「ようやく匂いが無くなったぞ」
「流石ジョロキア、ハバネロよりも辛いと言われるだけはありますね」
「黒服はまだ気絶してますが無視で良いでしょう」
「ダメなこった!」
「そうだな。デカルコマニーよ。これはしばらく目覚めぬ」
それは気絶してしばらく起きる気配がないと言う意味でのダメって言う意味で言ってたの?デカルコマニー語の理解が出来ない。
「ホシノはいつの間にか復活してるベアトリーチェとテレビ見てるし、なんであんな馴染んでるんだ」
「ねぇ、リジー、聞きたい事があるんだけどさ〜…生徒についてどう思ってるの?」
「ん?急だな、それはどう言う意図で聞いたんだ?」
「みんなで考察してたんだよねぇ。リジーっていつも私たちの事をどう思ってるんだろ〜って、良い機会だから聞いちゃおうかなって」
それって順番に?あ、順番にですか。そうですか。
「そうだな。まずはセリカか、彼女は真面目で努力家だと思っている。マルチ商法に引っ掛かるのが偶に傷だが、それもアビドスの借金を返すためだしな」
「よく見てるね〜リジーもストーカーしてた?」
「するか!!」
なんでそうなるんだよ全く。
「アヤネは少し力を肩を抜けば良いと思うな。真面目なのは良いがいつか過労で倒れてしまうぞあれでは、彼女がドローンで運ぶ回復物資はアビドス生徒の前線を維持していると言っても過言ではない。彼女の支援があるからこそ大軍と戦う事が出来ている」
「やっぱりそう思う〜?おじさんが力を抜くように言っても中々肩の力を抜けないんだよね〜」
「不器用だが、それもまた彼女の魅力だろ」
突然のちゃぶ台返しはやめて欲しいけど。
「シロコはまず銀行強盗を勧めるのはやめろ。何を考えているのか分からんところがあるが、それでもアビドス生徒のために何かをしようと不器用ながら努力している優しい子だと思う」
「自慢の後輩だよ。みんな」
そりゃ自慢だろうなぁ、借金相手に啖呵切って喧嘩するような子たちだし。
「ノノミは…なんだ?あの子はアイドルに何か思い入れでもあるのか?…まぁ、そんなマイペースなところがアビドスの生徒にとっては安定剤になるんだろうな。彼女が居るのと居ないのとでは空気が違う、ああして場の空気を和ませる事が出来るのも彼女の特徴だろう」
「良いと思うけどな〜アイドル」
「じゃあやるか?アイドル」
「……うへぇ」
目を逸らすな目を。こっち見ろ!
「ホシノはぐうたらしてるように見えて誰よりもアビドスの事を大切に思っていていざという時の判断をする事が出来る。教官の仕事を持ってきた時も最初は疑っていただろうが。アビドスの未来を考えて承諾したんだろう?疑う事を知らないアビドス生徒の中で誰よりも警戒心が高く、強い子だと思っているぞ」
「…強い?私が?」
「あぁ、だが心配にもなる、無理をしているんじゃないかとな」
「………そっかぁ、でもへーきだよ。今は良いサボり場所があるし」
おい、セリカたちが居ない時にも会社に居ると思ったらまさかサボってたのか?
