成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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四十九話 よっし録音するか!

 

 「それで?録音って言っても何をするんだ?」

 「リジーにはここに書かれてるセリフの通りに喋って欲しいんだ。それと敵として遭遇した時のセリフや味方と合流した時にセリフとかも!リジー以外の人の分は先生に説明してもらって許可してもらった人だけの分を撮ってるよ!」

 

 なるほど。じゃあそこまで多く無さそうだな。

 

 「ちょっと準備するから待っててね!」

 

 モモイたちがバタバタと音を立てながら扉の向こうで準備をし始める。

 

 「“良かったの?リジーはPMC理事だし色々と問題があるんじゃ?“」

 「そんな事はないぞ?ガラスと魚の餌でカイザーコーポレーションに貢献したから勝手に新しい商品の販売をしても良くなったんだ。あれのお陰でかなり懐が潤ったらしいからな」

 

 上の方もアビドスにそんな価値があるとは思ってなかったみたいでかなり驚いてたな。

 

 「リジー!準備できたよ〜!」

 「分かった!そっちに行く」

 

 さてどんなセリフがあるのかと。

 

 【 先生との出会い編 】

 

 「“生徒が頑張っているのに、私はここで指示をすることしか出来ないなんて“」

 

 『先生は自分に力があればと思いながら拳を握り、戦場を見つめる。そこに大柄なオートマタが先生に声を掛けた』

 

 いや、ナレーションモモイかよ。お前もプレイアブルに入ってるのさっき見たけど良いのかプレイアブルキャラがナレーションやってて。

 

 「おい!そこのお前、ここは危ないぞ?さっさと避難したらどうだ」

 「“生徒をおいてはいけない。せめて私に出来ることしたいんだ“」

 「生徒?お前は教師なのか?………」

 

 『大柄なオートマタは先生が学校の教師だと知ると考え込むような仕草をしながら黙り込んだ。何かを決めたのか深く頷いて先生に向き直る』

 

 「一つ提案なんだがお前、俺のパワードスーツを貰ってくれないか?」

 「“え!?良いのかい?“」

 「構わん、実は護身用にと思って買った物なんだがコックピットが小さいやつを買ってしまってな。困っていたんだ」

 

 『大柄なオートマタは自分の後ろにある大きなメカを先生に譲りその場を去ろうとすると先生に引き止められた』

 

 ここら辺はまぁ、違うんだな。先生と俺をモデルにしてるなら先生が買い取ったにするかと思ったんだけど。そもそも先生の登場の仕方が違ったか。

 

 「“待って欲しい、今度このお礼をしたいんだけど。あなたの名前は?“」

 「…リジー、ただの一般人のリジーだ。じゃあな先生」

 

 『リジーと名乗った謎のオートマタはキヴォトスの路地へと去っていく。こうして戦うための力を手に入れた先生は自身の生徒を守るため戦場へと向かう』

 

 「カット!」

 「リジー凄いね!なんだか初めてリジーと会った時みたいな感じだったよ!」

 

 成り変わりしてからカイザーマンだの傭兵リジーだの色々演じてたからな。いや、本音ダダ漏れだったところもあるけどさ。

 

 「ところで、プレイアブルキャラは誰が出るんだ?」

 「えっと、まずミレニアムでは私とミドリ、アリスと会長とユウカ」

 

 なるほど、確かに俺がリオを救う役になるならリオもそうなるのか。あれか?リオの場合だったらアヴァンギャルド君で攻撃するのか?

 

 「ゲヘナからは便利屋68とゲヘナの風紀委員長!」

 「よく許可が出たな!?」

 

 ゲヘナの風気委員長って言うと調印式の時にユスティナ生徒相手に無双してたあの子だろ!?エンジニア部で改造されたパワードスーツでも勝てる気がしなかったぞ。

 

 「無双ゲームだから最初は弱いけど良い?って聞いたら普通にオッケーもらった!」

 「ノリ軽いな、いや、先生も一緒に居たのか?」

 

 それならありえるかも?先生あれでド天然タラシだからな。

 

 「アビドスからはホシノとシロコとノノミ!」

 「呼び捨てにする程の仲になっていたか。うん、まぁ仲が良いのは良い事だな」

 

 黒見セリカと奥空アヤネは参加しなかったのか。なんだかんだでノリがいいからやると思ったんだけど。

 

 「トリニティからはミカとヒフミとアズサ!」

 「…ん?え、ティーパーティーの許可も取ってきたのか?」

 「先生のお陰で、それとリジーのお陰でもあるよ?」

 「俺の?」

 

 聖園ミカに対して悪役ムーブしてた記憶しかないんだけど。

 

 「それと傭兵団からはスピアとスズカとリジーだよ!」

 「お前いつ俺のとこの部下に声を掛けた!?」

 

 俺ちょっとモモイの行動力を舐めてたかもしれない。まさかここまで外堀を埋められていたとは。

 

 「俺が断ると思わなかったのか?」

 「うん!リジーなら面白そうだと思ってやってくれると思ってたからね」

 

 変なとこで信頼されても困るんだけど。

 

 「それじゃあ後はこっちの敵としての遭遇ボイスや味方としての合流ボイスと、あれとこれと」

 「お〜まさに無双ゲームって言えるような場面だな」

 

 −−−それから日数を掛けて収録をして、俺はモモイが変な設定を付け足さないように監督しながらゲームを作った

 

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