成り変わりカイザー理事の奮闘物語   作:CoCoチキ

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八十四話 またお前かつけ髭の生徒会、いや助かるけどね?

 

 「だぁあああ!この四角いやつほんっとに鬱陶しいな!?」

 

 ただ近寄って押し寄せて来る四角いやつを俺はひたすらに蹴飛ばしていた。なぜかって?こいつに弾を使うのが勿体無い。

 

 「ごめんねリジー、範囲攻撃を持ってる人が正義実現委員会の委員長しか居なくて」

 「まさかケセドってやつはそれを分かった上でこの四角いチビ助を出してきてるんじゃないだろうな!?」

 

 なんで四角いのだけで数百は居るんだよ!数がおかしい!

 

 『……これは俗に言う無限湧きですよ。リジー、本体を叩かなければキリがないです』

 「そんな気はしてたけどマジか。俺一人なら前に進めるが他はそうもいかないぞ?」

 

 そう思った瞬間には四角いチビ助と一緒に他のオートマタも爆撃で吹っ飛んでいた。

 

 「……ご苦労!諸君!」

 「ん?あ!お前は!」

 

 見覚えのあるツインテールにつけ髭とか言う謎ファッションのレッドウィンターの生徒!

 

 「おいらこそが、このレッドウィンター連邦学園の生徒会長であり、環境美化部部長兼、書記長兼、清掃部部長兼、風紀委員兼、給食部部長の——偉大なチェリノ様だ!!」

 

 やっぱり!あのプリンの子だ!

 

 「むむ?そこにいるのはオイラにプリンを献上したオートマタではないか。なぜここに?」

 「……俺はカイザーPMC理事だ。猫カフェは俺の会社が営業してるのもあって新作はどれが良いのかって試食してたんだ」

 「ほう!つまりはプリンを作ってる猫カフェのオーナーと言うことだな!」

 「まぁ……そうだな?」

 

 話聞いてた?カイザーPMC理事って言ったよね。なんで猫カフェの部分しか反応しないのさキミ。

 

 「えーっと……愉快なアクセサリーっすね」

 「レッドウィンターの権威を象徴してるらしいあの髭」

 「……そう…なんすね?」

 

 そう言う反応になるよな。俺もそうだった。だっていきなりつけ髭を付けた少女が出て来るんだぞ?こっちもこっちで謎過ぎる。

 

 「まぁいい、これなら俺も遠慮なく突撃できる!」

 『武装はSGとSMGにしましょう』

 

 良いチョイスだ!これなら一点突破を狙える!バリケードの類はないからそのまま突進するしかないってのもあるけどな。

 

 SMGでオートマタを順番に倒していきドローンはSGで吹っ飛ばす。空から降ってきた瞬間に端っこに居たやつは蹴り倒し真ん中にいる奴らはSGで纏めて倒した。

 

 直後に後ろから攻撃が当てられて振り返るとさっきまで閉じていた扉が開いてそこから敵が流れ込んできた。

 

 「諸君!プリンのオーナーを守るのだ!あの者は素晴らしいプリンを献上した勲章を持っている!」

 「なんなんすかそのプリンへのこだわり」

 「私も分かるなー!美味しいよねプリン!」

 

 チェリノさん?それだと俺がプリンを部下にしてるみたいに聞こえるからね?

 

 「むむ!道が開けた!突き進めー!」

 「後からやってきたってのにもう指揮官気取りだぜ」

 「まぁまぁ良いじゃないの!ああ言う子が居るだけでも士気が全然違うんだし!」

 「そっすね。あの子のお陰でリジーさんが自由に動ける様になったっす」

 

 相手の方もこれ以上はあの四角いチビ助を出しても意味がないと判断したのか出てこないしな。攻撃にリソースを回したんだろ。

 

 「ん?うわ、ゴリアテも居るのか」

 『ですがあれ大した強さを持ってませんね。精々リジーの蹴りを一発耐えたら良い方でしょう』

 「俺の蹴りって砲弾レベル!?」

 『厳密にはこのパワードスーツに乗ったリジーのです』

 

 あぁびっくりした。幾ら大柄の俺でもそこまで威力はないと思ってたからな。

 

 取り敢えずは飛び出して目の前の敵はチェリノたちに任せ、砲台を叩き壊しもう片方をSGで吹っ飛ばした……筈なんだけど機能を停止した様に下に潜っていったから多分あれ壊れてないな。色彩化すると性質も変わるのか?

