山田ァ!!

という訳で久々の投稿。3月はとある資格試験の為に勉強に集中していました。受かりました。褒めて。
絡みは殆ど星ぼですが焦点はぼ虹です。
星歌さんってお母さんを亡くした虹夏ちゃんを置き去りにしたこと実は今でも気にしてたりするんだろうか? という考えの元書きました。
ちょっと(?)強引に話を進めましたが概ね以前書いた『伊地知の絆は世界一ぃ!』とで星歌さんメインの話は書いたかなって。でもぼっちのお母さん×星歌さんでまた何か書きたい。耳かきとか。
今月中にもう一本書きたいところだけど、出来るかなぁ?

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深夜に交わす盃

星歌side

 

 今年もこの日がやってきた。私と虹夏、二人の母さんの命日。この日だけは父さんも毎年日程を合わせてくれて、今は三人揃って母さんの墓に手を合わせてる。

 母さん。母さんとの約束、『世界一仲の良い姉妹でいる事』。今でも私なりに果たそうと頑張ってるよ。虹夏も信頼できるバンドメンバーを集めて日々忙しく、楽しく過ごしてる。ちょっと面倒見が病的に良すぎるところがあるけど、家事も勉強も出来て優しくて私には似ても似つかないほど自慢の出来た妹になったよ。良い大学にも受かったし。

 それに最近はぱっと見頼りないけど虹夏を託せそうな相手も見つかった。まぁ男じゃなくて可愛い女の子なんだけど、虹夏が危うい時にはいつも支えてくれて案外頼りになるんだよ。どこの馬の骨とも知れない下手な男に任せるよりはずっと信頼出来るかなって。だから虹夏の事はもうほとんど心配無いと思う。

 でも母さん、この時期になるとどうしてもあの時の事を思い出して考えちゃうんだ。虹夏を傷つけた私が虹夏の世界一の姉になる資格があるのかどうかを……。

 

 

 

 

ぼっちside

 

 今の時刻は夜の11時。今日のバンド練習に熱が入ってしまった私はまたしても終電を逃してしまい、虹夏ちゃんと店長さんの家にお世話になっていた。

 

「お姉ちゃんまだ呑むの? 私達もう寝るよ?」

「あー……、今日はちょっと呑みたい気分なんだよ。ちゃんと吞んだ後は片付けとくから気にせずに寝な。ぼっちちゃんおやすみー」

「あ、はい。おやすみなさい」

「まったく、あんまり呑みすぎちゃ駄目だからね。おやすみ。行こ、ぼっちちゃん」

 

 手を引っ張られて虹夏ちゃんの部屋に行く。

 店長さんもう缶ビール5本くらい空けてるけど大丈夫なのかな……?

 

「ごめんねぼっちちゃん。お姉ちゃん普段から多少お酒飲んではいるけど毎年このくらいの時期になるとずっと飲み続けちゃうことがあるんだ」

「あ、そうなんですね」

「何か悩みがあるなら話してくれたらいいのにさ。まぁ仕事の事とか力になれないかもだけど……」

 

 口を尖らせて分かりやすく拗ねる虹夏ちゃん。うへへ、可愛いかも。

 

「むっ、なーにニヤニヤしてるのかなぼっちちゃん?」

「え、あ、いや特に何も」

「なーんか生意気な事考えてた気がするんだよねー……」

 

 ひいっ、アホ毛をピコピコさせて私の考えを受信してるぅっ……!

 

「罰として今日は寒いのでぼっちちゃんには抱き枕になってもらいまーす」

「ええ!?」

 

 そ、そんな。私なんかと一緒に寝たら穢れなき天使たる虹夏ちゃんが穢れて……!

