「やっぱり練習用ドローン相手じゃあそこまで良い特訓は出来ないか」
「いや、理事あなた一体何体のドローン使うつもりですか既に30体は壊されてるんですが」
「ゲヘナの風気委員長なら俺が30倒す間に100は倒してるぞ」
そもそも練習用ドローンなんてそこまで金が掛からないんだから良いだろ。練習の為に使わず何が練習用ドローンか。
「エンジニア君、ドローンを50体にしてくれ」
「50!?あなた単独でどれだけの相手をする想定なんですか!?」
「さぁな、100は超えるんじゃないか?パワードスーツで相手したのは100以上だったからな、少なくとも生身でもそれくらいを倒せるくらいにはしたい」
「あぁもう、どうなっても知りませんよ?」
エンジニア君が端末を操作し、ドローンを用意してる間に俺はガンラックからperch for small birdsと憤怒の代弁者、それとヴィランを取り出して持ってた武器と入れ替える。
「よし、良いぞ!エンジニア君!」
「対軍隊用シミュレーションスタート、戦場は市街地とします」
演習場の床が迫り上がり街のビルのような形になっていく。街灯や信号、道路なども再現されていき街そっくりになった。
「う〜ん、相変わらず素晴らしい技術だなこれは」
「ドローン投入」
エンジニア君がそう言い、演習場のあらゆる場所からドローンが現れて俺に狙いを定めてくる。
「まずは近い相手から仕留めるか」
近くに落ちている瓦礫を手に取り、それを盾の様に使いながら接近しゼロ距離で吹き飛ばしていく。
『敵の接近を確認!』
「おっと、危ない」
持っていた瓦礫を放り投げて視界を遮り、下から拳を突き上げ更にその後ろにいるやつを蹴飛ばして飛び上がる。
「次はこいつだな」
憤怒の代弁者を手に取りスナイパーを処理していくが、やはり狙い撃ちは苦手みたいで何回か外した。
「これはかなり練習しないと当たらんなぁ」
「逆になんであまり使った事のないSRをそこまで使えるんですか。普通でしたら一発も当たりませんよ」
「HGで狙う事自体は慣れたからな」
『残存勢力の残り30』
壁に隠れながらSGのリロードをしてるとそんな放送が聞こえる。おかしいな?今ので倒したのは精々10かそこらの筈なんだけど。
「そら!プレゼントをくれてやる!」
纏まっている所に向かってRLを撃って吹き飛ばす。その時に車に誘爆したのかしてかなりの規模になってしまった。
「おぉう、思ったより派手にいったな」
「あなたそれ本当に初めてなんです?瞬時に狙いを付けて敵の中心地に当てるなんて初心者が出来る芸当じゃないと思うんですが」
「シミュレート自体は何度もしてたからな。後は実戦でどこまで出来るかだな」
シミュレートのお陰でイメージは掴めていたし後は10発撃って10発当てれる様になれば良しだ。
「はぁ、理事、あなたも生徒と負けず劣らず。いえ、それ以上に規格外ですね。サブウェポンを持つことはあっても全種類の武器を使う人なんてキヴォトスには居ませんよ」
「だろうな、だけどやっぱり弾薬と収納場所がネックなんだよなぁ。持っていく事が出来ても3つだし、パワードスーツにも全部収納できる訳じゃない」
腕をクロスして突進し相手を吹き飛ばした後に左右にいるやつを撃つ、少し遠い所にいる相手にはクラスター爆弾で対処する。
『残存勢力が存在しません。シミュレーションを終了します』
「それこそ理事がちょくちょく行くエンジニア部に頼めば良いでしょう、あれほどの腕を持っているならその問題のすぐに解決するでしょう?」
「そうか、その手があったか」
確かにパワードスーツ改造出来るし、俺の修理も出来るしで、何かしらの解決案は出そうだな。
−−−特訓を終わらせた俺は早速ミレニアムに行く事にした