Blue Archive -Document GUYS feat.LXXX-   作:LN58

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app17 アビドス砂漠の空を舞うアホウドリ(アルバトロス)とそれを見上げるヒナドリ(バーディー)

 

 

――――――時刻は正午と呼ぶにはまだ早すぎる頃!

 

 

この日、残り半分を切ったアビドス砂漠の未調査領域の調査を一挙に終わらせる切り札として“超先進技術実証試験母体機”と銘打って実戦投入が急がれていた【キヴォトス防衛軍】の新型機:GUTSアルバトロスが初出撃となった。

 

新型機:GUTSアルバトロスは“GUTS”を冠する機体名の通り【ミレニアムサイエンススクール】が開発した対怪獣兵器であり、通常はこうした対怪獣兵器はその強大さ故に各学園の保有戦力として【キヴォトス防衛軍】の作戦に供与する形で出撃するのだが、

 

このGUTSアルバトロスは全域が強力な通信障害によって当初の計画よりも遥かに日数を要することになったアビドス遠征の大幅な遅延を踏まえて、最初から【キヴォトス防衛軍】保有戦力として【ミレニアムサイエンススクール】に発注したものとなっていた。

 

元々は“GUTSの先生”北条先生の地球(M78ワールド)で時代の頂点となったメテオール:Much Extreme Technology of Extraterrestial ORigin(地球外生物起源の超絶技術)満載の防衛チーム【ZAT】の主力大型戦闘機:スカイホエールのような移動指令室を兼ねる多用途機をキヴォトスで再現しようという提案の下に研究が進められていた“超先進技術実証試験母体機”であった。

 

しかし、怪獣退治の専門家が真っ先に必要と感じていたものだけに早い段階で検証と検討が行われたものの、“ビッグシスター”調月 リオや“全知”明星 ヒマリといったキヴォトス屈指の頭脳の持ち主たちでさえも再現不可能のメテオール(地球外生物起源の超絶技術)の結晶を創り出すのは無謀であり、開発計画は凍結を余儀なくされていた。

 

その一方で、地球の防衛チームの航空主兵論と、元々【ミレニアム】で開発を進めていた対怪獣兵器が航空機であったという方向性の一致から、“ビッグシスター”調月 リオの高速戦闘機:GUTSガルーダと“全知”明星 ヒマリの多目的無人可変ドローダー:GUTSファルコンの開発が強力に推進されることになった。

 

結果、キヴォトスに現れたウルトラマン80が撃破した侵略異星人のUFOの残骸から分析したメテオールを導入して完成したGUTSガルーダとGUTSファルコンの双方が【キヴォトス防衛軍】の作戦行動で目覚ましい活躍をしているのだが、どちらも完全に乗り手を選ぶ専用機と化してしまい、量産化の目処が立たない有り様であった。

 

キヴォトス全土を怪獣災害から守るためには防衛網を網羅できる十分な数の航空戦力が必要であり、現在は【キヴォトス防衛学園】に再編された【SRT特殊学園】にはキヴォトス唯一の空軍戦力が存在していたため、そこのトップガンたちを対怪獣兵器の戦闘機に乗り換えさせて【キヴォトス防衛軍】の戦力の中心として活躍させたいところであったのだ。

 

とにかく、完成した対怪獣兵器の戦闘機:GUTSガルーダとGUTSファルコンはとてもじゃないが有人機としては誰一人として扱いきれない欠陥機でしかなかったものの、そこから有人機として扱い切れるように出力調整や仕様変更して量産化をすればいいとして楽観的に考えて、

 

これまでの戦闘記録を【SRT特殊学園】の航空部隊の精鋭たちに見せたところ、これまでキヴォトスで編み出されてきた空中戦闘機動(マニューバ)からかけ離れた文字通り人間離れしたものだったため、とてもじゃないが人力で再現は無理だと言い切られ、遠隔操縦の無人機として これまで有翼怪獣との超音速の世界でしか戦闘してこなかったツケが出てしまっていた。

 

開発者であり操縦士である“全知”明星 ヒマリ専用の遠隔操縦席を忠実に再現したGUTSファルコン・シミュレーターで戦闘記録を臨場感たっぷりで追体験すれば、戦闘機乗りとしては山のように巨大な怪獣相手に超音速で接近して攻撃する光景がまさしく恐怖映像でしかなく、思わずシミュレーターのシートから飛び出してガクガク震える隊員が出る有り様だったのだ。

 

そんな様子を見かねて手本を見せつけるかのように“GUYSの先生”北条 アキラは意気揚々と初めてのGUTSファルコン・シミュレーターのシートに乗り込むと、視界いっぱいに拡がる山のように巨大な怪獣を相手に全速力で接近して攻撃を加えるシチュエーションを難なく成功させて、隊員一同から盛大な拍手と共に尊敬の眼差しを向けられることとなった。

 

そう、この北条 アキラ、地球では小学校の先生をしながらも裏では予備役でガンフェニックスのテストパイロットをし続けており、果てはガンフェニックストライカーで宇宙から地球を眺めた腕前は伊達ではないのだ。第2脱出速度(地球脱出速度)11.2km/s(マッハ33)を体験した後ともなれば、マッハ5前後など止まって見えると言っても過言ではない。

 

しかも、技術継承の名目で恩師:大山キャップが率いた【UGM】で使われていたジャックナイフ・フライト*1やフォーメーション・ヤマト*2を怪獣頻出期が終結して平和になった地球で実践できる天才パイロットなのだから、戦闘機のパイロットこそが天職であったのだ。

 

それこそ、遠隔操縦ならばGUTSガルーダとGUTSファルコンの両方を専属パイロット以上に使いこなすことができるため、本当のところは移動指揮所でジッとしているよりも自らライドメカを乗って怪獣と戦いたい欲求がウズウズしているわけであった。それはウルトラマンに変身して戦えるようになったのはあくまでも偶然の産物として、ウルトラマンの心を実践するからと言って、ウルトラマンの力に頼り切らないように強く自らを戒めているのもあった。

 

しかし、平和の時代になってから遅れてやってきた天才パイロットである地球人:北条 アキラをして、あんな航空力学を無視した見た目で当たり前のように超音速飛行をしてくる有翼怪獣たちと格闘戦を仕掛けられる戦闘機乗りがキヴォトスにはいないのはさすがに想定外であり、【SRT】のトップガンたちによる超音速の世界での空中戦闘機動(マニューバ)は絵空事となり、航空戦力の運用論を変えざるを得なくなった。

 

となると、軍用の飛行機が武装化する前は偵察に主に利用されていたことを踏まえて偵察や哨戒で活躍してもらうのが無難な落とし所となり、誰もが簡単に銃を手にして暴れ回ることができる犯罪天国(ゴッサムシティ):キヴォトスだからこそ航空産業が育たず、地球と同じように航空主兵論が成立しない状況を受け容れる他なかった。必要なのはたしかである以上、今は我慢強く幼稚産業の成長を見守るしかない。

 

そんな中、怪獣無法地帯の攻略作戦へと変遷したアビドス遠征においてGUTSガルーダの運用データが集まり、未調査領域の調査を進めていく上で全域が通信障害に見舞われている怪獣無法地帯での移動指令室となるスカイホエールのような多用途機の要求が発生し、一度は凍結を余儀なくされていた開発計画は再始動となった。

