第二の後継   作:TARAKON X

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一週間に一回は更新したいと言っておいて、全然更新できなかった馬鹿はどこのどいつでしょう?

そう、私です。





第9話 終わりの始まり

 

「よし!一旦落ち着こう!落ち着いて話をしよう!話せばきっと分かりあえる‼︎」

「……せめて寝言は寝て言えこのクソ吸血鬼」

 

 地面や壁がボロボロとなり、窓辺から差す夕日の明かりも無くなり薄暗くなった部屋でみっともない命乞いが響く。

 

「頼む!こんな安っぽいセリフになってしまうのは誠に遺憾だが、命だけは助けてくれ!まだ試していない術式もあるしやってみたいこともまだ沢山あるんだ!」

「……この状況で命乞いとは…アンタ、死徒としての意地とかないわけ?」

 

 部屋に響く声は二人分。一人は俺。そしてもう一人は死徒、頭部のみとなり無様にも俺に鷲掴みにされて捕らえられたフェムト…いやフェント?フェ……まあいいや、こいつのことはもうクソ吸血鬼で。どうせ今から消える存在。覚えたところで脳の容量が無駄遣いだ。

 

「まさか、完全に浄化される前に体を切り離して難を逃れるとはな。これは素直に驚いたよ。でも詰めが甘かったな。どさくさに紛れて逃げようとしてたみたいだが、捕まっちまえば何の意味もない。このまま無様に死にな」

 

 片手に黒鍵を投影し、切っ先を向け俺はクソ吸血鬼最後のトドメをさそうとする。ああ、取り敢えず、これでしばらくは探知礼装とにらめっこする必要は無くなるはずだ。

 

「ちょっと待って!いやホントにちょっと待って!よし分かったこれから人間にちょっかいを出さないと誓う!生きる上で多少の血液はもらうけど、もう関係ない人間を巻き込まないと誓うから!」

「だー!もう、喧しいんだよこのクソ吸血鬼が!そんなもんこの俺が信じるわけ無いだろうが!しつこい野郎だな。いい加減にー」

「自己強制証明を使わせてくれ!」

 

 その言葉に俺は思わず動きを止める。

 『自己強制証明』。それは多々ある魔術的契約方法の中で最も容赦ない呪術契約のうちの一つだ。たとえ契約者が死亡したとしてもその死んだ契約者の魔術刻印を介して魂さえ縛りうる。もし契約に違反すれば、違反した当人を最後は苦しませて殺すほどの効力を秘めている。それを、死徒側から提案してきやがった。これで動揺するなと言われても無理だ。

 

「……お前それ、本気で言ってんのか?」

「勿論だとも!それでも満足できないなら、僕を使い魔か何かにしたうえで契約しても一向にかまわない!だからお願いだよ~~ねえ?」

「……駄目だな。まったく信用できない。そもそもお前、魔術刻印はどこに刻んでるんだ?胴体のどこかだったらもう塵になってるだろう?」

「安心したまえ、ここにある」

 

 クソ吸血鬼の頭部の額には、確かに魔術刻印がしっかりと刻まれていた。

 

「これでどうだい?納得してくれたかな?」

「……一つ聞きたいことがあるんだけど」

「うん?なんだい?…というかさっきから妙に頭が圧迫されている気がするんだけど。もうこのまま行くと僕、大変なことになっちゃいそうなんだけど。済まないが、少し力を抜いてもらってもよろしいかな?ねえ?…聞いてる?」

 

 懇願の声を聞きながらも、俺ははさらに握る力を強め、剣を構える。そして、口元に弧を描いた。こいつの言い分なんざ、誓いなんざどうでもいい。俺のやることは何も変わらない。

 

「何でお前、俺がその契約に同意する前提で話を進めてるんだ?俺がお前の提案に乗るわけないだろ。頭イッてんのか?まあ、死徒だからそういうもんか。兎に角━━」

「君は第二の継嗣!あの宝石翁の後継だろ!」

 

