「よくこんな状態でミレニアムまで来れたねリジー、右腕部損壊、左腕部はパーツが幾つか破損、両脚部はひび割れと骨組みとなる部位の一部欠損。腹部は電子信号を送る部位がイカれてる…待て、本当にどうやってここまで来たんだ?腕どころか足すら動けないはず」
「そこはあれだ。部下に送ってもらった。それに俺の身体が機械とはいえこれでも心は人間だ。気合いで歩いた」
身体が重い感じはするけどそれでも動けないほどじゃないからな。これもキヴォトス人の神秘と言うところか。
「俺はともかくパワードスーツは何とかなるのか?白石ウタハ、新武装とかも色々と壊されたんだけど」
「もちろん、改造が出来て修理が出来ないわけがないさ」
助かった。毎回言ってるけどこれ壊したら始末書書かされるだけじゃ済まないからね。
「それとリジーは仕事とか色々と問題があるだろうから、応急修理だけは済ませておく、日常生活をする分には何も問題はないが銃撃戦は避けた方が良い。それと定期的にここに来てくれ、リジーの方は確かに損傷は酷いがパワードスーツよりも修理は簡単だ。1週間もあれば完璧に治せる」
マジで?
「それにしても、まさかカイザーPMC理事を修理する日が来るとはね」
「俺だけなら会社にいるエンジニアに任せようと思ったんだけど、パワードスーツのついでにと思ってね」
「……自分はついでなのか」
…ほんとだ!?いやでも死んでないからセーフか?セーフだな。うん。
「それじゃあパワードスーツ共々よろしく頼む」
俺が一安心したところでエンジニア部のドアが開いてアリスが入ってきた。
「ウタハ先輩!リジーが来たって本当ですか!コラボのことです…か?」
「おっと、タイミングがなんとも」
アリスが真顔のままカタカタと震え出して突然大声で叫んだ。
「リジーが……リジーが!」
「リジーがボロボロの瀕死状態に!?モモイ!ミドリ!ユズ!リジーがーーー!」
「ちょ!?アリス声がデカい!誤解だ誤解!」
「いや、事実だろう」
「白石ウタハ!余計なことは言わないでくれるか!?」
足を修理するために機能を完全に切ってるから追いかけたくても追いかけられなくてもどかしい!
「白石ウタハ!足だけでも何とかならない!?」
「無理だね。今動かすと脚部を完全に取り替えないといけなくなる」
「そんなに酷かったのか!?」
「だから言っただろう?ここに来れたのが不思議だって」
まさか取り替えが必要な程とは思わないじゃん?
「あぁ〜、これ絶対後で根掘り葉掘り聞かれるパターンじゃん!」
「エンジニア部に来るならこう言うことも想定しておくべきだったね」
何でか知らないけどミレニアムに来ると毎回アリスに居場所がバレてゲーム部に連れてかれるんだよな。どうなってんだ?
−−−この後、なぜか一緒に来ていたリオにも事情を説明すると泣かれたしキレられた