 

そこで全高:20m、全長:60m、全幅:54m、重量:50t、最高速度:マッハ3.3、乗員:6名の主力大型戦闘機:スカイホエールをダウンサイジングした中型戦闘機が検討され、移動指令室の機能と対怪獣兵器としての打撃力を両立しながら、【キヴォトス防衛軍】の主力となる航空機の雛形となる訓練機としての性格を持たせた廉価版スカイホエールのようなものを【ミレニアムサイエンススクール】に発注することになったのである。

 

ただし、言うは易く行うは難しであり、これまで怪獣など存在しなかった学園都市:キヴォトスでは一昼夜で実現できるものではなく、完成した対怪獣兵器:GUTSガルーダやGUTSファルコンにしても『前回』1周目の世界からのデータの蓄積があって『今回』2周目の世界での完成なので、すぐに完成に漕ぎ着けられるようなものではなかったのだ。

 

もちろん、無理なら無理で、アビドス遠征で実戦投入できれば文句はないのだが、間に合わなかったとしても焦ることなく着実に廉価版スカイホエールの開発を進める腹積もりであった。これは将来的に絶対に必要になるものだと言い聞かせて。

 

ところが、そこにアビドス遠征に間に合わせるほどの驚異的な工程短縮のアイデアをもたらした救世主がいたのである。

 

 

――――――それは何を隠そう“シャーレの職員”ロボット職員:マウンテンガリバーであり、その正体はネオフロンティアスペースからやってきた特捜チーム【スーパーGUTS】の隊員であったコーイチ先生がGUTSアルバトロスを完成に導いたのだ。

 

 

そう、“超先進技術実証試験母体機”と銘打って【キヴォトス防衛軍】に納入された新型機:GUTSアルバトロスは見た目が完全に特捜チーム【GUTS】の主力中型戦闘機:ガッツウイング2号機であり、いわばキヴォトス製ガッツウイング2号機なのである。

 

ガッツウイング2号機はガッツウイング1号同様に元々は戦闘用に開発されたわけではなく、災害現場への物資輸送や現場の移動指揮所として設計されていた 全長:29m、最高速度:マッハ4、乗員:4名の中型戦闘機であり、大型戦闘機:スカイホエールをダウンサイジングしたイメージとして偶然にも要求に噛み合っていたのだ。

 

そして、ガッツウイング2号機の対怪獣兵器としての特徴となる 超古代怪獣の復活に伴って武装化したこと実装された 機首が割れるハイパーモードで砲身が展開される大型ビーム砲:ハイパーレールガン<デキサスビーム>は、光学兵器の実装がキヴォトスの技術水準では難しくとも、艦載砲として【エンジニア部】が開発したレールガン<スーパーノヴァ>で代用することで十分な打撃力の確保に成功したのである。

 

そのため、キヴォトス製のガッツウイング1号機:GUTSファルコンとガッツウイング2号機:GUTSアルバトロスが揃うことになり、地球の対怪獣兵器の傑作機の劣化コピー品だとしても開発ノウハウがまったくなかった中で完成に漕ぎ着けられたGUTSアルバトロスは【エンジニア部】の渾身の作と成り得た。

 

なお、GUTSアルバトロスの設計のアイデアはネオフロンティアスペース出身のコーイチ先生となるが、命名はM78ワールド出身の北条先生となり、ガッツウイング2号機の発展型となるガッツウイングEX-Jを更に発展させた【スーパーGUTS】の主力戦闘機:ガッツイーグルからの連想で、ゴルフ用語で『ダブルイーグル』を意味する“アルバトロス”からとなる。*3

 

また、アルバトロスは和名がアホウドリであるように人間が接近しても地表での動きが緩慢で捕殺が容易で、飛ぶための助走距離がたくさん必要になるぐらいなのだが、代わりに渡り鳥の中でも特に長距離を移動することで知られ、繁殖地と餌場を往復するために数千キロメートルもの距離を移動する能力があることから、

 

どれだけ最初に飛ぶのに助走距離がかかったとしても、一度飛び立てば渡り鳥の中でも遥か遠くまで飛んでいけることを願掛けにして、GUTSアルバトロスの開発と運用を起点にしてこれから先の【キヴォトス防衛軍】の航空戦力の充実を願ったものとなっている。

 

 

そのため、アビドス砂漠での新型機のお披露目となるGUTSアルバトロスの処女飛行は【キヴォトス防衛軍】の隊長格を乗せての慌ただしいものとなっていた。

 

 

一応、GUTSガルーダやGUTSファルコンですでに実装されている自動操縦モードや遠隔操縦モードはあるものの、それらに頼ることなく【SRT特殊学園】のトップガンを操縦士に据えて、今回は【風紀委員会】銀鏡 イオリを機長席に乗せて、機体制御や情報分析を【エンジニア部】白石 ウタハが務め、【キヴォトス防衛軍】軍事顧問:北条 アキラが添乗員となり、その日の未調査領域の調査を指揮していた。

 

実のところ、広大なアビドス砂漠での未調査領域の調査は裏では多数の無人機を使って夜を徹して自動で進められているため、こうして大々的に【キヴォトス防衛軍】に参加したたくさんの生徒たちを動員する必要はない。

 

そう、ハザードマップの完成のために広大なアビドス砂漠で何をしているのかと言えば、四次元発信機を等間隔に設置することで四次元空間から監視所を砂漠に転送してレーダー網を構築することにあった。それを大量の無人機にやらせるか、大量の人手でやるかのちがいでしかない。

 

しかし、こうして生徒たちを動員しているのは、ひとつは【キヴォトス防衛軍】の活動を定期的に開くことで生徒たちの有事への対応力や団結力を高め、そうした経験を積んだ生徒たちを安全に母校に帰らせることで意識改革を進めさせるためであり、そのためにわざわざ割の良いお駄賃を用意してやっていることであった。

 

つまり、キヴォトスで居場所が見つけられなくて悪さをするような不良たちに居場所や生きる目標を与え、人間らしい生活をする余裕や雇用を創出している慈善事業という側面もあった。これまで求人CMで金塊の山をチラ見せしたり、地球の美味しい料理を披露してきたりしたのも、決して食いっぱぐれることのない仕事場として安心してもらえるように配慮した宣伝活動でもあった。

 

そして、今も昔もアビドス砂漠の土地の所有権を持つ【真なるアビドス生徒会】の要求で美しきアビドス砂漠の景観を崩さないように言われているため、基本的にレーダー網を構成する監視所は砂漠の地中に等間隔に埋められている中、一里塚のように遭難者を収容するためのレストハウスを点在させる許可を得ることに成功していた。

 

このレストハウスは区間毎のレーダー網を総括する拠点として四次元空間を経由して新アビドス自治区の防衛基地に情報を送信している他、5人程度の遭難者が3日は生き延びることができるだけの食糧や設備が据え付けられており、

 

調査に参加している生徒たちは四次元発信機を指定の座標に設置して四次元空間からレストハウスを召喚し、召喚したレストハウスで涼みながらレーダー網が展開されるのを見届けるのが仕事であった。正確には、目と耳となるレーダー網が機能するまで怪獣無法地帯の真っ只中での周囲の警戒を怠らないことである。

 

