「…あなたが死にかけだとアリスから聞いた時どれだけ肝を冷やしたことか。しっかりと反省してちょうだい」
「いや、それは分かったけど謹慎って、俺カイザーPMC理事なんだけど」
「都合の良い時だけ理事にならないでくれるかしら?今のあなたは海崎リジー、ただの傭兵よ。ただの謹慎が嫌ならば依頼を出させてもらうわ」
ただの謹慎にそこまでするか!?
「分かった!分かったから!そんなことにお金を使うんじゃない!」
心配してくれるのは嬉しいけどそこにお金を掛けないで!ただでさえエリドゥのことでお金使ってんだから!
「よし、応急修理は完了した。これで日常生活は出来る」
「助かる」
試しに動かしてみると特に動かしにくさは感じない。歩くだけなら確かに出来そうだ。
「リジー死なないよね!?大丈夫だよね!?」
「だからそれは誤解だって言っただろモモイ、アリスが俺の姿を見て勘違いしちゃっただけなんだよ」
「…本当ですか?アリスは知ってます。そう言うことを言う仲間キャラは実は死に掛けの瀕死で主人公が居なくなったところで密かに息を引き取るんです!」
「いや足と腕が壊れたくらいじゃ死なんよ」
ってかなんのゲームやってんだよアリス。俺そんなタイプの人間に見えるか?
「アリスちゃんからリジーが死に掛けだって聞いて、ほんとに驚いたんだから。まさかエデン条約の現場に行ってその元凶叩いてたなんて思わなかったけど」
「先生からの依頼だったからな。それに俺がムカついたのもある」
攻め入った時のアリウスの校舎は、本当にボロボロだった。なのにベアトリーチェのバシリカだけは綺麗だったんだから本当に腹が立つ。
「あぁ、そうだ、モモイ、実はアリウスの子たちはゲームに興味があるらしくって、それで今度うちの会社まで来てゲームを幾つか紹介してくれないか?」
「オッケー!私がとびっきりの名作を持っていくね!」
モモイのチョイスに任せれば安心だな。これで少しは馴染んでくれると良いんだけど。
「ところであなた、アリウス分校の彼女たちを引き取ると言っていたけど。大丈夫なの?」
「あぁ、何も問題はない。あの子たちにいま必要なのは教育ではなく、心と体を癒すための場所だ。俺の会社ほどうってつけな場所はないと思っている」
「そう、あなたが納得しているのなら良いわ。もし困っているならミレニアムで引き取ろうと思っていたから」
それもありかと思ったんだけどミレニアムって結果主義の学校だからな。成果を出さないといけないからあの子たちの負担になると思うし。
「よし、仮の腕も付けた。銃などを扱わなければ壊れる心配はないよ」
「む、そうか、ありがとう白石ウタハ」
「電子信号の部分は早急に直す必要があるから今日はそこに集中的に修理しよう、それじゃあゲーム開発部、会長、部屋から出て欲しい、ここは重要な部位だから集中したいからね」
−−−それにしても白石ウタハがさっきから椅子にしてるのって彼女のドローンじゃなかったか?なんで椅子に?