 その言葉に、俺はつい振り下ろそうとする剣を止めてしまった。

 

「……テメェ……!」

「あの宝石剣と出鱈目な魔力量を見ても気付かないとでも?…いや、殺し切る前提であれを行使したんだろうが、残念だったね。僕は今こうして生き残っている。であれば幾らでもやりようはあるさ」

「それだけで俺をあの魔法使いの後継だと判断するのは早計が過ぎるんじゃないのか?」

「生憎、僕にはあの宝石翁に詳しい知り合いがいてね。興味本意で聞いておいて正解だったよ」

 

 ……成程、こいつの手持ちの魔術や死徒としての力はもう殆ど残ってないが、奥の手はまだ残ってるってことか。今までのこいつの性質から察するに、奥の手って言うのはつまり…。

 

「そうか…最後の最後で人任せか」

「ああそうだ。もし僕が危機的状況に陥った時、幾人かの知り合いに大まかな詳細と救難信号を送れるようにしているんだ。その中には、月の王の信奉者にして宝石翁に強い恨みを抱く者もいる。もし君の存在が彼もしくは彼らに露呈すれば、彼らは八つ当たりとして君を殺しに来ることだろう」

「はっ。それで死ぬ俺だとでも?」

「いいや。僕が演算したところ君は高確率で生き残るだろうね。ただ……巻き添えを食らう人間や外にいる彼等はどうなるだろうねぇ?」

 

 ーー

 

 一方その頃。アジトの外には屍食鬼もどきの群れを突破した達也達が待機していた。

 

(何だ…?今の光は?…いや、今はそれよりも……)

「深雪。大丈夫か?顔色が優れないが」

「は、はい…ご迷惑をおかけして申し訳ありません…お兄様…でも、大丈夫です。少し疲れてしまっただけだと思いますので…」

 

 深雪は達也に心配をかけないよう取り繕うとするが、達也には全てお見通しだった。

 

(深雪がこうなるのも無理はない。あんなグロテスクな光景を見てしまったらな…)

 

 達也達が相手した屍食鬼もどきはとても醜い者だった。皮膚が爛れていたり、目が飛び出して垂れていたりと、人としての尊厳を冒涜するかのような有様だったのだ。達也も見ていて気分の良い物ではない。そう思っていた。

 

「達也君。一体中で何があったの?みんな満身創痍で外に出てきたと思ったら今度は凄い音や振動が聞こえるしなんか急にピカっと光るし、出来れば説明して欲しいんだけど」

 

 元から外で待機していたエリカは、一番状況を把握していそうだと判断した達也に詰め寄った。しかし、達也は達也でどのように事情を説明すればいいのか分からないでいた。だがそれでも、最低限の情報の共有は必要だと達也は判断した。

 

「俺も正確なことは分からない。ただ、俺たちが魔法が通じない得体のしれないナニかと遭遇したことは確かだ。そして今、それに礼司が対応している」

「はあ?何でそこで遠坂が出てくるんだよ」

 

 レオはとても不思議そうに問いただす。

 

「それに関しては本当に分からない。だが礼司はあれについて熟知しているようだったからな。事情を聞けたらいいんだが……」

「だが、遠坂が無事に戻ってくる保証も無いだろ?もしかしたらあの金髪が勝つかもしれねえ。そうなりゃ今度は俺達に刃先が向くぞ。遠坂には悪いが、ここは距離を取った方が良いんじゃないか?」

「ちょっと!それって見捨てるってことじゃない!」

 

 桐原の提案にエリカは苦言を呈する。だが桐原はそれでも意見を変えるつもりはなかった。

 

「野郎と直接対面してないお前には分かんねえよ。ありゃ駄目だ。正体がなんなのかは全く分からねえが、少なくともあれは何かの土台が違う。奴を斬るイメージが沸かねえんだ。殆ど分かんねえことだらけだがこれだけは言える。アイツに俺の剣や魔法は通用しない。そんな気がするんだ」