他にも、大々的に生徒たちを動員してアビドス砂漠のハザードマップ=レーダー網の完成を待つのと並行して様々なミッションが行われており、今回のGUTSアルバトロスの処女飛行もそうしたミッションの1つであった。

 

特に、GUTSアルバトロスは【キヴォトス防衛軍】が保有する対怪獣兵器の航空戦力として多くの生徒たちに運用されるためのテストベッドであり、処女飛行は設定されたコースを飛び回って空中移動指令室や対怪獣兵器としてきちんと機能と運用ができることを確かめることにあった。

 

そのため、添乗員として北条先生が側について用意されたマニュアルやプログラムに従って命令を下すものであったが、今回の処女飛行で初の機長に選出される栄誉を掴み取ったのが【“雷帝”の遺産】の捜索に本腰を入れた【ゲヘナ学園】の代表生徒である【風紀委員会】銀鏡 イオリであり、超音速の空の旅を味わうこととなった。

 

 

北条先生「――――――ポイントDに到着!」

 

銀鏡 イオリ「次! ハイパーモード展開! 標的Dに向けてレールガン<スーパーノヴァ>を発射するぞ!」

 

SRTパイロット「ラジャー」

 

白石 ウタハ「さあ、照準は合わせたよ!」

 

銀鏡 イオリ「よし、レールガン発射!」

 

北条先生「……うん」

 

銀鏡 イオリ「これでどうだ!」

 

白石 ウタハ「命中だよ!」

 

銀鏡 イオリ「よし!」

 

北条先生「順調ですね」

 

銀鏡 イオリ「ああ。最初はどうなることかと思ったけど、これなら何の問題はないな」

 

白石 ウタハ「それはそうだ。【SRT】のトップガンが操縦していることだし、GUTSファルコンやGUTSガルーダで培った自動操縦技術や飛行技術が十二分に活かされた、かつてないほどに乗りやすい戦闘機に仕上がっているからね」

 

白石 ウタハ「本当は“教父(せんせい)”が言っていたハイパーレールガン<デキサスビーム>を造りたかったけど、光学兵器を載せるにはまだまだ技術力が足りなかった。やっぱり、リオ会長は凄い」*4

 

北条先生「それでも、元々が宇宙戦艦の艦載砲として完成させたレールガン<スーパーノヴァ>の威力は折り紙付きです」

 

白石 ウタハ「うん。最初の1挺だけで下半期の予算の約70%が吹き飛んで宇宙戦艦の建造なんて夢のまた夢ってなっていたのに、怪獣退治の専門家の指揮の下で対怪獣兵器として大活躍で鼻が高いよ」

 

銀鏡 イオリ「ああ。ガリバーさんのレールガンの威力には助けられてきた。それが今度は戦闘機に搭載されることになるだなんてな」

 

北条先生「まあ、機動性には優れていないので高速戦闘には向きませんが、GUTSファルコンで格闘戦を仕掛けて、GUTSアルバトロスで支援攻撃に徹すれば、並大抵の怪獣を倒すことは容易なことでしょう」

 

北条先生「ですので、真正面からの戦闘は避けてください。この機体は移動指令室や輸送機、空中砲台となる戦略的にも重要な機体ですので、怪獣と遭遇した場合は離れた場所で情報収集に徹してください」

 

銀鏡 イオリ「そうだな。最高速度はマッハ4で強力なレールガンが使えたとしても連射ができないし、機動性にも難があることだしな」

 

白石 ウタハ「だから、最初は搭載したドローンで様子を見て、対空迎撃がないとわかった時点でハイパーモードを展開して、敵の射程外から確実な一撃を叩き込むんだ」

 

北条先生「本当にダウンサイジングしたスカイホエールだな。何でもできちゃう。いやはや、コーイチ先生の地球(ネオフロンティアスペース)の科学技術は凄まじいな。メテオールがまったくない状態で 怪獣初出現の後 武装化でいきなりコレだからな……」

 

銀鏡 イオリ「よし。次のミッションに向かうぞ。次はヒナ委員長が待っているレストハウスEで垂直着陸で休憩に入る。旋回して全速力だ」

 

SRTパイロット「ラジャー」

 

 

ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウン!

 

 

銀鏡 イオリ「ウタハ先輩、レストハウスEの反応はあるか?」

 

白石 ウタハ「ああ、問題はない」

 

北条先生「……侵入者はいませんか?」

 

白石 ウタハ「今のところ、発見報告はないね」

 

北条先生「そうですか」

 

銀鏡 イオリ「さすがに新型機:GUTSアルバトロスがこうして飛び回るようになったわけだから、盗掘者共もおとなしくしているだろう」

 

北条先生「そうだといいのですがね」

 

白石 ウタハ「隊員や参加者の反応に変化なし」

 

SRTパイロット「レストハウスEまで残り10km……」

 

銀鏡 イオリ「よし、着陸ポイント上空に静止して着陸シークエンスに入れ」

 

 

ヒュウウウウウウウウン!

 

 

銀鏡 イオリ「ひとまず、午前の部のフライトは終了だな」

 

北条先生「ええ。正午にアビドス中央駅旧庁舎にサーモバリック爆弾が落とされることになっていますから、状況が確認できるまでレストハウスで待機です」

 

SRTパイロット「本当にそんなことが起きてしまうのでしょうか、先生?」

 

白石 ウタハ「心配することはないさ。この機体に搭載された<光の大剣:スーパーノヴァ>の原典(オリジナル)となる<光の剣>は常に“教父(せんせい)”と共にある。本当にミサイルが発射されても余裕で撃ち落としてくれるさ」

 

北条先生「ともかく、警戒は怠らないように」

 

空崎 ヒナ「イオリ、先生!」

 

北条先生「やあ、空崎さん」

 

銀鏡 イオリ「ヒナ委員長、GUTSアルバトロスの乗り心地は良いものでしたよ」

 

空崎 ヒナ「それはよかったわね、イオリ」

 

北条先生「さあ、レーダー網が完成するのを見守りつつ、【プライベートファンド】の総会がどうなるのかを見守りましょう」

 

 

そして、眼下でレストハウスと戦闘用バギーが列をなす座標にGUTSアルバトロスは着陸した。

 

こうは言っているが、ここは怪獣無法地帯の真っ只中である。いつどこで怪獣が現れるかがわからないため、警戒は最大限にする必要があるため、調査とは言いつつ 実際にはレストハウスの設置だけで そこまで難しいことはしないのに割の良い報酬が用意されているというのは、そういうことなのである。

 

怪獣の直接攻撃の他に、怪獣の能力による環境の変化なども考えられ、保水力が最悪の砂漠地帯では容易に洪水が起きてしまう危険性が常につきまとうため、気象の変化には特に敏感である必要があった。これまでにキヴォトスには機械を蝕む霧を起こす宇宙怪獣:ギマイラや硫酸ミストを発生させるマイナスエネルギー怪獣:ホーが出現していただけに。

 

しかし、それ以外にも【キヴォトス防衛軍】軍事顧問として頭を悩ませている問題が起きており、それが黄金怪獣:ゴルドンや爆弾怪獣:ゴーストロンの細胞片である金塊を狙う盗掘者たちであった。

 

