百合の世界に迷い込んだ、元オッサン、現男の娘(自称変身ヒーロー)はどうなるのか!?
※ギリギリまで攻めた性描写がありますのでご注意下さい。

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俺は魔法少女じゃねぇ!

 

ここは廃工場の中。

平素ならば誰も近寄らない、陰鬱とした場所だ。

 

ここでは一般人がいない事を良いことに、激しくドンパチと戦闘が行われいてる。

 

戦っている者は二人。

第三者が見れば、黒と赤を基調としたゴスロリ衣装の少女が、際どい格好の怪人女と戦っているように映るだろう。

 

そして敵の繰り出した触手に拘束され、そのゴスロリ衣装の方が身動きが取れずもがいている。

 

ちなみに拘束されているゴスロリは俺だ。

相手は悪の女総帥、マジアベーゼ。

 

「うっ…ぐぅ…触手を仕込んでおくなんて卑怯だぞ!くそぅ…俺はまだ…負けてねぇ!」

 

「ふふふっ…卑劣は褒め言葉と捉えておきます……あぁ…それにしても…貴方はまだ抗いますか!そうですか、素晴らしい…素晴らしいですよ…魔法少女、マスタエイジアン!」

 

珍しく悪の親玉であるマジアベーゼが、人気の無い廃工場でタイマンしましょうって宣うからルンルン気分で来てやった。

んで、そこそこ良い勝負してたかなぁ、と思ってたら隙を突かれて仕掛けてあったであろう触手に拘束されてしまった次第。

うん、罠だったな。

 

「くっ…だから俺は魔法少女じゃねぇ!」

 

「いいえぇ…貴方は紛う事なき魔法少女…」

 

コイツ…また力を増してやがる。

なかなか触手を振り解けない。

 

「だから、何度も言ってるだろ!俺は”男”だ!」

 

「へぇ…まだそんな戯言を仰る……”魔法少女に性別は関係ない”…貴方じゃあないですかぁ!私に女性以外の魔法少女も存在するのだと教えてくれたのは!」

 

 

そして結構ヤバいかも。

このまま身動きが取れないと…またエッチな事をされる。

早く拘束を解かないと。

 

「違う……俺は…俺は正義の味方…救いのヒーロー…マスタエイジアンだ!」

 

「ヒーロー?なんですか…ソレ?ほら、可愛いですよ…魔法少女マスタエイジアン」

 

触手が俺の四肢を引っ張ってくる。

両手は頭に固定され、両足はぱっかり開かれてしまった。

 

「ふうっ…やぁ…んっ…さ、触るなぁ…」

 

ぞわり…さわさわ…さわ…

 

「あぁ…柔らかい…とても柔らかい…”男の娘”という概念は知っていましたが…貴方のおかけですよ……ヒッ…ヒヒッ…まさか、実在するなんて………もっと…もっと足を開いて、私の手で感じて下さい」

 

マジアベーゼの手は、優しく愛撫するように俺の太腿と尻を触りだした。

 

「んぐっ…ふぅ…んっ…やめっ…男にも発情…しやがって!んぐぅっ…このクソレズ女!」

 

「クソレズとは心外な…貴方だけは、特別ですよ」

 

あ、やべぇ…俺の恥ずかしいくらいに小さい相棒がご立派になってしまう。

耐えろぉ、俺ェ!

 

「ぅふふ…我慢していますねぇ……ならば、コレはどうですかぁ!」

 

ビリビリィ!!

 

「きゃっ!やめっ!俺の戦闘服が!」

 

俺の戦闘服は腹部から肩まで、奴の鞭で器用に引き裂かれた。

おかけで上半身がスースーする。

 

「”きゃっ”なんて可愛らしい…まるで女の子ですね…ほら、女の子らしく、おっぱいも感じて下さい…」

 

さわ…さわさわ…さわ…

 

「っん!んんんっ…ぁん…やめ…胸…触るなぁ…」

 

マジアベーゼの片手が、俺の腹部から胸までを撫で回す。

 

「あぁ…良い…良いですよぉ…マスタエイジアン!もっと…私で感じて下さい!」

 

くりっ…くりくりっ…

 

「ひやぁっ!ひゃめぇ!ひゃめろぉ!乳首いじるなぁ!」

 

マジアベーゼは唇が触れんばかりの距離で、俺に顔を近づける。

 

「ああ…最高です…それです!その表情!先ほどまでの凛々しい戦いぶりからは、とても考えられない…とてもえっちな顔をしていますよぉ…マスタエイジアン」

 

くりくりっ…ぐりゅっ!ぐりぐり、ぐりゅっ!

