「き、来たぞぉ!」
「まだこんなに居るのか」
『リジー、RL兵が後方に三人居ます』
「っふん!」
「「「ぐわぁ!!」」」
ジュエルボックスを取り出して全弾撃ち周りに居た兵士ごと吹き飛ばす。吹き飛ばして勢いで飛んできたバリケードを掴み、それを盾に一気に詰め寄ってSGで更に陣形に穴を開ける。
「先生!こっちで道は合ってるんだろうな?」
「“間違いないよ!そのまま進んで!“」
「援護は私たちSRTに任せてください!」
「おいおい、社長直属の部下であるアタシらを忘れんなよ?」
バリケードからスピアが飛び出して銃弾から砲弾を掻い潜り接近し回転しながら敵をドンドンと倒していく。
「このスリルがさいっこうに痺れるぜ!」
「ック!たかが子供一人に何を手こずっている!」
「たかが子供じゃねぇ!アビドス傭兵団の一番槍!スピア様だぁ!!」
指揮官らしきやつが蹴り飛ばされて近くの兵士ごと倒れた。
「タイチョー!私たちもサポートします!」
「おう!ドンドン来い!こんなスリル逃すのは損だ!」
「やれやれ、楽をしてたいと言ったのはどこの誰だ?」
「楽する時は楽するんだよ!細かい事は気にすんな!」
楽しそうで何より。その調子で怪我しないように頑張るんだぞ。
「相手には数で勝っている!物量で押し込むんだ!」
「数よりも質が圧倒する事はこのキヴォトスでは当たり前!それを見せてやる!」
「“説得力があり過ぎる“」
ん?なんだあいつら、他のPMC兵とはどこか、いやあいつら特殊部隊か!
「先生!気を付けろ!ジェネラルのやつ特殊部隊を出してきやがった!」
「“え?でもミヤコたちに吹き飛ばされてるけど“」
「…あれま〜ほんとだ」
特殊部隊ってなんだっけ?って言いたくなるほどのやられっぷり。うちのPMC兵の方がよっぽど精鋭だぞ。なんせアビドス生徒に訓練付けてもらってるんだからな。
「パワーローダーを出せ!裏切り者のカイザー理事にぶつけてくれる!」
『ほう?私にパワーローダーで勝負を挑んできますか。リジー、ぼっこんぼっこんにしてやってください。この私がなんの変哲のないパワーローダーに負けるはずがありませんので』
(元よりそのつもりだ)
ブースターを噴かして一気に接近し指揮官を殴り飛ばす。
「っぐ!カイザーァアア!貴様!何をトチ狂った!キヴォトスの支配者になる事を捨ててどうする!?」
「興味がない」
「っな!?」
「トチ狂ったのは貴様らだろう?こんな事をしてキヴォトスの民が認めると思うのか?愚かだな」
俺のパワードスーツと似たような構造をしてるが俺のパワードスーツは腕がMGになってる訳じゃあない。だからこうやってシールドを持ちながらSGで攻撃をする事も出来るわけだ。
指揮官のパワーローダーのMGを破壊して盾を押し付ける。
「ば、バカな!最新式のパワーローダーが、旧式のパワードスーツに負けるだと!?」
「お〜?貴様いま俺に喧嘩売ったぞ。こいつはミレニアム製の最新式だ。しかも戦闘サポートしてくれるAIも付いてるし機動力もある。まさに俺専用のオーダーメイドだ。貴様の持ってる量産型と一緒にするな!」
全身のブースターを噴かして思い切り蹴飛ばすと敵の指揮官は壁にめり込んだ。
「……すまん、後で請求書を送っといてくれ」
「“良いよ、そっちはカイザーコーポレーションに請求するし“」
「ん?あれがクラフトチェンバーか?」
「“そうそう、あれ“」
案外あっさり見つかったなぁ。まぁ良いけど。
「先生は行政官を助けにいけ。俺はジェネラルの所に行く。やつが居る場所には検討は付いてる」
「“分かった。お願い“」
俺は先生を見送ってから、逃げられないように全力でジェネラルの所に向かった。
【 執務室 】
「…ジェネラル」
「……カイザー」
執務室に着いたらやつはまるで来る事は分かっていたかの様に堂々としていた。
「…まさか野心の塊のようなやつだったお前が、プレジデントと敵対するとはな」
「支配よりもやり甲斐のある事を見つけた。ただそれだけの事だ」
「……そうか」
お互いにそれ以上言うことはなく同時に銃を構えた。
「……私はいまこのシャーレを吹き飛ばす事は出来る起爆装置を持っている」
「…なるほど」
「理解が早くて助かるよ…それではまた会おう。カイザー…次はこうして会話する事はないだろうがね」
はぁ、ジェネラル。その有能さを支配では無く、別の事に向けられたらこの事件も起きなかっただろうに。
−−−シャーレは取り返したが。何か嫌な予感がするのは気のせいだろうか?