これはもしも現代社会でリオンとノエルが幼馴染だったら。ノエルはリオンに振り向かすことが出来るか。

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鈍感なモブとピュアな幼馴染ギャルは恋に臆病

  

 「なっ、聞いてくれノエル」

 

「えっ、どうしたの急に改まって」

休み時間、教室で俺こと『黒鉄莉音』は 椅子に座って牛乳飲んでいるみた目ギャルだが家庭的で活発な幼馴染の『九十九ノエル』にあることを相談しようと。

 

 「俺、実はある人に告白しようと思って。そんでーー」

 

その瞬間、ノエルの口から牛乳が吹き出し俺の顔にかかってしまった。

 

  「げっほっ、げっほっ」と喉を少し落ち着かせ。

 

  「ご、ごめん莉音。あまりにもビックリしてつい……」

  

「ついじゃねぇだろう」

 

顔にかかった牛乳はハンカチでふき。

 

 「……まぁいい。でさ俺一目惚れしている先輩に告白しにいくわけなんだよ。だから幼馴染のよしみでプロポーズのアドバイスを!」

 

 先輩に告白のアドバイスをっとノエルに頼み込んでみた。

 

 「フン、知らない。あたしの気持ちを知らない莉音なんてなんにも教えな〜い」

 

  頬を膨らましながら俺から顔を逸らす幼馴染。

  フンじゃないだろ。俺にとって一世一代の初告白だぞ。

 

  「……っで、誰よその先輩って」

 

 目線を戻し誰なのか聞かれ

 

 「三年のミレーヌ先輩」

 

「超S級の学園の美女じゃん!やめといた方がいいよ。今まで何人かの男性がこっぴどく振られ、ショックで立ち直れない人も続出し。あだ名が氷の女王」

 

確かに氷の女王様に告白しに行くなんて自殺行為。

 ノエルの意見ももっともだ。しかし。

 

 「でも男なら一度でいいから、かわい子ちゃんに告白したい!」

 

溢れ出る思いで告白宣言を伝え。

 

 「あっそう。勝手に告白して振られれば」

 

 何故かジト目で辛辣なことを。だが俺は

 

 「ふふっ、みていろ。俺は絶対成功させてみせる。氷の女王様にOKをもらってくる」

 

そのまま俺は教室を出て行き。机にうつ伏せため息をするノエル。

 

 「リオンのバカ。あたしがいると言うのに……」

 

  ♦︎

 放課後

 

 あたしは小さなため息を吐きながら下駄箱に着いたら、

 顔が死んでいる莉音が下駄箱に頭を支えに落ち込んでいた。

 

 「告白……どうだった」

 

 内心分かってはいるけど、なんとか莉音を慰めようと苦笑してた。

 

 「……なかった」

 

「えっ、……」

 

「今日ミレーヌ先輩に告白しに行こうっと思ったが、風邪でいなかった」

 

あちゃぁ。よりにもよって風邪ひいている時に。ラッキー!いやいや残念だったなぁ。

 

 「ぐすぅ……いいんだ。また会えたらもう一度」

 

「莉音も懲りないね……そんなにあの先輩のことが好きなの?」

 

「うん、好き。特におっぱいで癒されたい」

 

 「あっそう!」

 

 キレたあたしは早足で校舎に出る。冗談じゃないよ全く、こっちは本気で心配してたんだから。

 「ま、待てよノエル。なんでそんな早足で。俺なんか悪いことした?」

 追いかけてくる莉央がいるが無視する。

 

 何度も謝る莉音に嫌気がさしたかあたしは足を止め。

 

 「どうしたノエル。急に止まって」

 

「……あたしなんかより先輩といた方がいいんでしょう」

 

 何故だろうかリオンはあたしから離れていくと思うとなんだかモヤモヤする。

 

 ずっと幼馴染だから当たり前だと思ってた。けど違う、やっぱりあたしなんかより……

 

 「リオンはさっ。先輩に比べ、こんな活発で品のない女と一緒にいたくはないだろうなって……なに言ってるんだあたし。あははっ」

 

 笑っているけど、心ではすごく泣いている。

 

 だって……前からリオンのかとを好きだったのに。何故か耐えきれなかった涙がポタポタと流れてきた。もう感情が抑えきれない。

 

 「……ごめん……俺、ノエルに何かした訳でもないけど」

 

 リオンが優しく抱きしめ寂しげな目であたしを見て。

 

 「俺は一度もいたくないなんて思ってもない。むしろ……こんな俺に愛想つかれたんじゃいかっていつも思ってたが」

 

照れくさそうなリオンに泣いているあたしは。

 

 「本当っ……こんなあ、っ……がさつな女なのに、ぅ……それでも一緒にいたいと、ぅぐ……」

 

 少し身体を離し顔を上げ。

 

 「あぁ、俺にとってノエルと一緒の方が毎日楽しいし」

 

涙をはらい彼は笑顔で。

 

 「ノエルにとって俺は嫌いか?」

 

 何故だろうこんなに胸を締め付けられるのは。

 

 あたしの答えは。

 

 「好き、大好き!誰にも負けないぐらいリオンのことを愛している」

 

 告白した。全てを出し切りたかった。幼馴染としてではなく、一人の女の子として彼を愛している。

 

 目が点になったリオンは驚いた。

 

 そうだよね、やっぱり幼馴染とは。

 

 「……いいのか」

 

「……えっ」

 

「本当に俺でいいのかって」

 

信じられなかった。あんなにミレーヌ先輩が好きと言ったリオンがどうして⁈

 

「いいって、ミレーヌ先輩のことはいいの?あんなに告白すると言ったのに、どうして……!」

 

 リオンは顔を赤くして恥ずかしげに目を逸らした。なんだかちょっと可愛い。

 

 「別に。確かに最初は先輩に告白しようとしたが」

 

そのままあたしに顔を向け笑いながら。

 

 「改めてノエルから告白されたら……本当に好きな人がいつも一緒にいたなぁっと。フフッ」

 

「……ぷっ、なにそれ……フフッ、フハハッ!」

 

 あたしも釣られて笑い。

 

 夕暮れが落ち、すっかり夜になり。あたしたちは星空の下で笑ってた。

 

 さっきまでの暗い雰囲気がぶち壊され、元に戻って。

 

 「改めて。ノエル、俺と付き合って下さい」

 

彼が手を差し出され。

 

 あたしは満面な笑みで。

 

 「はい!こちらこそ」

 

差し出された手を繋ぎ、お互いの気持ちが通じあった。

 

 これからもあたしは彼と共に未来を進んで行く。

 

 これは鈍感で不器用な彼と好きと素直に言えない彼女の恋物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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