 

「ひぃっ!いっ…やめっ…いぐ…男なのに…乳首で…イっちゃう…やだ…や…いぐ…」

 

ビクッ…ビクンビクンッ!

 

イった…イってしまった…乳首で…女にイかされてしまった…

 

「あー…達してまいましたねぇ……ふふっ…気持ち良かったですか?ふふふっ…こんな可愛い貴方の…どこがヒーローなんですか?」

 

「うぅ…やらぁ…みるなぁ…もうやめてよぉ…うっ…うぅ…ひぐっ…ひっぐ…」

 

もうコスチュームの事とか女にしか見えない容姿は触れないでほしい…

ちなみに変身後の下着も全て女性物…何故だ。

上からスパッツ履いてるから良いけど、背徳感がヤバいんだよ…

本当、泣きたい…いや、もう泣いちゃったケド…

 

「めそめそと涙を流す姿も可愛らしい…そそりますよ……あぁ!ゾクゾクしてきます!」

 

「ひっぐ…えっぐ…えぐ…ぐすっ…ぐすん…………………ーー」

 

あ…なんか…絶頂したり、ボロボロ泣いたら…頭スッキリしてきた。

 

「急に泣き止んで、どうしたんですかぁ?まさか、降参…ではないですよね?」

 

「…………」

 

俺の視野が透き通る…頭の中から煩悩が一掃される。

世界が澄み渡る。

俺の心は、鏡のように静かな水面。

 

見えた…見えたぞ!水の一雫!

 

「我が心、明鏡止水…されどこの掌は烈火の如く!」

 

〜♪〜

 

聞き覚えのある、熱い曲がどこからか流れてきた。

 

「はぁあああああああ!…ふんっ!!」

 

力が湧いてくる!

力のままに、ブチブチと触手は千切った。

俺の四肢は自由だ!

 

「ふふっ…さすがです!最優の魔法少女、マスタエイジアン…その形態…その黄金に輝く姿!待ってましたよ!」

 

さすが悪の総帥だ、動きが早い。

すかさず警戒して距離を取りやがった。

 

「では、改めて本気で闘りましょう…」

 

「いいだろう、ガチンコ勝負だ……はぁああああ!!流派、東方不敗が最終奥義ぃ…」

 

お互い最大火力をぶつける。

俺も手加減しない。

 

マジアベーゼは溜め込んだ魔力を紫色の斬撃に込めて、鞭から繰り出す。

 

「メナス…ヴァルナァァァァァ!!!」

 

俺は練り上げた全ての気を拳に込めて、紫色の気功弾を放つ。

 

「石破ァ!天驚けぇぇぇぇん!!!」

 

同じ色が衝突するが、火力は俺の方が圧倒的だ!

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

俺の気功弾が斬撃を押し切って、マジアベーゼに直撃する。

 

「あぁ…やっぱり……マスタエイジアンの…必殺技……やっぱり…さい…こう…」

 

大きな爆発を伴いながら、マジアベーゼを退けた!

 

「これで最後と思わない事です!次こそは貴方をー!!」

 

マジアベーゼは綺麗なお星様となって、彼方へ吹き飛ばされた。

何故か致命傷を負わせる前に、爆発して綺麗に吹き飛んでいくんだよな、アイツら。

ある意味芸術的な敗北だと思う。

 

「今日も厳しい闘いだった…さて、撮影現場に戻らないと!」

 

あ、このまま変身を解除しても服がボロボロだ。

このままじゃ現場に戻れねぇじゃねーですか!

おのれマジアベーゼ!アイツ許さねぇ!

 

「次は殺す!かならず殺す!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

俺の名前は十文字秋次。

 

しがないサラリーマン歴10年の一般成人男性だった。

だったのだ。

 

あれは、たしかそう…会社の飲み会後のことだ。

限界まで飲み過ぎた俺は、アパートの玄関まで辿り着いた末力尽きた。

それが前世での、朧げな最後の記憶。

 

気が付いたら知らない、日本らしき土地にいた。

絶対にこの世界はおかしい。

やばいよ、怪人と変身ヒロインが時たまドンパチしてる世界なんてあるか?