「いや〜思ったよりもベタ褒めだね〜おじさん照れちゃうな〜」
「事実を言っただけだろ?」
「うへへ、それじゃあ続きどうぞ〜」
次と言うと、ミレニアムか、あっちも大変だったなぁ。着いた当初アリスに攫われたし。
「リオは共犯者で友人と言ったところか。子供なのに背負う必要のない責任を一人で背負おうとしてたな、誰よりもキヴォトスの事を案じて誰よりも責任感が強かった。だから俺も彼女の事を支えたいと思ったし放っておけなかった」
「…ん〜もしかして先生が内緒にしてる事と関係ある?」
「まぁな」
表向きは謎の傭兵がミレニアムを襲撃した事になったし、エリドゥもリオは秘密裏に用意してた防衛施設だったってことで落ち着いた。
「トキは普段無表情だがな、中々に愉快犯だぞ。気が付けばスッと横にいる事があるしこの前なんてパーティハットに鼻メガネを掛けてリオを爆笑させてた」
「いつも一緒にいるあの子か〜、話した事はないけど面白い子なんだね〜」
俺もあれは笑った。まさかトキがそんな行動するなんて想像もしなかったからな。
「アリスは。自分の事を勇者だと言う不思議な子だったな〜力も強かったし。いつも元気で誰かと楽しい事を共有する事が出来る優しい子だと思う」
「へ〜どんな風に出会ったの?」
「パンケーキを食べていたら横から「ジー」と声を出して見てた」
しかも状態異常「魅了」をパンケーキに掛けられたなんて言ってたし。ほんと不思議だった。
「モモイはシナリオこそは滅茶苦茶だがゲームに対する熱意は本物だ。ゲームをする人を楽しませたいと言う想いを確かに感じたからな。行動力も凄まじく、好きな事にはまさに一直線だ」
「あ〜テイルズ・サガ・クロニクルの事だよね…初見殺しの連発だった」
「絶叫系のゲームではないが叫ばずにはいられないゲームだった」
前世含めてもやったことのないゲームだったよ。色んな意味で。
「ミドリはそうだな、活発なモモイとは違って大人しい方だが、それでも友達思いで、友達の為ならばすぐに行動する事が出来る強い意志がある。それにモモイの事を支えているのは間違いなく彼女だろうな。モモイもミドリに絶対的な信頼をしているのがよく分かる」
「ほんと良く見てるね〜おじさんびっくり」
「先生よりも付き合いは短いがそれでも彼女たちのことはそれなりに理解してるつもりだ」
エリドゥの時は素晴らしい程の連携を見せてくれたからな。
「ユズ…う〜ん、正直彼女とはあまり喋った事がないから分からん。ゲームの凄まじいテクニックがある事と個性的なゲーム開発部を纏める事が出来ることくらいか?」
「いつもビクビクしてるからね〜私も仲良くなりたいんだけど」
会話をする事があればちょっとは分かると思うんだけどな。
「ウタハはいつも世話になってるな。俺のパワードスーツに俺の修理、それに武器を全部持っていくための案を考えてくれたりな、椅子や机をあんな風に改造できるあたり、まさに天才の一言が当てはまるだろう」
「……え?椅子?」
「そう、椅子」
自力走行型の弾薬ボックス電ちゃんも机だしな。
「え〜次はアルか、彼女はカッコいいアウトローである事を心掛けている少女で、その為の努力を怠らない努力家だ。社員である彼女たちの事を信頼しているし信頼されている。いい関係だと思っているよ」
「社長ちゃんか〜あの子面白い子だよね〜」
「まぁ、見ていて飽きないな」
時々鋭い予想をするのが恐ろしいが。
「ハルカは自信が無さげだがそれでも便利屋としての能力は高い、誰かに気付かれないよう近づいて不意を突く事が出来る。あれだけ素晴らしい能力があるのだから自信を持っても良いだろうに」
「先生は見つける事が出来るみたいだけどね〜」
「そりゃ先生の目がとても良いと言う事だろう」
俺もバナナの皮なんてハルカが声を掛けるまで気が付かなかったし。
「ムツキはまるで小悪魔のような悪戯っ子だ。俺が慌てふためいている所を楽しんでいるし、観察眼が鋭い。何かを隠そうと思っても隠し通せる気がしない。彼女がアルのセコムと言っても違和感はないぞ」
「アヤネちゃんによく絡んでるし、結構気に入られてるのかも?」
「そうなのか?」
弱みを見せたらずっと弄られるだろうな。
「カヨコは……う〜ん、彼女ともあんまり話をした事がないな。だがよく猫カフェに来るから猫が好きだってのは分かるぞ。俺も時々依頼報酬に猫の写真集を送ったりするし」
「そうなの?結構可愛いところもあるんだね〜」
