あらすじにある通り、こちらは某なろうにて書いていたものの設定等を見直し、また一から書き始めたリメイク作品になります。
遅筆なので、かなり遅くなることがあると思いますが、それでも好きに書いていく所存です。
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これから夢と現のクロスロードをよろしくお願いします。
かっこ一覧
「」 台詞
() 心の声
【】 能力発動・創喚時
《》 心話(テレパシー)
◇ 主人公視点
□ 主人公(幻衛士)視点
◆ 他人視点
■ 他人(幻衛士)視点
● Prologue
――双つの剣が交錯する。
白と黒。聖剣と魔剣。
相反する二刀は交わり、血と火花を散らす。
その担い手たるオレ達の戦いぶりには、構えも何もなく。
致命傷となり得る最低限のものだけを弾きながら、首や心臓といった急所だけを狙い、ただがむしゃらに聖剣を振り回す。
目の前の邪魔者を、殺す為に。
――まるで獣だ。
「ああ、良いな! この緊迫感! そう思わないか!」
「残念ながら、思わねえなァ!!」
思えるはずがない。
例え、大好きだった場所を滅茶苦茶にした、ずっと殺したかった奴であったとしても。
沢山殺しておいて、今更何をって話しだけれど。
出来ることなら殺し合いなんてしたくなかった。
……でも、それでも、オレは選んだ。
変化を望んだ。
この終わっている世界から次に進むと決めたのだ。
その反対に、奴は停滞を望んでいる。
そりゃあ、相容れるわけがない。
そんな奴が今、オレの行く手を阻んでいる。
――なら、殺すしかない。
相手がなんであっても。
復讐ではなく、自らの意志を突き通す為に。
「――退け。オレはアイツに会いに行く」
「――何度も言わせるな。ならば死ね」
その為ならば肉を裂き、骨を砕き、多くの血を流す事も厭わない。
「オオ、オオオオオオオ――――!!」
「アァ、アアアアアアア――――!!」
これが、オレ達の戦争だから――!
◇
「――ん、んー。流石に、今日はここまでか」
ここまでの執筆を終えた
時刻は二時半。これ以上の夜ふかしは酷い寝不足になる。
そう判断してペンを置き、ライトを消してベッドに潜り込む。
そして寝る直前まで、思い描いた世界を妄想する。
物語が好きだ。
見たもの、聞いた事から作者の思うように形付けられる空想。
ありえない話、起こるはずのないことは、それこそ夢をみるような心地で。
それが現実だったら。なんて、何度も思った事だろう。
結果、自分の物語を形にしたい欲が高じて書き始めた物書きだが、中々どうして奥深い。
そのせいで生活に支障をきたしかねない状態だが、好きなことをしていると時間を忘れてしまうのは皆同じだと思うので、大目に見てほしい。
勿論、引くべき一線は引いて。
(……分かってる)
夢とはこの世にない泡沫だ。
寝てみる夢も目覚めれば消えるし、好きな物語だって、観/読み終わればそれでおしまい。
将来の夢……なりたい自分だなんてものも、気付けばみんな現実をみて妥協している。
そんな、見て楽しいだけのものなのだ。
(分かってる)
だから妙な勘違いをしないように。
分不相応な考えを起こさないように。
そうして線引きをしっかりした上で、理想に浸りながら、拓海は微睡みの中へ沈んでいった。
◇
そう。
どこまでいっても、夢は夢でしかなく。
現実もまた現実でしかない。
ならばその二つが交わることなど決してないのだ。
白と黒のように。
表と裏が、同じ向きにならないように。
そもそも相容れることさえあり得ないだろう。
それが常識。それが理。それが摂理。
――
目の前に、一人の男が跪いていた。
ズボンにハンドガンのホルスターをつけ、階級章のある白いジャケットという、現実味のない格好をした男。
仄かに感じ取れる危険な雰囲気は、逆に人を惹きつけるものがあり、これも彼の個性と言ってもいいかもしれない。
そんな男が今、拓海の前で膝をついていた。
「――――――――――」
拓海は思わず手に持つ、読めない字と紋様――魔方陣の中心に白い宝石が埋め込まれた、黒い本を握りしめる。
分かっていても、この光景には目を疑わざるを得なかった。
それでも現実だ。夢のような現実だ。
それを一番、拓海が分かっていることだった。
目の前にいる人物は、本来実在しない筈の男だったから。
「《黒の
……ああ、よく知っている。
「オレの名は、相坂亮」
なにせ、この男は――
「アンタを守る盾にして、勝利へ導く剣だ」
拓海の書く小説《トゥルーファクト・ウォー》の、主人公なのだから。