 

「馬鹿な事考えてそうだけど拒否権はないからね。……本当に嫌なら無理強いしないけど」

「い、嫌な訳ないです! 私を抱いて下さい!」

「誤解を招く発言禁止!!」

 

 まったくまったく、と言いながら布団に潜って手招きする虹夏ちゃんに誘われるままに私も布団に入るとそのまま抱き枕になり、良い匂いに包まれてリラックスした私はすぐに眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

「……んぅ」

 

 温い……? あ、そうか、虹夏ちゃんに抱きしめられてるのか。今時間は……、夜中の二時か。変な時間に起きちゃったな。まだ眠いしこのまま寝てもいいけどちょっとトイレに行きたいかも……。

 虹夏ちゃんを起こさない様にそーっと抜け出して、トイレに向かうために扉を開けた。すると部屋を出るとリビングに

 

「んあ〜〜〜〜? おぉぼっちちゃんじゃ〜〜ん」

 

 完全に泥酔している店長さんがいた。テーブルの上には寝る前より更に増えた無数の空の缶ビールと新しく開けたのであろうお酒の瓶。

 えっ、あれからずっと呑んでたの店長さん。少なくともあれから三時間は経ってるのに。

 

「あ、あの、店長さん大丈夫ですか? の、呑みすぎじゃ……」

「んあぁ? これくらいへーきへーき! それよかぼっちちゃんこっちおいでー。冷蔵庫にジュースあっから一緒に飲もーよ」

 

 そう言うと立ち上がって冷蔵庫に向かうけど明らかにフラフラして危なそう。慌てて店長さんをソファに座らせて冷蔵庫からコーラとコップを取って店長さんに手招きされて隣に腰かけると、店長さんに肩を組まれた。あ、あわわ。

 

「へへー、ぼっちちゃんと呑めるなんて嬉しいなー」

「へ、へへ。と言っても私はコーラですけど……」

「ぼっちちゃんはまだお酒飲んだら駄目らもんな~。二十歳になったら奢ったげるから一緒に飲もうな~」

 

 言いながらグラスに入ったお酒をグビグビ飲む店長さん。う、うぅ……、何だか距離が近くて怖いし柔らかいしお酒臭いし虹夏ちゃんと似た香りもして頭がグチャグチャになりそう……。

 

「うぃ~、ひっく……。それにしてもぼっちちゃんってやっぱり可愛いなぁ」

 

 私の頭をワシワシとなで回す店長。ひ、ひえぇ……、何だか覗き込んでくる目が座ってて怖い……。

 

「はぁ、喰いてぇ……」

 

 く、喰いたい? 何を? え、え? な、何か撫でてた手が腰の辺りまで下がって、え?

 

「でも我慢……、でも味見くらいは……、いや虹夏の為にも我慢だ……」

 

 よく分からない事を言ってると思ったらよく分からない事を言って離れてお酒を呷る店長さん。な、何だったんだろう。虹夏ちゃんがどうかしたのかな? ご飯の作り置きとかの話? 確かに食べたら怒られそうだけど酔っ払ってる人は何言ってるのか良く分からないや。でも何かすごく危なかった気がする……。

 

「ぷはぁ……。ところでぼっちちゃんってさぁ」

「は、はははい!?」

「そんなビビらなくっても大丈夫らってぇ。ぼっちちゃんって確かさぁ、歳の離れた妹いたよね?」

「え、は、はい。ふたりって妹がいます。歳は10個離れてます」

「そうだそうだ、ふたりちゃんだった。前にライブハウスにお父さんと遊びに来てくれたっけか」

「そ、そんな事もありましたね」

 

 あれは確かまだ一年生の頃に文化祭ライブに出る少し前くらいの事だったかな? お父さんとふたりがSTARRYまでライブを見に来てくれたんだよね。あの時は今以上にバンドで上手く合わせられなくて下手だったけどふたりがカッコよかったって言ってくれて嬉しかったな。

 

「ふたりちゃんとはさぁ、どう? 仲良い?」

「え? え、えっと、どうなんでしょう。舐められてるのは確かですけど、へへ……」

 

 事あるごとに「お姉ちゃんクソめんどくさいね」って言われるし……。

 