ウルトラマンや対怪獣兵器の活躍によってバラバラになった怪獣の破片は環境への悪影響や化学兵器への悪用の恐れから無許可の所有は禁止されているのだが、どれだけ罰則や監視を強めてもブラックマーケットへの流出を防ぐことができておらず、

 

それが皮膚や排泄物が金塊となるゴルドンやゴーストロンの細胞片となったら、もう流出は防ぎようがないということで、苦肉の策でゴルドンやゴーストロンの金塊を本物の金塊と引き換えて流通を制御しようと試みたのだが、

 

それが新たなゴールドラッシュをアビドス砂漠に招くことになり、怪獣から産出された金塊を求めて命知らずの盗掘者が怪獣無法地帯に入り込むようになり、制御しないよりかはマシなだけの状態にしかならなかったのである。

 

今回の調査においても参加者を班分けして四次元発信機からレストハウスの設置を依頼するわけなのだが、レストハウスが設置されてレーダー網が機能するまでの待ち時間の間に、持ち場を離れてゴルドンやゴーストロンの金塊を探しに行く盗掘者が何人も確認されていた。

 

どうあってもこうなるだろうことがわかっていただけに、厳重注意したところで人の欲望には限りがないとあきらめ、全回収が必須の怪獣の細胞片を広大なアビドス砂漠で積極的に集めてくれる姿勢を褒め称えて黙認する他ない。ブラックマーケットに流されるよりかは遥かに健全という判定だ。

 

また、これまでの調査で一里塚のように等間隔に設置されてきたレストハウスを目印にして盗掘者たちが安全にアビドス砂漠を行き来しているのだから、そうして得られた貴重な通行データも余すことなく利用し尽くすのだ。

 

 

空崎 ヒナ「こんな時でも持ち場を離れて金塊を探しに行っている人間がいるだなんて、なさけない話ね」

 

銀鏡 イオリ「ああ。GUTSアルバトロスのデータリンク機能で参加者の位置は全て追跡できているんだ。後でそれを追及する身になって欲しいもんだ」

 

白石 ウタハ「皮肉なことに、そうした盗掘者たちが安全にアビドス砂漠を行き来できるようになっているのは、レストハウスが等間隔に設置されているから;それを目印にすることができるようになったからだ」

 

空崎 ヒナ「本当は遭難者を助けるためのものなのに、それが自分から命を捨てに行く人間を増やす結果になったわね……」

 

北条先生「そうですね。理由はどうあれ、金塊の魔力に取り憑かれた人間が出てしまった以上は、ただただ犠牲者が出ないことを祈るばかりですよ。アビドス砂漠から生きて帰ってきてください、どうか」

 

銀鏡 イオリ「いや、命からがらになって帰って来てもらわないと、たった一度の成功体験に勘違いして調子に乗るだけだぞ、先生」

 

白石 ウタハ「技術の進歩や安全性の向上によって油断と侮りが加速するのは避けられない」

 

北条先生「それをリスクホメオスタシス(恒常性)理論と言います」

 

北条先生「技術や仕組みによって安全性が高まったとしても、人々は事故のリスクが減ったと感じ、そこから更なる利益を求めてリスクの高い行動(リスク補償行動)へと変化してしまうため、長期的には事故が発生する確率は変わらなくなってしまう」

 

白石 ウタハ「つまり、技術の進歩には心の成長や認識の更新が不可欠というわけだね」

 

白石 ウタハ「それこそ、今【アビドス】で問題になっている砂漠横断鉄道もだいぶロマンがあったんだけどね……」

 

北条先生「ん?」ピクッ

 

空崎 ヒナ「どうしたの、先生?」

 

 

北条先生「――――――レストハウスGの反応が異常値だ!」ガタッ

 

 

空崎 ヒナ「え」

 

白石 ウタハ「どういうことかな?」

 

北条先生「わからない。過去の経験から言うと、これは監視所のどこかが物理的に破壊されたか、機能を停止したかのような警報が出ている」

 

銀鏡 イオリ「なんだって!?」

 

白石 ウタハ「ちょっと待って、レストハウスGの範囲だね。確認してみる」

 

 

銀鏡 イオリ「先生! ここはGUTSアルバトロスで急行するべきだ! レストハウスGの警戒範囲で何があったのかを直に確かめに行くべきじゃないのか!」

 

 

北条先生「よし、そうしましょう!」

 

北条先生「総員、警戒態勢! レストハウスGの警戒範囲で異常発生! 各員はレストハウスにて待機! 各々の判断で四次元都市:フォーサイトへの避難を実施してください!」カチッ

 

北条先生「僕はこれからGUTSアルバトロスで確認に向かいます! 以上!」

 

空崎 ヒナ「先生……」

 

北条先生「今日も怪獣退治日和です。ここまで ご協力 ありがとうございました」

 

空崎 ヒナ「やっぱり、私は先生の怪獣退治には不要な存在なのね……」

 

北条先生「あなたは【風紀委員会】の長だ。急な配置転換で所属校の治安が乱れることになるのは僕は望まない」

 

北条先生「みんなが帰る場所をこれからも最後まで守り抜いて欲しいのです」

 

空崎 ヒナ「イオリ」

 

銀鏡 イオリ「はい、ヒナ委員長」

 

空崎 ヒナ「来年はあなたが委員長よ」

 

銀鏡 イオリ「…………!」

 

空崎 ヒナ「だから、私に代わって先生をお願い」

 

銀鏡 イオリ「はい、必ず!」

 

 

こうしてGUTSアルバトロスは出撃初日に怪獣出現と思しき怪現象の調査に向かうことになったのである。GUTSファルコンより運動性に劣るとは言え、超音速飛行が可能なのだ。アビドス砂漠を空を切って駆ける。

 

その裏でアビドス中央駅旧庁舎で開催される【プライベートファンド】の総会が始まっているはずであり、本当に正午にミサイルが落ちるのかどうか気になってしかたがないのだが、怪獣が現れる前兆が見られたとなったら、それどころではない。

 

そして、目撃することになったのがアビドス砂漠を覆う濃霧であり、濃霧に覆われた範囲にある監視所の通信が途絶えていることから、怪獣退治の専門家:北条 アキラは即座に吸血怪獣:ギマイラの再出現を警戒し、現地のレストハウスGに緊急避難を命じた瞬間であった。

 

 

――――――霧の向こうから巨大なハサミが伸びてきてレストハウスを襲ったのである。

 

 

それによって、レストハウスが損壊して勢いよく生徒たちが飛び出したところを再び巨大なハサミが襲いかかる。

 

しかし、最初にレストハウスを破壊したハサミが引っ込むのに合わせてGUTSアルバトロスは高度を一瞬で下げたところにハイパーモード:レールガン<スーパーノヴァ>を発射していたのである。

 

その指示を出したのは北条先生であり、対応力に乏しいGUTSアルバトロスは遭遇戦では不利であるものの、あの一瞬で【アーカイブドキュメント(怪獣図鑑)】の知識で霧の中の怪獣の正体や特性を看破して、すぐさま操縦士に高度を下げさせ、情報分析官に50mの怪獣を想定して照準を合わせて、躊躇うことなく霧の中へ発射を命じたのである。

 

これにより、レールガンの直撃を受けた霧の中の怪獣は大きく仰け反り、逃げ出した生徒たちは巨大なハサミに捕まる間一髪のところで九死に一生を得ることになったのである。

 