流石に夢かと思ったけど、目が覚めなかったから諦めた。

 

俺自身の姿形が異なっていたのも、現状の理解を苦しめたな。

面倒だから結果から言うと、男の娘になっていたんだ。

 

ブティックのディスプレイのガラスにうっすらと映る、俺の姿は見事な物だった。

 

ストレートの黒長髪

背丈は140cm前後

クソ長いまつ毛

首から下は無毛のツルツル

お肌プリンプリン

服装も黒が基調で赤のラインが伸びているワンピース。

 

あらヤダ、可愛い女の子♡

 

うるせぇ!

股ぐら掴んだら、小さいジョニーが付いてたから我は男じゃい!

 

 

しかし困った、戸籍も証明も通貨も無いから途方に暮れてた。

そんな折、偶然通りかかったヴァーツと名乗る、怪しげな白いマスコット的生物にスカウトされた。

お前キューべぇかよ。

 

そのヴァーツ曰く、俺の器量は異常に良いからアイドルデビューして生計を立てろとのこと。

アイドルのマネジメントはするし、戸籍も住居も学校も用意してくれるらしい。

いや、こちとら成人男性だから通学はいらないんだけど…まぁ久々の学生生活も悪く無いか。

で、それと引き換えに魔法少女となって悪の組織と闘えっていうね。

 

「ヤです」

 

「えぇー!その高い適性、凄く勿体無いんです!ですから、そこを何とか!」

 

いや俺、男の子だし。

 

「丁重にお断りします」

 

「お願いしますよぉ…何が嫌なんですか?」

 

「魔法少女がイヤ」

 

「えぇ………じゃあ魔法少女じゃなくて変身ヒーローって事で良いですから」

 

「変身ヒーロー!?マジか!?なる!なるなる!!」

 

そんなこんなで、アイドル兼中学生兼変身ヒーローになりました。

 

名前は、アキ・クロスロード(ヴァーツが勝手に戸籍登録した)

ヒーロー名はマスタエイジアン(命名は俺自身だ)

戦闘スタイルは前世で感銘を受けた、東方で不敗なモビルファイターを参考というか、そのまま頂戴した。

武道は変身ヒーローと相性が良いからね。

 

新人アイドルとしての人気も上々。

女物の衣装が多いような気がするけど、そういうアイドルもきっといるよね。

 

ヒーローとしての戦果も悪く無い。

変身後の戦闘服が黒ベースの赤ラインで、ゴスロリだからメチャクチャ恥ずかしかったけど。

下着が女物であることを除けば、慣れて何とかなりそうだ。

あと下着問題はスパッツを履く事で解決できた。

 

あと二度目の中学生活も始まった。

周囲は女の子しかいなくて、男子の影も無いから不思議だった。

けれどすぐに女友達が出来た。

アイドルデビューして人気が出始めた後に転校扱いで入学したから、結構騒ぎになったけど、割とすぐに鎮静化したし。

 

ここまでは概ね良かったんだ。

ここから肝心。

後から気が付いたんだけど。

 

戸籍もアイドルも学生身分も、何なら変身ヒーローも…

 

全て性別が女性で登録されていた。

 

「なん…だと…あんの白いナマモノ…だ、騙しやがった…しかも、マスタエイジアン…ネット検索かけたら、魔法少女リストに載ってやがる…」

 

やりやがったあのクソマスコット。

丁寧な口振りしやがって俺を謀った。

 

ってか今まで、よく男ってバレてないよな。

信じられん、この世界の住人は節穴eyeか!?

 

「クソッ…だが俺にも制約と生活がある…仕方ねぇ…続けるしかないが…たとえ周りからどんなに魔法少女と言われても、俺はヒーロー…救いのヒーローなんだ!」

 

強引に変身ヒーローで通すことにした。

 

そして今日も、市街地に現れたマジアベーゼと対峙する。

 

「さぁ、闘いましょう…魔法少女、マスタエイジアン!」

 

「うるせぇぶっ殺すぞ!このクソレズビッチ悪党女!…俺は魔法少女じゃねぇ!」




賢者タイムで戦闘力が上昇するタイプの魔法少女です。
よろしくお願いします。
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