「あっはっは! まぁ生意気なのも可愛い妹の茶目っ気ってもんさ。昔の虹夏なんて私の鼓膜を破壊しに来てたんだぞ」

「あ、アンプを最大にしてたっていう……」

「そうそう! いや〜エグいイタズラばっかりだったなぁ」

 

 ははははは! っと笑いながらグラスにまたお酒を注いで呑む店長さん。あれって確か普通はお水で薄めたりして呑むやつだよね。そのままさっきからグビグビ飲んでるけどだ、大丈夫かな? それにどうして急に妹の話をしてきたんだろう。

 

「でもさぁ、ふたりちゃんはぼっちちゃんのライブ観て楽しそうにしてたじゃぁん? バンドにお姉ちゃん取られてんのに。それってさ、ふたりちゃんがぼっちちゃんの事大好きだって事だと思うよ。それだけ良いお姉ちゃんだってことさ、ぼっちちゃんは」

「は、はぁ」

 

 店長さんが私の頭をガシガシ撫で回してくる。あぶぶぶ。

 

「私とは大違いだなぁ」

「え?」

「私はさぁ、ぜーんぜん虹夏の事構わなくてさぁ。一緒にアニメ観るって約束しても知らんつって平気で約束破ってたもんなぁ」

「え、えっと……?」

「毎日毎日小さい妹とケンカばっかりしててさぁ。碌な姉貴じゃない」

 

 撫でていた手を止めてまたお酒を飲むと店長さんは黙り込んでしまった。

 え、え。な、何か言った方がいいのかな? えっと、えっと。

 

「あ、あの虹夏ちゃんは店長さんのこと駄目なお姉ちゃんだなんて思ってないと思います」

「……んぐんぐっ、ぷはぁ。いやー駄目な姉貴なんだよ私は。だって私」

 

「虹夏が一番つらい時に、ひとりぼっちにした張本人なんだから」

 

 自嘲するようにケラケラ笑う店長さん。

 ……え? 店長さんが? 虹夏ちゃんをひとりぼっちに? ど、どういうこと?

 

「母さんが死んだ時さぁ私、家に帰りたくなくて。一ヶ月以上家に帰らなかったんだよね」

「父さんもやれる限りの事はやってくれてたみたいなんだけど、ぼっちちゃんも知っての通り父さんって仕事が忙しいからさ。虹夏が起きてる時間帯は殆ど家にいなかったんだよね。それこそ早朝くらい?」

「その間さぁ、9歳だよ? 9歳の虹夏を私はひとりにしてさぁ、母さんが死んだ事から現実逃避して何も考えない様にバンド活動に専念してたんだ。虹夏の事も考えずに」

「……泣いてたんだろうなぁ、ひとりぼっちで。そんなちょっと考えれば分かるような事を、虹夏が壊れる寸前まで気付かなかったんだ。私は」

 

 はは、駄目なやつ。死ねばいいのに。そんな事を笑いながら言う店長さん。でも、目が全然笑ってない。すごく辛そうな目をしてる。……様な気がする。

 

「……はぁ、何喋ってんだろ、酔い過ぎだな。気にしなくていいからな〜、ぼっちちゃん」

 

 店長さんが誤魔化すようにお酒を呷る。……そんな事があったんだ。店長さんと虹夏ちゃんすごく仲良しに見えてたけど色々あったんだな。

 でも、店長さんが駄目なお姉ちゃんだなんてこと、あるわけない。だって、虹夏ちゃんは……

 

「あ、あの!」

「お、おう。どうした急に大きな声だして」

「あ、す、すみません。あの、やっぱり店長さんがお姉さん失格だなんて事、無いと思います」

「気遣わなくて大丈夫だよ。変な事言って悪かったから気にしなくて……」

「だ、だってそんな風に後悔するくらい虹夏ちゃんの事を大切に想ってるって事ですよね。そ、そんな人がお姉ちゃん失格だなんて思えません」

「……そりゃ、大事だよ。たった一人の妹で、目に入れても痛くないくらい可愛いと思ってるさ」

 

