成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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四十八話 ゲームのモデル〜?なぜに?

 

 「あ〜昨日は酷い目にあった」

 

 俺なんか便利屋との遭遇率多くね?まだ二回だけだけどさ。

 

 『理事、お客様がお越しになっています』

 「誰だ?」

 『ミレニアムサイエンススクールの学生です』

 「分かった。通せ」

 

 ミレニアムと言うと、リオか?ミレニアムで俺がカイザーPMC理事だって知ってるのはリオだけだし。

 

 「リジー!ちょっと話を聞いて!」

 「モモイ!?」

 

 前に会社に遊びに来てもモモイはまだ俺が傭兵だとしか思ってない筈だろ!?

 

 「お願い!傭兵リジーをゲームのキャラクターに使わせて!」

 「……はい?」

 

 何を言ってるんだこの子?いや、意味は分かる。分かるけどなんで俺がゲームキャラに?

 

 「説明を求める」

 「えっと、いま新しいゲームを作ってるんだけど。そのゲームは先生が主人公のゲームで、あ!もちろん先生にも許可は取ってるよ!」

 

 先生が主人公のゲーム、まぁいま居る世界が先生が主人公のゲームだわな。俺が色々やってるせいで本来の物語とは変わってるだろうけど。

 

 「それでリジーを隠しプレイアブルキャラとして使いたいの!」

 「…隠しプレイアブル?」

 「うん!ゲームの名前はキヴォトス無双!あらすじはこう!突然キヴォトスにやって来た先生はヘイローが無いからどこかの学校に身を置くことになった。その時の学校は最初アビドス、ミレニアム、ゲヘナ、トリニティの4つになるの!」

 

 無双って、先生主人公なのにどうやって無双するんだよ。

 

 「その学校で突然何者かの襲撃が始まる!戦う事が出来ない先生は自分が戦う事が出来れば良いのにと思ったそんな時!」

 

 ん〜〜?なんだか身に覚えと言うか聞き覚えのあるパターンだぞ?これなんか後の展開が分かってきたかもしれない。

 

 「謎の一般人リジーからパワードスーツを貰った。パワードスーツを貰った先生はピンチに陥った生徒たちを次々に救っていくのがこのゲームのチュートリアル!」

 「…先生の指示があればそんなピンチになる状況は無さそうだがな」

 「ゲームだから良いの!それにこれは先生に取ってもらった生徒アンケートの結果でもあるんだから!」

 

 おう、もうそんなにたくさんの生徒を魅了してたか先生…人気者だな。その点俺は海崎リジーとしてはそこまで生徒に接してないし馴染みが無さそうに思えるんだが。なんで俺をキャラクターに?しかも味方側で。

 

 「モモイ、聞いてて思ったんだが俺がプレイアブルになる要素は?」

 「んっと、謎の一般人リジーは実は傭兵団の長で、あの襲撃はリジーによるものだった!そんなリジーには一人の少女を救いたいと言う一心で先生や生徒と敵対する!」

 

 待て、なんだか凄い聞き覚えのあるフレーズが流れたぞ?その襲撃って恐らくミレニアムの事だよな?ヘルメット団を先生にぶつけた時の話だよなそれ。ちょっとモモイさん?

 

 嫌な予感を覚えつつ俺はモモイの話を聞く。

 

 「リジーは最初は味方として登場するんだけど後々にリジーが最初の襲撃の元凶だって判明する。その時にリジーは先生や生徒たちにとある質問をする。「トロッコ問題は知っているか?お前たちはトロッコのレバーを引くか?引かないか?」って、それで先生が答える前にリジーとの戦闘が始まる。リジー敵対ステージではその問題に該当するイベントが発生して、両方解決した上でリジーを倒すと後からは味方として登場するようになって別のステージでその少女を救うイベントをクリアするとリジーが使えるようになるんだよ!」

 

 はい、完全にエリドゥの時のオマージュですね。お疲れ様でした。

 

 「モモイ…流石にエリドゥのことに似たことをゲームにするのはちょっと」

 「ちなみにこのシナリオは会長が考えてくれたんだよ!」

 「リオ!?」

 

 まさかの本人が考えたことだった!つまりその少女って言うのはリオのことか?ミレニアムで俺が助けたいと思っていたのはリオだったし。

 

 「当初ではアリスはその役だったんだけどこれは会長の方が似合うんじゃないかと思って会長に変更したんだ!私が!」

 

 あぁ、確かにアリスとも遊んだしな、ミレニアムに行くと高確率で見つかってゲーム開発部に連行されるけど…あの子には追跡装置でも付いてるのか?

 

 「ちなみにデザインはこちら」

 

 モモイに一つの動画をドヤ顔で見せられた。その動画の俺は見た目は特に変わりはないけど衣装が黒い軍服で上着をマントのように羽織っている。SMGを片手に薙ぎ払い、タックル、パンチなどで攻撃をして、恐らく必殺の部分ではパワードスーツに乗り込んで高笑いしながらのフルバースト。

 

 「…モモイ、このボイスは?」

 「会長に頼んで録音を貰った!」

 「……そうか」

 

 リオ、ゲームに嵌り過ぎだろ。

 

 「…分かった。許可するよ…そんだけキャラの細部まで作ってんなら勿体ないしな」

 「それじゃあリジー!ゲーム用のボイス録りたいから学校に来て!」

 「今から!?」

 

 モモイがうんうんとキラキラしながら頷くから断り辛い。くっそ〜俺こう言うのに弱いんだよ。

 

 「それじゃあ少し待て、この書類を終わらせるから」

 「うん!ありがとう!」

 

 モモイはソファに座り込んでピコピコとゲームをやり始める

 

 −−−結局モモイは俺をカイザーPMC理事だと気付いてないのか?

 

 

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