『……修復終わりました。良いですか?くれぐれもEMPなんて物騒な物は使わないでください!』
「いや、それ銃器を扱ってる時点で今更『何か言いましたか?』…いえ、なんでもございません」
どの道あんなもん二度と使うつもりはないけども物騒な物と言えば今持ってる銃器も十分物騒なんだよな。うん。
「“凄い絶叫が聞こえたけど大丈夫だった?“」
「なんとか…切り札として持って来たがありゃダメだ。諸刃の剣過ぎる」
あ〜まだ体が痛い。筋肉痛みたいな感じだ。
「“今はユウカたちにシロコの信号があったところの映像を映してもらってるとこ“」
「そうか、俺の予想が正しければそこに居るのは…」
『ん、もちろん私だよ。リジー』
「だと思っ……何やっとんだお前は」
映像に現れたのは青い覆面を被った俺たちのところのシロコだった。いやほんと何やってんの?
『物色……』
「物色……なんで?」
『少し前から、ここが襲撃を受けてるみたいだったから脱出する時、隙を見て高そうな物を…』
「こんな時にもやることは強盗か!?」
間違いなくシロコだ。こんな事で本人確認なんてしたくなかったけども。
「だから強盗はダメだっていつも言ってるだろ!」
『…ん、だからこれは戦利品として正当な権利を…』
「誰だシロコに余計な知識を植え付けたやつぅ!」
「それリジーが教えた事だよ?」
そうでした!銀行強盗させない代わりにこっちを教えたんでした!
「…このやりとりは間違いなくシロコ先輩ね」
「ま、みんなつもる話は後にしよっか。シロコちゃん、そこでじっとして待っててね?すぐに助けに行くから」
『…ん』
「シロコちゃんが居ない間、本当に色んな事があったんだよ?涙無しでは聞けないような話がいっぱいあるからさ…」
映像が少し乱れた。まだ完全にハッキングが出来た訳ではないから長い事映す事が出来ないんだろう。
『ん、待ってる。ホシノ先輩、みんな、先生、リジー……助けに来てくれるって、知ってた』
「そもそも、お前を助けに来ないと言う選択肢がこいつらにはないだろ」
『リジーだって、そうでしょ?』
「……」
『…だから——で待って——から』
その無条件の信頼は嬉しいけどもさ。
「……それじゃ、ちゃちゃっと次のエリアに行こっか」
「それは良いんだが、確かシロコがいる所は閉鎖されてるんだよな?」
『はい、リジーさんの仰る通り、箱舟の上層階に存在する「特別エリア」———その中にある制御室を破壊しなくてはなりません」
なるほど、つまり掌握出来ないから壊して物理的に開けようってことか。単純で良いな。それ。
「じゃあ俺が「それなら私たちの出番かな」…え、俺が行くけど」
「リジーは先生と一緒に行って、その方が確実だから」
「あ〜…分かった」
シロコの方にはホシノたちが行った方が良いと思うんだけど。戦力差を考えたら先生について行く方が確実か…何が居るか分からんし。
「“弾薬は大丈夫?“」
「余裕だ余裕、電ちゃんは見た目よりも弾薬が入るんだぞ」
「“そっか、なら安心だね“」
−−−いざと言うときは物理に頼れば良いしな。何も問題はない