 な、なんか店長さん酔ってるからか普段絶対言わなさそうな事言ってるな。でも今はそっちの方がいいかも。

 

「て、店長さんはさっきふたりが私の事大好きなのは私が良いお姉ちゃんだからって言ってくれましたよね?」

「言ったけど、それが?」

「そ、それなら店長さんだってそうです。だって虹夏ちゃんは店長さんのことだ、大好きですから」

「……それだってどうだか。まぁ懐いてくれてるとは思うけど」

 

 中々納得してくれない店長さん。

 で、でもここで引き下がりたくない。虹夏ちゃんが店長さんの事大好きだってこと、ちゃんと伝わってないのは何か嫌だ……!

 

「わ、私知ってるんです、店長さんの事大好きだってこと! し、証拠だってあります!」

「証拠ぉ?」

「は、はい!」

 

 そう。バンドを辞めて自分の為にライブハウスを作ってくれた店長さんの分まで人気バンドになって、STARRYをもっともっと有名にすること。虹夏ちゃんが私の事を信じて話してくれた虹夏ちゃんの夢。

 虹夏ちゃんは勉強家だし、人当たりもいいし、面倒見もいいし、頭も良い。虹夏ちゃんなら私と違ってバンドだなんて危ない橋の上を渡らなくたって、公務員さんみたいな安定した職業に就くことだって出来る。就職したって趣味としてバンドを続けることは出来る事は頭の良い虹夏ちゃんなら分かってる筈なんだ。

 でも虹夏ちゃんはそれでもバンドで成功するだなんて雲をつかむ程の険しい道を、人生を捧げるほどの覚悟で選んだんだ。それは虹夏ちゃんが店長さんの事好きで、好きで、世界一大好きじゃないと絶対選ばない選択肢なんだ!

 

「い、今はその証拠は見せられないんですけど、いつか絶対に見せてみせます! ぜ、絶対に、最高の形で!」

「…………」

「だ、だから信じて待っててください! 私も人生をかけて虹夏ちゃんの夢を叶える為に全力で支えます!」

「……夢?」

「あ!!」

 

 し、しまった! ついヒートアップして……!

 あの、あの、っと何とか誤魔化そうとするけど上手く声が出ずに慌てていると、店長さんが楽しそうに。くっくっ、と喉を鳴らしながら笑う。

 

「今の部分は聞かなかったことにしといてやるよ。後、声デカくなってるぞぼっちちゃん。虹夏が起きちまう」

「あ、ご、ごめんなさい……」

「でも、そうか。虹夏を支えるのか。人生をかけて」

「は、はい」

「そっか」

 

 黙り込んで私をまっすぐ見据える店長さん。と、とても酔っ払ってる人の目とは思えない。怖い……。で、でも普段はこういう時怖くてすぐに目を逸らしちゃうけど、何故だか今だけは目を逸らしちゃいけない気がする……!

 

「……ふぅん。なぁぼっちちゃん。そのコーラが入ったグラス、こっちにくれ」

「あ、はい」

 

 店長さんに言われた通りグラスを渡すと店長さんは大吟醸と書かれたお酒の蓋を開けて、そのコーラが入ったグラスに少し、本当に少しだけお酒を垂らして私に渡すと、店長さんも空いていたグラスにそのお酒を注いだ。

 

「え、えっと?」

「ぼっちちゃん、乾杯」

 

 チン、と店長さんがグラスを私のグラスに合わせる。涼やかな音なのにその音は私の耳から、頭から、胸までずっと深く重く、響いた気がする。

 店長さんはそのお酒を一気に飲み干し、私も何となくそのコーラを一気に飲み干した。ぐぇぇ、炭酸で喉が痛い……。

 そしてふと店長さんを見ると、何故だかとても満足げに私を見ている。どうしたのかと思ってると店長さんは開けたお酒の缶を袋に纏めて、呑みかけのお酒は棚に戻した。

 

