも義務だろう!頭から抑え付け言うことを聞かせるのではなくなぁ!!」
「くだらない!実にくだらない!子供を見守るのが義務?そんなことをなぜする必要があるのです!!生徒は!!私たちに摂取され続ければ良いのですよ!!」
ほんっとに話にならないなこいつ!
「愚者はどこまでも愚者か!貴様の歩む道には誰も居ないのか!隣を一緒に歩いてくれる仲間は!背中を押してくれる友は!他愛のない会話で笑い合えるそんな存在は誰一人としていないのか!!」
光弾が俺に当たりSMGを持っている腕が壊れた。これで俺は本当に武器を失った。
「そんなもの必要ありません!私の道には崇高へと至った私だけが歩めば良いのです!あなた方はその後ろを黙ってずっと歩いていれば良いのですよ!!」
ベアトリーチェはもう俺しか目に入っていない、自分の計画を全て狂わせた存在である俺のことしか。だからは俺は攻撃を受け続ける。
「ははははは!どれだけ偉そうなことを言っても所詮あなたはその程度の大人だと言うことなんですよ!そのまま粉々に壊れ果ててしまいなさい!」
「………本当に学習しないな貴様は」
心底呆れて声を出しながら俺は後ろを指差した。
「貴様の相手は本当に俺か?」
「それは一体どう……!?!?」
「私たちアリウススクワッドを忘れるな!よくも姫を傷つけてくれたな!マダム!!」
どこまでも詰めが甘いなベアトリーチェ、お前が真に相手するべきなのは俺でも先生でもない。それを最初から履き違えていた貴様に勝ち目なんて無かったんだよ。
「姫ちゃんを傷付けた分、もっと傷付いてください。私たちはもっと傷付いたんですから!」
一発の弾丸が彼女の腹部と貫く。
「……私たちは確かに考えることをやめてた。こんなモノの為に必死になってたなんて」
一発の弾丸が爆煙を上げる。
「私たちは道具じゃない!本当の外道は彼ではなく、お前だ!!マダム!私たちは血反吐を吐いて、それでも近くにいる大切な人を守ろうと必死だった!この銃はお前に捧げる為の物じゃない!!!」
俺に向けられた偽りの怒りは、本当の彼女の怒りとなり元凶へと向けられる。
「…ベアトリーチェ…私たちに戦う術を教えてくれたことには感謝します」
「えぇ!そうです!私があなたたちを育てたんです!今からでも遅くありません!そこの壊れ掛けのガラクタを破壊しなさい!!」
ベアトリーチェが叫ぶ中、一丁のハンドガンを手に持ち、静かに彼女へと歩いていく。
「それでも私たちは誰かを恨む生き方なんてしたくない。誰かを憎むのはとても苦しいことだと知ったから、誰かを殺しても、それは私たちが後悔するだけだと知ったから……だから」
ガスマスクが落ち、穏やかな笑みを浮かべる水無月スズカが、銃口を彼女へと向ける。
「さようなら…先生……今までありがとうございました」
乾いた銃声が、だけど確かな重みを持って彼女の核を貫いた。
「あぁ、私の神秘が………私の力が抜けて………」
核を撃ち抜かれた彼女は力無くそこに座り込んだ。
「…最後まで貴様は自分の生徒を見ることがなかったな」
−−−俺の独り言はバシリカに響いて消えていった
【 プロフィール 】
名前:スズカ
フルネーム:水無月スズカ
レアリティ:⭐︎2
役割:STRIKER
ポジション: MIDDLE
クラス:サポーター
武器種:GL(MGL−140)
EX:一私たちは自由だ!
演出:祈りを捧げた後、ガスマスクを脱ぎ捨てる
円形範囲内に対して爆撃を行い敵に331%のダメージを与え、攻撃力を20%下げる
NS:私たちはあなたを否定する!
30秒毎に攻撃力を37.1%増加
PS:あったかご飯!
HPを26.6増加
SS: Vanitas vanitatum et omnia vanitas
アリウス分校所属の生徒の回避率・防御力を20%増加
初めてオリジナル生徒を考えたので能力はこれで良いのかとちょっと不安なところがあります。