 

 「うぉ!?」

 『ゴリアテからの攻撃を確認、コックピットを狙っています』

 「図体デカいのにやらしい攻撃するな!?」

 

 距離が近かったのもあってSGで仰け反らせた後にブースターを噴かしてぶん殴ったらゴリアテは光になって消えた。

 

 「こっちは完全に手応えがあったな。砲台との違いはなんだ?」

 『それは私にも分からないですけど道が開けました。奥の方にケセドを確認』

 「まっっる」

 

 ちょっと角張っているけど非常に丸かった。あれ攻撃して来るのか?

 

 そう思っているとケセドがエネルギー波の様なものを出してオートマタや砲台、ゴリアテを出現させた。

 

 「…あぁ、お前生産工場なのか。そら無限湧きするわ」

 『実際ケセドを目視して気付いたのですがアレはここを制御しているAIだったモノみたいですね。ミレニアムの廃墟で所属不明のオートマタが多数存在していましたがあれはケセドによって作り出された軍隊だったのでしょう』

 「つまりは物量で押しまくるタイプのやつか」

 

 ビナーとはまた違ったタイプのやつだなぁ。

 

 『それと本体が中に入っていて本体を剥き出しにしなければダメージは通り辛いでしょう』

 「長期戦したくない相手だなほんとに」

 

 コンからケセドの説明を受けていたらオートマタやドローン、砲台にゴリアテが全部俺の方を向いた。

 

 「…おっと?」

 『好き勝手やったのでケセドにマークされたようです』

 「見れば分かる」

 

 腕をクロスさせて射撃に耐えていると端っこの方からオートマタたちが倒れていった。

 

 「それ大丈夫なんすか!?」

 「あ〜一見ピンチに見えるかもしれんが全くのノーダメだ」

 

 いや嘘ついた。集中砲火喰らってるから若干ダメージ受けてるな。

 

 「ひゃっははははあぁーーっ!」

 「そいつばっかに集中してんじゃねえぞ!」

 

 左右からメイドと正義実現委員が一気に殲滅しケセドに攻撃を与えれる様になったが。コンの言う通りあの装甲がある限りダメージは入り辛そうだな。

 

 しばらくオートマタを倒しまくっているとケセドの装甲が外れて何かをやり始めた。

 

 「全軍!一斉射撃!あ、髭が取れそう……よし!一斉射撃!」

 「髭は後でも付けれるだろ!?」

 「これはおいらの権威の象徴だからな!」

 

 全員で集中砲火をするが、それでも火力が足らないらしく装甲が元に戻ろうとする。

 

 「させん!!」

 『両腕、両足のブースターを全開!』

 

 全力でブースターを噴かし、装甲が閉じない様に隙間を空ける。これで中に引き篭もる事は出来ないだろう!俺も動けないけど。

 

 「誰でも良いからここを撃て!」

 「私に任せて」

 

 褐色のメイドが俺とケセドの間にある小さな隙間を狙撃して命中した瞬間ケセドの挙動がおかしくなった。

 

 「おわっと!?」

 

 空中で停止したと思ったらケセドは凄い勢いで落下していき危うく俺も一緒に落ちるところだった。

 

 「…そこのメイド、ナイス狙撃だ」

 「そう、でもあなた一人でも十分だった気がするけど」

 「いや、流石にアレの相手してたら弾が無くなる」

 

 あったとしてもあの四角いチビ助を出されたら物量で前に進めなかった。

 

 −−−取り敢えずケセドは終わらせたし。他の所が終わるのを待つしかないか

 

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