「今日は最高の酒になったよ。サンキュな、ぼっちちゃん。もう来年からはこういう呑み方しないと思う」

「え、あ、えっと、そう、ですか」

「大人になったら今度はちゃんと一緒に呑もうな。さっきコーラにほんの少しだけ日本酒入れたけどさ、そういうカクテルもあるから気に入ると思うよ」

「あ、はい……」

「じゃ、私はもう寝るわ」

 

 片付け終えた店長さんが部屋に戻っていく。けど戻る途中で立ち止まった。

 

「ぼっちちゃん」

「は、はい」

 

 振り向かずに背を向けたまま話しかけてくる店長さん。

 

「約束必ず守ってくれよ。もしその約束をぼっちちゃんが守ってくれたら、その時は、虹夏の事を……」

「……」

「……いや、気が早いか。でも頼んだよ、ぼっちちゃん」

 

 今度こそ部屋に戻る店長さん。最後何を言いかけたんだろう。

 そして店長さんが部屋の扉を閉めると同時に肩の力が抜け、猛烈な尿意に襲われた。そ、そういえばトイレに行くために起きたんだった……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからバタバタとトイレを済ませて、虹夏ちゃんの眠るベッドに潜り込む。すると、虹夏ちゃんがするっと私に抱き着いてきた。

 

「あ、虹夏ちゃん起きてたんですね」

「ん……」

 

 ぼんやりしてる虹夏ちゃん。寝ぼけてる?

 

「声、聞こえてきたから……」

「あ、やっぱり声が大きかったですね。ごめんなさい……」

 

 さっき店長さんと話してる時つい声が大きくなっちゃってたもんね。悪いことしたな。

 

「……私の事、支えてくれるんだ?」

「ヴぁっ」

 

 き、聞こえてた……! そ、そりゃそうか。声が大きくなったのその辺りだったし、かなり身の程知らずな部分を聞かれちゃってた……!

 で、でもそれが私の本心だし、誤魔化す必要なんかないよね。

 

「は、はい、支えます……!」

「ずっと?」

「ず、ずっとです」

 

 虹夏ちゃんの夢を叶えるまでずっと。絶対に虹夏ちゃんの夢を叶えて見せる。

 

「えへへ、そっか……」

 

 虹夏ちゃんが少しだけ身を起こす。

 

「ねぇ、ぼっちちゃん」

 

 頬に、ちゅっ、という音と感じた事のない柔らかくて温かい感触。

 頬にキスをされた。虹夏ちゃんに。その事実が私の脳に追いつく前に

 

「好き」

 

 もう一度頬にキス。

 

「大好き」

 

 三度目の頬へのキス。

 

「ずっと一緒にいてね」

 

 言い終えると私の胸元に顔を埋めて眠る虹夏ちゃん。

 い、今私頬にキスされた? 虹夏ちゃんに?

 

「は、わ、わ」

 

 叫びそうになる口を何とか抑える。何か変な笑いが出そう。に、虹夏ちゃんに頬にだけどキスされたんだ。し、しかも好き好き言いながら。

 こ、これってそういうことだよね? もう疑いようがない。に、虹夏ちゃんは……。

 

 友達に好き好き言いながらキス出来ちゃうほどすごくレベルの高い陽キャなんだ……!

 

 す、すごいなぁ虹夏ちゃんは。私には出来ない事を簡単にやってのける。そこに痺れる憧れる……!

 

 

 

 

 

 翌日、起きると隣で耳から首まで真っ赤にしながら「寝ぼけてたとはいえ何てことを」とブツブツ言いながら顔を枕に埋めてプルプル震えている虹夏ちゃんの代わりに、死ぬほど二日酔いしている店長さんにお味噌汁を作り、朝ご飯を集りに来たリョウ先輩に味が濃いと文句を言われた。


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