「ウタハ、突然済まないな」
「構わないさ。キミには良いデータを取らせてもらってるからね」
「そう言ってくれると助かる。今回なんだが。実は新しく武器をオーダーメイドしてな。数があるからそれを全部持ち運べる様にしたいんだが何か良い物はないだろうか?」
持ってきた武器を並べると彼女は一つずつ手に持ち確認していく。
「……リジー、どうやらキミもロマンに生きてる様だ。素晴らしい試みだよ」
「それで?何か方法は?」
「もちろんある。ここ最近新しく開発し始めたドローンがある」
彼女が指差した方向を見てみると、そこに何か四角くて二本足のドローンが置かれていた。
「あれは机を改造して造っている」
「机!?原型がないんだけど!?」
「ちなみに私の隣にいる「雷ちゃん」は椅子を改造したものだ」
「椅子ぅうううう!?」
完全にセントリーガンじゃねえかよ!椅子の要素どこ!?なんで普通の椅子がこんなガチガチのドローンになるんだよ!?技術力やばいな!?
「いや、だからこそ相談しに来たんだったな」
「改造中のこれを使って弾薬の補充と自動的に欲しい武器を射出、収納が出来るようにしようと思う。更にあのパワードスーツに取り付ける為のパーツを付ければMGのマガジンとしても扱えるようにすれば一石三鳥」
「なんかもっと凄い事なりそうだな。手軽に持っていけるガンラックを想像してたんだが」
「それは勿体無いじゃないか」
勿体無いのか。これだけ武器があれば充分だと思うんだけどな。
「それじゃあ「電ちゃん」の改造を手伝ってくれ。リジー、キミも機械は弄れるだろう?」
「電ちゃん?」
「あぁ、雷ちゃんの妹になるから電ちゃんさ。良い名前だろう?」
「…そうだな」
机の改造を手伝ってと言われた俺の心情を考えてくれ。どう手を付ければ良いのか分からんぞ。
「まぁほとんど完成しているからやる事は付属パーツを付ける事と中身をガンラック仕様にする事、これで弾薬箱にもなるから便利な筈だよ」
「ふむ、それくらいなら俺でも出来るな。しかし良かったのか?これはお前が始めていたドローンだろ?」
「良いとも、私には雷ちゃんが居るからね」
じゃあなんでドローン作ってるんだよ。
「電ちゃんは元々、リジーとリジーのパワードスーツから得た戦闘データを元に造っていたから良い機会だったよ。雷ちゃんがPMC兵数百体に匹敵するのに対して、電ちゃんはカイザーPMC数千体の戦闘能力がある」
「ちょっと待て!この子そんなに能力高かったのか!?しかもそれよりも上の電ちゃんって、本当にただの椅子と机を改造したんだよな!?」
ちょっとへこむぞ!?最近はアビドスの生徒たちと良い勝負する様になってきたのに。なんでパワードスーツレベルのドローンをポンと造り出せるんだよ!!
「あぁ、証拠にこれは改造する前の二体の写真だ」
「……ビフォーアフターが過ぎるだろ」
「これもロマンさ」
−−−モモイとミドリが頭の良いバカと言うだけはあるな。こいつ天才的な頭脳をロマンに全振りしてやがる