あくまでもほのぼの系なので、変な展開にはなりません。
5月も半ばを過ぎた頃。
ここは、とある高校の1年生の教室。の放課後。
退屈な授業が終わった後の光景。
さっさと帰り支度をする者。おしゃべりを始める者。 もう既に教室から去って行った者。
1ヶ月前に入学してきた彼らも、既に学校の生活には慣れて、いくつかの仲良しグループが出来上がっていた。
その中のグループの、4人組の少女達に注目してみよう。
「ねえ、喫茶店寄っていかない?」
清楚系な黒髪ロングの宮前鞠。
「え~、だったらさ、カラオケにしよーよー!学割もあるしー!」
今どき?の少し派手めなギャル、
「わあ、カラオケ、いいねっ!そうしようよ!!」
明るめの茶髪をツインテールにした元気っ子の
「じゃあ、カラオケで決定ね。」
眼鏡をかけた、成績優秀でしっかり者な感じが漂う
喫茶店に寄ろうと言うマリの提案は却下され、一人を除く満場一致でカラオケに決定した。
「ええ!私、喫茶店の新スイーツが食べたかったのにー!!」
マリはがっかりする。
それをなだめるアンナ。
「それはまた今度にしよう!今日はカラオケにしよ!」
「もう、仕方ないなあ。」
「じゃ、早いところ行こう!この時間だから混んじゃうよ!」
そして足早に4人でカラオケへと向かう。
既に他の客で溢れていたが、何とか部屋を確保できた。
ひとしきり歌った後は、少し休憩。
「ねえ、ところでさ、夏休みどうする?」
そう話を切り出したのはキョーカだ。
冒頭でも言った通り、まだ5月半ばである。ゴールデンウィークが終わった直後であり、夏休みはまだかなり先の事。
そもそも夏休みの前には期末テストもあるというのに、遊びたい盛り。
彼女達の話題は、この夏はどうするか、になった。
「え、やっぱさ、海じゃない?」
「いいね!皆で行っちゃう?」
ウキウキで夏にやりたい事を語り合うマリとアンナ。
「山に行くのもいいんじゃない?登山とか。」
「「「それはない!!」」」
トモの提案を3人は同時否定する。どうやら山はないようだ。
「でもさ、お金も必要になるんだから、バイトも始めないと。お小遣いだけで沢山は遊べないよ。」
少し気分を落とた様子でマリが言った。
「確かに!でも疲れそうだよね。」
「私もうバイトしてるよ?」
自分の髪をいじくりながらアンナが言う。
「え?!何してるの?まさか。」
少し派手めなギャルのアンナの事だ。もしかしてやましい事でも、と3人は内心思った。
「ちょっと、まさかって何?!近所のスーパーのレジ打ち。みんな優しいし結構たのしーよ。」
意外と平凡な答え。だが安心する3人。
「ていうかマリはさ、自分ちの神社の手伝いでさ、バイト代とか貰えないの?」
アンナの質問に、マリは更に気を落とす。
「貰えるわけないじゃん!家の手伝いって事になってるんだもん。」
「でもそれおかしくない?いくら家の事だとしても対価は貰わなきゃ!!抗議してみたら?バイト代くれないならもう手伝わない!ってさ。」
キョーカからの提案。
マリはそうしてみようかな、と頷く。
夏休みはどうなるかは今は置いておく事にして、またカラオケを再開する。
このまま4人で歌い明かす。
何とも輝かしい女子高生ライフ。
彼女達の青春は、始まったばかりである。