まさに電光石火の早業の的確な指示であり、何が起きたのかを理解するのに間が空いた後、あらためて戦闘指揮官としての“GUYSの先生”の判断能力と指揮能力の高さに舌を巻くのであった。

 

しかし、次の瞬間にはすでに“GUYSの先生”北条 アキラはなんとGUTSアルバトロスから飛び降りており、あまりのことに何が起きたのか理解できずにいた。矢継ぎ早に指示を出して霧の中の怪獣に攻撃を命中させて逃げ惑う生徒を救った感激の余韻に浸る間もなく。

 

そう、結果を見るまでもなく、背負ったジェットパックで勢いを殺しながらトライガーショットを放つと、霧の中からついに岩石怪獣:サドラが姿を現し、GUTSアルバトロスの真下でゆっくり下降している人影に向けてハサミを伸ばしてきたのである。

 

当然、さっきまで同じ空間に居たはずの北条先生がいなくなっている混乱に即座に立ち直れるわけもなく、機体の真下に身長の5倍の長さまで伸びる(脅威の射程:300m)ハサミが行ったことを敵の攻撃が外れたと勘違いしてGUTSアルバトロスが一安心している裏で、

 

超音速飛行も難なく対応できる 遅れてやってきたエースパイロット:北条 アキラはジェットパックで急発進することで自分を捉えようとするハサミを軽やかに避けて、逆にそのハサミに取り付いて怪獣:サドラに急接近したのである。

 

 

バッ        

 

        バッ

 

エイティ!

 

 

岩石怪獣:サドラの背後に現れたウルトラマンはそのままサドラの首を掴んで霧の中へとサドラを引き込んだ。

 

それを見たGUTSアルバトロスだったが、サドラが放つ電子機器を麻痺させる魔の霧:電磁セクリションフォッグによって霧の中の状況を把握することができない。

 

そして、ある致命的なことにようやく気づいてしまったGUTSアルバトロスの操縦席は阿鼻叫喚に陥った。

 

遺憾ながら、破壊されたレストハウスから飛び出した要救助者の回収をして、それからどうしたらいいのか――――――。

 

もう銀鏡 イオリとしては泣くしかなかった。ヒナ委員長から北条先生のことを頼まれたと言うのに、自分は何もすることができなかった――――――。

 

結果として、北条先生の行動はレストハウスに居た生徒を守り、GUTSアルバトロスを守るために、自分の身を犠牲にしたように理解された――――――。

 

こんな呆気なく、別れの言葉も交わすこともなく、何が起きたのかを把握する間もなく、北条先生は怪獣に食べられてしまった――――――。

 

 

銀鏡 イオリ「嘘だ! 嘘だと言ってくれ!」

 

銀鏡 イオリ「先生! 先生ぇええええええ!」

 

銀鏡 イオリ「うああああああああああああああああああああ!」

 

SRTパイロット「こ、こんな……、こんなことって……」

 

SRTパイロット「せ、先生ぇ……」

 

白石 ウタハ「先生は最後の最後までベストを尽くしてくれた……」

 

白石 ウタハ「でも、先生がいなくなったら、私たちはいったいどうしたら……」

 

 

そうして3人だけになったことであまりにも空間が広がってしまったGUTSアルバトロスの操縦席で慟哭が響き渡った。作戦参加者の安否と位置情報を伝えるレーダーの表示される光点の点滅は無慈悲にも数字の変化を伝えていた。

 

もはや、作戦は続行不可能である。緊急事態発生ということでレストハウスの機能を使って四次元空間に退避すべき状況である。

 

しかし、北条先生が怪獣に喰われてしまっただなんてことをみんなに言う勇気が銀鏡 イオリにはなかった。新型機:GUTSアルバトロスの機長を任されていながら何もできなかったのだ。初出撃だったことは言い訳にならない。

 

精神的に追い詰められた銀鏡 イオリが最終的に頼ることになったのは直属の上司である【風紀委員会】委員長:空崎 ヒナであり、キヴォトス屈指の犯罪率を誇る【ゲヘナ学園】の治安維持を担っていた“ゲヘナ最強の風紀委員長”はすぐに察するものがあったのである。

 

そのため、本当は越権行為になるのだが、空崎 ヒナの判断と責任で緊急避難を銀鏡 イオリに全体に命じさせ、今回の調査に参加した生徒たちの安全をまず第一にしたのである。()()()()()()()()()()()()()()

 

そして、その緊急避難に空崎 ヒナは入らず、一人バギーを走らせて先生の仇討ちに燃えたのである。そこには理性的な判断はなかった。気づいたらアクセル全開で砂塵を巻き上げて走り出していた。

 

一方、窮地に追いやられた銀鏡 イオリであったが、緊急避難が発動したのにも関わらず、作戦領域に残り続けている光点から待機命令を無視した盗掘者たちがアビドス砂漠に取り残されていることに気づき、

 

自分の非才ぶりを嘆きながらも、()()()()()()()()()()()()()ことを思い出し、霧に紛れて人を襲う人喰い怪獣の魔の手から人々を救うために、盗掘者の救助にGUTSアルバトロスを発進させるように命令を下したのだった。

 

そんなことが電子機器を麻痺させる霧の外で起きていた一方で、霧の中でウルトラマン80は【ドキュメントMAT】や【ドキュメントGUYS】に記録されていた岩石怪獣:サドラと交戦していた。

 

サドラの弱点は霧の中で抜群の目となる耳であることはわかっており、サドラの伸縮自在のハサミを真正面から受け止めると、ウルトラアイスポットで目から再生怪獣:サラマンドラの再生器官を焼き払った破壊光線を放ったのである。

 

霧の中であろうと全てを見通すウルトラアイスポットの破壊光線は見たものをそのまま過たずサドラの耳を焼き払い、悶絶と共に自らが撒き散らした霧の中を見通す目を失われたことで脇目も振らずにサドラは逃げ出したのである。

 

しかし、霧の中で目を失った岩石怪獣:サドラはちょうどよく地中から現れた地底怪獣:デットンに接触してしまったことで、地底怪獣であるために元から視力が弱いデットンと霧の中で働く目を失ったサドラは相手が誰だかもわからず戦うことになった。

 

その様子を後ろから見ていたウルトラマン80はとどめの態勢に入った。

 

 

Come on!

 

Neos-let!

 

Connect on!