「彼女は目付きが鋭いから不良だと思われがちだが、俺からすれば将来は美人に成長するだろうなとしか思わん」
それに俺も前世では目付きが怖いって言われてたし。なんか共感するんだよね。
「次はミカだな、順番で言うなら…あの子は誰とでも仲良くなりたいと思っているし、ゲヘナとの架け橋になってくれるんじゃないかと思ってる。ゲヘナは嫌いだと言っているがよくアルたちと遊んでいるところを見てるしな」
「架け橋とは大きく出たね〜」
「それぐらい彼女は人を惹きつける魅力があるって事だ」
なんか改めてこう言う事を言うの恥ずかしいな。
「ナギサは一見するとお嬢様に見えるがありゃそう見えるように努力してる苦労人だな。トリニティのイメージを損なわない為に誰よりも努力してるが、テンパるとロールケーキを口にぶち込んでくる」
「ロールケーキを口にぶち込んでくる!?」
「俺もミカも実際やられた」
どこに仕舞っているんだと思うようなデカいロールケーキをな。
「生徒ではないがスピアの事も言っとくか、この際だし。あの子は少し変わってるなぁ、楽をして金を稼ぎたいと言ってる割に特攻部隊の隊長だし、割と最初から俺に気安い感じだった。俺としてもかなり頼りにしている。彼女が特攻を仕掛けるお陰で俺も行動がしやすい」
「ほほ〜う。上司と部下の信頼関係ということか〜」
「そんなところだ」
アビドス生徒の次に付き合いの長い子だな。今思えば。
「サオリは責任感が強く、自分に厳しい子だ。自分が無知である事を認め、新しい事を積極的に学んでいっている。俺としても彼女の悩みは分かるから応援してるよ」
「サオリ?」
「あぁ、髪の色が黒くて青い長髪の子だ」
ホシノはまだ会った事なかったか。
「ミサキは偶にコーヒーを一緒に飲んで星を見たりするな。お互い何も話したりはしないんだが、結構居心地の良い時間だったりする」
「天体観測か〜…あ、今度プラネタリウムでも造る〜?」
「お前は一体どれだけ俺に事業を立ち上げさせるつもりだ?意見ありがとう」
サラッと新しい提案を出してきたなホシノ。それとベアトリーチェ、蹲るならせめてソファの上で蹲ってくれ、床だと背中痛めるぞ。
「ヒヨリは俺の狙撃の先生と言ったところか。暇があったら狙撃の仕方を教わっている。戦闘技術を鍛えていただけあって素晴らしい狙撃の腕前だぞ?」
「その調子でショットガンも扱っていってね〜せっかく買ったんだからね?」
「分かってる。しっかりそっちの特訓もしてるさ」
まだまだだけどな。
「アツコとは花壇について話をしてたりするな。どんな花を育てたいか、どんな花を飾るかとか…なんか距離感が近いけど」
「へ〜そうなんだ。人気者だね〜」
「そうか?俺よりも先生の方が人気だと思うが」
ホシノだって先生LOVE勢だろ?多分ゲヘナの風紀委員長とミカもそうなんじゃないか?
「スズカはとにかく色々と手を伸ばして挑戦しているチャレンジャーだな。どれも物珍しいのかいつも目を輝かせてるよ。俺としても喜ばしいのは確かだな」
「可愛い生徒が元気にしてるから?」
「まぁ……そうだな」
おいホシノ、なんだそのにやけ顔は…。
「RABBIT小隊の彼女たちはあまり出会ってないからなぁ、時々和牛ステーキ弁当を差し入れしに行く時だけだし今はノーコメントだな」
「和牛ステーキって、結構高かった気がする」
「仕方ないだろ。あんな美味そうに食べてたらな」
いつもはもやし弁当らしいし。
「カンナは良い仕事仲間だ。治安維持をしている時や小競り合いが起こった時によく連携をして事態の対処をしてる」
「あ〜だから最近ヴァルキューレの装備がPMC製になってたんだね〜」
「インダストリーとするより全然マシだろ?」
これでしばらくは気にしなくて良いから一安心だ、
「カヤは誰よりも超人になろうと努力している健気な子だ。連邦生徒会長が帰ってきて、いつでも安心して任せてくれるような生徒会長になろうとしている」
「そっか。リジーってカヤちゃんとも関わりがあったから会社に遊びにきてたんだね〜」
「まぁな、仕事の一部も連邦生徒会のものだし」
これで全員か?多分全員だな、
「深い関わりのある生徒はこれで全員だが、どうだ?お前たちの予想と合ってたか?」
「うへへ、大体はね〜答えてくれてありがとう」
「…?…そうか、なら良かった」
−−−後日、会社に行くとみんながいつもより上機嫌だったんだが。どうしたんだろうか?