「………」

 

 そう断言する桐原に異を唱えようとしたエリカだが、桐原の手が、少し震えていることに気づき、口を閉じた。

 

「……会頭、連絡は出来そうですか?」

「いや、駄目だな。さっきから一向に繋がらん。なんらかの電波妨害が働いているのかもしれん」

 

 十文字は先程から応援を要請するが、繋がりそうな気配はいまだになかった。

 

(妨害か…あの金髪の男が原因か?いや…もしかしたら礼司という線もありえる。やはり、桐原先輩の言う通り今は一刻も早くここを離れる必要があるな)

「会頭、ここは……礼司?」

「よう。どうやら無事だったみたいだな」

 

 いつも通りの少し軽薄な態度を保ちながら、礼司は達也達の元へ歩く。その行動は側から見れば何の異常も無い、至って普通の光景だ。だが、その場にいる面々からしてみれば、特に死徒と遭遇した者達にとっては異常な光景に見えた。

 

「……ここにいるということは、アレを何とかできた。ということでいいんだな?」

「ああ、まあな。徹底的にブチのめしたから、もう大丈夫だ」

「……説明してくれるんだろうな?」

 

 つい警戒体制をとるが、その意味がそこまでないことは達也自身にも分かっている。だが、以前の経験から学んでいるはずなのにそうせざるをえなかった。

 

「分かってる、そう急かすな。まずは…………おいマジかよ…」

「ん?どうした……………神父?」

 

 気づけば達也達は周囲を囲まれていた。その数は十人ほど。全員がしっかりとした体格を持った成人男性だった。一瞬十文字があらかじめ要請した応援かとも考えたが、その線は彼らの身だしなみを見た瞬間に消え去った。

 何せ彼らの格好は教会に普通にいるような神父だったからだ。いや、正確には全員が同じ格好をしているわけではない。十人中九人は外套にフードを被り顔を隠しているが、残った一人はフードを被らず、柔和な笑みをこちらに向けていた。彼のことは普通の神父にも見えたがそれ以外の神父は殆ど表情筋が動いておらず、その落差が一層不気味に感じた。そんな存在が自分達の周囲を包囲している。その事実に流石の達也も困惑を露わにする。だが、それも束の間、達也は戦闘体制に入る。何故なら、彼らがこちらに害意を向けたことを察知したからだ。

 

「……………………」

 

 耳鳴りが起こりそうな程の静けさが辺りを支配する。

 

「なんだよお前ら。見ない顔だな。ウィック神父はどうした?てっきりこの場に一番に来るのはあの人だと思ってたんだが」

 

 先に沈黙を破ったのは礼司だった。

 

「ああ、シスタークレアとウィック神父は元から監視役ですよ。彼等の報告を受けて我々が動くことになっていました。至極簡単な仕組みでしょう?」

 

 礼司の問いに応対したのは、柔和な笑みを浮かべる神父だった。

 

「ああ成程そういうことか。でも出だしがちょっと遅かったな、あんたら代行者のお役目はもう終わりだ。俺が大体片づけたからな。ほら、とっとと荷物を纏めて国に帰りな」

 

 二人の会話は周囲を置き去りにする。事情を知らない達也達は会話に割り込むことすら出来ず、ただ聞くことしかできないでいた。

 

(シスター…神父…そのままの意味で受け取って良いのならやはり彼らは宗教系の団体か。だがどんな組織だ?ブランシュと関係があるのか?礼司のことを知っているということはさっきの金髪の男のことも知っているのか?海外の古式魔法師?いや、そこから詮索し始めたら本当にキリが無い。この場で正体を掴むのは流石に無理か…)

 

 達也は二人から発された言葉を一つずつくみ上げ、パズルのように当てはめ状況の全体図を掴もうと試みるが、それも中々上手くはいかなかった。

 