 

 

ウルトラ・ライト・ソード(ウルトラメタモーフォーズ)

 

 

バックルビーム(やっぱり とどめは これ)

 

 

最初の一振りでサドラの首が刎ねられ、振り下ろされた一撃がデットンを真っ二つにしていた。2体まとめての十文字斬り。

 

こうして霧の発生原因を排除することができたわけなのだが、ウルトラマンの視力は霧の中だろうとはっきり見通し、ウルトラマンの聴力は何万kmも離れた音を聴き分ける――――――。

 

どうやら、霧の中で遭難している生徒;つまりは盗掘者が居るらしいが、変身時間が限界を迎えるため、少しでも霧が晴れるようにウルトラ念力:ウルトラウインドを最後に四方に放った。

 

 

元の姿に戻った北条 アキラはジェットパックを背負った状態であり、これまでアビドス砂漠に現れた怪獣に備えてシグナルライトや指向性マイクなどを準備していたため、霧が晴れていくのを肌で感じながら遭難者の救助に向かうのであった。

 

しかし、電子機器を麻痺させて方位磁針すら狂わせるサドラの魔の霧:電磁セクリションフォッグは機械だけを狂わせるのではない。

 

渡り鳥やイルカなどよりは遥かに劣ってはいるが人間にも備わっている磁覚をじわじわと狂わせるサドラの置き土産を食らう羽目になったのである。

 

正直に言って、基本に忠実に従って、ここは霧が晴れるのを待つべきであったと後になって思う――――――。

 

 

北条先生「よし、こっちの方向だな」スチャ ――――――指向性マイクで遭難者の声を拾う。

 

北条先生「おーい! 誰か居るかー! 居るんだろう!?」

 

北条先生「よーし、よしよし! そのままジッとしているだぞー! そこを動くなー!」

 

北条先生「あ! だから、言わんこっちゃない……!」

 

北条先生「あれ? 声が遠退いていく……?」

 

北条先生「おい、どうした!? どうしたんだ!」

 

 

ザッザッザッ・・・!

 

 

北条先生「どういうことだ? 転んだにしては絶叫が吸い込まれていくように聞こえてくるぞ?」パラ・・・

 

北条先生「……うん?」チラッ ――――――ふと足元を見る。

 

北条先生「な、なにぃいいいいいい!?」

 

 

――――――あ、“穴”だ!? 砂漠に巨大な“穴”がある!? これが“悪魔の穴”か!?

 

 

北条先生「おーい! 誰か“穴”に落ちたやつは居ないか!?」スチャ ――――――指向性マイクを向ける。

 

北条先生「うわああ! 指向性マイクを使っているからわかる! “悪魔の穴”の脈動が響いてくる!」

 

北条先生「こいつはどうだ?」スチャ ――――――臭気測定器を向ける。

 

北条先生「うわっ! 強烈な臭気! 間違いなく怪獣の腔内に繋がってやがる!」

 

 

北条先生「――――――どうする?」

 

 

北条先生「アビドス砂漠の怪現象“悪魔の穴”には何人もの人間が呑まれて行方不明になっていったというが……」

 

北条先生「さっき変身したばかりで、もう変身できないけど、ここで逃すわけには――――――」

 

北条先生「それに、この中に落ちていった遭難者の捜索――――――」

 

北条先生「ジェットパックでなら脱出できるか――――――」

 

北条先生「いや、再度 変身できるまでの時間を稼ぐぐらいは――――――」

 

北条先生「………………」

 

 

北条先生「――――――聞こえるか?」

 

 

守月 スズミ?(アストラル体)「呼んでくれたか?」

 

北条先生「これから“悪魔の穴”ライブキングの腹の中に飛び込もうと思う」

 

北条先生「この中に生徒が落ちていったからには助けないにはいかない。盗掘者だけれども」

 

守月 スズミ?(アストラル体)「わかった。陰ながら助力しよう」

 

北条先生「よし、今から行くぞ! 待っててくれよー! 飛び込むぞ!」

 

 

――――――GUYS Sally Go !(GUYS、出撃せよ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――今日、アホウドリ(アルバトロス)が飛び立った。ヒナドリ(バーディー)のように私はそれを見上げることしかできない。

 

 

地球でも絶滅危惧種に指定されているアホウドリは天敵のいない孤島で繁殖していたために島に上陸してきた人間への警戒心を抱くことなく、歩くのが遅い上に飛ぶためにも助走が必要で逃げ足がとても遅いことから、高級羽毛布団の材料として格好の獲物にされてきた歴史がある。

 

かつてキヴォトス最大の勢力を誇った【アビドス高等学校】の資金力と奢侈を物語るものとして、アホウドリの高級羽毛布団で財を成した成功者の逸話とアホウドリの乱獲の歴史は有名であり、

 

天敵である人間を恐れずに近づいて自ら狩られに来る様子から“阿呆”という言葉が使われるのも納得の間抜けさであった。

 

でも、それは私たちキヴォトス人もまた同じだった――――――。

 

 

――――――ううん。もし私たちキヴォトス人がアホウドリ(アルバトロス)でないのなら、それは社会のことを何も知らないヒナドリ(バーディー)でしかないの。

 

 

およそ天敵と呼べる存在が存在しなかったために、地上の支配者として驕り高ぶっていた私たちキヴォトス人はXデーをもって報いを受けることになった。

 

そこに救いの手を差し伸ばしてくれたのが人類同士の戦争が終結した遠くの星から愛と勇気を教えにやってきた地球人:北条先生で、今もこうして誰よりも体を張って私たちのことを守ってくれている。

 

そして、地球の防衛チームの主力は航空機と言うことで、航空産業が未発達のキヴォトスで一から戦闘機を創り上げる目標を掲げていて、それは私には想像もつかないことだった。

 

けど、1年も経たないうちに先生はこうして【キヴォトス防衛軍】の最新鋭機としてGUTSアルバトロスが飛び立つ日を迎えて有言実行を果たし、飛行機を乗り回して空を自由に飛び回りたいという欲求を叶えてしまったのだ。

 

だから、先生は誰よりも忙しくしていながら、毎日がイキイキして楽しそうで、ヒナドリ(バーディー)のように見上げるしかない私にはそんな先生の姿が太陽のように雄大で眩しく見えていた。

 

 

――――――私が先生と初めて会ったのは【シャーレ・オフィス】奪還作戦で顔見知りになったチナツの紹介で【ゲヘナ学園】にキヴォトス各地で起きていた異常現象の調査に訪れた いわゆるPre-Xデーの時期だった。

 

 

原因不明の異常現象によって【ゲヘナ学園】の地熱発電所や温泉地に大きな被害が出て、過去最高に【万魔殿】からの無茶振りにも追い立てられ、止むことのない治安悪化に、私自身や【風紀委員会】の組織そのものが完全に疲弊し切っていた時、怪獣退治の専門家を名乗る異邦人が安らぎを与えてくれた。

 

最初は【給食部】、次は【救急医学部】、それから【風紀委員会】、最後に【温泉開発部】へと先生は一から人の輪を繋いでいって、異常現象の元凶が怪獣:クレッセントであるという真相に辿り着いたことで、ついには【万魔殿】すらも心服させるまでとなった。

 

そのおかげで、キヴォトス一の危険地帯である【ゲヘナ学園】は空前絶後の犯罪抑止が実現される快挙が達成され、【万魔殿】からの嫌がらせもだいぶなくなり、今だと十分な睡眠時間を確保できるぐらいに平和な日々を送ることができていた。

 

後進の育成も順調に進んでいる。【給食部】や【救急医学部】にも続々と入部希望者が集まるようになって、【ゲヘナ】の治安はどんどん良くなっていっている。

 

 

そうした中で、ずっと【ゲヘナ学園】の生徒会長として【風紀委員会】に一方的な命令を下して自分から治安を悪化させてくる【万魔殿】議長:羽沼 マコトに初めて嫉妬の念を覚えることになった。

 

 

何度も懲りずに【風紀委員会】に無茶振りをしてきたら その都度 徹底的にやり返すことで憂さ晴らしをするのだけれど、

 

