大学に入学して数日、まだ大学にも慣れておらず構内で迷って途方に暮れていると突然後ろから、
「どうしたの?君、新入生でしょ?」
と話しかけられ、藁にも縋るような思いで一生懸命迷った事を伝えると、
「あぁ、第3講義室ね……最初は分かんないよね〜」
「着いてきて。案内するよ」
手を引かれ、階段を上がり、廊下を歩き続けるとようやくたどり着き、安堵すると共に送り届けてくれた先輩に何度も頭を下げ、その日はどうにか時間にも間に合い、事なきを得て帰宅したけれど、翌日に構内を歩いていると、また昨日の優しい先輩と出会い、奇遇だと思い話しかけると、あれよあれよとラインを交換し、昨日のお礼にとご飯に誘うと快く了承してもらい、近くのファミレスに入ってすぐ、話に花が咲き、プライベートの事や学校生活の話など、出会って数日とは思えないほど気が合い、あっと言う間に時間が過ぎてしまい、お開きになったけれど、お礼として奢らせてほしいと言っても先輩は聞く耳を持たず、
「こんなに人と話して楽しかったのは始めてだよ」
「今ここで恩を返してしまったら、もう君とこうやってご飯に行く事もできなくなるかもしれないでしょ?」
と、その綺麗な顔で言ってきて、上目遣いでそう言う先輩に自分も強く出れず、なんとか割り勘という事で妥協し、代わりに今度ご飯に行った時は自分に奢らせてほしいと約束をし、その日から時間が合う日はご飯に行ったり遊びに行ったりという日々が続くけれど、絶対に自分支払わせてはくれず、段々とどちらが先に会計ができるのかという勝負のようになっていき、ことごとく全敗するけれど、ある日先輩がお手洗いに行っている隙に、なんとか自分が支払う事に成功するけれど、戻ってきた先輩に勝ち誇ったようにもう支払いを済ませた事を報告すると、
「は?」
そう短く言い放った後、
「会計、いくら?レシートは?持ってるでしょ?」
と胸ぐらを掴まれ、まるでカツアゲされているかのように揺さぶられ、今までそんな乱暴な事なんて一切しなかった先輩に完全に怯えてしまい、恐る恐るレシートを差し出すと、すぐにそれを奪い取られ、
「3,480円か……」
「じゃあハイ、これ」
財布を奪い取られ、中に五千円札を乱暴に突っ込み、こちらに返してくる先輩の行動の意味が分からず困惑していると、
「二度と支払いなんてしようと思わないでね。」
「初めてだし、今日は許してあげるけど……次はないからね。」
真顔かつ抑揚のない声でそう圧をかけてくる先輩に頷く事しかできず、ほぼ半泣きで謝り続ける事しかできずにいると、
「そうそう……♡その顔だよ……♡」
「君は私に守られて、なにもできないようになるんだよ?」
「今はまだ、会計だけだけれど、いつかは自分でご飯を食べる事も、朝起きたりお風呂に入ったり、そういう普段の生活の全てを、私がいないとできないようになっちゃうの♡」
意味の分からない事を喋り続ける先輩の異様な雰囲気に呑まれ、喉になにかが詰まってしまったように言葉を発せずにいると、先輩の話は止まらず、
「君にとって良い事しかないでしょ?♡」
「そこでさ、君に相談なんだけど……君の彼女になれたらさ、もっと君をダメにできると思うんだ♡」
「ね?いいでしょ?断るわけないもんね♡」
「君はただ、首を縦に振ればそれだけでいいんだよ♡」
「ね、いいよね♡首を縦に振るの♡」
「……振れよ。」
強い命令口調の先輩に逆らえず、弱々しく首を縦に振ると一変したように喜びをあらわにして抱き寄せてくるけれど、先輩の狂気を垣間見て、もはや逆らうという考えも思いつかず、今後自分がこの人に完全にダメにされてしまう事を直感的に理解し、背中に嫌な汗が伝っていく話が読みたいので、誰か書いてください。