「…失礼。話を割って申し訳ないがいいだろうか?俺は十師族、十文字家次期当主十文字克人だ。貴殿らは一体…」

「いや、残念ながら我々にはまだ仕事が残っていますよ。ここの後始末もありますし、貴方のご友人への対処も本来ならあなたがやるべきことですが、そのような気配を感じなかったのでね。こうして仕方なく目の前に表れたというわけです」

 

 何者なのか?そう十文字は問おうとしたのだろう。だが神父はまるでそれを雑音かのように扱い、無視した。

 

「ああ、こいつらには何を言っても聞く耳持ちませんよ。イカれた狂信者だ」

 

 笑みを浮かべながら神父は右腕を天に掲げる。それを合図に周りの神父たちは懐からそれぞれの得物を取り出し構えを取る。

 

 黒鍵、灰錠、ハルバード、細剣、長剣、短剣、車輪、大鎌、銃器。多種多様で魔法という技術が一般化した世の中でもそうそうお目にかかることものないであろう武具。それも担い手は神を信仰する神父達だ。普通なら二つは情景的に相反するもののはずなのに、達也達はそれに違和感を抱くことが無かった。武具と神父は、元から二つで一つだと納得させる何かが、彼らにはあった。

 

「どのような理由であれ、こちら側のことを知った者についてはそれ相応の対処をせねばなりません。それはあなたが十分知っている筈では」

「正気か?いくら聖堂教会でもナメすぎだ。こいつらは魔法師だぞ。こっちの会頭なんて十師族の一員だ。何の力も持たない一般人とは事のスケールが違う。情報網も昔とは違うんだ、あっという間にどこかで情報が拡散される。そうなればー」

「あなたこそ我々を軽く見すぎでは?あんなにも堂々と主の秘蹟を使っておいて我々が何も思わないとでも?」

「おいおい。あれを使わなきゃこっちも危なかったんだぜ?今の俺の手持ちじゃあれを殺すためにここら一帯を吹き飛ばすことになってたかもしれなかったんだ。そうなればどんな間抜けでも流石に調査には乗り出すだろ。それは俺の…いや、俺たちの望むところじゃない。じゃあそんな時にどうするかと言ったら、周りに遠慮せず行使できるアンタらの秘蹟ほどの都合のいいものはないさ。被害は最小限に留めたんだぞ。だからさ、大目に見てくれてもいいだろうが」

 

 お互いの主張が交差する。追求には弁明を、説明には不信を互いに突き出す。それは最早主張の殴り合いだ。それに痺れを切らしたのか柔和な笑みを浮かべた神父は、笑みをまるで白い紙を黒いインクで塗り潰すかのようにして、顔を無念と怒りと侮蔑と嘲笑で上書きした。

 

「我々はあなたが死徒と共倒れになることを望んでいたのですよ。後ろの者どももそうだ。主の導きに耳を傾ずひたすら自分たちの為にこの星を醜く腐った血で汚す愚者どもなんざ視界にも入れたくない。ああ、情報についてはご心配なく。あなた方はテロリストと激しく交戦し、共倒れとなり、残念ながら生きて帰らぬ者達となった。ということにして処理すれば、何も問題はありません」

 

 神父は何の躊躇いも無くそう言い放った。その言葉からは阿呆でも察せられるほどに達也達や礼司に対しても尊厳が無い。その事実に深雪やエリカは一瞬怒りを露わにするが、まるでこちらを言葉で表現出来ないような汚物を見てくる眼差しを感じ取り、萎縮する。

 

「まったく…これだから末端の代行者は嫌なんだ。自分の信仰を狂ったように押し付けて、その行為が純然たる行動だと信じて疑わない。まあ狂信者なんてそんなもんか。枢機卿や司祭ならたまに話が合うんだけどなあ。ああもういいや、まともに相手するのももう疲れた。こんなことに時間を消費するのも馬鹿らしい。死徒はもう片付けたんだ。これ以上お前らと馴れ合うのも嫌だし……仕方ない。殺すか」

 

 礼司の周りに、無数の剣が再び浮かぶ。

 