あの羽沼 マコトが先生のことを一目置いて完全に【風紀委員会】に嫌がらせをすることさえ忘れて先生の一挙手一投足に注目して夢中になっていったことに私は段々と胸の中で痛みを覚えるようになっていった。

 

そう、先生はどこの組織にいっても歓迎されるぐらいに万能の天才;それこそ“連邦生徒会長”の実質的な後継者に相応しい才覚の持ち主で、先生が居る間だけ『キヴォトスから失われていた秩序が取り戻される』と評されるほどだった。

 

だからこそ、【給食部】【救急医学部】【風紀委員会】でのトラブル解決に協力し、崩壊していたワーク・ライフ・バランスや能率性の向上を求めていくと、率先して地域の安定化を阻害している一番の要因である生徒会【万魔殿】の無軌道ぶりの改善に乗り出していくわけで、

 

自由と混沌を校風として誰よりもトラブルメーカー足らんとする【万魔殿】議長:羽沼 マコトの首根っこを押さえることで先生は【ゲヘナ】全体のワーク・ライフ・バランスや能率性の改善を実現に導いてみせた――――――。

 

そのことは結果として怪獣災害で特に大きな被害を受けて一層の社会の秩序の崩壊で組織の存続が危ぶまれていた【給食部】【救急医学部】【風紀委員会】にとってはまさに天の助けで、学園や自治区を支配する生徒会組織が理想的な働きをすることで劇的に状況は改善されていったのを誰もが体感することとなった。

 

そう、北条先生の指導の下で今まさに【ゲヘナ学園】の天下と言われるほどに学園都市:キヴォトスで抜群の存在感を発揮しており、それは【キヴォトス防衛軍】を主導する不動の地位を確立した【万魔殿】議長:羽沼 マコトの天下でもあった。

 

それだけに北条先生とは非常に近しい立場を得ることにもなり、様々な情報媒体(メディア)で先生との様々なシチュエーションの2ショット写真が並ぶ度に、本当は私より弱くて口先だけで全然大したことのない傍迷惑なだけのトラブルメーカーに過ぎない羽沼 マコトがその尊大な態度に相応しい生徒会長のように見えて、“ゲヘナ最強”だなんて言われて その命令に従うばかりの私の存在が何だかちっぽけに思えてきて――――――。

 

ちがう。ちがうの。マコトじゃない。先生にとって他より少しばかり特別扱いが許されているのは私。でないと、どれだけ理不尽な命令であろうと【風紀委員会】でずっと頑張ってきたのに不公平――――――。

 

 

――――――それに、先生の本職は小学校の先生。

 

 

あの頃、本当に死ぬほど大変だったのはフウカやセナも同じだった。

 

けれど、その中でもだいたい私ぐらいの背丈の子が 職業柄 先生が庇護すべき対象に見えているわけだから、咄嗟の判断で他の子よりも私のことを守ってしまう弱点とも言える癖があった。

 

そうなの。あの時、先生はフウカでもなく、セナでもなく、私のことを咄嗟に庇ってくれていた。

 

それは最初の怪獣:クレッセントがもたらしたPre-Xデーの無秩序の日々の中で、誰も彼もが限界を迎えていて、何徹目になるかもわからない私は気づいたら先生がデスクワークをしている傍らで寝かされていて、私が目覚めたら私のために優しく微笑んでくれた――――――。

 

そして、とっても美味しい地球のお菓子ととっても飲みやすい薄めのコーヒーでもてなされて、私は死の淵から生き返った気分になった。先生と私しかいない空間は地球のお菓子のような包み込む甘さがあって、程よい喉越しのコーヒーが適度に頭を冴えさせてくれた。

 

そこから先生と二人で話し込んで現状の【ゲヘナ学園】が抱えている問題や異常現象の調査報告が上がっていない地域がどこなのかの情報を共有し合い、そこから本格的に【風紀委員会】は怪獣退治の専門家を名乗る“シャーレの先生”であり“GUYSの先生”である地球人:北条先生と協力体制をとることになった。

 

それによって、【給食部】を最初に支援することで本校で少しずつ評判を集め、【救急医学部】の被災地の支援活動に協力することで信頼と実績を得て、先生はついに【風紀委員会】の全国的な治安維持活動にも関われるようになって、本来の目的である各地の異常現象の調査を大きく進展させることができた。

 

その過程で【アビドス】に隣接したギャンブルの都【シーワ分校】の調査に赴き、それが巡り巡って先生は砂漠化によって滅んだと思われていた【真なるアビドス生徒会】との繋がりを得ることになった。

 

それでも、【ゲヘナ】の混乱が収まるのはXデーを経て北条先生が本格的に怪獣退治の専門家としてキヴォトス中から絶大な支持を得て、数々の怪獣災害対策を全国規模で実施できる権限を得てからで、

 

それからも頭では“ゲヘナ最強の風紀委員長”だと理解していても、本職が小学校の先生なのが染み付いていて、小学生にしか見えない背丈の私は戦火の中で何度も先生に抱き留められることになり、その度に先生は私に対して申し訳なさそうにしていた。

 

私が風紀委員長だから、キヴォトス一の犯罪発生率を誇る【ゲヘナ学園】の治安維持活動に関して先生は頻繁に報告・連絡・相談しに来て応援に駆り出されることも少なくなかったから、銃弾一発で即死しかねない先生を守るためにはどうしても護衛のために側に居ることが多くなってしまうから、起きてしまうのはしかたがないことなの。

 

でも、その度に私は“ゲヘナ最強の風紀委員長”じゃなくて、“小学生に間違われるぐらい庇護欲をそそられる存在”なんだと、地球人とキヴォトス人とで明確な一線を引いて公平に接してくれている先生の中で少しだけ特別扱いを受けられることに少しずつ喜びを覚えていた。

 

先生の危機察知能力は第六感や動物の直感のようなものとしか言いようがなく、私以上の反応速度で動いて覆い被さってくるので、この瞬間だけ私は先生に庇護されるべき弱い存在になることが心からできていた。

 

だから、先生の前だけは私は弱々しい私を見せて甘えていた。それはもう自覚した時から演技なのか本心なのかわからないぐらい、あるいは疲労困憊で頭が回らなくなっている状況を言い訳にしてなのか、先生にとっても、私にとっても特別な時間を何度も過ごしてきた。

 

そんな私と直にふれあって段々と先生の中で『キヴォトス人とは何なのか?』と言う疑問に対する答えと理解が深まっていったみたいで、学園都市:キヴォトスのことを『学校は社会の縮図』を『学校は社会そのもの』と誤解した理念を持った学校法人が打ち立てた結果、打ち捨てられた理想郷だと結論付けていた。

 

先生は小学生にしか見えない外見でゲヘナ最強である私の二面性を間近に観察し続けて、『学校は社会そのもの』という理念から掛け離れた現実に至った理由を、大人と子供の中間の存在である思春期の存在:境界人(マージナルマン)の苦痛と苦悩を無視していることに求め、本来は生徒たちの可能性を示す成長性を否定している事実に静かに憤っていた。

 

つまり、生徒会によって学園の自治を行う学園都市:キヴォトスの生徒たちの在り方は子供と大人が区別されずに労働力として一様に扱われてきた“小さな大人”の悪しき歴史と伝統を受け継いだ()()()()()()()()()()()時代錯誤な教育制度なのだと先生は吐き捨てた。

 

だから、デスクワークをしながら先生はその姿を眺めながら横になった私に聞かせてくれる子守話の中で約束してくれた。

 

 

――――――キヴォトスの在り方を根底から変えることは許されないけれど、今たしかに感じている苦しみや悩みを和らげて、子供が子供らしく成長していける筋道を用意するからね。

 

 

その結果、先生はキヴォトスの頂点に立つ存在となって、約束通り私たちをこれまでの苦しみや悩みから救ってくれた。

 

けれど、その代償に先生は【連邦捜査部 S.C.H.A.L.E(シャーレ)】の“シャーレの先生”から【キヴォトス防衛軍 CREW GUYS KIVOTOS(クルー・ガイズ・キヴォトス)】の“GUYSの先生”に軸足を移して、卒業を控えて将来性のない高等部3年生とは距離を置くようになってしまった。

 

だから、私はフウカやセナと同じようにこれまでの苦しみや悩みから解放されて、今度は先生との時間も失われたことに悶え苦しむことになった。

 

そういう意味ではどれだけ追い詰められた日々であっても“シャーレの先生”と過ごしたPre-Xデーの日々が今より輝いて見えた。

 

逆に、Post-Xデーで“GUYSの先生”と一緒に怪獣退治に邁進して たくさんの2ショット写真で撮るようになった【万魔殿】羽沼 マコトのことが今となっては物凄く妬ましい。

 

Pre-Xデーまでは小学生にしか見えない背丈の子だったから先生が少しだけ特別扱いしてくれていたことに優越感を覚えていたのに、Post-Xデーとなってからは先生と並んでお似合いと言われるぐらいに変顔を晒すのはやめて綺麗に着飾るようになった羽沼 マコトの容姿端麗さに初めて劣等感を覚えた。

 

その側には小学校の背丈にしか見えない私とちがって飛び級で【万魔殿】入りした本物の小学生のイブキも居るわけだし、イブキのこと以外は何の興味も持たなかったはずのイロハが先生に色目を使うようになった周りの変化も、私の胸を締め付けてくるものとなった。

 

それだけじゃなく、初めての怪獣:クレッセントによる首都:D.U.およびサンクトゥムワター襲撃の衝撃:Xデーを迎えてから、失踪した“連邦生徒会長”が赴任させた怪獣退治の専門家の価値が理解され始めたことで、

 

先生の周りには【万魔殿】議長:羽沼 マコト以外にも【セミナー】会長:調月 リオや【ティーパーティー】ホスト:百合園 セイア、それと【連邦生徒会】統括室首席行政官:七神 リンといった影響力の大きい重鎮たちが集まり、次々と想いを寄せることになっていった――――――。

 

そして、先生はXデーを迎えて怪獣頻出期という天変地異の時代を迎えたキヴォトスで内弟子を――――――、すなわち理想の生徒を拾うことになった。

 

それが【アリウススクワッド】錠前 サオリであり、【トリニティ総合学園】の設立に反対して歴史の闇に葬られた分派であるという【アリウス学園】の生徒を名乗る不審者であり、実力はたしかな要注意人物だった。

 

それからアビドス遠征が始まったことで本職が小学校の先生である北条先生が私と同じで夢中に成りそうな生徒が一人――――――。

 

それが【アビドス生徒会】副生徒会長:小鳥遊 ホシノであり、私と同じように小学生にしか見えない背丈であるというだけじゃなく、一人で抱えるにはあまりにも重すぎる責任を背負わされている点が、私と非常に重なっていた。

 

案の定、先生は【シャーレ・オフィス】と【アビドス】を往復しながら【アビドス高等学校】で唯一の決裁権を持つ副生徒会長:小鳥遊 ホシノに掛かり切りになり、果ては小鳥遊 ホシノの家にお邪魔することにもなったと言うのだから、私の中で沸々と沸き上がる感情を抑えるのに必死だった。

 

もちろん、先生にその気があるわけじゃないのは百も承知。それどころか、先生には怪獣退治の専門家としての使命感と、誰にも譲ることができない絶対に叶えたい夢がある。たとえ、それが生徒たちの願いであったとしても――――――。

 

 

――――――でも、だとしても、先生が悪いのよ。先生が私にも他のみんなと同じように子供みたいに振る舞っていいんだって、気づかせてくれたのだから。

 

 

もう我慢なんてしたくない。また先生に抱きしめられたい。Pre-Xデーの頃と同じように先生と二人きりの時間が欲しい。同じ思いをしているフウカやセナじゃなくて、私だけをまた見て欲しい。

 

でないと、先生はどんどんマコトと一緒に遠くへ行ってしまう気がして――――――。

 

私はPre-Xデーの頃に聞かせてくれた空を飛ぶ夢を今日GUTSアルバトロスで実現したように、飛び立ったアホウドリ(アルバトロス)を巣から見上げるしかない非力なヒナドリ(バーディー)でありたくない。

 

そう、私はキヴォトス中から恐れられてきた“ゲヘナ最強の委員長”。どうしてマコトに譲る必要があるの。

 

 

――――――だから、私もマコトと同じことをする。それがいつもいつも理不尽を押し付けてきた【万魔殿】に徹底的に仕返しをする【風紀委員会】のいつも通りの日々だったのだから。

 

 

甘えたい。じゃれ合いたい。泣き言だって言いたい!

 

 

でも、私がやったら気持ち悪いだけ!

 

 

けど、そんなことはなかった!

 

 

そんなの、全部、私の思い込みだった!

 

 

急げ! そのことに気付かされてくれた大切な人の許へ!

 

 

――――――待ってて、先生! 私も自分の翼で飛んでいくから! たとえ怪獣が相手だろうと、これ以上 私は私の大切なものを何一つとして譲る気はない!

 

 

*1
怪獣の腹部ギリギリまで接近し、そこから垂直に進路を取って上昇し、その際に咽頭部を攻撃する強襲攻撃。

元防衛軍航空部隊特別指揮官にしてマッハ2での垂直降下などの難度の高い操縦も難なくこなすエースパイロットである大山キャップですら実践するにしても危険の大きい飛行方法である。

*2
2機1組のフォーメーションで、先頭が敵の注意をそらした隙に後続で攻撃を仕掛ける戦術。

UGMでは主力戦闘機:シルバーガルが2機に分離するのを利用して、β号で先行して再生怪獣:サラマンドラに迫ることで弱点である咽頭部を曝け出し、後続のα号で弱点を攻撃して見事サラマンドラを撃退しており、

ジャックナイフ・フライトの派生として土壇場で誕生した戦法は考案者の矢的猛隊員の功績を称えてフォーメーション・ヤマトとして教本に載ることとなる。

*3
パー(規定打数)よりも3打少ない打数でホールアウトすることを指す。特に、パー5のホールを2打でホールアウトした場合を指すことが多い。

アルバトロスはホールインワンよりも達成が難しいと言われており、それがアルバトロス(アホウドリ)に例えられているのは長い翼を広げて風に乗って滑空する姿から『珍しい偉業を成し遂げること』の例えにされた。

*4
ハイパーレールガンとは“超すごいレールガン”という意味ではなく“レールガンを超越した兵器”=“ビーム兵器”という意味合いである。

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