「おや?魔法師を庇うのですか?魔術師であるあなたが?これは面白い。一体どのような魂胆なので?」

「別に。ただの好奇心だ」

「…そうですか。では『ピピピピ!ピピピピ!』おっと」

 

張り詰めた空気に端末の電子音が鳴り響く。神父は懐から大昔の折り畳み型端末を取り出し、耳に当てる。他の神父も構えを解き、電話をする神父に注目していた。

 

「どうされました?……おや、よろしいので?彼は早めに対処しておかねば……分かりました」

 

 

 彼らは何らかのアイコンタクトを取ると、最も口数が多かった神父を残して目にもとまらぬ速さで去っていった。

 

「なんだ?上司からの呼び出しか?」

「ええ、まあそんなところです。私としてはここでそこにいる者どもを片づけておいても損は無いと思うのですが、上の考えには従わねばならないので」

「ふーん、そう。まあ俺からしたらアンタらがこの場から早く消えてくれるのなら何でも良いや。さっさとどっか行きな。あ、でも俺の報酬を忘れるなよ?きっちり支払ってもらうからな」

「ええ、分かっていますよ。こうなってしまった以上仕方がありませんから。では失礼」

 

 そして、残った神父もこの場から去っていった。脅威は去ったという認識をしても良いのか、達也は分からないでいた。自身の眼で確認してもうこの場にあの神父達がいないことは確認しているのに、どうも安心できない。

 

「………あーーー…疲れた……」

 

 だが、そんな疑心も礼司が跡形もなくぶち壊した。だが仕方もないだろう。目の前でいきなり背伸びをしながら地べたに寝そべられたら誰だってそうなる。

 

「……礼司…今の連中は…」

「ん?ああ達也。分かってるそう急かすな。ちゃんと説明してやるさ………お前ら二人にな」

「……え?ちょっと。それってどういうッ⁉」

 

 

 エリカは礼司の最後の言葉の意味を問いただそうとした。だが、エリカが…いや、司波兄妹以外がその言葉の意味を知ることは最後まで無かった。

 

「……何?」

 

 二人を残して、残りの全員がその場で崩れ落ちる。その様子はまるで、電源が落ちた機械のようだった。

 

「安心しろ、眠っただけだ。まあ起きたらあの死徒のことや教会の連中のことは忘れてるだろうけどな」

「…一体、どういうつもりだ?」

「理由を話すことは全然構わないが、ここで長話をするのは個人的に嫌だね。話すんだったらもっと落ち着いたところがいい。そこでなら話してやる。俺やあのクソ吸血鬼、そしてあの狂信者共のこともな」

 

 礼司は起き上がって服に着いた汚れを手で払うと、端末を操作してある場所の位置情報を達也の端末に送った。

 

「明日の昼に二人でここに来い」

「…ここは?」

「ただの喫茶店だ。一応言っておくけど誰にも言うなよ。伝えることは伝えたからな。じゃあ俺はもう疲れたから帰って寝る。そんじゃあな。後始末は任せた」

 

 そう言い残して礼司もそそくさと去っていった。あとに残るのは、困惑を隠しきれない兄妹と、地面に横たわる魔法師達。そして、戦闘の余波で今にも崩れそうなテロリストのアジトだった。

 

「……お兄様……」

「……」

 

 不安から自身の服の裾を掴む深雪の頭を達也は優しく撫でる。

 

(正直、分からないことが多すぎる。だが、なにがあろうと、深雪だけはこの命に代えてでも!)

 

 太陽はとっくに沈み、辺りには既に夜の帳が下りていた。

 夜が、二人を出迎える。その夜こそが、二人が魔法師として生きる最後の夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 




礼司「事情の説明?ああ良いさ。やってやるよ。でも全員にするとは誰も言ってねえからな?」

※ギアスについてですが、個人的解釈が入っているかもしれません。その点についてはご容赦下さい。

追記:タグにロード・エルメロイII世の事件簿を追加しました。
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